ナビスコ杯:対神戸0-0、メンバー大幅変更でも堅守、関がビックセーブ

ナビスコ杯2015 予選第3節 4月8日(水)19:30 ベガルタ仙台0-0ヴィッセル神戸 ユアスタ仙台



金園 奥埜
  (ウイルソン)   
杉浦  茂木
(野沢)   
武井 富田
    (梁)
二見 上本 鎌田 多々良

サブは、シュミットダニエル、石川、キム・ミンテ、野沢、梁、藤村、ウイルソン。神戸は、マルキーニョス、18歳増山、小川がFW登録。森岡、安田、チョンウヨンがスタメン。19歳田代容輔ベンチ入り。

両チーム大幅にメンバー入れ替えての試合。互いに守備を固め、カウンターを狙うが、森岡はボランチ、梁、野沢はベンチで、攻撃の展開はひとつ。ベガルタはセットプレーこぼれの奥埜のシュート、神戸はマルキーニョス、田代に決定機があったが関のセーブもあって、スコアレスドロー。

気温5.8度と3月並みに冷えこむユアスタ、入場6206人。
ベガルタは大胆なターンノーバー。杉浦、武井、多々良、二見、上本が初スタメン、関も久しぶりのスタメン。

菅井、蜂須賀が怪我のため、センターバック本職の多々良が、右サイドバックで初出場。攻撃の上がりは少なかったものの、無難に務め、右足、左足のテクニックは見せた。

怪我明けの二見、上本、そして武井の動きもまずまず。心配された守備のバランスの崩れはあまり無く、守備に関しては、戦術が浸透していた。

ただ、攻撃の方は、展開する選手がおらず、茂木や奥埜が果敢にゴールを狙うものの、ミドルの単発が多く、崩す展開は、終盤に、ウイルソン、梁、野沢と入ってからとなった。

前半。
全般に出足よくベガルタがボールを奪い、攻め込むものの、3バックの神戸も5バック気味にスペースを埋めてしまい、また、パスを展開できるベガルタの選手がいなかったので、崩す形はなかなか出来なかった。

神戸は、マルキーニョスがワントップで、増山、小川がシャドウのようだったが、マルキには上本ほか2人、3人と詰めて自由にさせなかったので、神戸の攻撃も単発にさせることができた。

お互いに、なかなかシュートまで行けない展開の中、9分、金園の落としを、右サイドから、奥埜が左足の強烈シュート、キーパーはじく。これで得たコーナーを茂木が蹴る。この試合、後半梁が出てくるまでのプレースキックは全て茂木が蹴った。

その後、杉浦と茂木がポジションチェンジをする。14分、奥埜のパスカットから、カウンター、金園がドリブルからのシュート、ヒットせず。15分、神戸増山のミドルシュート、関の正面。18分、神戸岩波にイエロー。20分、神戸のカウンターは上本がクリア。今日はカバー役の上本のポジションが良かった。25分、二見が抜かれ裏取られるが、鎌田がクリア。

27分、鎌田の縦パスがカットされ、森岡がドリブル前進もカットする。28分、ベガルタ左サイドからマルキの速いクロス、中央で合わせ切れず、助かる。あまり迫力の無い神戸の攻撃の中で、マルキだけが不気味。29分、神戸のコーナーはクリア。31分、茂木のロングシュート、枠外。

32分、自陣からのフリーキック、金園が落とし、二見がミドルシュート、枠外。36分、多々良が上がっていくが、もう一歩。38分、小川にドリブルで持ち込まれるが、最後はオフサイド。そして、40分、武井の浮き球パスに、左サイドに走りこんだ奥埜が、ゴールライン際までえぐってのクロス、中央金園の頭上を越えて、裏の茂木がヘッド!しかし金園に当たって、キーパー正面。前半の唯一の決定機。

その後、マルキーニョス、二見とイエローを貰う。44分、神戸がサイドチェンジから、小川のクロス、うまくポジション取ったマルキが、至近距離でフリー、しかし3人がシュートブロックに入り、シュートは枠外。危なかった。結局前半は、ベガルタがやや支配しながらも、互いに守りが堅く、スコアレスで終了。

後半。
神戸は2枚代え。安田に代え相馬、増山に代え19歳田代を入れてトップに。マルキーニョスが一列下がり、攻撃参加してきた森岡と共に、攻撃を作り、ベガルタが守勢に回る。

2分、茂木が二人をかわしてのクロス、金園ヒットせず。5分、多々良がワンツーから上がってコーナーを得る。このこぼれ球を中央戻りながら、奥埜が左足のボレー、クロス・バー!いいシュート放ちながら、ツキがない。さらに左のコーナー、二見?のヘッドはキーパーのファインセーブに阻まれる。

7分、三原のイエローで得たフリーキック、右奥30m、茂木が狙うが枠外。11分、奥埜に代わりウイルソンが入る。12分、神戸のバックパスのミスで、コーナーを得る。2本続けるが、キーパーが抑える。14分、森岡がカットインからのミドルシュート、天上ネット。森岡がフリーでボールを散らしてくるようになる。

15分、富田に代え梁が入る。1点勝負と見て、ベンチも動く。その後、金園からのパスを茂木がシュート。コーナーを得る。ここから梁が蹴る。多々良がニアですらし、中央鎌田のヘッド、バーの上。寄せられた。20分、茂木のミドルシュート、枠外。24分、ワンツーから梁が侵入も、ラストパスが通らず。

25分、金園からのパスを受けたウイルソンが。ドリブルからのシュート、DFに当たりコーナー。これはキーパー。ここから神戸のカウンター、一気にゴール前まで3人で来られ、ひとりスルーで、田代が中央で、どフリー。決められたか!?関が足1本で弾き、クリア。決定機を阻止。

27分、神戸は北本に代え、増川を入れる。29分、ベガルタも杉浦に代え野沢を投入、勝ちに出る。しかし、パスをつないで裏を取るのは神戸の方。シュートのところでぎりぎりぎり抑える。32分、相馬のクロス、ギリギリでクリア。

その後も野沢のフリーキック、鎌田-ウイルソン-鎌田とつないで、シュートチャンスがあったが、決めきれず。追加時間は3分。ウイルソンがドリブルからのシュートを見せるが、これもキーパー。結局、スコアレスドローで終了

「控え陣」に一定の目処が立ったのは収穫。DFは落ち着いていたと思うが、連携からの攻撃をしかけるには、まだ時間が必要のようだった。武井、二見などはパスミスもあったが、これも試合勘が戻ってくれば、精度がも良くなると思われる。

金園は相変わらず、攻守に動き回り、タメを作る役割だったが、ゴールには恵まれていない。奥埜もしかり。茂木は積極的にシュートを狙いに言ったが、これまた、もう一歩。しかし、この3人は、時間の問題で近いうちに点を取るだろう。

過密日程を乗り切る地力がある。ただ、勝ち切るための、さらなる「エンジン」が欲しい。キムミンテの展開力や、ハモン・菅井の回復、そして「秘密兵器」の台頭が待たれるばかり。

シュート数:15-5、CK:8-1、FK:30-16 得点:なし  警告:二見 (神戸)岩波、マルキーニョス、三原 主審:松尾 一