11節:対浦和4-4、死闘。2点差から3得点、ミンテ、奥埜、初ゴール。

  • 投稿日:
  • カテゴリ:

J1 2015年5月10日(日)15:00 ベガルタ仙台4-4浦和レッズ ユアスタ仙台



ウイルソン 金園
(ハモン)
野沢     梁
(奥埜)   
ミンテ  富田
   
石川 渡部 多々良 菅井
         (蜂須賀)
六反

サブは、関、蜂須賀、武井、茂木、奥埜、藤村、ハモンロペス。浦和はズラタンワントップ、武藤、梅崎、槙関根、野スタメン。高木、李、興梠ベンチ入り。

9試合でわずか4失点の浦和から4得点。両チーム合わせて33本のシュートが乱れ飛び、後半だけ6点入る打ち合い。レッズサポ2000人を含む19,195人と満員のユアスタ。
前半1-1、後半1-3と逆転されてからの3得点で一時逆転、最後は追い付かれた悔しさもあるが、闘争心を見せて、今後につながるドロー。ミンテ、奥埜の初ゴールも出た。そして、死ぬほど走っていた梁がも今季初ゴール。

圧倒的にボールを支配されながら、隙をついて、ミンテの積極的な上がりで先制。しかし前半終了間際にコーナーのこぼれを入れられ同点とされる。

後半は、興梠、関根に連続でゴールされ、1-3と嫌なムードに。しかし、ハモン、奥埜といれて、前からプレスをかけると、相手陣でのプレーも増え、こぼれ球を奥埜が押し込み、コーナーから渡部。さらにエリア内で梁が切り替えしての4点目。しかし、35分に武藤の折り返しを興梠に決められ。またまた4-4とされる。

前半。
キンミンテがボランチで。リーグ戦初出場。梁がゴールに近くなった。予想通り浦和が圧倒的にボールを支配、ベガルタが耐えながらカウンターを狙う。

開始早々、ウイルソンが蹴られ、左奥30mでフリーキックを得る。ウイルソンは足首がかなり痛そう。キッカーは野沢。クリアされカウンターを受け、一気にゴール前まで来られるがクリア。以後、浦和がボールを保持。サイド、中央と、ブロックを揺さぶりながらチャンスを伺ってくる。

3分、浦和がサイドチェンジから、関根、折り返しに森脇がミドルシュート、枠外。5分、梁からミンテへのスルーパスが合わず。そして7分、中央相手ボールをカットしたミンテが、左の野沢にはたいて、自分も上がり、相手DFの視界から消える右大外へ。野沢の左足クロスは、中央の金園の頭上をかすめて、ミンテの足元へ。これをグラウンダーで正確にファーサイド隅に決めて、先制。ミンテJ1初ゴール!

いつ以来が思い出せないほど、しばらくぶりの先制点。沸き立つスタジアム。ヤヤ・ミンテか!しかし、その後、シュートまで行けないベガルタに、浦和のボールキープは続く。10分、カウンターから左右に揺さぶられ、最後は関根がフリーで至近距離からのシュート、角度無く、助かる。浦和のコーナー。これは守る。

13分には、宇賀神のミドルシュート。六反正面。15分には柏木から武藤へパスを出されるが、六反抑える。そのあと、ベガルタのカウンター、ウイルソンが競り勝って、ひとりで持ち込んでシュートも、角度無し。しかしコーナーを得る。キッカーは野沢。キックはキーパー。すかさず浦和のカウンター、武藤の。ベガルタ右サイドからのシュート、六反正面。

17分、金園が前から守備、相手陣奥のスローインに追い込む。しかし、18分、ベガルタエリア中央、アーク付近でフリーキックを与える。槙野が蹴るが、バーの上。21分、武藤にエリア内に侵入されるが、渡部なんとかクリア。次第にラインが下がるベガルタ。さらにボールを回され、浮き球を入れられるが、これは六反。

23分、槙野のクロス、クリア。25分、依然として浦和がキープ。ベガルタなかなかボールが取れない。27分、久しぶりにベガルタが攻め、右サイドに流れたウイルソンからクロス、金園の前でクリアされる。その後も、金園がキーパーに詰めたりするが、浦和ペースは変わらず。

33分、ロングボールから菅井のヘッド、金園が落としたところを、攻撃参加のミンテがシュート、これは枠外。34分、浦和の速攻、走り出た武藤がえぐっての折り返し、ズラタン裏の梅崎がフリーで流し込んで来るが、弱く、六反が振り返るようにして止める。決定的。36分、梅崎のクロスは合わず。37分、柏木が遠目から縦のスルーパス、そのまま流れる。

38分、ようやくベガルタ、野沢のクロスに、中央でひとりかわしてミンテが左足シュート、枠外。40分、ベガルタエリアで回され、中央35mでフリーキックを与える。これはしのぐ。42分、カウンターに出かかった菅井を武藤が削り、場内ブーイング。43分、また浦和が回して、最後は意表つく宇賀神のシュート、六反が掻き出す。コーナーを与える。これは守る。

