31節:ベガルタ仙台1-0大宮、1万2千人の後押し、エヴェルトンの劇的ゴールで12試合ぶり勝利

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2023 J2 31節 8月19日(土)19時03分 ベガルタ仙台 1-0 大宮アルディージャ ユアスタ仙台


中山
(菅原)
齋藤 郷家 松崎
(氣田)   (加藤)

エヴェルトン 長澤
      (鎌田)
内田 福森 若狭 蜂須賀

AT5分、鎌田のコーナーキック、エヴェルトンがヘッドで決勝点

サブは小畑、菅田、加藤、鎌田、氣田、フォギーニョ、菅原。
大宮は、GK笠原、DF飯田、カイケ、新里、市原、茂木、MFアンジェロッティ、高柳、小島、黒川、FW シュヴィルツォク。中野、室井、泉澤はベンチスタート。

3分け8敗、11戦勝ち無しが続いたベガルタ仙台。

にも拘わらず、この試合には12,141人(大宮サポは5-600人?)と、前節ホーム戦を上回る入場があった。

お盆休み最後、子供向けのイベント企画もあって、コンコースには楽しい雰囲気もあったが、試合に行ってなんとかしようと、応援もやるぞ思わなければ、簡単には集まらない数だ。

J1でも1万人を切る試合があった事を思うと、今、この状況で、この数、圧倒的な声量。こころ強い。


そして、終了間際、コーナーからエヴェルトンの劇的ヘッドで、1-0勝利。

ピッチ内入場の時、エヴェルトンが、ベビーを抱いて入ってきたので、今日のエヴェルトンはやるぞ、と思っていたら、その通りやってくれた。

6月4日以来、2か月半ぶりの勝利。

長かった。ほんとうに長かった。


さて、試合。

この試合は、真瀬、キムテヒョンが出場停止。

菅田が停止明けで戻ったものの、ベンチスタート。

スタメンは福森、若狭のCBコンビ、左内田、右蜂須賀でDF陣を揃えた。

福森は、久々のスタメンだが、若狭とは大分で一緒にやっていたとの事で、コンビネーションは取りやすいタッグだったのだろう。

福森は、フル出場。コーチングで叫び続け、後半、相手のフレッシュな選手のカウンターにも、スピードで追いついていた。出れない間も、いい準備をしていたのだろう。

前の方は、中山ワントップは変わらず、齋藤学、郷家、松崎をスタメン、長澤、エヴェルトンをボランチまたはアンカーに置く並びで、新戦力をスタメンに揃えた。


前節は、後半早々に退場者が出て、暑さの中、相手の圧をかわせなかったが、前半までは、長澤の攻守のバランス取りで、いい流れ出ており、この大宮戦でも、それは続いた。

さらに、福森、若狭のコンビでラインを高く保ち、怖いFWシュヴィルツォクに簡単には打たせず。

前半は、大宮の、サイドに展開してからシュヴィルツォクに当てる展開を読んで、サイドの守備は厳しくしたので、これまでのような危ない前半ではなかった。

後半、前プレに押し込まれ、クロスも単調になり、カウンターで攻め込まれる事はあったが、結局、枠内シュートをゼロに抑えることができた。


前半は、大宮があまり前プレスしてこなかったので、若狭、福森が高い位置までボールを運んで、DF背後へのロングボールを狙った。

これを、夏男なのか、復調の中山が、何度も収め、2列目からの展開ができるようになった。

ホヨンジュン不在の今、中山に頑張って貰い、戻ってきたら二人で攻撃力をさらに高めて欲しい。


そして、サイド攻撃では、左の齋藤学が調子をあげ、様々なクロスやパスを出し、チェンスメーク。

右の松崎は、タメを作ったり、中央への切れ込んでのシュート、背後に蜂須賀を走らせるプレーで、攻撃を活性化。

そこに、郷家がフル出場で、前でシュートを打てる位置取りに入り、惜しいシュート2本。

ようやく新戦力と攻め手が固まってきて、左右、中央と攻められるようになってきた。


試合ごとに選手が変わるのは、運動量を求められる今の戦い方のために、疲労する夏場で、ローテーションしてるのでないかと推察するが、出る選手が、しっかりとパフォーマンスしてくれなければ、リズムが悪いだけになる。

この試合では、前半ベテランで形を作り、これまでのレギュラー、氣田、鎌田を後半に出して、再活性化ができた。氣田の惜しいカウンターからシュート、そして最後に鎌田のどんぴしゃコーナー。

これまでの、途中交代の選手でのパワー・アップが、いまいちになっていた事を思うと、後半でも、チャンスをより作れるチーム内競争は、望ましいことである。


さて、嬉しい久々の勝利ではあるが、これを続けていかないといけない。

この試合の後半のように、相手が厳しく前プレスに来た時に、慌てず、早めに逃げ道を見つけて、カウンターを食らわせるようにならないと、いけない。

1対1の厳しさは取り戻してきたが、コンビネーションで、素早くかわしていく事はさらにブラッシュアップを。

次の、大分戦、もう一段の頑張りで、さらに勝ちを重ねて欲しい。

前半
ベガルタは4-1-4-1というより、4-2-3-1か。大宮は3-4-2-1。

互いにサイド攻撃を狙うが、今日のベガルタは強めに行って、相手の攻撃を遅らせる。

中央のシュヴィルツォクも、簡単には前を向かせない。

一方、ベガルタの攻撃ではロングボールで背後を狙ったり、サイド攻撃を仕掛けるだが、高いクロスは、カイケに悉くクリアされる。


2分、大宮がベガルタゴール前で左右にボールを展開。右からのクロスは、福森がクリアするが、こぼれをミドルで打たれる、枠外。

4分、持ち上がった若狭がロングボール、DFの中央で、中山がなんとか落とし、こぼれを、走り込んだ郷家がシュートも、触られ、枠外。惜しい。
これで右コーナー。長澤のキックにヘッドは枠外。

