2024 J2 18節 6月2日(日)13時03分 ベガルタ仙台 2-1 いわきFC ハワイアンズスタジアムいわき
中島 郷家
(エロン)
名願 情滋
(相良) (中山)
松下 松井
(内田)
髙田 菅田 小出 真瀬
(石尾)
林
松下、名願が点に絡み、新布陣5バックで逃げ切り
サブは、小畑、石尾、内田、鎌田、相良、中山、エロン。
いわきは、GK立川、DF五十嵐、大森、石田、坂岸、MF下田、有馬、山口、FW加瀬、近藤、谷村。ブワニカ啓太、西川、山下は、ベンチスタート。照山は欠場。
前節、「上位対決5連戦」の初戦、岡山戦で1-4とホームで大敗を喫したベガルタは、連敗阻止と、新たな連勝に向けて、いわきFCとアウエーで対戦。
4,849人と満員のハワイアンズスタジアムには、1,000人のベガサポが集結。
この試合、長澤の警告累積欠場を受けて、松下が、松井と共にボランチで、久々のスタメン。
また、これまで、途中出場でインパクトを残していた名願を左MF、怪我から復調の真瀬を右SBに、初めてスタメン起用。
布陣も、オナイウ情滋をFW、郷家を右MFとし、髙田を左SBに回し、疲れが見える石尾や、相良をベンチスタートにするなど、ゴリゴリ系のいわきに対し、少しいじってきた。
さて、試合は、松下のコーナーキックから髙田のゴラッソ先制、名願の仕掛けから、こぼれを情滋が叩き込み、2点取って勝利。
ただ、カウンターも少なく、追加点が取れず、長い時間攻め続けられ、フリーでのシュートをかなり打たれた。
それでも、GK林のビックセーブ連発、松井のカバーリング、中島も戻っての守備、最後は5バックなど、前節の反省も活かしながら、1失点に抑え、勝利。
後半開始早々の、一瞬の集中切れ、持たれた時、「行くか行かないか」の判断の連係など課題もある。
が、それ以上に、期待の若手が点にからみ、中堅は守備でハードワーク、最後は守護神・林が、フリーを再三抑えるなど、現時点での持ち味出しての勝利。
次につながる「辛勝」だと思う。
2得点はいずれも、この試合のスタメンが絡んだ、いいゴールだった。
前半6分の先制点は、2分の中島の仕掛けから始まっている。
左サイド奥のルーズボールに、体を入れてボールを奪い、仕掛け。倒されてペナ左横のフリーキックをゲット。
中島のキックは弾かれるが、これで左コーナー、こぼれを情滋が当てて、今度は右コーナー。
6分、松下のコーナーキックはデザインプレー。
ファーへ浮き球を上げると、髙田がボレーシュート。
DFにもかすってそのままゴールへ。キーパーの手を弾くゴラッソで、1-0。
先制攻撃が見事に結実。阪南大コンビが決めた。
後半早々、同点とされたが、7分、小出から真瀬、クロスを郷家が収めて、左の名願につなげる。
名願がワントラップで、DFをかわしてペナ内侵入、そのまま左足シュート。
これはキーパーのファインセーブに阻まれるが、こぼれを真瀬がシュート、DFがクリアするところ、情滋が強烈に蹴り込んで決め2-1。
これが決勝点。
名願が侵入した時点で、ペナ内には、中島、情滋の他に真瀬、松下、さらには郷家まで入って、決め切る体制になっていた。
決まらなかったが、前半26分の攻撃も良かった。
自陣カウンターから、中島がドリブルで抜け出し、一瞬左の名願を見るが、頭を振って、右でフリーの情滋へ。
情滋が走りながらクロスをあげると、左に流れた中島がフリー。左足ボレーで狙うが、枠外。惜しかった。
後半33分には、久々のカウンター、相良がドリブルで上がり、キープ。上がってきた松下に戻し、シュート、ヒットせず。
一方、試合を通して、かなり、いわきにボールを持たれた。
前半は、いわきの攻撃も単調で、ベガルタとの激しいマッチアップで、熱くなるなど、若さを見せて、シュート5本をうたれたものの、シュートミスもあり、決定的なチャンスは無かったように思う。
ただ、後半は、かなり決定機を作られた。
シンプルなサイド攻撃と、途中から出て来たブワニカのタメにも、ワンタッチプレーで振り回された。
まず、後半開始30秒での失点。
岡山戦に続く、この時間帯の失点はいただけない。
左サイドからシンプルに上げられた時、中央で、小出と真瀬の間に立たれて、ボールに行くのが遅れた。
ポイントゲッターの谷村が、いるわけだから、シュートもあると、誰かがが体を寄せていかないと。
さらに、20分過ぎ、レフティーの大迫が入ってくると、精度のいいクロスを裏に出され、フリーでのシュートを次々打たれた。
21分、いわき、右コーナー2本連続から、裏の有馬に出され、どフリーでシュート、バー!!助かる。
23分、右からのクロスに、ペナ内侵入の有馬が前で左足アウトのボレーシュート、サイドネット。
26分、浮き球で、石尾の背後から上がってきた加藤が拾い、フリーで侵入、シュート、これは林が前に出てセーブ!!
