ルヴァン杯PO第2戦:対湘南3-1猛追勝利も、アウエーゴールに泣く

2018ルヴァン杯 プレーオフ第2戦 2018年6月9日(土)15:00 ベガルタ仙台3-1湘南ベルマーレ ユアスタ仙台


石原
西村 阿部
 (ジャーメイン)
関口  蜂須賀
(中野)  
奥埜 野津田

金 大岩 平岡
(永戸)  

サブは、川浪、永戸、富田、中野、古林、ラフェルソン、ジャーメイン良。湘南はFW梅崎、野田、菊地、MF表原、秋野、齋藤、岡本、DF大野、坂、山根、GK秋元。高山、アレン ステバノヴィッチ、アンドレバイヤはベンチスタート。


プレーオフ第1戦、アウエーで0-3と思わぬ大敗を喫したベガルタ。野津田ほかへの厳しいプレス、野田のポストプレー、スピードあるドリブルでの仕掛けと、梅崎の特攻に、後手を踏んだ。

ホームの第2戦では、4点差以上の勝利という厳しいミッションの中、3-4-3の攻撃的な布陣のベガルタ。

前半からコンパクトな布陣で、前へ前へとセカンドボールを拾い捲り、左右に揺さぶってからの、縦のスルーパス、西村や蜂須賀、関口、さらにはCBの平岡までが仕掛けて、チャンスを作り、前半で、コーナーから平岡、抜け出した西村で2点先行。

後半も、序盤まではベガルタが回していたが、疲れからか、パスミスや走りが重くなると、湘南もしばしばカウンター。すると、24分に、梅崎がカウンターから、一気にひとりでドリブルで持ち上がり、最後は前で張っていた野田へのパス、野田がミドルを決め、ベガルタとしては痛恨のアウエーゴールを許す。これであと3点が必要になった。

しかし、諦めないベガルタは、死力を尽くして、再び猛攻、29分に奥埜がミドルで3点目を取り、3-1と、あと2点と望みをつないだが、そのまま試合終了。2戦合計3-4で、準決勝進出は逃した。


前半。
いきなり西村前進も、クリアされる。湘南のカウンター、野田は大岩が防ぐ。大量点が必要なベガルタは、セカンドを拾うためもありか、ラインを上げコンパクトに。前へ前へと圧をかける。2分、野津田から西村、ワンタッチ、最後は関口のクロス、ライン割る。3分、阿部のパスに西村侵入も、ファール取られる。

4分、ベガルタエリア左角で湘南のフリーキック。秋野のキックはクリア。5分、ベガルタのカウンター、途中、湘南齋藤にイエロー。今度は湘南がカウンター、ベガルタエリア内に侵入も、梅崎がファールでイエロー。早い時間での湘南のカードはベガルタに追い風。9分、湘南が攻めるがパスは流れる。

12分、蜂須賀が巻いたクロス、こぼれを野津田シュート、ブロックされる。さらに直後にも、野津田が右足グラウンダーのシュート、枠外。15分、中央奥埜からのスルーパス、西村もう一歩。16分、ベガルタ回して、野津田が右足グラウンダーのシュート、枠外。17分、湘南が回して、クロスはキーパー。

20分、平岡が左足でのスルーパスに、蜂須賀走りこみ、切り返して左足のシュート、キーパー弾き、コーナーを得る。右コーナー、野津田がキック、平岡が頭ですらすと、ファーサイドに決まり、先制!まず1点。ベガルタ幸先のいい得点。阿部がスクリーンになっていた。22分、中央西村から阿部が頭で落とし、平岡もう一歩。24分、石原が右サイドでひっかけ、ドリブル前進、中央から野津田へ、野津田シュートもブロックされる。

25分、湘南のDF大野交錯したのか、一時ピッチ外。27分、平岡が蜂須賀とのワンツーで上がり、クロス、キーパー。28分、湘南の攻め、左サイドを上がって、ゴールライン近く横切るグラウンダーのパス、関なんなくキャッチと思いきや、トンネル!慌ててDFクリア。29分、湘南がエリア内侵入も、体を張って止める。相手のファール。31分、湘南DF山根にイエロー。

その後、ベガルタが湘南ゴール前でボールを回す。最後は奥埜のミドルシュート、ブロックされる。32分、関口のクロスに阿部のヘッド、枠外。33分、ベガルタエリア中央35mで、湘南のフリーキック。これはクリア。こぼれをロングシュートされるが、枠外。34分、パスカットして、石原が中央から絶妙のスルーパス、DFの裏に抜け出した西村が押さえたシュートを決めて2点目。順調。

35分にも、西村が左から侵入、クロスに蜂須賀もう一歩。これで右コーナーを得る。これはクリアされる。37分にも、西村が侵入、折り返しのパスに野津田のコントロールシュート、枠外。ここで湘南は、大野に代わりアンドレバイヤを入れる。40分、湘南の右コーナー、梅崎から折り返しのパスは、関がキャッチ。その後、ゴールキックから、蜂須賀が頭で落とし、石原が右サイドからのクロスはキーパー。

その後、平岡が蜂須賀とのワンツーでクロスも決まらず。43分、奥埜から阿部のパス、エリア内で倒されるがノーファールの判定。また、平岡と蜂須賀でワンツー、平岡上がって、最後は関口がカットインからシュート、キーパー。追加時間。蜂須賀のクロスに西村、右コーナーを得る。大岩のヘッド、枠外。結局、前半は2-0、上々のスタートとなった。

