20節対鹿島2-1、蜂須賀⇒柳沢、佐々木⇒ヘベルチ逆転で3連勝

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J1 2013年8月10日(土)19:00 ベガルタ仙台2-1鹿島アントラーズ ユアスタ仙台



赤嶺 柳沢
(佐々木)(中原)
松下  太田

梁  富田
(ヘベルチ)    
石川角田鎌田蜂須賀

サブは、桜井、ジオゴ、二見、和田、ヘベルチ、佐々木、中原。特別指定の阪南大、二見が即ベンチ入り。鹿島は大迫のワントップ。野沢、遠藤、柴崎先発。ジュニーニョはベンチスタート。ダヴィは欠場。

酷暑日に17,892人満員札止めのユアスタ。ウイルソン、武藤、菅井と主力を欠いた上、前半早々に梁が腿裏傷めたか、へベルチと交代。松下をボラに下げ、ヘベルチを左MFに入れる苦しい布陣が続く。



前半、苦しい布陣ながら粘り強く守ったが、左サイドからのクロスにフリーで合わせされ先制を許す。ハーフタイムには、仙台育英が春の優勝高浦和学院に11-10でサヨナラ勝ちしたとのアナウンス。

後半、ベガルタも、中2日の鹿島にパスカットに動き、11分蜂須賀の右からの正確なクロスに、動き出しでフリーとなった柳沢がヘッドで同点。

さらに、36 分には、途中出場の佐々木が鮮やかなドリブルで侵入、DF二人を交わしてえぐってのチップキック、これをファーで、ヘベルチがのけぞりながらのフライング・ヘッドで押し込み逆転 に成功した。進撃の夏ベガルタ。これで3連勝。


最高気温35.6度と夕べの熱帯夜から続いて、今年初の酷暑日となった仙台。
試合が始まる頃には、やや風もでてきたが、鹿島サポ1500人を含む満員札止めのユアスタには、熱気が溢れている。試合前に、スプリンクラーでの散水が行われ(初めて見た、こんな設備があるとは)、スタンドもこころもち涼しくなった感じ。

そういえば試合前に、いつもとは違う北ゲートから入ろうとしたところ、すぐ近くにスタイルのいいベガルタのレプユニを着た女子がいるので、もしやと思ったら、スカパーの仕事で来ていた足立梨花さんだった。顔ちっちゃい。色白い。ええもん見せてもらいましたw


前半。
開始早々、林のゴールキックが2バンで裏に抜け、柳沢がたたけば、というところで頭上通過。その後、鹿島のカウンターから野沢のロングシュート、林。3分、相手のパスをカットし、太田がドリブル前進、コーナーをゲット。右コーナー、梁が蹴るがミスキック。4分、赤嶺から柳沢、太田と簡単につなぎ、最後は右サイドから太田シュート、サイドネット。さらにスローインからクロス、キーパー。

6分、左に開いていた赤嶺が左足のシュート、枠外。7分、ベガルタがボール回す。8分、今度は鹿島が回す。最後は中村のクロスに大迫、届かず。10分、左サイドから松下が得意の巻いたシュートを打つが、キーパー。そのあと、突然、梁に代わりヘベルチ入る。ハムストリングをやったらしい。松下がボランチに回り、左MFにはヘベルチが入る。

11分、松下が右からのミドルシュート、枠外。前節に続いて松下の積極的なプレーが目立つ。12分、ベガルタ右サイドライン際、35mのフリーキックを与える。キッカーは野沢。直接も、林が抑える。すぐにベガルタのカウンター、柳沢からヘベルチのシュート、枠外。14分には柳沢が左に流れて、えぐってのクロス、赤嶺はDFに阻まれ合わせられず。

15分には、上がってきた蜂須賀が中央に切れ込んで、左足のミドルシュート、枠外。17分、鹿島の西にイエロー。20分、ベガルタのカウンター、太田のクロスはスローインとなるが、決まらず。22分、遠藤のミドルシュートはクリア。その後も、鹿島のフリーキックから、こまかくつながられる。そして、23分、左サイド遠藤のクロスにファーからフリーで飛び込んできた中村に合わせられ、先制許す。ここまで粘り強くいい距離で守備し、大迫など抑えたきただけに残念。

さらに24分、鹿島に両サイドからクロスを入れられ、コーナーを与える。これは守る。27分、裏に抜け出た太田からの折り返しのボールに、赤嶺あわせるが、DFに絡まれ、スライディングシュートはもう一歩。このとき、赤嶺も足を気にする様子。31分、パスカットされえぐられるがクリア。34分、ベガルタが横パスでつなぎながら、ボールを回すが、出し所がなく、バックパスを繰り返す。

