天皇杯2回戦:対仙台大学3-2、奥埜、野沢、菅井のゴールで逃げ切る

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第95回天皇杯 2回戦 2015年9月6日(日)15:00 ベガルタ仙台3-2仙台大学 ユアスタ仙台



ハモン 奥埜
(ウイルソン)    
野沢  金久保
(金園)     
富田  梁

蜂須賀 石川 鎌田 菅井
          (渡部) 

サブは、石川慧、渡部、杉浦、武井、金園、山本、ウイルソン。ほぼベスメンのベガルタ。キーパーの六反は代表で出張中。仙台大は堺ワントップ、蓮沼、山田、榎本スタメン。

雨が降りしきる中、常日頃練習試合を行っている、仙台大との対戦。

試合前は霧雨だった雨が、キックオフのころからは本降りになった。アウエー側スタンドには、仙台大サッカー部員中心と思しきサポが、100人程度。一応OBに敬意を表してか、蜂須賀、奥埜の弾幕が見える。

コイントスで勝った仙台大がエンドを変え、ベガルタはいつもと反対のエンドからの攻撃。

前半。
開始20秒、いきなり仙台大がミドルシュート、バーの上。1分、ハモンがセンタリング、中央打てず。その後は、互いにロングボール攻撃。3分、蜂須賀、ハモンとつなぎ、左コーナーを得る。野沢は戻す形のキック、中央から金久保のミドルも、詰められ枠外。5分、蜂須賀のクロスは、キーパー直。7分、蹴り合い。仙台のロングシュート、関正面。ベガルタはトラップが収まらず、パスのリズムが悪い。

8分、仙台大がロングスロー、カット。そして、9分、ベガルタ関のキックから、ハモンが頭で前方に落とし、走り込んだ奥埜がDFを振り切り、左足の強烈シュート、キーパーの手をすり抜け先制!これで落ち着いたベガルタ。ボールが回るようにはなるが、なかなかシュートまで行けない。

12分、ベガルタがサイドチェンジから、菅井が前方へ、ヘッドでのパス、走り込んだ金久保、もう一歩。13分、裏に抜け出されそうになるが、関が飛び出しクリア。その後、仙台大が、右35mのフリーキック。これはしのぐ。15分、菅井が裏へのスルーパス、これに金久保走り込んで、コーナーを得る。右コーナーは梁が蹴る。決まらず。

ベガルタは、仙台大が5バックと引いており、あまり前からも来ないので、サイドチェンジなどの大きな展開で、相手を開かせようとしている。16分、右からハモン、そして菅井が戻してのダイレクトのクロス、コーナーを得る。右コーナーから中央奥埜、空振り。18分、今度は野沢がスルーパス、ハモンはDF、キーパーをかわしてシュートも枠外。これでコーナーを得る。決まらず。

21分にもハモンのセンタリング。このあたりまでは、ハモンもよく動いていたが、この後、倒されてから、動きが緩慢になってくる。そして、1点ビハインドの仙台大が、前からプレスをかけて来るにようになる。23分、ベガルタが回して、サイドは野沢が中央に走り込んで、シュート。キーパー弾くところ奥埜が詰めるが、これも止められる。24分、梁から奥埜、右からのクロスにハモン、シュートはブロックされる。その後はベガルタがボールをキープ。

26分、仙台大にカウンターを受けるが、すぐカット。29分にも、カウンターを仕掛けられるが、梁が戻って取り返す。ふだんやってるだけに、相手の動きを予測できている感じ。しかし、余裕があり過ぎて、厳しい攻めがなくなりつつある。32分、ベガルタが回して、回して、最後は奥埜のクロス、キーパー。その後、仙台大が、中央40mのフリーキック。サイドから折り返されるが、関が受ける。34分、仙台大の左からのクロス、中央合わず。

36分、仙台大が右からのシュート、関正面。37分、ベガルタが相手ゴール中央25mでフリーキックをゲット。野沢の直接シュートは、キーパーの重心の逆をついて、ゴールに右隅に決まって2点目。いい時間帯、これでベガルタの試合となるのか?42分、右コーナー。決まらず。45分、ベガルタ、ワンタッチでつないで、最後はエリア内侵入の金久保がシュート、キーパーの好セーブに会い、弾き出される。コーナーを得る。右コーナーだが野沢が蹴る。が決まらず。
前半は2点リードで終了。

