ベガルタ・マヴォイ

2018なでしこリーグ1部　09節　2018年6月3日（日）13:00　マイナビベガルタ仙台レディース1-1日体大FIELDS横浜　ユアスタ仙台

サブは、管原、千葉、三橋、高平、田原、宮本、浜田。日体大は、ＦＷ李、児野、MF上村、嶋田、茨木、今井、ＤＦ関口、後藤、櫻井、平田、GK福田。

目下1分け7敗と未勝利の相手に、大苦戦。ボールは保持しても、今日もまた、パス出しと受けてのタイミング再三ずれて、チャンスを逃す。それでも、ゴール前で揺さぶる時間もあり、いつもよりは得点機があったが、シュートが悉く枠外で、自ら苦しくする。

後半、18分、前がかりなったところで、奥川が絞った背後のスペースに、相手のどフリーを見逃し、後追いでＰＫを与えてしまう。これを決められ、未勝利のチームに先制を許し、相手はがっちりとブロックを組む。

それでも、浜田を投入して、ボール際に、頭で突っ込むような姿勢を見せる。4分後、ＦＷからボランチに回っていた櫨からパスをうけた市瀬が、中央をドリブル前進、いいタイミングでスルーパスを出すと、裏に出た井上が、フリーのシュートをしっかり決めて追いついた。井上は今季2点目。

しかし、その後は、攻めながらも疲れも出たのか、要所でパスのつながりが悪くなり、プレイに迷いが出始めると、時間が過ぎて試合終了。勝ち切ることができなかった。

前半。
開始1分、楓から安本へパス、もう一歩。その後、3分までベガルタ仙台レディースが押しているが、パスがもうひとつ、つながらない。3分、ベガルタのパスミスをカットされ、左からクロスを入れられるが、流れる。日体大の攻撃も精度は高くない。5分、坂井から、裏の万屋へパスが通るが、そのあとクリアされる。

7分、奥川のスルーパス、井上がエリア内侵入するが、クロスはクリアされる。8分、左から奈良のクロスはキーパー。10分、万屋から井上とつなぎ、左からシュートは、キーパー弾くが、詰めきれず。12分、日体大が大きなサイドチェンジから、そのままシュート、齊藤。13分、ベガルタエリア中央30ｍで日体大がフリーキック。10番嶋田のキックは壁。

16分過ぎからは一進一退。中盤での蹴り合いで、中々ボールを前に運べない。楓が裏にワンタッチでパスを出すが、受け手といまいち合わず、つながらず。21分、前進するもパスカットされる。ここまで安本が中央に絞っているので、サイドのスペースは使われていない。奥川が開いて待っているが、ボールは来ない。

22分、井上からパスを受けた櫨のミドルシュート、キーパー正面。このあと飲水タイム。26分、ベガルタのパスミスを拾われて、左サイドを上がられるが、クロスを日体大がミスで助かる。カウンター攻撃のスピードはある相手ではあるが、厚みがないのでしっかり守れる。

28分、北原から奥川、さらに安本とつなぐが、決まらず。30分、市瀬が右からのクロスに安本、キックミス。力んだか。32分、井上？のロングシュート、枠外。キーパーの位置を見てシュートか。その後、日体大がボールを回す。35分、裏を抜けた万屋から櫨、キープできない。

38分、ベガルタが40ｍのフリーキック。キッカーは奈良。楓がヘッド当てるが、ヒットせずキーパー。その後、日体大がカウンター速攻、縦のスルーパスで簡単につないでシュート、バーの上。危なかった。40分、市瀬がパスを受けてクロス、奈良フリーでのシュートはブロックされる。44分、奥川がドリブル前進、シュートコースあったがパス出し、そのあとつながらず。

追加時間2分間。楓から櫨、抜き切れず、キーパー。前半は、ベガルタが久々に推す展開ながら、決定機は少なくスコアレスで終了。

後半。
1分、いきなり井上がドリブル前進、しかし囲まれる。井上が持つと人数をかけて囲まれるので、速いサポートが欲しいところ。その後、裏にパスを出されるが、オフサイド。2分、奈良がドリブルからのクロス、外れる。4分、奈良のクロスから、こぼれを櫨、浮き球を安本と、シュートするが、ヒットせず。

