ルヴァン杯準々決勝第1:対鹿島3-1快勝、攻守に厳しさ取り戻す

2017ルヴァン杯 準々決勝第1試合 2017年8月30日(水)19:00 ベガルタ仙台3-1鹿島アントラーズ ユアスタ仙台


野沢(石原)
西村 奥埜
   (匠)
中野  古林
  (蜂須賀)
三田 富田

増嶋 大岩 平岡

シュミット

サブは、関、蜂須賀、ヴィニシウス、菅井、佐々木匠、椎橋、石原。鹿島は、鈴木優磨、土居、レアンドロ、レオシルバ、小笠原、CBにブエノ、三竿健斗、GKにクォン スンテがスタメン。金崎、中村、金森はベンチスタート。

リーグ戦の札幌では、不甲斐ない試合となってしまったベガルタ仙台。この試合では、闘争心を新たにして、鹿島に挑んだのか?大岩監督になってから、リーグ戦12戦で10勝1分け1敗と、驚異的な数字を上げている鹿島から、3点をあげて快勝。

まあ、鹿島は代表戦で、昌子、植田のCB二人が抜けていたのは確かだが、ベガルタの方も、すでに清水で予選にでている野津田、代表に呼ばれた梁も出場できない。さらに、クリスラン怪我で欠場も痛いところ。

ゲームは、ベガルタが、チーム全体で、球際への厳しさを取り戻し、今日、久々スタメンの野沢が、ボールを散らして、攻撃のリズムを作り、勝ち切った。


時折、小雨の降る肌寒い仙台。しかし夕方から蒸し暑い風が吹いたり、また冷風となったりと、目まぐるしくかわる天候。ピッチはスリッピー。
月末の週中ということもあるが、やや寂しいスタンド。おかげで、アイスにお菓子にポイントカードと、すべて貰えたが。。。一番、欲しいのは勝ち点3。

前半。
立ち上がりは、両チームゆったりとした動き。しかし、ベガルタのボールへの寄せは、いいようだ。奥埜、西村のシャドウ二人が追い回す。2分、西村が左からクロス、奥埜がヘッド、枠外も、今日は相手よりも先に、最初からシュートが出た。その後、ボールが行き交い、落ち着かず。

4分、野沢の左からのクロス、クリアされるが、鹿島エリア奥でスローイン。増嶋がロングスロー。クリアされ2本目。打てず。6分、左から中野が上がってクロス、左コーナーを得る。今日のキッカーは、野沢。これはクリアされる。8分、ベガルタが鹿島エリアでボールをつなぐ、前への圧と、ワンタッチ多用で、ボールを失わない。8分、右から古林が、DFとGKの間への横パスを通すが、クリアされ、またコーナーを得る。今度は右から野沢が蹴るが、クリアされる。今日の古林は奥埜とワンツーを使って抜け出たり、中央の相手パスを狙いにったりと、フィットしていた。

10分、鹿島がボールを回す。クロスからコーナーを与える。左から遠藤のキック、一瞬、フリーを許すがクリア。12分、奥埜と古林が、右からプレスをかける。しかし、その後、遠藤につなげられ、左からミドルシュート打たれるが、バーを弾いて枠外。14分、ベガルタがつなぎ、最後は奥埜が、中央からシュートもブロックされる。その後鹿島がカウンター、しのぐ。

16分、鹿島のレオシルバのロングボールから、クロスを放り込まれるが、ライン割る。鹿島で、自在にボールを展開するのはレオシルバ。ベガルタは富田がついて、なんとかコースを限定しようとする。20分、野沢が中央からワンタッチで左へ展開。西村がドリブルから、中央でフリーの野沢へ折り返し、ダイレクト左足で野沢が狙うが、シュートはふかす。これが途中でDFがさわっていたか、コーナーを得る。右コーナーから、こぼれがフリーの西村?の足元にころがるが、反応遅れる。

22分、鹿島のカウンター、クロスは流れる。今日の鹿島はパスの精度がいまいち。立ち上がりから、ベガルタが詰めていたのが奏功か。24分、鹿島が左コーナー。これは守る。26分、パスカットされ、前進されるが、大岩?がスラィデイングでしのぐ。27分、ベガルタエリアやや左35mで鹿島のフリーキック。キッカーは遠藤。こぼれを回されるが、最後はパスミスで終わる。

28分、中央のスルーパスに奥埜が走り込み、コーナーを得る。右から野沢のキックに、平岡のヘッド、枠外。31分、中野から西村へスルーパス、エリア内侵入も収まらず。32分、土居が強引なミドルシュート枠外。32分、レオシルバにイエロー。ベガルタ自陣からのフリーキック。ここから古林がクロス入れるが、打てず。34分、古林が足を引っ掛けられ、一時ピッチ外。その後、鹿島の右からのクロスに、中央からフリーで鈴木のヘッド、枠外。38分、鹿島がカウンター、レアンドロがドリブル侵入、フリーでシュート、ヒットせずシュミット抑える。危なかった。今度はベガルタがカウンター、奥埜が攻め込み、エリア内倒されるが、ノーファールの判定。

