ルヴァン杯05節:対横浜FM4-2、茂木ハットトリックをベテランが引き出し、快勝

2018ルヴァン杯 Aグループステージ 05節 2018年5月9日(水)19:00 ベガルタ仙台4-2横浜F・マリノス ユアスタ仙台

ジャーメイン

金久保 野津田
(中野)  
永戸  茂木
  (蜂須賀)
梁  富田
(奥埜)  
板倉 常田 菅井

シュミット

サブは、川浪、蜂須賀、大岩、中野、椎橋、奥埜、西村。横浜FMは、FW伊藤翔、ユンイルロク、オリベイラ、MF吉尾、ダビトドダブンスキー、中町、DF下平、金井、栗原、山田康太、GK杉本。ウーゴオリベイラ、遠藤渓太、和田はベンチスタート。

金久保が1年1か月ぶりにスタメン登場。梁と共にゴールでのアイデアあるプレーで、茂木のゴールをお膳立て。乗った茂木は、強烈なクロスとフリーキックで、相手のミスを誘いハット・トリック。横浜FMにカウンターから2点失うも、最後はジャーメインも決めて突き放し、グループ首位になった。

前半。
開始1分、横浜FMが左右の揺さぶり、ユンのシュートは枠外。2分、横浜FMがワンツーから伊藤のシュート、これはDF防ぐ。そのあと下平にイエロー。3分、左からジャーメインへのパス、通らず。5分、横浜FMが右から速いクロス、伊藤にフリーでシュートされるが、ゴール内の永戸がクリア。これは危なかった。

6分、ベガルタ回すが、カットされ横浜FMのカウンター、なんとかしのぐ。8分、横浜FMが自陣で回す。板倉がパスカット、ドリブルで茂木が上がり、最後は野津田の右足クロスに、金久保がヘッド、枠外。11分、伊藤が一瞬フリーになった瞬間、シュート、これはブロック。12分、梁から永戸、クロス、金久保シュート、これで左コーナーを得る。キッカーは茂木。こぼれ、打てず。

13分、伊藤のクロスは流れる。14分、下平のクロスはシュート性。16分、ベガルタエリア中央やや左35mで、横浜FMのフリーキック。バブンスキーのヘッドは枠外。18分、菅井が倒れる。19分、ベガルタのカウンター、つながらず。20分、相手ゴール前で回して、永戸のクロスに、梁がフリー、決まらず。21分、野津田から茂木、クロスはクリアされる。23分、金久保がドリブルでえぐり、永戸のクロスから板倉、さらに茂木のクロスは流れる。

24分、ブマルのクロスに伊藤のヘッド、菅井が体を寄せて枠外。26分、ベガルタ、右から左に展開、最後は板倉のミドルシュート、枠外。27分、梁、板倉とバブンスキーにかわされ、ドリブルからのシュート打たれるが、バーの上。28分、出足良く富田が飛び出し、相手ボールカット、ベガルタ回す。29分、ジャーメインがキープも、奪われる。

29分、ベガルタのクリアミスを拾って、吉尾が胸トラップからのシュート、バーの上。30分、野津田のクロス、こぼれを打ち切れず。31分、茂木のシュート、こぼれがジャーメインの足元、シュートのクリアはあわやオウン、さらにこぼれのシュート、枠外。その後、ベガルタのカウンター、カットされ、横浜FMのカウンター、スルーパスはキーパー。

35分、ベガルタカウンター、中央梁から左前方の金久保に、ゆるく曲がる絶妙スルーパス、金久保エリア近くでキープして、浮球パス、これをエリア内に上がっていた梁が、右足で掬いながら、右サイドにころがすと、猛然と走りこんできた茂木が、ダイレクトで強烈シュート、ゴール内の天井を突き出し、先制!茂木の2年ぶりのゴール。ベテランのアイデアが、若手のゴールにつながった。

36分、アマルのクロスで、フリーを作られかかるが、茂木がカバー。38分、ベガルタエリア内、こぼれを茂木が蹴りだそうとすると、伊藤に当たって?ブマルへのパスのようなり、そのままシュート、決められ1-1。わずか3分で同点とされた。40分、ベガルタのカウンター、永戸のクロス、さらに梁、野津田とつなぎ、シュート、枠外。

41分、横浜FMのカウンター、クロスは流れる。42分、中央野津田からパスを受けた茂木が、ドリブルでエリア内侵入、キーパー近くで、左への強烈なクロス、これがキーパー弾いてバックヒール、ゴール内へ。茂木の得点となり2-1、再びリード。ラッキーではあるが、仕掛けがゴールを生んだ。そのあと、ゴールキックから永戸が上がり、金久保へ。えぐっての折り返し、野津田フリーでダイクレトシュート、バーの上。完全に崩したが。

追加時間は2分間。左コーナーからボールを回すが、シュートは打てず。1分、横浜FMのスルーパスにユンがフリー、シュートはシュミットが飛び出て止める。決定的。危なかった。その後も、横浜FMのカウンターがあったが、これは押される。点の取り合いの様相となってきたところで、前半は、2-1とリードして終了。

後半。
開始30秒、裏にジャーメイン抜けるが、キープしきれず。1分、富田が中町に激しくチャージ、ファール取られる。2分、横浜FM右からドリブル、ユンが枠内シュート、シュミットセーブ。3分、横浜FMの左コーナー、ブマルのキープ、さらに左コーナー。これは抑える。5分、金久保の代え中野を入れる。

6分、ベガルタ右から左へと振り、永戸がシュート、キーパー正面。7分、ベガルタ回すが奪われ、横浜FMのカウンター。しのぐ。8分、永戸のクロス、キーパー弾くところ、ジャーメイン押し込めず。9分、横浜FMのユンのドリブル前進はカット。ベガルタはジャーメインのポストプレーから板倉が上がっていくが、戻しのパスはつながらず。横浜FMがカウンター、しかしバブンスキーのパスはミス。

