ルヴァン杯PO第2戦、ベガルタ仙台1-0名古屋、後半猛追も及ばず、2戦計で敗退

2019ルヴァン杯 プレーオフステージ 第2戦 2019年6月26日(水)19:00 ベガルタ仙台1-0-名古屋グランパス ユアスタ仙台


ハモン

石原崇 兵藤 道渕

富田 梁
  (吉尾)
照山 常田 大岩 飯尾
(長沢) (蜂須賀)     
シュミット

サブは、川浪、平岡、蜂須賀、椎橋、吉尾、田中渉、長沢。名古屋はFW伊藤、長谷川、MF和泉、エドゥアルドネット、米本、前田、DF吉田、丸山、中谷、宮原、GKランゲラック。ジョー、赤崎、ガブリエル シャビエル、シミッチはベンチスタート。

3点差以上の勝ちが必要なベガルタ。前半は4-2-3-1でスタートしたが、名古屋のボール回しにリスクは負わず、サイドも締められ、ひたすらブロックを固め、時折ロングボールで裏を狙うが精度を欠く。しかし相手の攻撃も抑え後半へ。

後半頭から、DF照山を下げ長沢を入れて3バックとしたベガルタは、前からボールを取りいく。20分には梁に代え吉尾を入れると、ハモンとの呼吸が合い、決定機を作れるようになる。

早速スルーパスに抜けだしたハモンが、ゴールもオフサイドの判定。その後もベガルタが攻め込むが、あと一歩ゴールを割れない。39分、ようやく道渕がペナ内でパスを受け、うまく反転しながら左足で意表をつくシュートこれが決まって1-0先制。

その後も、ゴール前に攻め込み、コーナーなどでもチャンス作るが、壁を破れず。最後は長谷川らのボールキープに時間を使われ1-0での勝利ながら、2戦合計1-2で、今年のルヴァン杯もプレーオフで涙を呑んだ。


梅雨の晴れ間のユアスタは、西日で蒸し暑い。それでも陽が落ちて、試合が始まるころには、涼しいスタジアム。場内には以前より子供連れが増えたような気がするが、月末近い平日で、入りは4割程度か。

前半
ベガルタは4-4-2で、左SBに照山が入る。開始30秒、名古屋のフリーキックも、パスミス。1分、常田のロングボールに、裏に走る石原崇、もう一歩。その後、名古屋にボールを回される。ベガルタはブロックで、慎重な立ち上がり。4分、ベガルタの左ライン際35mで名古屋のフリーキック。これはライン割る。

5分、兵藤がミドルシュート、ブロックされる。8分、GKシュミットダニエル(ダン)のキックから飯尾、道渕にはつながらない。10分、石原崇がパスカット、縦のスルーパス、ハモンは追いつけず。11分、名古屋のパスミスでスローイン。12分、裏へのロングボールに道渕、オフサイド。13分、名古屋が回す。その後、大岩のロングボール、これも合わず。

名古屋が回し、最後は長谷川?のシュート、枠外。16分、中央から和泉のシュート、ダン正面。その後、常田のサイドチェンジ、ライン割る。今日の常田のキックの精度はいまいち。17分、名古屋もロングボール、これで右コーナーを与える。キッカーは中谷。こぼれを2回連続でシュートされるが、その都度ブロック。18分、また名古屋の右コーナー。凌ぐ。19分、パスカットして回すが、押し戻される。

20分、左サイドを上がった石原崇が、ペナ横からクロス、道渕が頭から突っ込むがクリアされる。道渕はキーパーと交錯も、すぐ立ち上がる。ランゲラックはしばらく寝ている。長沢に加え道渕も、嫌な選手として記憶されただろう。21分、名古屋もベガルタの選手にボールを当てて、コーナー。左コーナー、ショートコーナーからのクロスは流れる。

23分、ベガルタが右奥のフリーキックを得る。ここから照山が上がり、左コーナー付近で、石原崇とのパス交換、最後は石原崇が左45度からのシュート、サイドネット。25分、名古屋のカウンター、前田がキープ。ここでボールを奪ってベガルタカウンターも、ハモンが倒される。30分、ベガルタ自陣、ダンとDFが、自陣ペナ付近で。バックパスと折り返しの連続で最後はダンが前田にプレゼントパス、そのままフリーでシュート打たれるが、ポストで助かる

32分、ベガルタエリア右45度で、名古屋のフリーキック。ここで名古屋は、早くもFWの伊藤に代え、赤崎を入れる。フリーキックはダン抑える。37分、ベガルタのカウンター、兵藤から石原崇、さらにハモン、合わず。34分、ワンツーでつないだ名古屋に、シュート打たれるがブロック。36分、ベガルタ回して、裏の道渕にパスも、届かず。さらにハモンに向けてのパスも合わず。

38分、ベガルタがパスカット、即クロス、ハモンには合わず。そのあと、ベガルタ回して、照山のサイドチェンジ、つながらず。40分、名古屋に回されるが、なんとかしのぐ。42分、ベガルタの左サイドで、執拗につながれるが、ベガルタも粘り強く対応。名古屋が左コーナー、右コーナーと連続も、最後はヘッドをダンがキャッチ。

そのあと、常田から兵藤、石原崇のパスを、最後はハモンがペナ内で受けるが、トラップし切れず。追加時間1分も攻めきれず。
前半は、名古屋がパスを回し、侵入のチャンスを伺うが、ベガルタも粘りの守備。攻撃ではロングボール主体で裏狙うが、精度を欠き、スコアレス。

