WE12節:マイナビ仙台L4-0S広島R、池尻、矢形、白木2の前半4ゴールで勝利、後半宮本が出場

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2021-2022 2022年3月5日(土)13時 WEリーグ12節 マイナビ仙台レディース4-0サンフレッチェ広島レジーナ ユアスタ仙台


白木

池尻 宮澤 矢形
(原/船木/宮本)
隅田 長野
(西野)     
万屋 楓 市瀬 國武
 (高平)
松本

サブは、斎藤、北原、高平、原、船木、西野、宮本。
S広島Rは、GK木稲、DF内田、佐山、中村、木﨑、MF川島、松原、近賀、FW斎藤、谷口、中嶋上野、島袋、立花、山口はベンチスタート。

開始5分、池尻が30mミドルで先制してから、矢形、白木が2ゴールと、ロングボールなどパスがつながり、前半で試合を決めた。
後半は控え選手を早めに出して、攻め込まれる時間が長かったが、無失点の抑え、上々の後期スタート。

後期からは、ユースから初の昇格、MF猪瀨結子、日体大FIELDS横浜からDF松永未衣奈の2選手が加わり、チーム全体としてキャンプで力をつけて、首位に挑む戦いの幕開け。

ウインターブレークを経て、ようやくWEリーグ後半戦が開始。
最初の試合の対戦相手は、皇后杯で苦杯を舐めたS広島Rでしたが、前半で粉砕

以下、試合の経過と感想。

気温9度。南寄りの風が強く吹き、試合開始前半までは陽ざしも強く、強風ながら春のようなユアスタ。

前半。
マイナビ仙台レディースは、いつもの高平に代え、CBに佐藤楓をスタメンに入れ、國武を右サイドバックとした、一見4バックの形でスタート。

と思ったら、選手の談話によると3バック基本のようなので、守備の時だけ、4バック気味になるという事か。

というより、前半は両サイドも、CBの楓も上がっていって(隅田がカバー)、ほとんど2バックの時間もあったw

さて、試合。立ち上がりから、テンポよくボールをつなぎ、サンフレッチェ広島レジーナのプレスをかわしたマイナビ仙台L。

5分、中央で池尻と長野のワンツーから、反転した池尻がキーパーの位置を見て、30mのミドルシュートを、キーパーの頭越えで狙い、これが決まって早くも先制。チームを勢いづけた。

その後は、中盤で宮澤、長野、隅田のなでしこ3人娘が、縦横に動きボールをつないだり、ロングボールを混じえたりしながら、S広島Rの上げたラインの裏を、白木や矢形が狙うという展開。

さらに、國武、万屋や、佐藤楓などが、時折思い切り上がり、隅田がカバーする2バックもあり。

20分には、自陣からパスをワンタッチでつなぎ、最後中央の宮澤がタイミングを図って、裏に上がってきた、右の矢形へ絶妙のスルーパス。矢形がスピードでDFを振り切り、キーパーが出てくるところループで決めて2点目

池尻、矢形と、白木に続くポイントゲッターが、いい形でゴールができた。

30分を過ぎると、S広島Rも、長身の齋原みず稀(広島大学出身)らが、時折ボールをカットすると、深くえぐって来て、折り返しを、中央でダイレクトで狙う攻撃を見せたが、GK松本の安定した位置取りで、枠内シュートも捌いた。

39分、CB佐藤楓が自陣から、精度の高いロングボール。これが動き出した白木にどんぴしゃ。白木はDFと競りながら振り切って、キーパーが出て来るところ、頭越えのループに確実に決め、3点目。

エースの落ち着いたゴールも出て、早くも祭りの様相。さらに、

AT1分、マイナビ仙台Lが攻め上がり、最後は隅田が、左の白木へ絶妙スルーパス。これを、DFと競りながら、キーパー脇、ゴール右の空いたところへ、左足で流し込むシュート、決まって4-0

白木は自身マルチ。今季7点目。丁度このゴールを、白木の背中側から見れたが、キーパーが空けたスペースが見えたところを確認しながら、DFをかわし、力まずに狙うシュートは、まさにストライカーの落ち着きだった。

後半。
ハーフタイム、マイナビ仙台Lは、佐藤楓に替え高平を入れCBに。

S広島Rも、ベテラン近賀に代わり、フィジカルがあってキープできる上野を入れてくる。さらに、ラインをあまり上げず、キーパーもあまり出ずに、つないでくる。

するとマイナビ仙台Lも攻撃も、動きを読まれ、パスカットされるようになって、シュートまで中々いけない。

リズムが悪くなったのと、出場機会の少ない選手にチャンスを与える意味もあってか、21分には、宮澤に代え船木、矢形に代え宮本を入れる。

宮本は怪我で、ほぼ2年出ていなかったので、本当に久しぶりの復活出場。
まだキレはこれからの感じだが、体が一回り大きくなった感もあり、これから試合勘を取り戻して、アクティブな本来の動きを見せていって欲しい。

その後も、マイナビ仙台Lは、攻撃のリズムは作れず、ボールをカットされて、攻め込まれる時間が多くなる。しかし、ここでもGK松本が安定のセーブで、守備陣に安心感。

31分には、かなり削られていた隅田に代え西野、池尻に代え原を入れる。西野は、ワンタッチのロングパスで、リズムを変えようと果敢に狙うが、前線との呼吸はいまひとつ。

その後も、プレスに自信を取り戻したS広島Rが、シュートカウンターを仕掛けてくるが、最後は、市瀬、高平が体を張った守備。

メンバーが多く変わった後半、マイナビ仙台Lは、シュート2本に終わり、連携面やパスの精度など、修正点も見られた。

それでもS広島Rの攻撃の圧を、無失点で切り抜けたのを、ひとつの自信として、さらに高めていってほしい。

試合全体としては、点を取ってほしい選手に、ファインゴールが次々飛び出し、4-0快勝。上々の後半戦スタートとなった。

そして、2位のマイナビ仙台Lと、首位INAC神戸とは、勝ち点差9だったが、INACが埼玉に泥って勝ち点差7に。

勝ち続ければ、何かが起きる。

シュート数: 9-10 CK:2 -5  FK: 5-12  得点:  警告:池尻茉由、矢形海優、白木 星2 警告:なし  主審:草処和江  入場:1,087人