12分、ベガルタがボールを回す。13分、横浜FM回がボールを回すが、最後はオフサイド。ここで横浜FMはバブンスキーに代えウーゴヴィエイラを入れる。14分、そのウーゴが、板倉を抜いて、ドリブルで侵入、ここは梁が戻って守備。16分、相手ゴール中央やや右35mで、フリーキックを得る。キッカーは茂木。強く蹴ったボールが、一人壁の頭に当たり、ループ気味にキーパーの頭上を越え、ゴール!なんと茂木は、ラッキー2点を含みながら、ハット・トリック達成。3-1。去年1年ゴールが無かったのが嘘のよう。

17分、横浜FMのウーゴがまた侵入、3人をかわしてのシュート、ここはシュミットが前に出てセーブ。18分、中野とジャーメインがワンツー、中野がカットインからのフリーでシュート、バーに当たる。惜しい。21分、横浜FMがFK、コーナー、さらにコーナーと連続攻撃されるも、3本目はクリアー。22分、横浜FMはFWユンに代え、FWの遠藤渓太を入れる。

23分、横浜FMが回す。セカンドボール拾い続ける。そして遠藤がドリブルでえぐっての折り返し、一瞬フリーとなっていたウーゴが、ダイレクトで合わせ、決められ2-3。よくしのいでいたベガルタだが、ウーゴは捕まえ切れない。点の取り合いの様相で、まだ分からない試合。24分、永戸のクロスに、茂木がシュート、枠外。

26分、ブマルのクロスはシュミット抑える。27分、ベガルタは梁に代え奥埜を入れる。29分、GKシュミットのキックが永戸にどんぴしゃ。しかし、その後つながらず。30分、ベガルタのクロスが不十分なところを、遠藤がクロスから、ウーゴのヘッド、枠外。ここで吉尾がどこか痛め、一時ピッチ外。

その後、ベガルタは奥埜がドリブル前進、さらに野津田から中野へのパス、オフサイド。32分、ベガルタがボールを回し、板倉が上がって右からシュート、わずかに外。左コーナーを得る。34分、吉尾に代え、FW和田が入る。ベガルタは茂木に代わり蜂須賀が入る。野津田のコーナーキックは、こぼれ球をジャーメインがシュート、ブロックされる。

35分、ベガルタがカウンター、中野からジャーメイン、最後は野津田のクロスは流れる。36分、カウンター、右の中野からクロス、ファーサイド、ジャーメインフリーで、腹で落としてから、左足でニアを抜くシュート、決まって4-2。いい時間帯。38分、菅井が相手ボールをカット、ドリブル前進。ロングパスを野津田に通す。最後はジャーメインがフリー、シュートはバー!決定的。

39分、横浜FMがベガルタゴール前で回す。ブマルのシュートは、枠外。40分、蜂須賀からジャーメイン、永戸のクロス、左コーナーを得る。こぼれを奥埜が左足ミドルシュート、バーの上。43分、蜂須賀がドリブル前進、富田?のヒールで、中野がどフリー、キーパー出るところ、がら空きゴールをループで狙うが、バーの上。これも決定的。

44分、横浜FMのカウンター、奥埜が止める。追加時間は4分間。ベガルタが余裕で右サイドで回す。ファールを貰い、右ライン際35mのフリーキックを得る。奥埜のキックに、ニアに入った板倉のヘッドは枠外。2分目、常田が相手クロスをクリア。その後横浜FMがベガルタエリア左角でフリーキック。ブマルの枠内シュートはシュミット。

これで右コーナーを与える。こぼれからのクロスはクリア。結局試合はベガルタが逃げ切り、4-2で勝利。

リーグ湘南戦で、6試合ぶりの勝利で、チームに再び勢いが出てきたところ、1年ぶり出場の金久保、ベテランの梁が締めて、茂木がラッキーとはいえ、強いキックでたぐり寄せたハットで試合を決めた。守備では、相手のキープ力のある選手に、再三脅かされ、えぐりを許すなど、まだまだ課題はあるが、シュミットの好守も出て、なんとか逃げ切った。

それにしても、茂木の1点目につながる、お膳立てが素晴らしい。
カウンターから、梁の長く曲がって、金久保の前に収まる絶妙スルーパスに、左サイド金久保のゴール前での浮球パス、それを攻撃参加した梁が、右足甲で掬うようなトラップから、茂木への落としと、ベテランのアイデアあるプレーの連続で、悩める若者にゴールをプレゼントした。

茂木は、2016年の天皇杯以来のベガルタで得点で、いきなりハット。今年は、椎橋、常田そして西村と、若手が台頭する中で、ひとりバスに乗り遅れた感があったが、ユアスタの女神は、激励のチャンスをくれた。今後は、自信を持って仕掛け、守備はさらに精進し、仲間に追いつけ、追い越せ。

相手のサイドにスペースがあって、割と楽にチャンスを作れたが、どフリーのチャンスを3本は外しているので、しっかりと枠内に入れるシュートは各自練習してほしい。接戦であれば、ワンチャンスを逃せない。

さてルヴァンカップ予選、ベガルタは、勝ち点8で横浜FMと並んだが、新潟も勝って7。グループステージ最終戦でFC東京戦引き分け以上で、勝ち抜けとなる。勝ち点が並ぶと、当該チーム対戦成績が優先となるので、負けない事。


シュート数:18-14、CK:4-6、FK:11-14 得点:茂木駿佑3(ハットトリック)、ジャーメイン良 (横浜FM)オリベイラ マブル、ウーゴ ヴィエイラ  警告:(横浜FM)下平  主審:山岡良介 入場:7,187人