42分、鹿島の西が、ベガルタのフリーキックで距離不足、イエロー。鹿島もいらつき気味。その後、右サイド、奥埜と古林が、ワンタッチでつないで前進。しかし、シュートは打てず。44分、鹿島鈴木がダイブも審判に抗議。追加時間2分。最後は西村がヘッド狙うが枠外。
結局、前半は、ベガルタがペースを掴んだものの、決定機2回は鹿島。それでも、何とかしのいで、スコアレスで終了。

後半。
開始早々、中野?のサイドチェンジ、しかしボールは流れる。そのあと、3分頃まで中盤でのせめぎあい。4分、増嶋のロングスローから、奥埜、古林とつないでクロス、最後は西村のヘッド、枠外。リズムが出てきた。5分、増嶋にイエロー。ベガルタエリア左奥45mで鹿島のフリーキック。その後、鹿島にパスミス。8分、鹿島に回されるが、良くカバーして、しのぐ。

9分、鹿島はシュートも少ない状況で、イエローを貰っている西に代わり、伊東を入れる。この当たりから、雨脚が強くなるユアスタ。
10分、侵入されシュート打たれるが、枠外。12分、スルーパスに、西村がエリア内も、囲まれキープし切れず。13分、今度は西村のクロスに奥埜がヘッド、クリアされる。さらに左から中野が上がって、中央奥埜。コーナーを得る。15分、左コーナー、野沢の巻いたキックを、ニアの大岩が頭すらし、ファーでフリーになっていた中野が、頭で押し込み、先制!攻勢が、ようやく点につながった。

16分、ここでアシストの野沢に代え、石原を入れる。17分、古林がDFにボールを当ててコーナーを得る。19分、今度は右コーナーを三田が蹴る。中央で奥埜がキーパーに競り勝ち、押し込んでゴール。4分で、王者鹿島相手に2点連取。そこで、鹿島は鈴木に代え、金崎夢生を入れる。20分、中野がカットイン、なかなか打てず、最後は三田がシュート、コーナーを得る。22分、ブエノにイエロー。24分には遠藤にイエロー。さすがに鹿島も落ち着かなくなってきたか。

25分、金崎の折り返しに、土居がヒールシュート、枠外。26分、カウンターから古林がシュート、はじかれるが、こぼれ球で石原どフリー、しかしシュートは枠外。すると、30分、左サイドを鹿島がドリブルで上がり、最後はDFの間に入った遠藤からのパスを、抜け出た土居がダイレクトでシュート、ファーに決められ2-1。アウエーゴールを許してしまった。ならば、もう一点取ればいい。ここで、鹿島は小笠原に代え中村を入れる。

32分、ベガルタがカウンター、左コーナーを得る。ここで、ベガルタも古林に代え蜂須賀を入れる。これはきまらず。34分、レアンドロが、奥埜ともつれ、立ち上がる時に股間を踏みつけ、レッド、一発退場。これはひどい。鹿島10人。自ら反撃ムードを削いだ。その後、ベガルタはボールを回して、蜂須賀が右からチャンスを伺うが、中々、中に入れない。しかし、39分、ついに蜂須賀が、ゴールラインぎわまで抉っての、速い横パス、中央に張っていた奥埜が、足ですらしてコースを変えてゴール、3点目!これは見事な連携、敵失を点につなげるJ1仕様。

40分、走り回った奥埜に代え、佐々木匠を入れる。41分、三田から中野、シュートはキーパー。その後は、やや元気をなくした鹿島を相手に、セカンドボールを拾い、やっかいな金崎には大岩が体を寄せ、カウンターでボールを散らして、スロー・ダウン。2点差、相手10人で余裕があるベガルタ。しかし追加時間は5分。ベガルタはスペースに蜂須賀が走り込んで、ボールをキープするなど、時間を使う。4分目。ここで、また敵失。石原に誘われた鹿島のブエノが、イエロー2枚目で退場、鹿島9人、ジ・エンド。


リーグの札幌戦が嘘のように、ボールに厳しく、相手フリーにもシュートブロックを諦めず、寄せたベガルタ。
さらには、野沢が絶妙のタイミングで、サイドにボールを供給。両サイドもワンツーで前進するなど、相手のサイド攻撃を機能させず、攻め込んでコーナーを8本と多数とった。コーナーから、相手のCBが、出場機会が少ないところを突いて、2点。さらに、鹿島のアウエーゴール効果を減ずる3点目は、しっかり崩して取った。

ただし、速攻からDFの間に走り込まれて、アウエーゴールを許したが、第2戦では、鹿島はこれを多用してくるだろう。対策は必要。

それでも、鹿島はCB3人を欠き、レアンドロも欠場と、ベガルタには風が吹いている。今日と同様、恐れずにボールを寄せて、先に点を取り、鹿島の動揺を誘って、アウエーでも勝利したい。やればできる。


シュート数:13-4、CK:8-2、FK:15-11 得点:中野嘉大、奥埜博亮2(鹿島)土居 警告:増嶋 (鹿島)レオシルバ、西、ブエノ2=退場、遠藤、レアンドロ=退場 主審:山本雄大 入場:6,659人