2024 J2 35節 10月19日(土)14時04分 ベガルタ仙台 3-0 横浜FC ユアスタ仙台
中島 エロン
(マテウス) (梅木)
相良 郷家
(情滋)
鎌田 工藤蒼
(松下)
石尾 菅田 小出 真瀬
(奥山)
林
粘り強い守備から、相良、エロン、工藤蒼がゴール
サブは、小畑、マテウスモラエス、奥山、松下、オナイウ情滋、中山、梅木。
横浜FCは、GK市川、DFガブリエウ、ンドカボニフェイス、福森、MF山根、ユーリララ、井上、中野、FWジョアンパウロ、小川、高杯利樹。伊藤翔、カブリーニ、櫻川ソロモン、中村は、ベンチスタート
前節、秋田戦での痛い敗戦から2週間。
しっかりと準備してきたことが、試合に反映できたベガルタ。
目下首位の横浜FC相手に、シュート20本を浴びながら、粘り強い守備で無失点。攻撃では、決定機を決め切って3-0と快勝。
PO圏内に留まった。
試合前に雨が降り、気温は26度まで上がり、この時期としては、蒸し暑いユアスタ。
ベガルタは、ユアスタに15000人超のサポを集め、新ビックフラッグお披露目からの、力強い応援で、選手を後押し。
プレーオフ進出からのJ1滑り込みを狙う。
試合は、横浜FCの大きな展開と、ジョアン パウロらのキープからのシュート、福森のフリーキックなどに悩ませられながらも、チーム一丸で、悉くブロック。
時に6バック、5バックでスペースを埋めながら、カウンターやセットプレーからのチャンスを、序盤で相良、前半で2点目エロン、終盤に工藤蒼がダメ押しゴールを決め切っての、快勝。
しかも、今期怪我で出遅れていた、ボランチ鎌田、サイドバック真瀬が、今期最高の出来で、キレまくり。
さらに、出場停止の松井に代わって入った工藤蒼が、守備だけでなく、ダメ押しゴールまで取るなど、チーム力の向上を実感させる出来。
今後のプレーオフ進出戦線に勢いをもたらした。
チーム一丸の守備、時に6バック
勝因は、なんといっても、20本のシュートを跳ね返した、チーム一丸の守備。
これが、攻撃にもつながり、勝利をもたらした。
この試合では、極端に前プレスせず、少し構えて、幅も取らせず、蹴らせたところを、奪う作戦が、奏功。
前半は、相良や工藤蒼も戻っての6バック、終盤3点リード後は、マテウスを入れての5バックなど、スペースを埋めて、相手の攻撃の加速を減じた。
それでも、寄せても寄せても振り切る、横浜FCジョアンパウロのキープからのシュートには、悩まされたが、最後は、GK林がしっかり押さえて、守り切った。
横浜FCの斜めのロングパスの線上にうまく立って、パスカット。
さらに、鎌田、工藤蒼のボランチ陣は、惜しみなく、足を出して、相手のパスを妨害。
鎌田は、飛び出してからのパスカット、そのままドリブル前進からのチャンスメーク。工藤蒼はシュートブロックなどで体を張った。
また、ベガルタ右サイドを何度も仕掛けてくる、元ベガルタのドリブラー中野に対しては、真瀬が立ちはだかる。
体を寄せて抜かせず、切り返しにもシツコク対応して、ほぼ完封。これも、相手の反撃を遅らせることにつながった。
ベンチの采配も嵌った。
後半、ベガルタ左サイドから、横浜FCの、交代で入ったCB中村からパスが供給されると見るや、郷家を右から回して、対応。
疲れてきた石尾に対して、早めに奥山を入れて、しっかりと守備を固めたのも効いた。
相良の先制ボレーシュートで流れを作る
チームもスタジアムも勢いづいたのは、相手の出鼻を挫く、前半6分、相良のゴラッソ。
右サイドの郷家が、小出のロングボールに、裏へ走り、相手のボールを奪って、素早くクロス。
