24節対川崎2-1、梁の復活弾、田村、林のゴール死守で逆転勝ち

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2012年J1 9月1日(土)19:00 ベガルタ仙台2-1川崎フロンターレ ユアスタ仙台



ウイルソン  赤嶺
          (松下)
梁   太田
    (関口)
角田 富田
   
朴 上本 鎌田 田村
(内田)    

サブは、桜井、内山、蜂須賀、関口、松下、中原、柳沢。川崎は、登録上、山瀬、登里、大島の3トップ。風間兄弟、中村、レネサントス、先発。小林 悠、レナト、稲本がベンチスタート。

午前中、久しぶりの強い雨が降ったかと思えば、強い日差しが照りつけたりと、変わり易く、蒸し暑い仙台。試合開始前にも霧雨が少し降って、ピッチは滑りやすく、気温の割りに蒸すユアスタ。17,159人。

川崎は、ベガルタの天敵、小林と、うるさいレナトをベンチに温存する嘗めた布陣。ベガルタは前節と同じで、現時点ではベストのメンバーに戻ってきた。

コンパクトな川崎の守備に、なかなかゴールを割れず、スリッピーなピッチでトラップが大きくなり、次第にリズムが悪くなる苦しい展開。前半、一瞬の隙をつかれ、リード許したが、後半セットプレーから梁の1ゴール、1アシストで逆転勝ち。終盤見せた田村や林の守り、ウイルソンのボール追いも勝利につながった。

前半。
暑さのせいか、立ち上がりは両チーム、コンパクトな陣形で様子見。パスカット応酬でシュート無し。4分、中央富田から、左サイド、チュソンへのパスが2本通り、ダイクレトでクロスを入れる。2本目を中央赤嶺フリーでヘッドも枠外。川崎の左サイドをチュソンが積極的に攻める。川崎はベガルタの右サイドをついてくる。その後も中盤コンパクトで互いに締める。

9分、カウンターからウイルソン、梁のワンツーで、ウイルソンのシュート、枠外。10分、川崎がカウンター、一気に山瀬がシュートに持ち込むが、林。11分、ベガルタがワンタッチでリズムよく展開。サイドチェンジで揺さぶるが、ラストパスの精度はいまいち。

12分、ベガルタが川崎ゴール前でボールを回すが、カットされ、川崎のカウンター、これはオフサイド。16分、ウイルソンが右サイドで相手ボールを奪い、そのまま前進、しかしクロスはカットされる。19分、右サイド田村の上がりからのクロスに、赤嶺が中央でダイビングヘッド、枠外。23分、川崎にゴール前で左右につながれ、最後はシュートを打たれるが、コース限定済みで、林が難なく押さえる。

27分、川崎ゴール近くでのこぼれ球を、梁が拾ってつなぐ。ゴール中央で、ウイルソンがこぼれを押し込もうとするがクリアされる。ここでウイルソン、脹脛を蹴られて立てず、ピッチ外へ。しかし、すぐ戻る。30分、川崎井川にイエロー。31分、するするとエリア内に中村の侵入を許し、山瀬とのパス交換から、狙い済まし浮き球スルーパス、これに右サイドから、田村を振り切った登里が、ダイビングヘッド決めて、先制許す。ここまで中には入らせてなかったが、一瞬の隙をつかれた。

35分、ベガルタも太田のスルーパスに、追い越した田村のクロス、キーパー弾いてコーナーをゲット。右コーナーを太田が蹴るが、こぼれる。後ろで守っていたチュソンが前に浮かせると、残っていた鎌田が思い切りシュート、バーの上。その後は一進一退。ベガルタは、なかなかボールを運べず、後ろで横パス。両チーム、中盤コンパクト、人多過ぎで、我慢比べのような展開。

44分、川崎レネにイエロー。ロスタイムは2分間。今度は赤嶺がファール累積ということで、イエロー。なぜか審判のファールやカード出しのタイミング遅く、戻ってプレーするような感じが多い。前半は結局1点リードされて終了。

後半。
サイド攻撃のワンパターンで手詰まり気味だったベガルタが、縦のワンツーで裏を取っていく。4分、富田にイエロー。6分、風間宏矢にイエロー。互いに当りが激しくなってきた。このフリーキックをゴール前でヘッドでつなぎ、最後はウイルソンのヘッド、キーパー。7分、今度は、田中裕介にイエロー。左45度、30mのフリーキック。梁が得意の位置も、キックはキーパー正面。

8分、赤嶺と梁のワンツーから、梁のスルーパスに上がってきたチュソンのクロス、中央フリーで太田のシュート、触られてコーナー。攻撃の流れが良くなってきた。11分、右コーナーを梁が蹴り、こぼれを角田が叩きつけるシュート、ポスト際にいた田村が、力を抜いたヘッドで押し込み同点。先制された悔しさを晴らす、田村のJ1リーグ初得点(ナビスコでは得点済み)。

