ナビスコ対G大阪1-0、二見-菅井-赤嶺ヘッドでゴール

ナビスコ杯2014 第6節 5月28日(水)19:00 ベガルタ仙台1-0ガンバ大阪 ユアスタ仙台



武藤  赤嶺

佐々木   太田
      (鈴木)
梁  富田
(八反田)   
二見 角田 鎌田 菅井
          (上本)

サブは、桜井、渡辺広大、上本、藤村、八反田、鈴木、山本。ウイルソン、武井は欠場。G大阪は、リンス、宇佐美の2トップ。二川、倉田、藤春がスタメン。

中3日での試合。動きが乏しくパスミスが目立つG大阪に対して、後ろでつなぎながら、ワンツーでの飛び出し、中央スルーパスで攻め立て、ベガルタペースの試合を展開。今日のG大阪なら、どフリーを決めていれば3-0で勝利できた。

得点は、後半21分、二見のクロスに菅井がヘッドで大外からえぐっての折り返し、最後は赤嶺がダイビングヘッド決めるという鮮やかなSB to SBからの、気持ちいい得点ではあった。佐々木の攻守に渡る活躍もあり、ともかくも、前節の悪い流れを切る勝利ではあった。

日中25度を超え、試合開始前でも22度、湿度70%と蒸し暑さを感じるユアスタ。7,965人。中3日で移動とはいえ、暑さには慣れているはずのG大阪は、コンパクトな布陣から出るなと、命じられたかのように、動きが鈍い上に、パスミスが目立つ。前節の試合では、目の覚めるような動きをしていただけに意外だった。

一方、ベガルタは、今日スタメンの佐々木勇人が、二見とのコンビよろしく、運動量豊富に、攻守でうまくフォローしたり、つっかけたりと古巣のG大阪を翻弄。ベガルタに流れを引き寄せる元となった。

前半。
立ち上がりからあまりプレスしてこないG大阪。省エネモードなのか。2分、ベガルタが簡単に回して、中央から太田のミドルシュート、バーの上。3分、太田から武藤、相手に当て早くもコーナーをゲット。カマタ?のヘッドは叩きつけたが、キーパー正面。その後はまったりモード。互いにコンパクトだが、パスはゆっくり。

6分、パスミスを奪われ、リンスにシュートされるが、バーの上。その後は中盤での奪い合い、互いにシュート無し。9分、G大阪のカウンター、関抑える。その後、ベガルタが回して、コーナーをゲット。ヘッドはヒットせず。後ろでゆっくり回すベガルタ。G大阪の守りもコンパクトなので、なかなかパスコースが空かない。

14分、佐々木の裏へのパス、走りこんだ梁、もう一歩。その後、右奥35mのフリーキックのチャンス。つないでいくが、なかなか突破できず、最後は武藤のロングシュート、バーの上。19分、G大阪が縦のスルーパス、関が止める。20分、カウンターの応酬。最後は梁のクロスがシュート性となるが、キーパー。

22分、右コーナーキックのチャンス。はじかれ、カウンターを受ける。しかし、リンスのドリブルは抑える。24分、二見の巻いたクロスに、大外から上がっていた菅井がフリーでヘッド、バーの上。決定的。さらに赤嶺のポストプレーから太田が侵入、シュート打たずにパスを選択したが、流れる。これでコーナーを得る。左コーナー、決まらず。

28分、こぼれを拾った太田がドリブルからのシュート、キーパーに阻まれコーナー。これも決まらず。32分、宇佐美にドリブルで侵入されそうになるが、削り、G大阪のフリーキック。左奥30m。これは守る。その後、G大阪が回してくる。ベガルタもスペースを埋め、相手にスピードアップさせない。最後スルーパスを関が止める。

38分、左奥35mのフリーキック。二見が横に出す。その後ボールをキープするが、なかなかパスコースが見つからず、横パス多くなる。40分、二見のクロスに赤嶺のヘッド、遠目で戻りながら、当りが弱くなる。42分、G大阪は早くもリンスに代え岡崎を入れる。44分、相手からボールを奪った武藤が、またぎフェイントからのシュート、ホームラン。

