2022 J2 06節 3月26日（土）14時 ベガルタ仙台0-3FC町田ゼルビア ユアスタ仙台
中山 富樫
（赤﨑/皆川）
大曽根 遠藤
（鎌田）
梁 フォギーニョ
（加藤）
石原 平岡 若狭 真瀬
杉本
サブは、ストイシッチ、福森、内田、加藤、鎌田、皆川、赤﨑。
町田はGK福井、DF奥山、深津、高橋祥平、翁長、MF佐野、高江、太田、安井、平戸、FW鄭大世。ヴィニシウスアラウージョ、平河、中島裕希、長谷川アリーアジャスールはベンチスタート。
監督、コーチ、選手が新型コロナ感染で多数欠場の上、練習を一日できなかったという、スクランブル体制ではあったものの、このところのレギュラー陣は、ほぼスタメン出場。
今日は、元ベガルタ選手・主将だった、村上コーチが代行監督。
スタメンで唯一変わったのは、左サイドで、新人・大曽根が開幕戦以来の出場。ベンチには今季初の鎌田も入った。
強敵相手でも、「それなりに、できるのでは」の希望を打ち砕かれたのは、町田のスピード、ボールへの寄せの違い。特ベガルタは、ボールへの寄せが遅れがちだった。
ボールへの出足よく、鄭大世（チョンテセ）はじめ、ボールホルダーに効果的にプレスをかけ、スピードに乗ったドリブルで、両サイドからのカウンターを仕掛ける町田。
と、ここまでは、これまでの対戦相手でも、やられていたパターンで、なんとかしのぎ、勝ってきたが、鄭大世のいやらしい位置取りや、平戸のキープ力、ペナ付近での連動からの決定力に、今までのチームとの違いがあり、3失点で敗戦。
失点は、前半10分、町田の左コーナーから、ヘッドでつながれ、キーパー前に出たテセに、頭で押し込まれ0-1。
19分、クリアのこぼれをつながれ、ベガルタ右サイドからドリブルで侵入の平戸に、ゴール右隅にころころと決められる。テセがキーパー前で視野を遮る。
この前半の2点は、オフサイドかとも思ったが、映像を見ると、ゴールライン上のカバーに、既にベガルタの選手がおり、ゴールのようである。
そして、後半39分、平戸の絶妙折返しに、パンチ力のある平河（後半入ってきた特別指定）が、中央に入ってくるのに対応が遅れ、フリーで打ち抜かれ、0-3。
そして、敗戦以上に、痛いのは、前半で左足首負傷で退場の中山。軽いことを願いたいが、少なくとも大分戦は、無理だろう。
開幕以来、遠藤が左に流れた後の裏や、上がった左サイドの裏を狙われて、ピンチを何回も作っていたが、そういうリスクも敢えて負って、得点力に自信をつけることで、昨年までの負け癖の脱却を図っていたのだろうが、さすがに、ここに来て、持たなくなった。
いよいよ課題への対応が必要になってきた。
さて、この試合としての勝負の綾は、後半15分、0-2からテセが交代し、3点目を取られるまでのベガルタの攻撃。
鎌田が入って、リズムを変えたり、サイドから、真瀬など何本かクロスも入れられたのだが、精度がいまいち。サイドからの崩しにこだわり過ぎ。唯一中央からミドルを打ったのが、赤﨑だけ。だが枠外。
もちろん、鎌田のつなぎのプレーや、ドリブルは魅力的なのだが、シュートチャンスが2回はあった。他の選手も、きれいにサイドから崩そうというパターンに固執し過ぎて、ダイレクトで打つチャンスを逃していた。
勿論、DFに当たったかもしれないが、雨の中、ハンブルやコーナーを得るチャンスも、できたのではないだろうか。
確かに町田対策、スタッフ・駒の不足、時間の不足はあったが、なんとか2失点から1点は返し、得失を縮めて、次につなげて欲しかった。
ただ、GK杉本は、早めに2点取られたが、後半の決定機を2回は防いでおり、さらなる失点は阻止していた。
完敗ではあるが、大曽根が経験値を上げ、鎌田がいいプレーを見せたのが収穫ではあった。
長丁場では、全員が上がってこないといけないで、この試合の経験も無駄にせず、つなげて欲しい。
さて、中3日で大分戦。土曜のルヴァンは6失点だが、総取り替えで、この試合で臨んでくる大分。ベガルタは、連敗阻止からの勝利を当然狙いたいが、怪我人、コロナで、大きくは変えられないだろう。
このピンチをチャンスに変える、鎌田はじめ控え陣や、コーチ陣の奮起に期待したい。
慌てることなく、がんばろう。
シュート数: 6-16 CK: 0- 8 FK: 21- 9 得点:（町田）鄭大世、平戸、平河 警告:平岡 主審:上村篤史 入場:7,234人