ルヴァン杯準決勝第2:対川崎1-3奮闘も、相手10人に攻め切れず。リーグ戦でお返しを

2017ルヴァン杯 準決勝第2試合 2017年10月8日(日)15:00 ベガルタ仙台1-3川崎フロンターレ 等々力陸上競技場


クリスラン

中野 西村 

蜂須賀  古林
    (野沢)
三田 奥埜
  (ジャーメイン)
増嶋 大岩 平岡
    (藤村)  

サブは、イ ユノ、小島、菅井、藤村、茂木、ジャーメイン良、野沢。川崎は、小林、家長、三好、中村、森谷、エドゥアルドネット、登里、谷口、奈良、エウシーニョ、チョンソンリョン。サブに、森本、知念、田坂。

怪我人、出場不可の選手多数の中で、ベガルタも奮闘したが、前半30分三好に裏を抜けられ先制許し、点が必要な状況に。すぐさまカウンターで中野がネットを揺らすが、オフサイド。後半4分に、またも三好に追加点許し、2点が必要に。しかし、6分に奈良が2枚目イエローで退場、川崎10人に。12分、ベガルタは、中野がドリブルで3人をかわす、魂のシュートを決めて1-2。あと1点に持ち込む。

前の圧力を高めたベガルタは、ボールを展開し始めるが、ラストパスがつながらない。相手カウンターは関のセーブなどでしのぎ、ボールを回すが、次第に、動き出しやパススピードが落ちて来る。

小林、奥埜、平岡に代えて、野沢、ジャーメイン、藤村と投入するが、スピードのある選手を投入できないベガルタに対して、10人の川崎は、長谷川、ハイネルなどを入れて、カウンターでベガルタを焦らせる。

最後は、追加時間に、長谷川に決定的な3点目を許し、1点取れば延長もあるベガルタも、放り込みだけになって、試合終了。
決勝進出の夢は、来年まで、お預けとなった。


ベガサポ3000人が大集結した等々力。入場は2万2千人。NHK仙台が、ラジオ実況中継するという。

前半。
石原が出場停止のベガルタは、中野を左のシャドウ、WBは左蜂須賀、右古林。川崎は三好を入れている。川崎の速いパス回しに対して、第1戦ほどの出足は出せないベガルタ。それでも開始40秒、蜂須賀が上がってのクロス、流れる。

1分、川崎がベガルタゴール前で回し、クロス。これは関。2分、森谷のミドルシュートはブロック。3分、川崎の左コーナー。こぼれをエウシーニョが左足ミドルシュート、枠外。5分、ベガルタがカウンター、ボールを回すが、つながらず。7分、古林がカウンターで上がるがファールで止められる。9分、左サイドでベガルタが回し、奥埜がシュート、右コーナーを得る。ファールで終了。

10分、西村の大きなサイドチェンジから、古林がクロス、クリアされ、後ろで回すのみ。12分、右から、中村にエリア内に侵入され、至近距離のシュート打たれるが、関が体に当て、セーブ。左コーナーを与える。これをクリアして、カウンター、奈良にファールで止められる。奈良にイエロー。ハーフ付近からフリーキック。つながらず。15分、三田のサイドチェンジ、流れる。右ライン際のフリーキック、35m。つながらず。

18分、家長に裏に飛び出されるが、パスミスで助かる。20分、ネットの浮き球に小林に裏に出られ、シュート打たれるが、ふかす。決定的。危なかった。23分、家長がこぼれ球をシュート、枠外。24分、クリスランが左からドリブルで上がって、ヒールで戻す。小林がカットインからの左足シュート、枠外。

25分、またも小林に侵入されるが、トラップミスで助かる。26分、三好にイエロー。ベガルタ自陣でのフリーキック。つながらず。27分、川崎がカウンター、古林がファールで止める。29分、中央森谷の縦パスを、DFの間にいた中村がヒールで裏に流すと、フリーで飛び込んだ三好に決められ先制許す。鮮やかに崩され、先に点を許した。しかし、ドローにすれば問題ない。

30分、直後にベガルタ一気のカウンター、西村から中野、中央からシュート、あっさり同点か!?ゴール前でクリスランがキーパーを妨害しており、オフサイド。残念。ゴール横の審判の存在が恨めしいが、仕方ない。しかし、点を取られて、ようやくベガルタのエンジンもかかる。32分、蜂須賀のクロスに西村、もう一歩。34分、中村がキープして、そのままシュート、ベガルタの選手が触れて、コーナーを与える。これはクリア。

37分、ベガルタが回し、最後は奥埜がシュート、キーパー。39分、さらにベガルタが細かく回し、最後はクリスランがシュート狙うがブロックされる。ここから川崎のカウンター、しかも遅攻で休みだす。憎たらしい。41分、右ライン際40mのフリーキックを得る。決まらず。42分、左サイドから増嶋のロングスロー、クリアされる。

44分、川崎のクロスは関キャッチ。追加時間は2分。増嶋のロング・スローからヘッド、枠外。その後、西村から三田、最後は古林も、トラップ収まらず。結局、前半は0-1で終了。