さらにベガルタが攻撃のリズムをつかみ攻め込む。13分、エリア内で太田?が倒されるがノーファール。14分、ゴールやや右30mのフリーキック。これはクリアされコーナー。これは決まらず。18分、中央で粘って、ゴール中央25m絶好の位置でのフリーキック。キッカーは梁。キーパータイミングをずらした柔らかなキックは、壁を越えて巻いて落ち、左サイドネットに突き刺さる。勝ち越しのファインゴール。2-1と逆転。梁のフリーキックの直接ゴールは、2年ぶりとのこと。盛り上がるベガルタ。

川崎、たまらずレネに代わりジェシ投入。20分、ベガルタも太田に代わり関口を入れ、さらなる追加点を狙う。21分、ベガルタ右サイドを、登里がドリブル侵入、しかし、今度は、しつこいディフェンスで田村が押さえ込む。場内拍手。23分、風間に代わりに小林が入る。こっちの方が嫌だ。その後、ウイルソンのドリブル突破、コーナーを得る。これは決まらず。25分、関口のミドルシュート、バーの上。川崎、大島に代えレナトが入る。こっちの方が嫌だ。

川崎レナトにボールを集めてくる。ベガルタ、なかなか捕まえきれない。29分、前半から飛ばしていたチュソンに代わり内山入る。いきなり、イージーなバックパスであわや。ベガルタ、カウンターから関口がドリブル前進、狙い済ました低いセンタリングに、赤嶺が頭で突っ込んでいくが、惜しくも枠外。

その後、レナトにボールキープされ、エリア内侵入を許すが、人数をかけてブロック。32分、レナトのミドルシュート、林がかろうじて触り、ゴール内にボールが向かうところ、田村がカバーしてのクリアー。連携で1点阻止。34分、ベガルタが、カウンターから赤嶺が一人で独走、ウイルソンもつめてきたが、右からファーサイドを狙ったシュートはまたも枠外。FWは入るまで打ち続けるべし。

37分、またレナトにゴールライン際までえぐられて、折り返し、シュート打たれるが、クリアしてコーナーを与える。ジェシにフリーでヘッドを許すがバーの上。と、ピンチ連続。38分、赤嶺に代わり松下入る。右サイドへ入り、前から守備。関口が前に上がる。40分、上本がバックパスのボールを納めきれず、背中を向けたところを小林にかっさわれ、GK林と1対1。絶体絶命か!と思った瞬間、林が絶妙なタイミングで前に出て、股間を締めて、シュートブロック。天敵小林の得点を阻止。

44分、ベガルタのカウンター、関口が独走になりかかるところ、倒されてジェシにイエロー。右45度35mのフリーキック。キッカーは松下。角田がヘッドを叩きつけ、枠内も、キーパーが触ってコーナー。コーナーも松下が蹴る。これは決まらず。

ロスタイム。ベガルタはキープ気味のプレーになるが、5分間もある。ここでウイルソンが脅威の走り。相手コーナー付近に流れたボールを、長い距離を走って、追いかけ、チームを鼓舞。また、この時間でも高いジャンプでヘッド打つなど、エンジン再起動の活躍。さらにカウンターからウイルソンがロングシュートを狙うが枠外。川崎も前がかりでロングシュート狙うがバーの上。結局、ベガルタが2-1逆転で、ひさしぶりの連勝。久ぶりのホームでの勝利。


試合前、お隣の人と、梁選手も30歳。いまいち調子も出てないな、などど話していたのが、聞こえたかのように、1ゴール1アシストの大復活。まだまだ嘗めんなよと本領を発揮してくれた。体調不良なのか育児疲れなのか、少しやつれている感じだが、要所は、はずさない。さすがである。

そして今日は、試合開始からパク・チュソンが全開で左サイドを往復。田村や林の後半の集中した守備、FWウイルソンの守備での献身など、各選手に気合が入っていた。DFの選手で、少し元気がないプレーもあったが、次の機会では、きっちり締めて、残り10試合を戦って貰いたい。


さて、今節、大宮が埼玉ダービーで、10人で追いついて3位浦和にドロー。首位広島は磐田の駒野のFKで追いつかれドロー。この結果、勝ち点3を上げたベガルタが、広島に勝ち点差1ながら上回って首位に返り咲いた。次節15日、アウエーでの広島戦はベガルタが首位での攻防戦となった。


シュート数:13-6、CK7-1、FK23-17 得点:田村直也、梁 勇基 (川崎)登里   警告:赤嶺、富田 (相手)井川、レネサントス、風間宏矢、田中、ジェシ 主審:今村義朗