相手DFが、中央の中島に3人寄って、ル弾いて浮いた高いボールは、多分変な回転もあったと思うが、フリーの相良が、左足ダイレクトで、抑えたシュートでゴール。
久しぶりスタメンの相良が、持ち前のシュート力を、まざまざと見せつけてくれた。
郷家-相良の仲良しコンビで生まれた、チャンス。
早々に、最初の決定機を決め切ったので、失点の少ない横浜FCは、少なからず動揺したのだろう。
その後、マイボールでのミスが随分と目立つ試合になった。
鬼神郷家、2ゴールをアシスト、終盤も全力プレースバック
この試合も" キャプテン"郷家は凄かった。
前半6分の、相良のゴールにつながるクロス、33分には、鎌田のフリーキック、菅田のヘッドをキーパーが弾くところ、右から鋭いクロスをエロンに送り、2点目もアシスト。
テンポ良く、速いクロスが点につながった。
そして、試合を通しての運動量は、いつもの事ながら、後半、カウンターで攻め上がった後、全速力で守備に戻り、ピンチを防ぐ。
もう涙無しには見られない、大活躍。
キレ復活、鎌田、真瀬
この試合の勝利の要因のひとつで、今後にもつながるボランチ鎌田、SB真瀬の復活が見られたのも朗報。
鎌田は、思い切って飛び出し、引っ掛け、そのままの勢いでドリブル前進。1本だけだが、ミドルも狙った。
ようやく本来の動きと、迷いのないプレーで、チームを牽引。
さらに、コーナーや、フリーキックも味方に合ってきて、これまた、今後の武器になりそう。
真瀬の方も、上述のように中野のドリブルを抑えこみ、切り返しにも、きっちり付いていって、右からの攻撃をかなり減退させた。
少なくとも5-6回は止めている。
そして、終盤には持前のスタミナで、ペナ内まで上がり、工藤蒼のゴールをアシスト。
真瀬も完全復活。
工藤蒼のパスカット、ブロック、そしてダメ押しゴール
先制した後の、前半14分、左サイド裏に抜けられたジョアン パウロのシュートに、工藤蒼が体を投げ出してのブロック。
相良の先制弾からの流れを、相手に渡すことなく、チームに勢いをつけた、ビックプレー。
工藤蒼は、その後も、位置取りよく、中盤でのパスカット、しつこい寄せで、相手の攻撃を分断。
横浜FCの大きな展開、シュートの雨の前に、粘り強く体を張った。
そして後半41分には、カウンターから、BOX to BOXで上がり、フリーの位置取り。
なめてた横浜FCのDF陣を見返す、3点目のゴールまで決めた。
ゴールを決めた後は足攣りで、担架で退場。
メインスタンドから拍手を受けると、担架に乗せられながら、お手振りを見せるなど、余裕w
まだ始めの一歩。残り3+2を、一つ一つ勝ち切る
さて、横浜FC相手の3-0快勝で、若干、調子に乗ったがw、言うまでもなく、まだ何も確定していない。
しっかりとシーズン残り3試合を勝ち切って、プレーオフに出、さらに連勝しないと、昇格にはならない。
横浜FCなど、サイドのドリブラーのスピードというより、ロングボールでの裏狙いや、サイドでつないでの崩しといったチームには、ベガルタも割りと分がいい感じだが、スピードスターがいるところには、苦戦している今期。
今後の対戦相手は、そのタイプが多いので、しっかりと対策をして、起点潰し、取りどころを決めていく必要があるだろう。
朗報なのは、怪我人が徐々に戻り、復調してきたのと、中島、相良以外の選手も点が取れてきたところ。
梅木や情滋も、この試合では決め切れなかったが、枠内に打てているので、今後に期待したい。
前半
⚽6分、ベガルタ、郷家のクロスが弾かれて高く浮いたところ、相良の左足ボレーで先制、1-0。
相良、今期9点目。
14分、横浜FC、ジョアンパウロが左サイドに抜け出しフリー。シュート態勢に入ったところ、工藤蒼が体を投げ出し、ブロック。