13分、大宮が右サイドからの攻め、シュートを3本連続もブロック。

15分、ベガルタが左コーナー。長澤のキック、こぼれを蜂須賀から松崎につなぎ、中央からシュートもブロックされる。

18分、大宮、茂木が右から侵入。ペナ内で混戦蹴り合い。ここで若狭にハンドぽいプレーがあったが、ノーファールの判定で、大宮の右コーナー。
コーナーから折り返しのヘッド、シュヴィルツォクがつなぐが決まらず。

21分、郷家がパスカットして、ショートカウンター、左の学が抜け出て、ゴロの横パス、中山はDFに阻まれる。

<24分飲水タイム>

ここからベガルタの攻撃が、ダイナミックになる。

27分、ベガルタが左サイドで、内田、学、郷家の三角でつなぎ、内田がまたぎフェイントで、えぐってのクロス。ペナ内中央に潜っていたが松崎がジャンプ一番、ヘディング・シュート、枠内も、DFに蹴り返される

30分、松崎が右から斜めのクロスを放りこむと、郷家がカイケを引き付け、空いたスペース、ポスト左脇にフリーで学が侵入、しかし、オフサイドの判定。

32分、福森から中山へのパスが通り、キープ。パスをうけたが、左からの速いクロス。郷家がすらしヘッドで合わせるが、キーパーがファインセーブ。
その後のコーナーは、決まらない。


35分、大宮カイケにイエロー。

39分、のキックを中山が落とし、うけた松崎が左に流れながら、シュート、これはキーパー。

42分、大宮がベガルタの右、茂木が持ち上がり、飯田へ。ベガルタゴール前で左右に散らし、最後は右45度から、シュヴィルツォクが、ミドルシュート狙うが、直前に戻った中山が足を出し、シュートは枠外。

追加時間1分。
大宮が、小島のシュートでコーナーを得る。右コーナーは福森がヘッドでクリア。

前半は、ベガルタが決定機ありながら、決め切れず、大宮はシュートが枠に行かず、共に無得点。

シュートは、ベガルタ6本、大宮5本。


後半。
大宮は徐々に、前プレスを強める。

ベガルタはしのいで、サイドからクロスを上げるが、高いボールは、悉くカイケのクリアに会う。

12分、左の学から右の松崎でサイドチェンジ。オーバーラップの蜂須賀につなぐと、クロス、カイケがクリア。

14分、郷家にイエロー。

15分、大宮が左コーナー。クリアボールを再び上げられるが、カイケには蜂須賀が寄せ、ヘッドは枠外。

16分、大宮3枚代え。アンジェロッティに代わり室井、シュヴィルツォクに代わり中野、黒川に代わり泉澤を入れる。

18分、福森のロングボール、齋藤学、もう一歩。

21分、大宮のロングボールに中野が受けるが、トラップ大。

23分、大宮中野、パスカットして右からドリブル侵入、シュートはブロック。

<25分飲水タイム>

27分、ベガルタ3枚代え。中山に代え菅原、松崎に代え加藤、齋藤学に代え氣田を入れる。

26分、バックパスのボールに林が腰砕けになるが、大宮選手が離れていて助かる。

27分、長澤のロングボールに、走り出した氣田がDFの間で受け、フリー、そのままドリブルからシュートを狙うが、直前でカイケに入られ、シュートはわずかに枠外。

29分、ベガルタゴール前、福森と内田の間のボールの処理がもたつく所を、大宮室井に突かれ、ミドルシュート打たれるが、枠外。

31分、今度は郷家が大宮のパスをカットして、ドリブルシュート、クリアされる。

34分、ベガルタ、長澤に代え鎌田を入れる。鎌田が前目でエヴェルトンがアンカーか。

35分、大宮室井が抜け出し、カウンター。若狭が一人前で張っていたが、室井の後ろからエヴェルトンがなんとかひっかけ止める。
これがーアーク付近のフリーキックとなる。エヴェルトンはイエローで、次節出場停止。

38分、高柳が直接狙うが、バーの上。

39分、大宮、DF飯田に代えDF岡庭が入る。

岡庭早速、左からのクロス、中央中野のヘッドは枠外。さらに大宮パスカットからカウンターも、クロスは内田がクリア。

43分、大宮、左からぼクロスに中野のヘッド、枠外。大宮としてはシュヴィルツォクにいて欲しかったところだろう。

44分、郷家のパスカットから、鎌田が左へのサイドチェンジのボール、合わず。

追加時間は4分の表示。
蜂須賀のクロスに、ぺナ内で、エヴェルトンがヘッド狙うが、鎌田とかぶる。

1分、40mの鎌田のフリーキック、カイケにクリアされる。

2分、右コーナー、鎌田のキックはキーパーキャッチ。

3分、林のロングキックをクリアされ、大宮陣奥でのスローイン。これをペナ内で受けた郷家がキープ、コーナーを得る。

⚽AT5分、ベガルタ、鎌田のコーナーキックから、カイケの前に入った、エヴェルトンがすらしで決め1-0。
エヴェルトンの加入後初ゴールが、決勝点。

直後に笛。劇的勝利。

後半、ベガルタのシュート3本、大宮6本。しかし、最後の最後にエヴェルトンが決め切った。

大宮は、この試合のシュート11本が、すべて枠外という珍記録。

シュート数:9-11  CK: 7-4 FK:10-17   得点:エヴェルトン  警告:郷家、エヴェルトン (大宮)カイケ  主審:柿沼亨  入場:12,141人