後半。
雨の勢いは衰えない。3分、蜂須賀がカットインからシュート、DFに当たってゴール天井。コーナーを得る。このコーナーから鎌田のヘッド、キーパー触る。さらにコーナー得る。今度は富田からハモン、シュートはキーパー。7分、相手エリア左横でフリーキックを得る。石川がうまくヘッドで合わせるが、ポスト!!惜しい。

8分、仙台大は蓮沼に代え、宮沢を入れる。9分、蜂須賀から奥埜が裏へ。コーナーを得る。左コーナーは野沢が蹴るが決まらず。その後、ベガルタがキープ。11分コーナーを得る。攻撃はオフサイドで終了。13分、仙台大に攻め込まれ、コーナーを与える。2本連続。2本目、巻いた鋭いキックを頭で合わせられ1点返される。2-1。ゾーンディフェンスの中で、弾き飛ばされた。

ここでベガルタはハモンに代えウイルソンを入れる。18分、ウイルソンから金久保へパス、金久保振り向き様のシュート、ゴール天井。19分、金園が野沢に代わりはいる。奥埜は左サイドに回る。21分、カウンターから金園、ウイルソンにパスが通りシュート、しかしヒットせず、シュートは弱くなる。しかし、コーナーを得る。決まらず。

23分、仙台大のロングスロー。決まらず、ベガルタがカウンター。ウイルソンのクロスから右コーナーを得る。決まらず。26分、仙台大にミドルシュート打たれるが、関の正面。そして29分、左に流れた金園がクロス、中央奥埜の頭上を越え、落ちてきたところに、DFWの菅井がダイビングヘッドでたたきつけ、ゴール。3-1と再び2点差に戻す。

しかし、次第に運動量が落ちて、前からのプレスが緩くなっているところ、執拗にベガルタの裏に蹴り込み。さらに5バックから5トップのような前線に人数をかける形に変更。こぼれ球をつないで再三チャンスを作る。30分、ベガルタが回し、菅井がドリブルで持ち上がるが、抜ききれず、シュートまで行けない。仙台大は、川島から野口、菅原から森村とフレッシュな選手を入れてくる。

すると、33分、裏へのパスをクリアし切れず通されると、森村にフリーを許す。関が飛び出るが、かわされて、無人のゴールに押し込まれて、2点目を許す。3-2。きめるべきチャンスを決めないと、やはりこうなる。押せ押せになってきた仙台大。ベガルタも34分、左奥35mのフリーキックを得る。決まらず。35分、仙台大の右コーナー。36分、ベガルタゴール前に人数をかけて攻められ、あわやのシーンも。

40分、ようやくカウンター、ウイルソンのクロスがキーパー。43分、仙台大のカウンターであわや。次々にロングボールを簡単に放り込まれる。44分、ウイルソンがラインぎわからのクロス、金園のヘッドはキーパー。追加時間は3分。
仙台大のコーナー。シュートはブロックし、コーナー2本目。これもしのぐ。

追加時間になって、菅井が渡部に代える時間使い。渡部がCBに入り、石川は左サイドバック、蜂須賀が左から右へ。
結局、終盤、仙台大の猛攻を受けたが、ベガルタはなんとか守備でがんばり、そのまま3-2で逃げ切った。


ベガルタの3得点は、いずれも、それぞれの選手の持ち味が出たが、守備の方は、セイガクさん相手でも、脆さを露呈してしまった。同じゾー ンで守るコーナーでは、13本のコーナーを得ながら、シュートすらままならないベガルタに対し、5本で1点決めた仙台大。チェックすることは多そう。

それでも、ノックアウト形式のタイトル戦では、勝つ事が先決。久しぶりの勝利の感覚と、ワイドな攻撃の感触を、リーグ戦にもつなげてほしい。

尚、3回戦は10月14日(水)19時、ユアスタ仙台で大宮アルディージャと対戦。


シュート数:16-8、CK:13-5、FK:13-9 得点:奥埜博亮、 野沢拓也、菅井直樹 (仙台大)石川隆太、森村公亮  警告:なし 主審:廣瀬 格 入場:3,351人