なでしこカップ02節:対INAC神戸1-0、浜田のゴールで今季初勝利

2018なでしこリーグカップ1部 02節 2018年4月8日(日)13:00 マイナビベガルタ仙台レディース1-0INAC神戸レオネッサ ノエスタ


井上  浜田
(沖野)(武田)
美和   安本
   
櫨 三橋
(楓) 
万屋 千葉 坂井 奥川

齊藤

サブは、管原、佐藤楓、武田、沖野。INAC神戸は、FWに、道上、仲田、島袋、MF伊藤、京川、杉田、DF毛利、守屋、羽座、高瀬、GK武仲。

カップ戦の1節は試合無しで、ベガルタ仙台レディースは今節から参戦。なでしこジャパンのW杯の最終予選、U-20女子代表がフランス遠征中ということで、互いにメンバーを欠いての試合。

ボールが走らないピッチで、共にパス回しが不調の中、前線からのプレスと、守備での集散が向上、神戸の攻撃を散発に抑え、後半12分、カウンターからつないで、最後は浜田が決めて、先制。これを守り切って、今季初勝利。

INAC神戸は、なでしこジャパンに、鮫島、三宅、中島、増矢、岩渕、U-20にGKスタンボー華、牛島を出した。

一方、ベガルタ仙台レディースは、なでしこジャパンに市瀬、U-20にGK鈴木あぐりと、高平を出して、奈良は怪我。GKは、一人になるので、レディース・ジュニアユースのGKコーチ、菅原未紗を急遽、選手登録してベンチ入り。

浜田が怪我から復帰して、初スタメン。櫨がボランチ。万屋も左SBに復帰している。北原は欠場。

前半。
ベガルタが風上。5分頃までは一進一退、シュート無し。5分、井上がエリア内侵入も、打てず。7分、右から神戸のクロス、中央でクリア。今日はこのパターンで守った。ベガルタはロングボールで、前線を走らせるが、ボールが伸びたり、滑ったり、ほとんどつながらない。

8分、奥川の裏を捉えて、攻め上がられるが、中央でクリア。その後、互いに間延び、パスカット応酬。11分、三橋がパスカットして、クロスを入れるが、流れる。その後も中央での蹴り合い。サイド攻撃がほとんどないベガルタ。15分、井上、浜田、最後は安本、もう一歩。19分、奥川からパスを受けた三橋が、ドリブル前進、しかしシュートは打てず。

その後、ベガルタがリズムを掴みパスを回す。美和から浜田のパス、合わず。21分、浜田がキープして、安本がクロス、美和が競るがヘッドは打てず。24分、神戸に攻め込まれるが、櫨がブロック。25分、ベガルタエリア左奥45mで、神戸のフリーキック。これはクリア。その後、互いに蹴り合いの時間。

28分、浜田が右からクロス、エリア内で井上、ブロックに会って、こぼれを押し込めず。右コーナーを得る。キッカーは安本。決まらず。31分、神戸の島袋がミドルシュート、枠外。その後、井上がドリブルで上がるが、クロスは合わず。34分、中央でパスを受けた浜田が、反転ミドルシュート、バーの上。ようやくエンジンかかってきたか。

36分、ベガルタラインの裏に抜けた京川が、フリーで侵入、これは坂井がクリア。危なかった。これで右コーナーを与えるが、クリア。39分、左に上がってきた高瀬のクロスは、坂井がブロック。42分には、毛利がフリーで右を上がってきて、最後は、左から詰めてきた島袋のシュート、ヒットせず、キーパー。これも崩され、危なった。

43分、ベガルタも左から攻めて、エリア内で、こぼれを井上、安本が連続シュート、ブロックされる。惜しい。

互いに、最後に決定機が来たが、決めきれず。スコアレスで前半終了。

後半。
ベガルタが風下。ハーフタイムに散水したピッチ。2分、右奥35mでフリーキック。ヘッドで落とすが、こぼれを押し込まめず。3分、左の裏に高瀬に入られ、コーナーを与える。左コーナー。杉田が蹴る。こぼれをヘッド打たれるが、キーパー。6分、万屋から三橋に縦のスルーパス、追いつかず。7分、中央坂井で自陣からドリブル前進、さらに浜田から美和、シュートまでは行けず。

