天皇杯3回戦:対大宮延長0-0、PK戦4-3関のセーブで勝利

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第95回天皇杯 3回戦 2015年10月14日(水)19:00 ベガルタ仙台0-0(PK戦4-3)大宮アルディージャ ユアスタ仙台



山本 ウイルソン
    (ハモン) 
野沢    杉浦
(奥埜)(金久保)   
藤村  武井
   
蜂須賀上本鎌田多々良
    

サブは、石川慧、二見、渡部、金久保、梁、奥埜、ハモンロペス。大宮は播戸、横谷の2トップ。マテウス、金澤、渡辺大剛、スタメン。家長、ムルジャ、富山はベンチスタート。キャプテンマークは武井。

天皇杯3回戦の相手は、J2ながら、ムルジャ、家長はじめ反則級のJ1並み戦力を維持し、トップを独走する大宮アルディージャ。J1昇格は、ほぼ確定している。

さて、ベガルタ、大宮共にリーグ戦を控えてターンノーバーのメンバーで臨んだ試合。互いに裏狙い、カウンター狙いも、パスミスが多く、リズムの乗った攻撃ができない。120分でもスコアレスとなりPK戦。

大宮は先攻で、家長決め、ムルジャがふかし、大屋が決めた。ベガルタは、ハモン、奥埜、金久保がきっちり決め、菊池のシュートは、関が読み勝ちセーブ。鎌田がふかし、河本に決められるが、、最後は藤村が決めて4-3で勝利。寒い試合をとにかく勝利で、ベスト16へ。

寒気団の南下で、一桁台の気温のユアスタ。夜が深まるにつれて、しんしんと冷えてくる。
ベガルタは、河北の予想通りの布陣で、土曜の清水戦で出場停止となる鎌田と、野沢を除く9人が最近のスタメンとは違う陣容。とりわけ、ボランチの武井、藤村のコンビが注目された。

試合は、ベガルタが縦のロングボール主体、大宮がカウンター狙いの試合となった。

前半。
開始早々、山本がドリブルで前進するも、ファールで終了。今日の山本は、主審に目をつけられたようで、軽い接触でもどんどんファールを取られていた。2分、野沢のサイドチェンジから杉浦のシュート。枠外。3分、藤村からウイルソンへのスルーパス、惜しくもオフサイド。序盤でベガルタがペースをつかむ。大宮のプレスはあまりない。6分、ベガルタのライン裏に飛び出され、フリー、しかし、関が飛び出てクリア。

7分、多々良が相手コーナー付近まで上がるが、クロスは上げ切れず。その後、互いにロングボール蹴り合い。精度がいまいち。10分、大宮エリア左横でフリーキックのチャンス。しかし、クリアされてカウンターを受ける。12分、大宮のロングシュート、大きくはずれる。J2での大宮ならば、細かくつなぐところを、今日は、何度か無理にロングシュート打ってくれて助かっている。13分、左の山本から中央ウイルソンのへのスルーパス、もう一歩。

14分、大宮が速い球回しからセンタリング、中央で競り合いもキーパー・チャージ。15分、ベガルタゴール中央35mでフリーキックを与える。大山の直接シュートはバーの上。今日の大宮は、プレースキックは大山の担当。18分、相手陣のスローインからチャンスを作るが、打てず。逆にカウンターの速攻を受け、関の前まで、入り込まれる。その後、ベガルタの攻撃、野沢のクロスにファーサイドから杉浦のヘッド、コーナーを得る。野沢のコーナーキックに蜂須賀のヘッド、枠外。

その後、大宮がパスを回すも、パスミスで終了。今日はロングボールのミスが何本か見られた。ベガルタも同様。27分、裏を取った杉浦がエリア内侵入。コーナーを得る。コーナーキックにも杉浦が突っ込み、キーパーと交錯。29分には、山本がエリア内侵入するも打ち切れず。30分、大宮のバックパスを途中でウイルソンが掻っ攫い、キーパーの出際をかわして、シュート、サイドネット。角度は無かったが、好調時のウイルソンなら決めていたかもしれない。以後ウイルソンの動きに元気が無くなる。

32分、大宮のロングシュート、ホームラン。34分、大宮がパスを回すが、最後はパスミスで終了。ベガルタの守備がバランスが良く、前からは山本らがプレスで圧をかけているせいもある。36分、縦の蹴り合い。両チーム、もうひとつプレーに覇気が無い感じ。寒さのせいか?37分、大宮が縦のスルーパス、ドリブルで持ち込まれるが、関がセーブ。38分、大宮エリア左角でフリーキックのチャンス。多々良が詰めるが、至近距離でふかす。40分、マテウスがドリブルでキープ、カットインからのシュート、枠内も関が弾き出す。41分、そのマテウスがベガルタのカウンターを阻止して、イエロー。45分に、大宮にコーナーを与えるが守る。前半はスコアレスで終了。