しかし、関根のえぐりでまたコーナー。今度は六反前に出るが、クリアしきれず、相手のヘッドは枠内へ、ここは富田がクリア。コーナー3本目。浦和の押せ押せムード。コーナーはクリアするが、こぼれに張っていた阿部がシュート、エリア内でベガルタの選手二人に当たり、コースが変わって、同点とされるアンラッキーなゴール。ツキがない。前半は1-1と同点で終了。

後半。
浦和はズラタン、梅崎に変わり、李、興梠の一挙2枚代え。ベガルタエリアでの圧を高めてくる。開始早々、槙野のミドルシュート、バーの上。ベガルタも後半は前からプレスを少し再開するが、シュートまで行けない。一進一退。7分、浦和のスローインから森脇が浮き球シュート、枠外。油断ならない。

8分、武藤の突破を。梁がついて止めるが、蹴りだして、コーナーを与える。ニアで阿部にすらされ、一瞬ボールウォッチャーになったところ、ファーサイド、フリーで楽々、興梠にヘッドを決められ、1-2逆転を許す。セットプレーの守備未だ。

これで動揺したのか、2分後、DF間の出足が鈍ったところ、李にドリブルで持ち込まれ、クリアするが、一緒に入ってきた関根に押し込まれ、あっという間に1-3と2点差とされる。やはり、首位浦和の前に、なす術なく、連敗を重ねるのか?

2点差とされ、原崎監督代行コーチはすぐ動いた。13分、万全でないウイルソン、運動量の少ない野沢に代え、ハモンロペス、奥埜を次々入れる。動ける選手で前からプレスを復活。するとハモンの落とし、なぜか上がっていた菅井のシュート、キーパーに弾かれるが、ミンテがクロス、菅井が再びヘッドでつなぎ、奥埜が走りこんで、シュート、1点返し2-3。入るなり決めた奥埜、J1初ゴール。これでスタジアムも再起動。

互いにオープンな攻撃になる。18分、前からプレス。左サイドを攻めて、ハモンのワンタッチパスから、走りこんだ梁の折り返し、金園もう一歩。さらにハモンがドリブルからのシュート、コーナーを得る。19分、このコーナーからニアですらし、ファーでどフリーの渡部が、狙いすましてヘッドを決め3-3.。追い付いた。お返し。今度はベガルタが押せ押せ。

20分、左ライン際のフリーキック。ハモンの左足シュート、枠外。21分にもハモンのドリブル前進、スローインへ。23分、浦和は関根に代えDFの永田を入れる。森脇が上がる。25分、金園から石川の折り返し、ハモン打てず。奥埜も押し込めず。27分、ハモンが自陣でパスミス、奪われて、森脇のシュート、ポスト。さらに武藤のシュート、クリア。危ない。

28分、浦和に細かくつながれ、コーナーを与える。こぼれを菅井が追って、相手陣まで上がっていく。30分、梁のクロスに菅井、もう一歩。そして33分、右サイド、金園のキープから。奥埜の股抜きパスを、エリア内侵入していた富田が横パス、中央で梁が、うまく二人をかわして、左足シュート、決まって逆転。4-3!今日、鬼神の如く、攻守に走った梁に。ご褒美か。

しかし、三度、浦和に隙をつかれる。直後、興梠?の浮き球から、武藤にエリア内キープを許し、折り返しをフリーで、興梠に決められ、4-4。また同点。36分、足つり気味の菅井に代え蜂須賀入る。36分、槙野がバレーボールのセッター並みの両手ハンドながら。イエロー出ず。右エリア奥からフリーキック。回してクロスも打てず。

さらに攻めるベガルタ、ミンテのクロスに金園ヘッド、枠内も西川のファインセーブでゴールならず。カウンターから興梠のクロス、これはクリア。41分、ベガルタゴール中央30mでフリーキック。那須のヘッドは枠外。その後、回され浦和のコーナー、クリア。その後の攻め合いも、疲れからか決定機はつくれず。

追加時間4分間。武藤のイエロー。カウンター合戦も。そのまま試合終了4-4。またも打ち合いの試合は、ベガルタの連敗ストップ、浦和の無敗維持でドローで終了。


得点した後、された後に、一度落ち着かせることができない、浮き足立つチームの課題がこの試合でも出てしまった。

ただ、中盤が攻撃参加しない、点がない、ウイルソン頼みの得点力不足という所からは、脱皮の試合となった。セカンドボールを。高さで支配することもできるミンテは、ボランチ定着でいいだろう。点に飢えていた奥埜も、力が抜けてタイミング良くシュートが打てるようになるはず。

この試合の後半のメンバーを核に、次の新潟戦は。アウエー関係無く、勝利を勝ち取りたい。それで初めて今日のドローが生きる。

シュート数:14-19、CK:2-8、FK:15-15 得点:キムミンテ、 奥埜博亮、渡部博文、梁 勇基 (浦和)阿部、興梠2、関根  警告: (浦和)武藤  主審:飯田淳平