後半。
開始早々、川崎にラインの裏を突かれ、フリーで前進されるが、関が飛び出し、ヘッドでクリア。1分、三好がドリブル前進から、そのままシュート、枠外。4分、エウシーニョに左から侵入され、シュートのこぼれを三好に押し込まれ2点目を失う。0-2。後半早々の失点が痛かった。これで2点必要。ただ、時間はある。

5分、川崎のカウンターから、家長のクロス、関パンチング。6分、左サイド中野のドリブルで、奈良がファール、今日2枚目でレッド、退場。川崎10人。家本劇場、ベガルタにチャンスが来たのか?川崎エリア左角でフリーキックを得る。ここから8分、古林のクロス、キーパー。9分、蜂須賀のクロスから三田がシュート、コーナーを得る。ここで川崎は、森谷に代え板倉を入れる。コーナーはキーパー。

ベガルタが数的優位で攻め続ける。11分、増嶋ロングスロー。決まらず。12分、西村がゴール前でキープして、コーナーを得る。ショートコーナー、中野が、鋭いドリブルの切り返しで、3人を抜いてエリア内から強烈シュート、決まって1-2険しい表情、鬼気迫るプレー。「あと、1点、あと1点だ!」吠える中野。ベガサポを、仲間を、鼓舞する。

14分、古林のクロス、西村がフリックして、中野がキーパー前に飛び込み交錯。17分、中野から古林、クロスはキーパー。19分、クロスから西村のヘッドで落とし、クリスランがゴール際に突っ込むが、もう一歩、20分、川崎は2得点の三好を下げ、長谷川を入れる。21分、増嶋のスルーパスに、蜂須賀が裏に抜け出し、クロス。キーパー。22分、また蜂須賀のクロス、右コーナーを得る。これはクリアされる。

24分、川崎のカウンターからエウシーニョのシュート、関セーブ。ベガルタのDF陣も、走れなくなってきている。ここで、古林に代わり野沢が入る。シャドウへ。右WBには蜂須賀が回り、中野がシャドウから左WBへ。25分、三田のクロス、流れる。27分、蜂須賀のクロス、流れる。焦りなのか、疲れなのか、川崎のプレスのせいか、プレーの精度が落ちて来るベガルタ。相手10人だが崩せない。

29分、蜂須賀のスルーパスに、上がってきた平岡がフリーで侵入、しかし、最初のトラップが大きくて収まらず。32分、中野がドリブルで侵入も打てず。さらに中野のクロス、左コーナーを得る。キッカーは野沢。決まらず。34分、平岡に代わり藤村が入りそのままDF。35分、蜂須賀のクロスにクリスランのヘッド、ヒットせず。枠外。その後、カウンター、中村から長谷川へと通されるが、関抑える。

37分、西村がキープしてコーナーを得る。野沢のキック、決まらず。36分、奥埜に代わりジャーメイン良、川崎は小林に代わりハイネルが入る。ジャーメイン、緊張か、前日大学でフル出場ということもあってか、動きはいまいち。川崎は、ハイネルが前線からのプレスをかけて来る。38分、三田がドリブルで仕掛け、コーナーを得る。キッカー野沢、決まらず。

39分、川崎のカウンター、藤村がファールで止める。40分にも、ハイネルにドリブルで持ち込まれるが、シュートは関。42分、三田が相手ボールにチャージして、左コーナー付近でスローインを得る。決まらず。43分、川崎のカウンター、蜂須賀かわされ、長谷川に左足ミドルを決められ1-3。
決定的か?いや、それでも1点返せば延長に持ち込めるが、時間も無く、ベガルタの選手も追い詰められた感。追加時間は6分間。

1分、エウシーニョのシュート、枠外。2分、川崎エリア左角でフリーキックを得る。決まらず。3分には今度は右奥30mのフリーキックを得るが、決まらず。5分、クロスからクリスランのヘッド、オフサイド。

結局、50分間近い相手10人の時間で、中野で1点取ったあと、放り込みに移行してしまい、相手は守りやすくなってしまった。選手も3連戦で、動きが落ちてきたのは仕方ない面もあるが、平岡に代わって藤村ではなく、蜂須賀をDFにさげ、茂木を入れて、中野と共に、ドリブル勝負で、チャレンジしてほしかった。すべてはタラレバであるが。

石原、野津田、富田、シュミットそれに椎橋もいない状況で、3連戦の3日目。良く食い下がったとは思うが、川崎の意思統一、タフさと、選手層の厚さの前に、決勝への道を阻まれた。しかし、局面で通じたところはある。

土曜に、もう一度、川崎と対戦があるので、メンバーと体調を整え、等々力で勝ち点3を奪い、連勝でリーグ戦を終わらせていきたい。
来年のタイトル挑戦に向けて、新たな戦いは、もう始まっている。


シュート数:12-14、CK:8-2、FK:19-13 得点:中野嘉大 (川崎)三好2、長谷川 警告:(川崎)三好、奈良2(退場)  主審:家本政明 入場:22,385人