後半。
2分、相手陣のスローインからクロスを入れるが、流れる。4分、多々良が大宮へのプレゼントパス、持ち込まれてシュートされるがホームランで助かる。6分、大宮が左ラインぎわからのフリーキック。大山のキックは枠内へ、関がパンチング。7分、今度は右奥40mの大宮のフリーキック。枠内シュートされるが、関が掻き出し、コーナーを与える。クリア。

10分、ベガルタがようやく回し、最後はウイルソンがクロスを入れるが、流れる。後半、ウイルソンは下がり気味。時折出て来るスルーパスが、スペースに走らせるものだが、今のウイルソンは足元で欲しいのだろうか。要求と違うようで、いら立っている感じ。
13分、ベガルタのクリアボールをカットされ、シュート打たれるが枠外。15分、大宮は播戸に代え、家長を入れる。以後大宮は家長が数多くボールを触って、ペースを変えてくるので、持たれる時間が長くなる。

16分、こぼれ球拾った野沢がクロス、ファーから杉浦のヘッド、枠外。大宮がゆっくりとしたテンポのパス回しをはじめ、キープを許すが、最後はパスミスで終わる。19分、ベガルタの裏に走り込まれるが、シュートは打たせない。その後、ベガルタがキープ、ボールを回し始めるが、最後杉浦に迷い、出しきれない。すると27分、杉浦に代え金久保が入る。28分、蜂須賀のクロスに山本ヘッド、コーナーを得る。コーナーからも山本のヘッド、決まらず。30分、大宮は、マテウスに代え泉澤が入る。

32分、河本にイエロー。大宮エリア中央40mのフリーキック。決まらず。35分、大宮がカウンター、決まらず。36分、相手エリア前でウイルソンが何度も切り返しながら、キープしてシュートチャンスを伺うが、結局打ち切れず。ここまでベガルタは守備重視なのか、SBが両サイドが深くえぐることなく、早めにクロスを入れているが、もうひとつ中央に合わない。37分、野沢に代え奥埜が入る。キープするが打てず。43分パスミスをカットされ、シュートまで持っていかれるが、バーの上。

追加時間は4分。大宮はついに、金澤に代えムルジャ投入。その後、ウイルソンが左サイドを深くえぐってのクロス、金久保のシュートは枠外。精彩を欠いていたウイルソンだが、この時間はスピードにのって決定的な仕事をした。しかし、その後も両チームゴールを決められず、15分ハーフの延長戦へ。

延長前半。
開始早々、右コーナーのチャンス。キッカーは金久保。カットされる。2分、蜂須賀がカットインしてのシュート、コーナーを得る。左コーナーから山本のヘッド、枠外。5分、ゴール中央で相手のパスを奪った上本が、そのまま自分でシュート、キーパー。ウイルソンが下がり目の位置になっている。7分、ウイルソンに代え、ハモンロペスが入る。ベガルタ、ゆっくり回すが、シュート打てず。ひとりひとりのタッチが多く、攻撃にテンポが出ない。

大宮も運動量が落ちて、ミスが多くなり、決定機を作れない。14分、最後に大宮にコーナーチャンスを与える。キッカーは家長。しかし、これも守る。

延長後半。
開始早々、奥埜が、相手のクリアミスをついて、ファーサイドに流し込むようなコロコロシュート、キーパー触って、コーナー。決まらず。3分、ベガルタが左右からクロスを入れるも、シュートは打てず。4分、コーナーのチャンス。jこぼれ球を鎌田がシュート、ふかす。

その後も、ベガルタがカウンターからチャンスを作り、ハモンが流れてヘッドで落とし、金久保が走り込むが、もう一歩合わず。8分頃までベガルタがキープするが、シュートは打てない。12分、武井から金久保へをワンタッチでつなぎ、最後はハモンがキーパー前に走り込むが、打てず。結局延長でもスコアレス。PK戦へ。

PK戦は前述の通り、関のセーブがあって4-3で勝利、4回戦へと駒をすすめた。

守備のバランスと、球際へのプレスが良く、大宮にミスが多いこともあって、守備面では大きな破綻は無かった。一方、攻撃では、随所で、パスの出し手と受け手の思惑の違いが露呈して、最後までリズムに乗れなかった。また、ボールをこね過ぎてパスコースをふさがれてしまうプレーも多かった。

しかし、ともあれ勝利して、4回戦へ進出。次はフルメンバーでベスト8を目指したい。
4回戦は10月22日に抽選により対戦相手が決定。11月11、14、15日のいずれかに開催。


シュート数:12-9、CK:8-3、FK:21-23 得点:なし 警告:(大宮)マテウス、河本  主審: 東城 穣 入場:3,276人