24節:ベガルタ仙台3-2町田、中島1G2A、キムテヒョン、皆川ヘッドで逃げ切り

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2022 J2 24節 7月2日(土)18時03分 ベガルタ仙台 3-2 FC町田ゼルビア 町田GIONスタジアム


中山(デサバト)

氣田 遠藤 加藤
(名倉)(皆川)(蜂須賀)

中島 フォギーニョ
      (吉野)    
内田 キム 平岡 真瀬

杉本

サブは、小畑、吉野、蜂須賀、大曽根、名倉、デサバト、皆川。

町田は、GKホープウィリアム、DF奥山、深津、高橋祥平、翁長、MF高江、安井、太田、長谷川アーリアジャスール、平戸、FWドゥドゥ。鄭大世、ヴィニシウス、中島裕希はベンチスタート。

18時キックオフでも30度超という酷暑の中、ベガルタに勝ち点差5と迫っている、6位町田とアウエーで対戦。

尚、この試合で、元ベガルタで、現町田の中島裕希選手が、J通算600試合出場(史上5人目)のセレモニー。
無事これ名馬。偉業といえる素晴らしい記録。おめでとうございます。


さて、ベガルタは、6月は2分2敗と足踏みしているだけに、7月最初の試合は勝ち点3が必要というころで、関東在住ばかりでなく仙台からも多数のサポが参戦。

試合は、前半、あまり前から行かず、コンパクトにボールを拾うベガルタが、町田の推進力を抑え、いらだつ町田の選手が、キッキングなどのファールを重ねて自滅。ポポヴィッチ監督まで通算4枚目のイエロー。

ベガルタは、氣田が左右にポジションを変えて、攪乱しながら、右から加藤、中山、遠藤がシュートを放つ。

特に28分、遠藤がパスカット、右から、斜めのスルーパスを中山が出すと、走り込んだ遠藤がフリー、通常なら決め切るところだが、右腰に痛みが出て、シュートは枠外。腰を抑えてそのままピッチ外。

結局、遠藤は、32分に皆川と交代。

32分、町田の安井にイエロー。

ATには、町田のカウンターから、安井がドリブル侵入するが、なんとか真瀬が防ぐ。

前半は結局、町田のシュート2本、ベガルタ4本で、スコアレス。しかし、ベガルタペース。


後半になると、ベガルタが練習してきたという、中島キックによる、セットプレーが炸裂。

5分、町田ペナ右角でベガルタのフリーキック。25m。中島のキックに、加藤が高い打点でヘッドを叩きつけるが、クリアされ、コーナーを得る。

⚽7分、その中島の右コーナーキックから、キムテヒョンが、斜め後ろに戻りながらの難しい態勢から、頭を捻って側頭で、枠内に飛ばすヘッド決め、先制。1-0

DAZNの解説者も、「見事」を連発する、鮮やかなヘッド。キムテヒョンは、移籍後初ゴール。

8分、町田は、いらだってプレーに精彩を欠く、長谷川アリーアジャスール(前半でイエロー1枚)に代え、平河を入れる。

10分には、加藤が、パスカットからドリブルで運び、中島が右に流れてスペース作り、最後は加藤が左足シュート。

19分、町田の深津にイエロー。

27分、中山に代え、デサバトを入れボランチ。ボランチの中島をFWに持っていく。連戦に向け、中島と中山の疲労軽減と、デサバトを入れ守備強化の狙いもあったか?

⚽32分には、右から中島のフリーキックに、ニアで皆川がどんぴしゃヘッドを決める。2-0。鋭く落ちるボールにうまく合わせた。これは気持ちいいw皆川は、今季5点目。

⚽さらに37分には、杉本のゴールキックから、加藤が町田DFに競り勝ち、即カットインシュート。こぼれを中島が押し込んで3-0、このまま快勝かと思われた。

⚽しかし、3点で余裕を持ちすぎたか、暑さの疲れからか、3分後に、あっさり右サイドからクロスを上げられ、ファーでどフリーを許し、太田に1点返され、1-3

44分、遅延行為でGK杉本にイエロー。これは覚悟の上か。

その後、一気に中盤の3枚代え。氣田に代え名倉、フォギーニョに代え吉野、加藤に代え蜂須賀を入れる。真瀬がMFへ。

これで守りを固めるはずが、DF陣との連携がいまいちで、ATになって、チョンテセなどに、フリーでシュート2本打たれる。

⚽そして、AT6分には、杉本がパンチングから戻る前に、こぼれをフリーの奥山に叩きこまれ3-2と、久々の勝ち点3も、ピリ辛の勝利となった。


これから夏場の連戦が控える中、セットプレーの攻撃で、中島とゴールを狙う選手の連係が高まったのは喜ばしい。

また、乗っていってほしい、CBテテこと、キムテヒョンにも初日が出て、出ずっぱりのご褒美。

さらには、この試合、サイドチェンジやフリーラン、プレースキックと、動きまわった中島にも、ごっちゃんゴールが来て、喜ばしい。中島は終盤、かなりへろへろだったが、それくらい動いていた、

このところ数試合、味方とパスがずれてきて、首を振る場面もあった中島だったが、この試合の1G2Aをきっかけに、調子に乗って欲しい。

加藤もドリブルが進化中で好調。持ち前のフィジカルを活かした、仕掛けやシュートに迫力が出てきており、FW陣、氣田に加えての武器ができつつある。


勿論、終盤の3枚代えで守備固めに入ってからの、不用意な失点は減らす必要がある。短時間でも簡単にフリーを許せば、努力が無駄になる。

あとは、遠藤の怪我の程度がどうなのか。歩いていたというので、そう長引くものでない、と思いたい。

もっとも、この試合も、遠藤が退場したあと、チームの危機感から集中力が高まって、3得点につながった気もする。

出られる選手が、ひとつずつ前進して、一層の連携を図り、勝利につなげて欲しい。


シュート数: 12-8 CK: 3-6  FK:19 -8  得点:キムテヒョン、皆川祐介、中島元彦 (町田)太田修介、奥山政幸  警告:デサバト、杉本 (町田)安井、ポポビッチ監督、長谷川 アーリアジャスール、深津、  主審:大坪博和  入場:3,281人