15節:ベガルタ仙台 0-3 大宮、完敗も、次の勝利のもとへ

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2025 J2 15節 5月10日(土)14時03分 ベガルタ仙台 0-3 RB大宮アルディージャ NACK5スタジアム大宮


郷家 宮崎
   (安野)
情滋      真瀬
(名願)       .
鎌田  武田
(梅木) (工藤)

石尾 菅田 井上 髙田
  (石井)  (荒木)

大宮の堅守崩せず、速攻食らう

サブは、梅田、實藤、石尾、武田、鎌田、郷家、名願、梅木、安野。
大宮は、GK笠原、DFガブリエウ、市原、下口、MF関口、谷内田、児島、泉、FWカブリーニ、ファビアンゴンザレス、豊川。藤井、富山、オリオラサンデー、杉本、和田は、ベンチスタート。


雨予報の中、ベガサポ2000人以上が集結、完売のナクスタで、大宮と2-3位直接対決。

完敗を勝利のもとに

前半10分までのセットプレー連続、真瀬の上がりなどで得点できなかったベガルタ。

次第に、大宮の球際への寄せのスピード、強度に後手を踏むようになり、カウンターから、大宮ボランチ小泉のペナ内侵入と、泉のドリブル突破などに苦しみ、前半だけで2失点。

余裕をもった大宮に守りを固められると、持たされる感じになり、遅攻での崩しがなかなかできず、シュートまでいけなくなる。


後半、荒木、名願を投入して打開を図るが、決定機を作れないまま時間が過ぎると、後半31分にも、ベガルタ右サイドから、小泉の侵入から繋がれ、中央の谷内田に決められ、0-3とダメを押された。


後半の終盤、間延びしてきて、ベガルタも宮崎や鎌田がミドルを狙うが、足元に素早く入られ、ブロックされた。

大宮の攻撃ではシュートの速さ、こぼれ球への反応の速さで違いを見せつけられた。


気持ちいいまでの完敗だが、切り替えて、今度はサイド攻撃が速い千葉にスペースを与えず、勝利を目指したい。

また、大宮のいいところは盗み、強度はさらにアップして、10月対戦では、しっかりリベンジしよう。



前半気負ってパスのズレ

前半立ち上がりで得点できず、16分に失点すると、動揺したのか、ベガルタのパスのズレが目立った。

選手の距離感が離れ、長いパスをつなごうとするのだが、プレッシャーない場面でも、ずれが見られた。

ボールは持たされたというか、持てたので、外回りでパスはつながっていくように見えるのだが、リズムが一定で、相手は守りやすかっただろうし、さらに、イージーなミスで後ろで時間がかかると、ベガルタの攻撃のリズムも悪くなる。

ベガルタが点が取れる時は、ほんとに速いタイミングでパスをつなぐ時。

大宮の守備が堅固なのもあるが、重要なこの試合で先に失点したダメージなのか?