後半。
最低2点は欲しいベガルタは、頭からDF飯尾に代え、FW長沢をいれる。4-4-2から3-1-4-2へ変更。1分、照山がロングボール入れるが、つながらず。3分、石原崇がパスカット、スローインを得る。6分、照山から兵藤、最後は左サイドのハモン狙うが、オフサイド。名古屋はここで、丸山に代え櫛引を入れる。

8分、ダンのパントキックから一気に裏、梁はもう一歩。さらに梁が裏の石原崇に出し、シュートもブロックされ決まらず。そこから、名古屋のカウンター、前田がシュートまで持っていくが、枠外。11分、名古屋が右からワンツーでつなぎ、シュート、ダン弾く。これで右コーナーを与える。回されフリーのシュート打たれるが、ダン正面。

12分、常田のロングボール、ハモンに合わず。13分、名古屋にパスを回され、左からのクロス、これは流れる。15分、和泉がカットインシュート、ダン正面。16分。常田のパスを受けた長沢がキープ、落としからハモン、強引シュートは枠外。17分、道渕がドリブルからのクロス、長沢には合わず。19分、梁に代え吉尾が入る。20分、名古屋に回され、 エドゥアルド ネットのシュート、枠外。

21分、ハモンから吉尾、さらに道渕のパスに、ハモンが抜け出し、フリーとなって、ドリブルからのグラウンダーのシュート、決まったか!なぜかオフサイドの判定。場内ブーイングの嵐。その後、櫛引にイエロー。23分、長沢の落としに兵藤から、石原崇のクロスは、ペナ内の宮原が手でクリア、後からビデオで見れば、広げた腕に当たっているが、ハンド無しの判定。またブーイング。審判からは死角になっていたかもしれないが。。。

26分、名古屋に回され、ベガルタペナ左角でフリーキックを与えるが、しのぐ。28分、照山からハモン、さらに吉尾、これで右コーナーを得る。キッカーは吉尾。照山がヘッドを当てるがキーパーに触られ枠外。その後、ベガルタ自陣のフリーキックから長沢の落とし、左から石原崇が、カットインシュート、ゴール右角枠内も、GKの好セーブに会い、弾き出される。

これで右コーナー。さらに左コーナー。これも吉尾が蹴る。こぼれを石原崇がキープ、そのこぼれ、吉尾がシュートもキーパー。33分、吉尾が裏へのロングパス、ハモンに合うがキープできず。34分、エドゥアルドネットに代わり、 ジョアンシミッチ入る。ベガルタも照山に代わり蜂須賀が入り、CB右。大岩が左に回る。

35分、ベガルタが相手右コーナー付近でスローインからつなぐが、オフサイド。37分、吉尾からパスを受けた道渕、ペナ内へドリブル侵入、4人に囲まれながらキープ、右で打つと見せて、反転左足で巻いたシュート、これが決まって1-0、ようやく先制。あと1点、場内大声援。41分、名古屋にドリブルでキープされ、最後はシミッチのミドルシュート、枠外。

その後、長沢落としから吉尾がハモンへパス、しかしトラップミス。42分、ハーフ付近から吉尾のフリーキック、決まらず。44分、ハモンの落としから吉尾の伸びるロングフィード、決まらず。追加時間は5分間。1分、長沢にイエロー。名古屋が35mのフリーキック。しのぐ。3分、蜂須賀からハモン、吉尾とつなぎ、最後は石原崇のクロスに、道渕がヘッド、オフサイド。

最後、前田のクロスに、蜂須賀の裏、シュート打たれるが枠外。

結局1点取って、この試合に勝利したものの、2戦合計1-2となり、今年のルヴァンカップもプレーオフ止まりとなった。

アウエーゴールを避けるために、前半慎重になったのはいいが、攻め手がロングボール主体で、かつ、精度も欠き、なかなかシュートまでいけなかった。後半、長沢を入れ2トップになり、さらに吉尾が入って、裏のハモンへのパスが、つながるようになると、シュートも増えたが、不可思議判定を乗り越える、ゴールまでは至らず、名古屋の時間使いに散った。ただ、選手の気持ちは見えた試合。

もっとも、バックパス自体が悪くはないが、フリーで自由に視野が持てる場面でも、ボールを動かしたり、首を振ることなく、後ろに戻すプレーを繰り返すのは、攻撃のリズムが落ちてしまう。受け手の問題もあるが、自分で運んで相手を動かすキープ力と自信を、若手CB陣には持ってもらいたい。
攻撃では、ハモンのワントップというのが、なかなか厳しく、誰かと組ませる方が、力を発揮しそう。裏へのボールでは吉尾との息が合っている感じがする。

また、今日に限っては、ダンにプレゼントパス2本あり、危なかった。かの地では競争が厳しくなるだろうから、集中を一段を高めるトレーニングに励んで貰いたい。

残念な最終結果となったが、ルヴァン杯全体では、得たものが大きい。若手の躍進、ベテランの復調、守備再構築やシステム変更への対応など。この悔しさはリーグ戦で晴らし、大暴れしてもらいたい。


シュート数:9-12 CK:4-6 FK:14-22 得点:道渕諒平  警告:長沢 (名古屋)櫛引 主審:福島孝一郎 入場:5,963人


尚、この試合は、年間チケットサポでもチケットの購入必要な試合だった。先着5000名にヘパリーゼ配布あり。