22節対東京V2-2、霧雨の中、なんとかドロー

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2009年6月21日(日)13:00 ベガルタ仙台2-2東京ヴェルディ  宮城スタジアム



ソアレス 平瀬
(中島)(平原)
梁     関口
     
永井 斉藤     
(千葉)          
一柳 渡辺 エリゼウ 菅井
        

サブは、桜井、田村、千葉、中島、中原。東京Vは、レアンドロ、大黒、平本の3トップ。登録上は4-3-3。河野先発。林はベンチスタート。

一時明るくなった空も小雨や霧雨がぱらつく宮城スタジアム。11,817人。朝方の強い雨もあり、ピッチは当然スリッピー。それを利用して、梁がスライディングで2回ほど相手ボールを奪う技を見せたが、攻撃陣ではあまり活かせなかった。怪我明けの中島が久しぶりにベンチ入りも、出場予定だった朴が故障で、一柳が急遽左サイドで先発。

前半は相手のボール回しに耐え忍ぶ展開。後半は、カウンターの応酬のようになったが、東京Vの、ボール際への厳しいチェック、早い戻りにペースをつかめず、後手後手を踏む。2回リードされても、なんとかと追いついたが、最後3点目を取って、逆転するだけの余力はなかった。

前半開始早々、菅井が自陣で相手ボールをカット。菅井からのロングボールを平瀬が頭で落とし、裏を抜けたソアレスが右サイドに流れ、ひとり抜いてセンタリング。ファーサイドから走りこんだ梁が、シュート、もう一歩合わず、枠外となったが、今日はいける、と予感させる展開だった。

しかし、直後の2分、今度は、東京Vが、縦ポンのロングボールで大黒に裏を狙わせる。エリゼウが滑ってしまい大黒フリー、しかし林がまん前に詰めてシュートはブロック。危ない。その後はソアレスを縦に走らせるパスを出すが、シュートまでは行けない。前半は、7割方ヴェルディがボールを支配、3トップというより、中盤に下がって自由に動くレアンドロを中継点に、ボールを細かくつないだり、ロングボールで大黒に合わせる攻撃をしかけてくる。

6分、東京Vが、ベガルタのサイドに侵入してくるが、戻った梁がスライディングでクリア。さらに、梁がドリブルで走り、後ろから一柳がオーバーラップ、コーナーを得る。この左コーナーに、中央で広大がフリーでどんぴしゃヘッド、しかし惜しくもバー。
9分、東京Vがサイド攻撃、ドリブルからクロスを入れられるが、クリア、コーナーを与える。11分には、ベガルタゴール左35mでフリーキックを与える。しかしシュートはホームラン。次第に東京Vペース。細かくボールをつなげられるが、ベガルタも辛抱強く守り、ラストパスを簡単には出させない。が、守備に追われる時間が続く。

14分、カウンターでソアレス抜け出し、相手エリア近くで、思い切りユニを引っ張られ倒されるが、ノーファールの判定。15分、東京Vの河野が、ドリブルでひとりで持ち込み、ベガルタの二人をかわしてのミドルシュート、林キャッチ。16分、ベガルタはソアレスが右サイドに流れ、関口にパス、そのまま関口がドリブルからクロスを入れるが、中央はもう一歩。すると東京Vのカウンター、一気に攻め込まれるが、広大とエリゼウが挟んで抑える。

20分、梁とソアレスでワンツー、梁がドリブルで裏を抜けかかるが、DF。東京Vはボランチのベテラン服部がボールを散らしてくる。24分、ベガルタが、久しぶりに相手エリア付近でボールを回すが、最後は平瀬がオフサイド。28分、東京Vがボールを長い時間つなぐが、ベガルタもしつこい守り、じれて最後はパスミスとなる。31分、東京Vが自陣でベガルタのボールをカット、ロングボール放りこみから、ゴール前でのオーバー・ヘッド・キックのシュート、林。

