ナビスコ杯準々決勝第1戦対FC東京2-2、何とか2点差追いつく。

2012 ナビスコ杯準々決勝1reg 7月25日(水)19:00 ベガルタ仙台2-2FC東京 ユアスタ仙台

スペシャルマッチ明けで、ベガルタの主な選手は中3日の試合。



ウイルソン  赤嶺
(柳沢)(中原)
梁    太田

松下 田村
  
朴 渡辺 鎌田 菅井
(武藤)   
サブは、桜井、内山、蜂須賀(特別指定/仙台大)、奥埜、武藤、中原、柳沢。FC東京は、渡邉千真のワントップ、矢澤、ルーカス、石川、長谷川先発。森重、中村も出ている。エジミウソンがベンチ入り。梶山はいない。主審は、ダーレン デッドマンさん。

朝から蒸し暑い仙台。試合開始2時間前には、強いにわか雨が降って、試合前には雲の切れ間も見えるものの、尋常でない蒸し暑さ。気温は25度だが、湿度は92%と少し動くと暑い。平日とはいえ夏休み。それで8873人はやや寂しい。

夏場の弱さを払拭したかに見えるベガルタであるが、今までは比較的涼しかった。暑さに馴れている、FC東京との差が出たのかどうか、わからないが、立ち上がりから動きが重いベガルタ。スペシャルマッチに出た選手だけでなく、全体に出足で遅れを取り、パスの呼吸も合わず、ますます疲労感がつのる。

すると前半で、あっさり2失点と、アウエーゴール阻止どころか、敗戦のムードさえ漂う。

しかし、そこは今年の底力か、なんとか2点追いついてドロー。次回、アウエーで、点差に関係なく、勝てばいいところには留めた。第2戦は8月8日(水)19時、味スタで行われる。


前半。
立ち上がりは両チーム、暑さでの疲労を警戒してか、まったりムード。ボールはFC東京が回すが、まだエンジンはかかっていない。4分、梁のクロスにウイルソンのヘッド、キーパー正面。6分、松下の落としからウイルソンのロングシュート、キーパーさわってコーナー。7分、さらに梁がドリブルで上がって、クロス、ウイルソン追いつけず。ウイルソンの切れもいまいち。

8分、FC東京のコーナーのこぼれ、千真が振り向き様のシュート、ポストに助けられる。危ない。12分、ウイルソンひとりでドリブル、ライン際を持ち込むが、ライン割る。すると15分、フリーキックから攻められ、FC東京のコーナー。石川の高速キック、ニアからファーにすらされて、クリアしきれず、遠目から千真のヘッド決められ、先制許す。前半早々にして、アウエーゴール阻止は消えた。17分、松下のロングシュート、枠外。18分、田村がホップする高速クロス、上がっていた菅井のヘッド、もう一歩。19分、チュソンのクロスがキーパー。

24分、FC東京に縦のスルーパスを通され、シュートされるも林がクリア。27分、梁のクロスに赤嶺も、クリアされる。梁の動きは良かったが、他の選手の動きが重い。すると29分、オフサイドトラップをかけそこねか、ベガルタのライン裏の中央で石川がどフリー、決められ早くも2点目を許す。もうアウエーゴール阻止どころの話でなく、とにかく勝ちに行くことが必要になった。ベガルタも前がかり、相手エリア前で回し、コーナーをゲット。

31分、右コーナー梁のキックに、中央で広大がヘッド、ファーにこぼれるところ、田村が左足でボレーで押し込んで、1点返す。2点目を取られた直後に返したので、これで息を吹き返したベガルタ。まさに2-0は危険なスコア。しかし、FC東京も押し返し、ベガルタエリアでボールを回し、コーナー。異常にコーナーを取られる試合。しかし、石川のキックは流れ助かる。36分、梁の縦パスから中央を前進した太田が、DFに挟まれながらシュート、キーパー正面。

41分、田村にイエロー。42分、裏、裏とつながれ、またコーナーを与える。これはしのぐ。43分、相手の独走を阻止した鎌田にイエロー。ボランチ、CBと手薄なポジションで、前半で2枚のイエローと、厳しい展開。結局、前半は1-2で終了。

後半。
ややベガルタが前からボールを取りに行くようになる。FC東京はカウンター狙い。3分、梁の右サイドからのクロスに赤嶺がヘッド、サイドネット。その後、一進一退も、前でボールを奪うと、ジョジョにベガルタは攻撃のリズムが出てくる。そして7分、松下から田村の中央縦パスを太田が落とし、こぼれたところを、ウイルソンがすかさずシュート、抑えたグラウンダー、キーパーの逆をつき、同点

後半早目に追いついたところで逆転の期待がかかるベガルタ。しかし、なかなかシュートまでいけない。逆に8分、ゴール前で回され、コーナーを与える。コーナーキックからルーカスのヘッド、枠外。11分にもカウンターからシュートされ、またコーナーを与える。しかしなんとか守る。ベガルタもカウンターをしかけたいのだが、FC東京の寄せもあって、今日はボールがおさまらず、シュートが打てない。

14分、広大にイエロー。これでCB二人が1枚ずつと、やり難い状況になった。15分、太田が裏とるがオフサイド。16分、ベガルタのカウンター、左サイドをフリーで上がった赤嶺のクロス、流れる。FC東京は17分、渡邉 千真に代え加入したばかりのエジミウソンを入れてくる。動きは早くないが、キープ力はあり、対応に追われる。19分、そのエジに持ち込まれ、こぼれたところを再びエジにシュートされるが、枠外。

21分にも回され、最後は中村に角度のないところからシュートされ、林がなんとか弾く。またコーナー。なんとか防ぐ。ベガルタも23分、チュソンに代え武藤をいれ、左MFへ。梁がボランチに回り、左サイドバックに田村が回る。25分、梁がウイルソンとのワンツーから長躯走って、裏でもらってシュート、サイドネット。28分、田村のシュート、枠外。30分には、赤嶺から梁、最後は中央フリーのウイルソンのシュートも、直前にブロックされる。

その後は、互いに疲労からかミスも多くなり、膠着状態。33分、FC東京は谷澤を下げ、三田をいれる。ベガルタは36分、ウイルソンを下げ柳沢。アウエーゴールを2本取っているFC東京は、やたらと倒れて時間使い。40分にはルーカスの代え米本をいれ、ますます守りを固める。42分、ベガルタも赤嶺に変え、中原をいれ、中原にボールを集めるが、なかなか呼吸が合わない。

43分、林のゴールキックから、中原が競って、コーナーをゲットする。これは決まらず。ロスタイム、梁がゴールライン際までえぐり、渾身の折り返し、中央柳沢?フリー、ヘッドは枠外。で、ジエンド。

勝ち越すチャンスもあったが、決めきれず。なんとか2点差を追いつく、ところで終わった。アウエー戦で3-3以上でのドローは考えにくいので、ドローは不可。とにかく勝つ、と目標は明確になった、ということにしておこう。

中央、サイドの揺さぶりが少なかった。守備では、ずるずる下がってピンチを招くシーンも多かった。課題を整理して、まずは土曜の鳥栖戦をモノに。


シュート数:9-13、CK3-9、FK:12-17 得点:田村、ウイルソン (FC東京)渡邉千真、石川 警告:田村、鎌田、渡辺広大 (相手)加賀 主審:ダーレン デッドマン