31分、左からの折返しのクロスに、西川がフリーでシュート、林がセーブ!!
32分、下田が上がって、中央で切り返しからのシュート、林正面。
35分、ベガルタペナ左前すぐ外で、いわきがフリーキック。大迫が直接狙うが、枠内シュートを、林がまたも弾き出す!!
AT1分には、ペナ右から、ニアにシュート打たれるが、林が右足1本で弾きだす!!
と、まあ、後半だけでシュート11本、それも決定的なシュートを、数多く打たれた。
このあたりはチェックが必要。
ただ、GK林の美技連発だけでなく、左にいた髙田が、ことごとく体を入れて、相手の流れを止めたり、中島が自陣ペナ内まで戻ってブロックしたり、松下が位置取りで、遅らせたり、終盤出て来たエロンが、右サイドで大迫の左足を封じたりと、チームとしての守備意識が、また呼び起こされているのは感じる。
そして、地元出身、松井の運動量豊富なカバーリング。
これ無しに、この日の勝利はなかった。
また、怪我空けからサブに入るようになったが、出番のなかった内田が、10分だけだが今季初出場。
果敢な上がりも見せた。
同じく鎌田も久々サブ入り。
この試合では出番が無かったが、工藤蒼が怪我の今、そろそろチャンスが巡って来そうである。
いい準備して、早く本来の輝きを見せて欲しい。
それにしても、22歳以下の若い選手が多い、いわき。
フィジカルだけでなく、テクニックもある選手が多い。
監督じゃないが欲しくなるねw
これからも、決定力のある強豪相手の試合が続く。
緩みなく守備でのハードワークと、攻撃での連携を高めて、勝ち星を増やして欲しい。
<<主な経過>>
前半
⚽6分、松下の右コーナーキックを、髙田が左からボレーシュートで決め、1-0と先制。
先制後は、いわきがボールを持つが、攻撃は単調でミスもあり、ベガルタも盛り返すなど、シュート5本うたれた割りに、決定的なピンチはほぼなし。
後半
ハーフタイム、いわきは、近藤に代え、西川を入れる。
⚽開始30秒、いわき、左サイド加瀬のクロスを、中央で谷村がボレーで強烈シュート、決まって1-1同点。
⚽7分、ベガルタ、真瀬のクロスを中央で郷家がキープ、左サイドの名願につなげると、すかさず侵入、左足シュート。
キーパーのファインセーブに阻まれるが、こぼれを真瀬、最後は情滋が強烈にけり込んで2-1と、勝ち越し。
11分、いわき坂岸にイエロー。
15分、ベガルタ、真瀬に代え石尾、名願に代え相良入る。髙田が右SBに回る。
17分、いわき、坂岸に代えレフティ大迫が入る。
以降、いわきの攻撃が活性化、次々と決定機を作られるが、ことごとくGK林がセーブして抑える。
26分、いわき、有馬に代えブワニカ啓太、加瀬に代え加藤が入る。
28分、ベガルタ、情滋に代え中山が入る。
37分、いわき下田に代え山下が入る。
41分、ベガルタ、松下に代え内田、中島に代えエロンが入る。
5バック、5-4-1で逃げ切り体制。
小出、菅田、石尾の3CBに、内田と髙田がWB。郷家と松井がボランチ、エロンと相良がボランチ脇を固め、中山ワントップに見える。
AT3分、郷家にイエロー。
後半のいわきの猛攻をしのいで、2-1で勝ち切る。
シュート数: 7-16 CK:3-8 FK:11-10 得点:髙田椋太、オナイウ情滋 (いわき)谷村海那 警告:郷家 (いわき)坂岸 主審:野堀桂佑 入場:4,849人