32分、東京Vがバックパスのミス、土肥がボールを追うが追いつけず、ラッキーなコーナーをゲット。しかし、決まらず。さらに37分、相手ゴール中央30mのフリーキックのチャンス。しかし梁のキックは壁。その後、相手の放りこみのボールを、エリゼウがヘッドで返そうとするが、バックヘッドとなってしまい相手に裏取られかかるが、林。40分、梁から上がった菅井へ。菅井と関口のワンツーで関口が侵入も、もう一歩。43分、東京Vのカウンター、ドリブル、そしてロングシュートも、林が抑える。東京Vに、キープされる時間が長かったが、守備で辛抱強く対応した。ただ攻撃では、カウンターからサイド攻撃を狙うのだが、ゴール中央にいる人数が少なく、相手のDFに絡め取られる。お互いにシュートの少ない前半はスコアレスで終了。

後半。
なんとか持っていた空から霧雨が降ってくる。両チームともスペースに出すパスが、流れてつながらない事も。ゴール中央で滑る選手もいる。

3分、東京Vがワンツーでエリア内侵入も、最後は林がセーブ。その後は一進一退でカウンター応酬。相手の出足がいいが、この時間までは、ベガルタも対抗できていた。8分、ベガルタがカウンター、エリゼウが猛然と中央を上がっていく。ソアレスが左サイドでキープ、菅井のクロスにエリゼウヘッド、クリアされるがコーナーをゲット。そのこぼれを連続攻撃で放り込むが、届かない。さらにミドルシュートを狙うがブロックされる。

12分、ベガルタのカウンター、関口が左サイドをドリブルで上がっていくが、クロスはキーパー直。その後、中盤で細かくつなぐ相手に対し、永井がしつこく守ってパスを出させない。しかし、14分、東京Vの攻撃、最後はキーパーとDFの間に、絶妙のグラウンダーを通され、FW二人になだれ込まれるが、ボールが滑ったのか、そのまま二人の前を通過、難を逃れる。15分、菅井が上がってゴール前でボールを回すベガルタ。しかしシュートは打てず。16分、東京Vのミドルシュート、林正面。この間、東京Vのアフタータックル、ファールがことごとく流され、リズムを失うベガルタ。

17分、ソアレスに代わり、中島が入った直後、柴崎にDFの間をするするとドリブルで入りこまれ、ミドルシュートを決められ、先制を許す。これで前がかりになったベガルタも、21分、早い展開から、菅井のパスに右サイドに流れた梁が絶妙のクロス、これを中央で平瀬が競り勝って、頭で決めて同点1-1

これで勢いづいたベガルタだが、東京Vもカウンターの走るサッカーで、ベガルタを分断。24分、コーナーから、土屋にフリーを許し、ダイビングヘッドを決められ1-2。先に点を取られ再びリード許す。28分、平瀬に代わり中原入る。29分、永井のパスミスを奪われ、一気にカウンターをかけられるがコーナー。今度は守る。その後もカウンター応酬で消耗戦。31分、永井に代わり千葉が入る。

ベガルタの左サイドを中心に、ドリブルで次々仕掛けられる。今日の中島、まだ本調子とはいえず、ボールが納まらず苦戦。それでも、35分、コーナーのチャンスが連続。2本目のコーナーを渡辺広大が、ダイビングヘッドで決めて、2-2と追いつく。広大今季初得点。本日のキッズ会員特典にハウス食品様が協賛した効果か?貴重な同点弾。しかし、直後、ベガルタのフリーキックのこぼれをカウンターされ、人数が3対2の大ピンチ、フリーを許すが林がエリア外まで出て、キックでクリア。

39分にもゴール前で回され、シュートまで打たれるが、林の正面。その後のゴールキックから一気に攻めるが、最後のクロスに中島もう一歩。時間がなくなり、ベガルタも攻め込むが、東京Vは守りを固める。疲れから、パスミスと相手のプレスでボールがつなげず、度々マイボールを失う攻撃で、決定機を作れず。ロスタイムは4分間。

1分目、カウンターで中島がボールキープ、梁がドリブルで上がって攻め、コーナーゲットも守られる。場内大声援。ロスタイム2分目、またベガルタのカウンター、斉藤が放り込むがキーパー直。結局、そのままドロー。なんとか勝ち点1はゲットした。


球際の厳しさと相手のカウンターでの出足の良さに、後手後手の展開を強いられた。マイボールをもたもたしていて簡単に失うシーンが目立ったのはいただけない。次では、ぴしっと決めて、勝ち点3を。

シュート数:10-12、FK:10-12、CK:6-4 得点:平瀬智行、渡辺広大 (東京V)柴崎、土屋 警告:ベガルタなし (相手)河野、服部 主審:井上知大