見所2009

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注目の選手、注目のプレーを独断と偏見で取り上げるコーナーですが、今年も14節まで来てしまいました。
(2009年5月12日現在)以下、()内の数字は背番号。

今季は、序盤で上位チームに次々敗戦したことを薬に、ここにきて、勝利に貪欲に、精神的に強くなってきたことがプレーに反映しているように思われます。気持ちを強く、リーグ終盤まで持ち続けることができれば、素晴らしい結末をたぐり寄せることでもできるでしょう。

さて、チームは、8節から14節まで7連勝と、序盤の躓きを取り返しつつありますが、その原動力は、なんといっても、今年補強入団した長身センターバック、エリゼウ(6)と、通算50試合目の完封を達成したGK林卓人(16)を中心とした守備。ここまで14試合で7失点とリーグ最少失点です。

エリゼウが最後の壁として立ちはだかるので、今年レギュラーに定着した同じCBの渡辺広大(3)も、落ち着いて、思い切り良くプレーが出きています。エリゼウは、攻撃でも長身を活かしてセットプレーの頭で既に3得点。ただ、14節での怪我で2週間ほど回復にかかります。今年、出場機会のない、木谷公亮(2)の奮起が望まれます。

サイドバックは右が、"攻撃的サイドバック"の菅井直樹(25)、左に今年補強のパクチュソン(朴柱成、27)が定着今年は無闇に上がるのではなく、まず守備を固め、機を見てオーバラップという戦術で、最少失点に貢献していますが、今後、パクの強烈な左足が顕在化すれば、攻撃力が一段アップすることでしょう。パクはロングスローもあります。ただ、パクは現在怪我で2週ほど休みなので、センターもできる、一柳夢吾(5)田村直也(23)、ドリブル得意の三澤純一(28)はこの間にアピールしてほしいですね。。

攻撃陣は、今年も大黒柱キャプテンMF梁勇基(りゃんよんぎ10)が、ここ来てトップギア。至近距離のフリーキックを次々と直接ゴールに決め、攻撃参加や守備でのスピードも上がってきました。正確なキックに加え、ペナ内にタイミング良く入り込むので、今年も既に6得点で、チーム得点王です。エリアそばのフリーキックは是非、期待して見ていて下さい。

そして、もうひとりの核、ダイナモ関口訓充(くにみつ11)の運動量、スピードも健在。カウンターでの鋭い出足からのチェンスメークと、ピンチでは、前線からあり得ないスピードで戻ってくる守備も見所のひとつです。
攻撃的MFでは、今年入団の若い曽我部慶太(26)がキャンプでは才能の片鱗を見せました。夏場の厳しい時期に梁や関口の間に割って入れるように精進して貰いたいものです。そして、怪我で出遅れていますが、飛弾暁(さとし30)も、エリア内での見せるプレーを持っています。

ボランチでは、去年途中から加入した斉藤大介(31)が、開幕からトップギアで孤軍奮闘。大きなサイドチェンジ、ミドルシュート、そしてしつこい守備と大活躍です。彼に、トリッキーなプレーで攻撃でアクセントをつける永井篤(8)、パスカットやヘッドが得意な千葉直樹(7)、そして、鋭い攻撃参加・厳しい守備を復活してほしい富田晋吾(27)などが二人目を争っています。

FW陣では、ベテラン平瀬智行(14)が今年も体調を整えて、要所での泥臭い得点のほか、守備でもがんばっています。そして、新外国人マルセロ ソアレス(18)も短時間の出場ながら、3得点とようやく調子をあげてきました。身体能力が高く、足技も持っているので、出場時間が多くなるとと共に、得点が期待できると思われます。特に、まだあまり見せていませんが、梁との高速ワンツーからの相互得点は、いずれ武器になることでしょう。

そしてチャンスメークや前線からの守備に汗をかきながら、得点がなかったFW中島裕希(なかしま13)が、得意のDF前への飛び出しで、ようやく2試合連続得点したところで、4週間の怪我。チームとしては痛いですが、控えに甘んじている長身の田中康平(15)や左利きのドリブラー西山貴永(たかひさ20)は、そしてヘッド得意のFW中原貴之(9)は、自分の持ち味に技を加えて、チャンスをものして欲しいものです。

キーパーは、林が安定しているので、出番が限られるかもしれませんが、いつも準備しておかなければ、いけないポジション。実績のある桜井繁(22)、安定してきた萩原達郎(1)、そして、関 憲太郎(21)もしっかりとチャンスを伺ってほしいですね。

その他、CBでルーキー島川俊朗(29)は勿論ですがDF細川淳矢(4)はそろそろ中堅の域。しっかりと自分を鍛えてほしいです。