15節対札幌4-0 大勝完封。バロン初得点、FW全員ゴール、シルビーニョ復帰、熊谷復活

  • 投稿日:
  • カテゴリ:
2005年6月4日(土)14:00 ベガルタ仙台4-0コンサドーレ札幌 仙台


シュウェンク バロン
大柴
 
梁     熊谷
(松浦)      
千葉
(シルビーニョ)
磯崎 富澤 木谷 森川
(富田)       
高桑
サブは小針、渡辺、富田、シルビーニョ、松浦。
仙台スタジアムについた頃は、曇りでもかなり空は明るかった。しかし試合が近づくにつれて、空が だんだん暗くなり、今にも雨が落ちてきそう。気温17度と涼しいが湿度は高め。そして後半からは雷雨。ビ ジタ席売り切れと札幌サポも来ている。危機感に13754人。

 試合は前半から熊谷が運動量豊富に中盤でプレス、大声でピッチ内の「監督」として指示を出し、 シュウェンクが日本人の嫌がるプレーを覚えたか、裏とりまくり縦の突破でフリーでチャンスメーク、シュ ート、守備にも大活躍。キレが戻ったバロンがポストでつなぐと、大柴がピッチ全体を動き回る。

 立ち上がりこそシュートなく一進一退のゲームだったが、4分、シュウェンクのクロスにバロンが頭 で落とし、大柴がシュート、こぼれを熊谷がつめてシュート。枠外となるが、早くもベガルタの形が見えて くる。
 危険な芽を摘む早めのプレスから、こまかくパスをつなぎ押し捲るベガルタは、6分、梁のクロ スに左サイドからエリアに入ったシュウェンクが、DFを背にしながら、振り向きざまに左足でシュートし、 先制。8分、サイドから揺さぶられピンチも中央で跳ね返し、勢いに乗ったベガルタは、熊谷はじめ早い 動き出しで札幌を圧倒する。10分、カウンターから大柴が抜け出し、惜しいミドルシュート。12分シュウ ェンクの、右サイド角度のないところからのフリーキックが、相手DFにかすり、オウンゴールを誘い、2点目 。これで札幌は意気消沈。15分、札幌がこぼれ球から意表をつくミドルを放つが高桑が反応。16分札幌 のコーナーは頭であわせられるがバーの上。今日は札幌のFWを完全にフリーにする場面はほとんどなかっ た。そして20分には大柴の左からの絶妙クロスに、バロンが今季初ゴールとなる豪快ヘッドを突き刺して 3点目

3点リードのベガルタはその後もボールを素早く回してチャンスをつくり、23分には磯崎のクロスに、 ファーサイドでフリーのシュウェンクが頭で合わせるも、バーの上。30分には梁が中央からミドル。40分に は大柴の粘りからシュウェンクがクロスを上げ、中央から熊谷がヘッドで狙うが枠外。完全にベガルタペー スで前半終了。

後半。雷雨で場内に照明。次第に雨脚が強くなる。熊谷と大柴がポジションチェンジ(熊谷ボランチ )して、反撃する札幌を押さえようとするが、前半飛ばした疲れからか、全体に運動量が落ちてパスミスが 多くなり、プレスが甘くなるところをつかれて、しばしばピンチを招く。10分過ぎ相手コーナーキックのこ ぼれをおしこまれそうになるがクリア。13分にもクリアミスから立て続けに押し込まれそうになり、サイド 高桑も届かず、失点かと思われた瞬間、木谷がゴール内に飛び込み、弾いたボールがポストに当たってゴー ルにならず。最大のピンチをしのぐ。

3点リードで相手に持たせるというより、パスミスを拾われて押し込まれる感じ、DFと中盤の前にス ペースができてしまい、プレーに余裕はない。20分、千葉に代えシルビーニョが入る。今季初出場。トップ 下ではなくボランチ。札幌がおしこんでくるが、中央でクリア、耐える時間が続く。しかし、シルビーニョ のサイドチェンジや、シュウェンクがカウンター狙いでトップに残り、スピードをいかしてチャンスを伺う 。

30分、久々ベガルタもシュウェンクがロングシュート。直後、磯崎に代え富田が入る。32分、梁がド リブル突破、シュウェンクからバロンに渡るも押し込めず。33分、熊谷が粘って相手のボールを奪うと、 シュウェンクが右サイドをドリブル突破、中央につめていた大柴の右足でのシュートで4点目、カウンターが 嵌り、とどめを差した。その後、札幌に侵入されてあわやのピンチにも、梁が後ろから走りこんでボー ルを蹴り出し、クリア。40分にはその梁からバロンへのクロス。43分梁に代え松浦入る。サイドでの攻防。3 人代わった後に、木谷が蹴られてピッチ外に出るアクシデントもあったが、大事に至らず、ロスタイム3分も 守りきって完封大勝。


今季初出場のシルビーニョは、まだキレがいまいち。しかし、楽な展開で出られたのはラッキー。視 野広いサイドチェンジはさすがのものがある。次節あたりから本領発揮してくれることだろう。

前半の動きを毎試合続けられれば、勝ち続けることも可能だろう。しかし、そのためには全員がさぼ らず動けないと相手に逆をつかれる。夏場に備えた練習量の維持と、奇をてらわず、疲れた選手を代える的 確な判断が必要。勝利の鍵は練習量と運動量。そして今度こそ、勝ちパターンを崩さず連勝したい。


シュート数:12-11、CK:1-5、FK:12-18 得点:シュウェンク、オウンゴール、バロン、大柴  警 告: (相手)西島 主審:岡野宇広 記録員:渡邉晋