6分、楓から右サイドからのパスを中央でスルー、しかし打てず。8分、奈良が浮き球で裏へ、万屋のクロスはクリアされる。9分、楓からのパスで安本が走りこみ、スローインを取るが、つながらない。10分、日体大のカウンター、奥川がファールで止める。40ｍの日体大のフリーキック。これをベガルタがカウンター、奈良から井上。

11分、安本が相手にぶつけ右コーナー。さらに奈良の浮き球パス。今後は左コーナーいずれもキッカーは奈良。ニアを狙うがキーパー。14分、奥川の横パスをカットされるが、なんとかしのぐ。16分、日体大のカウンター、ベガルタ右サイドの巨大なスペースにフリーを許し、パスを出されると、奥川後追いからPK献上。これを嶋田に決められ、先制許す。

ここまで、ほとんどピンチが無く、ベガルタの攻撃を向上させるだけ、という展開だっただけに、ベガルタには、ショックな失点。20分、日体大はブロックを固め、逃げ切る構え。ベガルタはパスを回すが、ゲインできない。21分、DF奥川に代えFW浜田を入れ、井上との2トップ。櫨がボランチに下がり、楓がCBへ、坂井が右SBに回る。

すると22分、浜田が粘ってボールをつなぎ、カウンターから、市瀬が中央をドリブルで上がり、右前の井上にいいタイミングでパスを通す。井上スピードアップしてDFを振り切り、フリーでゴール隅に右足で決め、同点1-1。これはいい展開だった。しかし24分、今度は日体大がひとりで持ち込み、エリア内侵入、GK斎藤が出て止めるが、あわやPK。ここで飲水タイム。

27分、右コーナーを得るが決まらず。28分、安本のシュートはバー、こぼれを楓がシュートもバーの上。29分、奈良のスルーパスに浜田が走りこむが、もう一歩。32分、中央を安本がドリブル前進、倒され30ｍのフリーキックを得る。ここで日体大は、FW児野に代えDF大賀を入れる。奈良のキックはバーの上。その後ベガルタも櫨に代え田原を入れる。

34分、左ラインぎわ40ｍのフリーキック。坂井のヘッドは枠内も、キーパー。35分、右コーナー、楓のヘッド、これもキーパー。37分、井上から浜田クロスに、再び井上、決まらず。40分、市瀬が左足にミドルシュート、ヒットせず。41分、相手ゴール前でのこぼれ球、詰め切れず。

44分、バックパスに寄られ、齊藤のキックに詰められてあわや。まだこのあたりが不安定。追加時間は3分間。坂井からのロングボールは安本もう一歩。後半、ベガルタも追加点を狙って攻め続けたが、結局ドロー。またしても勝ち点3が遠かった。

佐藤楓の展開力や奈良のプレースキックには期待させるものがあった試合。ただ、やはり、パスの出し手、受け手のタイミングのずれが多く、課題を残したまま。戦術とか気持ちとかいう前に、去年から続く、連携のちぐはぐさは、いつ解消されるのだろうか。

シュート数:8-2、CK:4-0、FK:5-11　得点:井上綾香　（日体大）嶋田＝ＰＫ　　警告:なし　　主審:松下朝香　入場:864人


試合前、マイナビベガルタ仙台ジュニアユースとFHTベアーズの前座試合があった。また、試合前に安本紗和子選手のなでしこリーグ通算150試合出場記念、花束贈呈が、ご家族からサプライズであった。女性陣は安本選手そっくりであるｗ勝利で祝いたかったところ。

また、ベガルタ仙台チアリーダーズも、トップ、ユース、ジュニアと合同パフォーマンスがあった。

と、経過を、遅ればせにアップする前に、越後監督の辞任と、千葉泰伸女子強化育成部長（前監督）の暫定就任が発表された。やむなし。

このあとカップ戦期間に入り、リーグ戦の後半は、9月8日の長野L戦からである。それまでに、まずは基本の連携を構築し、自信をもってプレーできる状況になって欲しい。