ロンドン五輪で、なでしこが銀メダル、男子はベスト4

早いもので、ロンドンオリンピックが終わって10日経ちました。ちょっと間延びしてしまいましたが、記録として、五輪ネタを。

まず女子日本代表、なでしこジャパンは、決勝でアメリカに2-1で敗れたものの、銀メダルを獲得。北京五輪以来の悲願を達成しました。特に15歳から日本代表を務める、33歳の澤選手の感慨はひとしおでしょう。お疲れ様です。

U-23男子日本代表も、前評判を覆す、ベスト4。雑草軍団と言われながら、スペイン、モロッコ、エジプトと言った強豪国を撃破。五輪で6試合戦った事は、大きな成果。選手個人の今後にも、つながることでしょう。

サッカー日本代表、男女の活躍は、「やればできる」感を、日本の五輪代表全体と国民にも与えたのではないでしょうか。

さて、話はなでしこジャパンに戻りますが、

今回もアメリカの前にもう一歩及びませんでした。去年の女子ワールドカップではPK戦の末、アメリカを破って、世界一となりましたが、まだ大きな大会の本割でアメリカを倒せてはいません。

ホップ、ステップで、技術レベルでは、世界最高水準までに来たのは確かですが、世界一になるためには、大会前のコンディション調整から、過酷なスケジュールでも勝ち抜く体力強化など、まだまだやる事がありそうです。

次の目標は、アメリカを本割りで倒しての世界一。準決勝で延長戦を戦い、移動もあったアメリカが決勝で見せたスタミナや調整法を、日本も謙虚に学ばなければいけないでしょう。

達成感に浸る選手(それは当然のことです)の中で、岩淵選手が悔し涙だったのが、非常に心強い。マナ選手世代のゴールは、ひとつの色のメダル、頂上です。


一方男子。

組織された、しつこい守備から勝機をつかむ戦法は、成果を上げました。ただ、準決勝前の時点で、心身のガソリンを使い果たした感じでした。

決勝や3位決定戦まである、という道筋は考えていなかったかもしれません。

日本らしい前からプレスをしながらの連戦、ということを考えると、相手の圧力をかわしながら、ボールキープできる力を、個人としても、チームとしても持っていかないと、このスケジュールと18人で回すのは大変のようです。

個の力の差はありますが、同じようなタイプのメキシコが、金メダルを取ったわけですから、個のレベルアップと、やりようによっては、さらに上にいけるではないでしょうか。時間は必要でしょうが。


さて、オリンピック後のメダリストによる銀座パレードには、50万人が集まったそうです。サッカーだけではないですが、有形無形の後押しが日本代表にはある。

いい準備ができれば、結果につながる。選手達には、素晴らしい成果を自信にしながら、満足することなく、さらに上を目指してもらいたいものです。


2012ロンドンオリンピック、サッカー 日本代表の結果。
女子
(予選リーグ)
日本2-1カナダ
日本0-0スウェーデン
日本0-0南アフリカ
(決勝T)
日本2-0ブラジル
日本2-1フランス
日本1-2アメリカ(決勝)

金:アメリカ 銀:日本 銅:カナダ

男子U-23
(予選リーグ)
日本1-0スペイン
日本1-0モロッコ
日本0-0ホンジェラス
(決勝T)
日本3-0エジプト
日本1-3メキシコ
日本0-2韓国(3位決定戦)

金:メキシコ 銀:ブラジル 銅:韓国