後半。
開始早々、奥埜が中央でキープしての折り返し、合わず。さらに、平岡、蜂須賀のワンツーで、平岡抉ってのクロスでコーナーを得る。これは決まらず。2分、野津田から西村、左クロス、湘南DFクリアするが、キックミスでゴール方向、あわやオウン。これで右コーナーを得る。決まらず。

3分、湘南のカウンター、梅崎がドリブルでフリーになり、最後は野田のヘッド、枠外。しかし危なかった。7分、右サイド、またも平岡上がってクロス、これでコーナーを得る。決まらず。その後、関口が戻っての守備、西村が左から自分で持ち込んで、カットインからのシュート、バーの上。

9分、奥埜からのパスを受けた蜂須賀が仕掛け、右コーナーを得る。大岩のヘッド、キーパー正面も回転ボール、パンチで弾かれる。11分、西村から関口へパスが通り、えぐってのクロス、中央でクリアされる。13分、久々に湘南の攻めで左コーナーを与える。ヘッドは枠外。14分、右奥35mのフリーキック。決まらず。

15分、奥埜がパスミス。なんとかしのいだが、前半飛ばしたツケか、全体にスピードが落ち、ミスも出始める。17分、奥埜がパスカット、阿部から西村とつなでシュート、枠外。これで右コーナーを得るがクリアされる。ここで関口に代わり中野を入れる。18分、表原にイエロー。19分、ベガルタがゴール前でボールを回し、左コーナーを得る。決まらず。

湘南は、表原に代え石原広教を入れる。23分、湘南がカウンター、梅崎から野田、野田が大岩をかわして左足シュート、きまって、1点返される。ルヴァンカップでは、ずっと梅崎にやられている。痛恨のアウエー・ゴールとなり、ベガルタは、延長が無くなり、勝利には、後3点が必要になった。湘南には余裕感。24分、ここでCB金に代え、いつもは左WBの永戸を入れ、超攻撃態勢へ。天皇杯でテスト済み。

25分、湘南のクロス、ヘッドを打たれるが枠外。26分、ベガルタが左コーナーを得る。キッカーは永戸、決まらず。28分、蜂須賀のクロスで、また左コーナーを得る。シュートのこぼれ、中野がクロスを入れるがクリアされる。29分、湘南エリア中央やや右30mで、奥埜が意表をつくミドルシュート、決まって3点目。3-1。あと2点。諦めない。

その後、湘南DF足攣り一時ピッチ外。30分、湘南は、岡本に代え高山を入れる。その後、大岩のミドルシュート、バーに弾かれる。32分、ベガルタのカウンターから左コーナーを得る。永戸のキック、こぼれを再び蜂須賀がクロス、外れる。34分、石原が相手パスをカット、中野のクロスも決まらない。

35分、阿部に代わりジャーメイン良が入る。直後、西村のシュートがバー。蜂須賀がニアを狙ったシュートはキーパー。36分、奥埜からのカウンター、石原のシュートはブロックされる。37分にも、蜂須賀のシュートはキーパーがクリア。39分、野津田からジャーメイン、裏を走るが、折り返せず。

さらに西村がエリア内侵入、折り返しに野津田シュートは決まらず。そのあとボールを蹴り返されての自陣スローイン、キーパーの関が入れる。41分、中野のドリブルからのクロスは、DFに阻まれる。左コーナーを得るが、決まらず。さらに左ライン際で40mのフリーキック。キーパー。

追加時間は5分間。中野のクロスに石原のヘッド。決まらず。さらに野津田のクロスに石原がヘッド落としも、詰められずキーパー。さらに裏に出たジャーメインからつなぐが、オフサイド。ベガルタは、終盤怒涛の攻めを繰り返すが、シュートがバーに当たったり、そのこぼれを押し込めなかったり、ツキも無く、3-1で終了。

この試合は勝利も、2戦合計3-4でプレーオフ敗退が決まった。残念、悔しい。

サイド、中央と野津田のつなぎを中心に、両サイドや中央と様々な攻撃を繰り返し、3点取った。特に、平岡はこれまでにない激しい上下動で、相手エリア深く攻め入り、再三コーナーを取ったが、13本のコーナーで1点のみにとどまった。これが攻撃面での心残りか。

それでも、大きなビハインドの中、力を尽くした。諦めずに選手は、シュート18本と攻め続け、闘い抜いた。お疲れさん。それにしても、終盤、シュートがクロスバーに嫌われる事3度など、勝利の女神は、つれなかった。

敗退とはなったが、アウエー・ゴールを取られても、最後まで攻め続けた選手達のファイト、姿勢は、応援し続けたサポだけでなく、湘南サポや観客にも、深く刻まれたことだろう。これを今後の勝利につなげたい。

7月天皇杯大宮戦を勝ち、8月15日のリーグ対湘南戦で御返しして、前進しよう。


シュート数:18-4、CK:13-2、FK:20-18 得点:平岡康裕、西村拓真、奥埜博亮 (湘南)野田  警告:奥埜 (湘南)斎藤、梅崎、山根、表原  主審:中村 太 入場:10,215人


プレーオフ勝ち抜けの条件は、2試合の合計で同点の場合は、アウエーゴールが利くから、4点差以上の勝利、3-0からの15分ハーフ延長戦での勝利(延長はアウエーゴール関係無し)、またはその後のPK戦(ABBA方式)勝ちとなる。