2018FIFAワールドカップロシア、日本はベスト16

2018FIFAワールドカップロシア、日本代表はセカンドステージに進出、FIFAランク3位で優勝候補のベルギーに、一時は2-0とリードし、ジャイキリからのベスト8も見えましたが、終盤立て続けの3失点で、逆転を許し、惜しくもベスト16で本大会を終えました。

まだまだ楽しみな大会自体は続きますが、この記事では、備忘録的に、日本代表の記録・サッカー協会などへのリンクと、簡単な試合経過のみをアップしておきます。

この大会は、本大会直前に監督交代、大会でのVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の採用、そして日本が初適用となった、フェアプレー・ポイント制導入など、いろいろな変化があった大会でした。

また、日本代表スタッフには、ベガルタ由縁の手倉森誠、森保一の両コーチがいました。

以下時間は、すべて日本時間です。「スコア」へのリンクに協会HPの試合経過、「得点」へのリンクに、メンバー表ページへのリンクがあります。

予選Hグループ
第1節:6月19日21:00 コロンビア 1-2 日本 サランスク/モルドヴィアアリーナ
得点:6分 香川真司(PK)、73分 大迫勇也 39分 フアン・キンテロ

開始早々、大迫が突進しシュート、さらに香川のシュートをコロンビアのカルロス・サンチェスがハンドで退場。PKを得て1-0とリード、強豪相手ながら10人と有利に試合を展開。一度は追いつかれるも、最後は、本田のCKから、大迫がヘッドで決勝ゴールを決め、貴重な勝ち点3をゲット。日本中が「大迫、半端ない」。


第2節:6月25日0:00 日本 2-2 セネガル エカテリンブルク/エカテリンブルクアリーナ
得点:34分 乾貴士、78分 本田圭佑  11分 サディオ・マネ、71分 ムッサ・ヴァゲ

前半、川島が弾いたボールを押し込まれ、先制を許す苦しい展開も、なんとかしのいで、34分、長友と入れ替わった乾が力を抜いた技ありグランダーで同点。しかし、後半再びリードを許すも、最後は後半出場の本田が、乾の折り返し、岡崎がGKをブロックして得たボールを、押し込んで同点とし、勝ち点1を得た。


第3節:6月28日23:00 日本 0-1 ポーランド ヴォルゴグラード/ヴォルゴグラードアリーナ
得点:59分 ヤン・ベドナレク

日本、ポーランド共に、先発6人を入れ替え。日本は、今大会調子のあがらないポーランドに対し、レバンドロフスキも孤立させ、グループ突破が確定する、同点状態を維持していたが、59分にフリーキックから裏を取られて先制許す。その後も、カウンターでしばしばピンチ。

そこで、後半82分から、別会場のコロンビアが1-0とリード、守りを固めた情報を得ると、反則無しに、0-1の状況を維持し、フェアプレーポイントで上回る作戦を決行。既に、この大会2敗で予選敗退も、この試合だけは勝利が欲しいポーランドとの思惑が一致、日本は横パスを回し続け、ポーランドもあえて取りに来ず、そのまま試合終了。

日本とセネガルは勝ち点、得失点、総得点が同じで、対戦時の得失点も同じのため、この大会から導入されたフェアプレーポイント-4と、-6のセネガルを日本が上回り、グループ2位でノックアウトステージへ進出


ノックアウトステージ(ベスト16)
7月3日3:00 ベルギ 3-2 日本 ロストフ・ナ・ドヌ/ロストフアリーナ
得点:48分 原口 元気、52分 乾貴士 69分 ヤン・フェルトンゲン、74分 マルアン・フェライニ
90+4分 ナセル・シャドリ

ルカク、アザール、デブルイネ他スター軍団のベルギーに対し、日本はルカクを封じるなど、前半をスコアレスとすると、後半早々、柴崎からの絶妙スルーパスを原口が決め先制、さらに、4分後、今度は乾が、得意のゾーンから無回転シュートを決め、2点リード。

ベルギーは、焦りからかパスがつながらない時間もあったが、空中戦に切り替えて、5分間でヘッドで2点を決め同点に。ATになって日本はCKのチャンスも、本田のキックをキーパーがキャッチ。ベルギーはそこから5人で、終盤とは思えない高速カウンター、最後はルカクのスルーから、シャドリに押し込まれ、逆転を許し、もう一歩のところで、ベスト8の夢がかなわなかった。


尚、ポーランド戦については、監督、選手経験者のほとんどが肯定的で、代表ファンの中には絶賛する方も多いようですが、先発6人を変えても、引き分け以上にできると踏んでいたのに、先制を許し、かつ、攻撃もつながらず、目算が狂い、攻撃力・守備力を減じていたメンバーだったために、ああいう手段を取らざるを得なくなった、というのが、当方の推測です。

したがって、理解はできるのですが、こういうシビアな状況を自分たちのプレーで乗り切る、あるいは乗り切るための経験をすることが、トーナメントに進出すると同じくらい、今後の日本代表に役立つので、他会場の結果やポーランドの対応に委ねず、攻めて欲しかったというのが、当方の希望でした。

結果論的には、ベルギー戦で、持ち味を出した素晴らしいゲームを展開はしましたが、これはひとつの課題をクリアして上での、プレッシャーが減じた状態なので、グループリーグでの追い込まれた、最も厳しい状況とは、別ものと思います。

とはいえ、西野監督、選手自体は、持てる力を出し切って、世界を驚かせたのも、まぎれもない事実。
選手、監督、スタッフには、本当にお疲れさまでした、といいたいです。