21分、ベガルタ、相良にイエロー。次節、出場停止。
24分、ベガルタ、中央で、鎌田がパスカット、エロンにつないでフリー、しかし打たず、並走の中島にパスを出すが、ずれる。
27分、横浜FC、縦パスから、裏に出た山根が左からのクロス、ジョアンパウロがシュートもヒットせず。
32分、横浜FC、ガブリエウにイエロー。
⚽33分、ベガルタ、中央40mで鎌田フリーキック。
菅田が競り勝ちヘッド、キーパー弾くところ、右から郷家の左足クロスに、中央のエロンが合わせて、2-0。
いい時間帯で、追加点。エロンは今期2点目。
その後、横浜FCがボールを回すが、6バックなどで、守りを固めるベガルタ。横浜FC、焦りからかパスミスも出る。
AT2分、ンドカのパスミスを相良がカット、ドリブルから中島に送り、中島シュートも弾かれる。左コーナーはキーパー。
前半のシュートは、ベガルタ6本、横浜FC3本。
後半
横浜FC、DFガブリエウに代わり中村、FW小川に代わり伊藤翔を入れる。
選手を代えながら、大きな展開、福森の攻撃参加で、次々シュートを放つ、横浜FC。
ベガルタは粘り強く寄せ、GK林がしっかりキャッチして、守り抜く。
3分、横浜FC、ベガルタペナ右奥30mでフリーキック。福森の直接シュートは、ポスト!
この試合最大のピンチだったが、決まらなかった。
8分、横浜FC、井上のクロスに、高橋がヘッド、枠外。石尾が寄せていた。
その後も、パウロや福森がミドルシュートも、寄せて、しのぐ。
11分、ベガルタ、相良に代わり、オナイウ情滋を入れる。
情滋は右MF、郷家が攻められ始めた左に回る。
16分、ベガルタ、情滋が相手のトラップミスを突いて、カウンター、左へ。中島がキープして、上がりを待ち、最後は工藤蒼が侵入して、シュートも角度なく枠外。
17分、ベガルタ、真瀬が上がって、情滋へ。キープし中島へ。中島が右からのクロスに、郷家がフリーでシュート、枠外。
21分、横浜FC、FW高橋に代わり、長身の櫻川ソロモンが入る。
22分、横浜FC、左コーナー、福森のキックに、パウロがヘッド、枠外。
26分、ベガルタ、DF石尾に代わり奥山、エロンに代わり梅木が入る。
梅木に対してスタンドから力強いチャント。
27分、横浜FCが、ゴール前でつなぎ、福森が意表を突く右足でのシュート、林が弾いて、こぼれには小兵の奥山が、長身櫻川をブロック。
30分、横浜FC、ジョアン パウロに代わり、カブリーニが入る。
33分、横浜FC、中野のカットインシュートは林が抑える。
34分、ベガルタ、鎌田のパスカットからカウンター、中島がドリブル前進、左からフリーの情滋へ。シュートはキーパーに弾かれ、さらに梅木がシュートも、キーパーに阻まれる。
38分、横浜FC、ユーリララに代わり、小倉が入る。
⚽41分、ベガルタ、カウンター。情滋から真瀬。真瀬からの折返しを、ボランチ工藤蒼が上がって、フリーでダイレクトシュート、決まって3-0。
ダメ押し。工藤蒼はプロ初ゴール。
43分、ベガルタ、足攣りの工藤に代わり松下、中島に代えCBマテウスモラエスを入れ、5バックで守り固め。
割り切りのクリアなどで時間を使う。
追加時間は6分。
3分、横浜FCの自陣からのキックに梅木が足を出してブロック、スローインにさせる。
後半のシュートは、ベガルタ6本、横浜FC17本。
ベガルタ仙台は、横浜FCの5月以来20戦無敗、最大失点2の記録を打ち砕き、目下首位にシーズンダブルの勝利。
シュート数: 12-20 CK: 2-9 FK: 17-12 得点:相良竜之介、エロン、工藤蒼生 警告:相良 (横浜FC)ガブリエウ 主審:上田益也 入場:15,378人