追加時間1分。二見のロングスローもあったが、前半はスコアレスで終了。

後半。
お互いにややパススピードが上がってくる。開始早々、梁のクロスがシュート性となって枠に向かうが、キーパー。直後、今度はG大阪が倉田のクロスに、宇佐美に飛び込まれるが、合わず。危ない。その後、ベガルタがボール回すがパスミス。8分、またコーナーのチャンス。決まらず。11分、G大阪が回す。パススピードが上がっている。しかし、これを守り、逆に中央35mのフリーキックのチャンス。

鎌田がミドルシュートも、ブロックされる。13分ベガルタのカウンター、佐々木と二見のコンビからクロス、太田がフリーでヘッドもキーパー正面。決定的。15分、富田のシュートはヒットせず。16分、富田が相手ボールをカット、梁から赤嶺へ、トラップできず。18分、武藤のサイドチェンジ、佐々木がドリブルからシュート、角度無く、キーパー。19分、梁がループで狙うが、キーパーに触られ、コーナー。決まらず。

21分、二見が上がってクロス、大外菅井がゴールラインを飛び出す勢いで、ヘッドで折り返し、待ち構えたいた赤嶺が、ダイビングヘッドで決めて、先制、1-0.。22分、G大阪がボール回すが、ベガルタ跳ね返す。26分、ベガルタが相手ゴール前でダイレクトでつなぎ、最後は赤嶺ダイレクトのシュートも、枠外。

26分、G大阪が2枚代え。二川に代え大森、阿部に代え米倉入れる。29分、ベガルタが回して、最後は、佐々木がシュート、キーパー。32分、梁に代わり八反田が入り、そのままボランチ。33分、佐々木がアウトにかけて、左ライン際をゆるくシュートする絶妙のロング・スルーパス。これに武藤が追いつき、相手のチャージも粘り強くキープ。しかしシュートに至らず。

35分、G大阪のカウンター、えぐってのセンタリング、ゴール前で触られるが、枠外に流れる。危ない。36分、八反田がボールを受けると、そのまま自分でドリブルでスピードアップ、シュート枠内も、キーパーに弾かれる。コーナー。キッカーは太田。こぼれ球を、左エリア角から二見がシュート、枠外。

38分、佐々木が倒され、足攣り。左ライン際35mのフリーキック。これは守られ、G大阪に攻められるが、シュートの前にファールで終了。39分、今度は太田が接触したのか、鼻血。41分、G大阪のコーナー。ここで太田に代え鈴木が入りFW。武藤が下がる。その後、倉田に侵入されそうになるが、抑える。守備は集中している。

44分、宇佐美が突進してくるが、囲んで抑える。追加時間は4分間。ここで菅井に代え1年半ぶりに怪我から復帰の上本が、入りセンターバック。鎌田が右サイドにスライド。その後、G大阪のパスをカットして、鈴木につなぎ、シュート、枠外。今度はG大阪の攻撃、クロスからヘッドを合わせられるが、関がキャッチ。そのまま試合終了。

ベガルタが好機を何度も作り、どフリーを決めていれば大勝となるところだった。いつになく、引いた相手をワンツーや、3人目の追い越しなどで切り裂いたり、中央に縦パスをぶつけたりといろいろな攻撃のバリエーションがあった。ただ、今日のG大阪は動きが鈍く、W杯で遠藤、今野がいないこともあって、単調な攻撃だったということもある。

上本大海の復帰、佐々木の活躍、二見の貢献は喜ばしいが、こういうナビスコの状態で、もう少し若手を見たかったところ。中3日で中断前の最終戦が、神戸であるが、今度こそ思い切った起用も見てみたい・・・が、決勝Tに可能性を残す神戸は大量点を狙ってくるので、難しい起用になるか。


尚、この試合はハーフタイムに、先日女子アジアカップで優勝した、なでしこジャパンのセンターバック、川村選手の報告会があった。なんと社長からの花束贈呈。川村選手の勤務先であるやまやさんからも賞品が贈られた。


シュート数:16-6、CK:8-1、FK:16-11  得点:赤嶺真吾 警告:(G大阪)西野 主審:中村 太池田、崔 誠根  主審:木村博之