8分には、中央でパスカットして、櫨が前を向いてミドルシュート、バーの上。10分には、安本がミドルシュートと、攻勢。11分、今度は神戸が回して、右裏を取った京川がクロス、コーナーを与える。左コーナー、杉田のキック。これは浜田がクリア、三橋がつないで、カウンター。走りこんだ安本へパスがつながると、ワンタッチで、並走の浜田へ。浜田が一瞬フリー、落ち着いて右足コントロール・シュートでゴールを決め、先制1-0。チームとしても、浜田としても今季初ゴール。

13分、神戸、島袋がシュート、ヒットせず。その後、ゴールキック、井上の落としから浜田のミドルシュート、バーの上。16分、チャージした安本がボールを奪って、三橋へ、クロスはミスキック。17分、安本が右から左足のクロス、美和が落とし、エリア内井上、トラップし切れず。ここで、神戸は島袋に代え、杉田めいが入る。高瀬がFWに上がる。

19分、神戸のクロスはGK斎藤が出る。20分、齊藤のゴールキックから万屋が頭で送り、浜田が走りこむがオフサイド。24分、ベガルタエリア右角で神戸のフリーキック。伊藤が蹴って、コーナーへ。左コーナーは8番杉田が蹴る。ショートコーナーからのクロスは、クリア。25分、奥川のパスをカットされ、侵入されるが坂井が押さえる。

その後、安本から裏への井上へパスが通り、クロス、右コーナーを得る。これは決まらず。27分、神戸は道上に代え、U-20フランス遠征辞退の福田ゆいが入る。ベガルタ、井上から安本、クロスに浜田、もう一歩。28分、神戸のカウンター、京川のパスに仲田がフリー、ダイレクトシュート打たれるが、枠外。助かった。その後、中盤での蹴り合い。互いに疲れてきたか。

31分、神戸のバックパスに浜田が詰め、キーパーあわや。32分、井上に代え、沖野くれあが入る。その後、ベガルタエリア右角で神戸のフリーキック。京川の直接シュート、齊藤パンチングで逃れる。35分、ベガルタがようやくパスを回す。左ライン際40mでフリーキックを得る。美和のキック、流れる。

37分、神戸のスローインのクリアミスを三橋、シュートせず。ダイレクトで打ってほしかった。その後、神戸は仲田から裏の京川へのパス。これは万屋がクリア。39分、右から神戸のクロスはキーパー。41分、やや足を引きずっていた櫨に代わり、佐藤楓を入れる。42分、万屋のクロス、中央の沖野、なぜかスルーしてしまう。ここはシュートを。

43分、裏を取った神戸のクロス、ヘッドで折り返されるが、クリア。左コーナーを与える。ヘッド打たれるが、キーパー。追加時間1分。沖野から安本、さらに美和とつながるが、キーパー。この後、浜田に代え武田を入れる時間使い。2分目、ベガルタエリア左角25mで、フリーキックをあたえる。ヘッドを打たれるが枠外。3分目、沖野にイエロー。

結局、浜田の1点を守り切り、リーグ戦とあわせ3戦目で今季初勝利。

奈良の怪我、市瀬不在で櫨をボランチにして、中盤での守備が一定の成果をあげ、前線では、浜田と井上がプレシャーをかけ続け、神戸の速い展開をあまりさせなかった。一方で、不用意なパスミスや、動き出しが遅れ、裏を取られて、サイドがフリーになられるケースが多く、相手のFWが好調なら、かなり危なかった。

攻撃では、浜田が戻って、タメを作ったり、起点になれたので、相手を引き付けることができたが、前半はロングボールの精度が悪く、ほとんど通らなかった。それでも得点につながるカウンターでは、速い展開で、連携が出ていた。

今日は、坂井の奮闘が光り、相手のサイド攻撃も中央で跳ね返し、後半には、攻撃参加して、チームに勢いをつけた。
一方、期待の井上、万屋、美和、沖野は、まだボールに行けていないが、試合を重ねて、間合いをつかんでほしい。

ところどころの緩いプレーは、少しずつ改善するとして、ポイントゲッターも戻ってきたので、当面は、櫨ボランチでいいのではないか。ちょっと足を引きずり気味だったのが、気になるが。


シュート数:5-6、CK:2-5、FK:4-13 得点:浜田 遥 警告:沖野くれあ 主審:松下朝香 入場:1,343人