今後も、先に失点しても、それを挽回、逆点するマインドは必須。

点を取られた時こそ、ファイトを燃やし、頭はクールでプレーして貰いたい。

分かってはいても、簡単に行かないのがサッカーとは思うけれど。



ガブリエウにガブられる

カウンターからの3失点と、敗因はいろいろあるだろうが、自分的には、第一にガブリエウにやられた感。

前半10分までのセットプレー4連続で、枠にシュートが飛ばず、先手を取れなかったのが痛かった。

大宮のCB陣は強固だが、中でも、ガブリエウには、悉くペナ付近のクロスを跳ね返されたり、シュートブロックで止められたのが、何本もあった。

球際の強さだけでなく、クロスの軌道を読む予測のプレーが良く、いち早く落下点に入られ、クリアされた。

空中戦でめったに負ける事のない、宮崎も先に入られて苦戦。

これから、昇格、J1を目指す時、このレベルと勝っていく必要があるということで、動き出しのタイミングや手の使い方など、工夫が必要になりそう。



"4バック"で情滋を封じられる

大宮は基本3バックー5バックで守備を固めると思われたが、事実上4バックで、両サイドを固められ、出足のいい球際に苦戦。

この試合、大宮左WB関口が、ラインまで常時下りて、情滋を抑えられ、ベガルタの左からの攻撃が停滞した。

幅を取って、3バックの脇を狙うつもりが、逆にしっかりスペースを押さえられた感じ。

サイドチェンジなどで、引き付けて振るような攻撃も少なかった。

ベガルタも、右サイドの髙田が上がって、チャンスをうかがうが、決め切れず、逆に背後を狙われるようになっていった。



ラストパスの連携を高めて、次の勝利へ

前半序盤、セットプレー以外で惜しかったのは、9分、井上のロングボールに、真瀬が抜け出し裏をとってえぐり、折返しクロスの場面。

宮崎の方は、DFの背後の中央に位置取りしたが、真瀬の折返しは、ニア。

この場面では、ニアの方へ宮崎が走り込んで合わせたかったが、その場合シュートは、逆向きに打つ必要があり難しいのは確か。

中央の宮崎に通すには、浮き球で返す必要があったが、その場合は、前二人のDFに跳ね返される確率が高くなる。


他の試合でも、真瀬がいい感じで、えぐりクロスまで行けている場面が多いので、どういう場合に、どこに出すかというのは、精度というより、連携の問題かもしれない。大いに喋りあって、この場合はこうと、連携を高めてもらいたい。


またFW以外のボランチ陣などがペナ角に立てるとチャンスが広がりそう。

後半18分には、石尾が思い切ってドリブルでえぐってのクロス。途中DFに弾かれたボールを武田がダイレクト強烈なミドル。惜しくもバーに当たったが、この試合ベガルタで、もっとも決定機なシーン。

右でも左でも、こういう場面を作っていきたい。


前半
⚽16分、大宮、ファビアンゴンザレスのゴールで0-1。
ガブリエウのロングボールからペナ内でワンタッチでつながれ、小泉の左足アウトのシュート、林が弾くがポストに当たり、前にころがり、ゴンザレスに押し込まれる。

⚽31分、大宮、豊川のゴールで0-2。
ベガルタ右サイド、泉のクロスを中央で、カブニーニ叩きつけるシュート、林左に弾くが、反応したカブリーニがファーへ浮き球クロス、ゴンザレスと井上が交錯も、前にこぼれを豊川に強烈に叩きこまれ失点。ベガルタの選手は人数いたが、こぼれへの反応で後手を踏んだ。

前半のシュートは、ベガルタ5本、大宮8本。

後半
ベガルタ、髙田に代わり荒木が入りトップ下、オナイウ情滋に代わり名願が入る。
真瀬が右SBに下り、郷家が右MFに回る。

4分、大宮、ゴンザレスが前半の打撲の影響で、杉本に代わる。
豊川がトップに回る。

13分、大宮、カブリーニにイエロー。

15分、大宮、カブリーニに代わり和田が入る。
杉本にイエロー。

⚽31分、大宮、谷内田にのゴールで0-3。
ベガルタの右サイド、小泉が侵入、横パスを中央へ、豊川スルーで、左の谷内田が石尾をフェイントでかわし、ゴール。

32分、大宮、豊川に代わり藤井が入る。豊川は脳震盪疑い。
ベガルタ、菅田に代わり石井、鎌田代わり梅木が入る。
石尾がCBに回り、石井が左SB。武田アンカーの、4-1-3-2か。

42分、大宮、谷内田に代わり富山が入る。
ベガルタ、武田に代わり工藤が入る。
ベガルタ、真瀬にイエロー。

44分、宮崎に代わり安野が入る。(大宮の豊川脳震盪交代に対応で+1)

AT6分、藤飯にイエロー。

後半のシュートはベガルタ5本、大宮4本。


シュート数: 8-12 CK: 6-9 FK: 13-7  得点:(大宮)  警告:真瀬 (大宮)カブリーニ、杉本、藤井  主審:今村義朗  入場:11,250人