37分、ヘベルチがドリブルで侵入も守られる。40分、鎌田から柳沢、コーナーをゲット。クリアされる。43分、鹿島の裏への攻撃はオフサイドにかける。大迫、柴崎、小笠原にはあまり仕事をさせなかったが、遠藤のパスから先制を許した。1点リードされて前半終了。


後半。
開始早々、鹿島にパスカットされ、カウンターから大迫のループシュートが来るが枠外。ベガルタも柳沢から太田へのパス、ドリブルで持ち込んでそのままシュート、触られてコーナー。左コーナーはキッカーがヘベルチ。こぼれを角田がロングシュート、枠外。6分にもゴール前で細かく回し、最後は太田のシュート、またコーナーを得る。右もヘベルチが蹴る。スルーの連続、結局最後に松下がミドルシュート、枠外。

その後、パスカットされ、大迫にフリーでシュートを打たれそうになるが、鎌田がぎりぎりブロック。8分、ベガルタのカウンター、柳沢が左からシュートも、サイドネット。そして10分、太田が上がってシュート、DFに弾かれたボールを拾った蜂須賀が、右奥から慎重にクロスを上げる。ファーサイド、DFの背後から動き出してフリーとなった柳沢がヘッドを叩きつけて、同点。

積極的にシュートを放ちながら、枠に飛ぶシュートが少なかったベガルタだが、教科書のような攻撃で、まずは追いつく。そこで14分、鹿島は野沢、中村に変えてジュニーニョが入る2枚代え。16分、フリーキックを得たベガルタ、松下のキックからコーナーを得る。クリアされる。21分、太田のクロスはキーパー。24分、足を痛めた様子の赤嶺に代わり、佐々木が入る。直後、松下がタイミングを図った裏への浮球パス、ラインの間を縫って、猛然と走り出た富田?うまく、どフリーとなり、キーパーと1対1、しかし止められる。

26分、鹿島は西に変え岩政を入れる。27分、裏を取った柳沢のシュート、バーの上。30分、鹿島に回され、最後はフリーでのシュート打たれるが、林が抑える。その後、ゴール中央やや左でフリーキックを得る。キッカーヘベルチ、壁。そして31分、佐々木が左からドリブルでエリア内侵入、DFふたりをうまくかわして、ゴールライン付近から折り返しのチップキック、ファーサイドのヘベルチが、のけぞりながらの、ぎりぎり頭で合わせるフライング・ヘッド、2点目。勝ち越し。

ヘベルチは加入後初ゴール。控えに甘んじていた今年の新戦力二人が、遺憾なく技を披露した瞬間。その後、柳沢に代わり、長く怪我で休んでいた中原が入る。ハイボールに競る役割だが、久々に、ほとんどヘッドで競り勝ち、特長を見せた。ベガルタリードして、キープ気味の試合運び。38分、ジュニーニョに裏を取られてのシュート、林抑える。40分、ベガルタ左サイドからのフリーキックを与える。

上がっていた岩政が中央から高い打点のヘッド、林正面でがっちり抑える。危ない。追加時間は3分間。ロスタイムにも、鹿島は前に張っている岩政をターゲットに放り込んでくるが、挟んでヘッドは枠外に。ボールをクリア気味に外に出しながら、時間を使い、そのまま逃げ切り、ベガルタが逆転勝ちで3連勝。


鹿島は、スルガ銀行チャンピオンシップの試合から中2日で、遠藤以外のスピードはいまいちだがった、ベガルタの守備も、大迫を度々オフサイドにかけ、消耗を誘った。柴崎のミドルシュートにもシュートブロックに入って、まともにシュートさせず、うまい距離感で相手の攻撃のスピードアップを阻んだのが大きい。また冨田のパスカットや意外にもヘベルチが球際で粘って、次第にこちらペースに持ち込んだ。

得点は2点とも、日頃控えに甘んじている4人が持ち味発揮のいいゴール。ウイルソン、武藤、菅井、梁といなくても、鹿島に勝ち切った勝点3は、次にもつながる大きな勝利となった。中原の復帰、出場しなかったが、二見のメンバー入りもこころ強い。後は、今日欠場の3人と梁、赤嶺の怪我が軽いことを祈るのみ。

シュート数:18-10 CK:5-1、FK:22-17  得点:柳 沢敦、ヘベルチ  (鹿島)中村  警告:(鹿島)西  主審:東城 穣