32節対鹿島3-3、2点差詰められドローも、広島とは勝ち点差1に縮まる

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2012年J1 11月17日(土)14:00 ベガルタ仙台3-3鹿島アントラーズ カシマ



ウイルソン  赤嶺
       (柳沢)
梁   太田

角田 富田
   (関口)
朴 広大 鎌田 菅井
(田村)     

サブは、桜井、田村、松下、関口、武藤、中原、柳沢。鹿島は興梠、大迫の2トップ。柴崎、本田拓先発。ジュニーニョはベンチ。

ベガルタサポ2000名以上はかけつけたのか、ゴール裏がベガルタゴールドに染まっているのが、テレビ画面でも見えた。

試合は前半だけで、鳥人赤嶺のヘッド2発とウイルソンの押し込みで3点取りながら、1点返され、後半開始早々の大迫のヘッドで1点差。さらに31分に、柴崎、本田、興梠に裏を抜けられて3点目を失う。

前半優位に進めていただけに、後半の急激なダウンが残念。足を痛めたのかわからないが、終盤絶好調の赤嶺を引っ込め、柳沢を入れ、さらに富田に代え関口を入れ、より攻撃的にしたたものの、有効な守備・攻撃とはならず、そのままドロー。

3連続ドロー。それでも広島が浦和に0-2と敗れたので、勝ち点差は1に縮まり、益々何が起こるかわからない状態にはなった。次のホーム新潟戦では、動ける選手を揃え、絶対に勝利して勝利して最終節に持ち込みたい。


前半。
雨上がり小雨状態のカシマスタジアム。後半途中までは、なんとかもったが最後は鹿島の攻撃のように土砂降り。

開始3分までは、互いにスペースを埋め、様子見のゆったりとした展開。4分、ベガルタがはじめて得た右コーナーから、赤嶺がニアに飛び込み、DFの上からすらしヘッド。これがキーパーも動けないファーサイドへ、しかしポストに当り、ノーゴール。惜しい。これでゲームが動き始める。

6分、クリアミスをつかれ柴崎のパスから興梠に裏を取られるが、林が前に出る。その後、次第に鹿島がキープ。9分、ゴール前でボールをつながれる。10分にも裏に出られるがオフサイドにかける。そして、11分、ベガルタの反攻。角田からの斜めのスルーパスが、走り出た菅井に通り、クロスをいれると、走りこんだ赤嶺が、空中で踊るようにフリーでヘッドを決め、先制!菅井の今季最もいいクロス。

しかし、12分、フリーの増田に上がられシュート打たれるが、林が触ってバーに当る幸運。危ない。13分には、鹿島のコーナーから大迫のヘッド、枠外。15分にも鹿島のコーナーから、こぼれを岩政がヘッド、枠外。と立て続けに攻められる。17分にも連続して裏を狙われるが、これはいずれもオフサイドにかける。19分、西に赤嶺が倒され、西にイエロー。相手エリア左横でフリーキックを得る。これは直接決まらなかったが、こぼれをキープした太田が右に回ってシュート、キーパーはじくところウイルソンが難なく押し込んで2点目。ここまでは、ベガルタはアウエーで2点先制といい流れ。

22分、鹿島にえぐられるが、クロスには角田が体を寄せてシュート阻止。コーナーを与えるがこれもクリア。23分にもオフサイドにかけて、相手の攻撃をしのぐ。25分には中央ウイルソンから右サイドに攻撃参加していた富田へのパス、これを富田がヘッドで折り返す。中央の梁が、胸トラップからボレーシュートもバーの上。惜しい。すると、2点ビハインドの鹿島は、早くも増田を下げ、ジュニーニョを入れる。しかし鹿島はパスミス散見で、攻撃のリズムが出ない。

それでも29分、ベガルタゴールエリアぎりぎりのところで、大迫にキープされ広大押さえ切れず、さらに興梠につながれると、素早くシュートされ、1点返される。速い時間に返されたところで、鹿島に、やれる感を与えてしまった。32分、鹿島はさらに本田拓に代え本山を入れる。33分、鎌田からのクロスに太田もう一歩。34分、太田の左クロス。惜しい。35分には、相手のクリアミスのボールを拾って、梁がシュート、枠外。

すると、37分、左サイドを上がった梁がタメをつくり、チュソンの上がりを促す動き。それでうまく追い越したチュソンが、ライン際までぐって、巻いたクロス。これにファーサイドの赤嶺がゴールライン際から、曽ヶ端も出るだろうと見送る、角度無しヘッドが、巻いてゴールイン、3-1と再び2点差。赤嶺のこの試合2点目の鳥人ヘッドで、流れを戻すかベガルタ。前半だけで3得点というのは、ほとんど記憶に無い。

しかし、これで諦めないのが鹿島。39分、大迫のミドルシュート、枠外。40分にも執拗に裏へクロスを入れてきてコーナーを取る。41分、チュソンが怪我?でピッチ外、急遽田村に代わる。42分、こぼれ球を回される。しかし、小笠原が不調のようで、プレスをかけると、あっさりボールが取れる。相手の反撃をスピードダウンできる。44分、鹿島のコーナー。岩政にヘッドをたたきつけられるが、田村が反応してバーの上に、頭ですらしクリア。またコーナー。こぼれ球をシュートされるが、バーの上。

ロスタイムは3分間。ベガルタがボール回し、コーナーをゲット。広大のヘッドはクリアされ、もう一度コーナー。今度は角田のヘッドもキーパー正面。結局、前半は3-1と2点リードして終了。

後半。
鹿島がいきなり攻勢。1分、ベガルタ右サイドを上がったジュニーニョが速いクロス、飛び込んだ大迫に合わされ、あっという間に2点目を取られる。3-2と再び1点差。電光石火でやられた。これで流れが鹿島に傾いた。4分、鹿島ゴール前で赤嶺と岩政が交錯、一時エキサイト。(これで赤嶺が足首を痛めた模様。)6分、富田のクロスからコーナーを得る。低いボールを赤嶺が枠内に飛ばすが、勢いなくキーパー正面。

10分、フリーキックを得る。菅井のヘッドはクリアされ、そのままカウンターに。大迫のシュートは枠外。12分にも、ベガルタエリア右奥35mのフリーキックを与え、クリアもさらにコーナーを与える。クリアしきれず、こぼれを青木にグラウンダーでシュートされるが、林が押さえる。15分にも右奥30mでフリーキックを与える。田村にイエロー。このシュートはブロックする。17分にはコーナー2本連続と攻められるが、ヘッドはバーの上。18分、ここで赤嶺に代わり柳沢入る。アクシデントか警告累積警戒か。

20分、西のミドルシュート、枠外。21分、ようやくベガルタが上がって攻撃、左エリア角から田村のシュート、枠外。21分には、興梠にエリア内、至近距離まで侵入され、シュートされるも、林がワンハンドで触ってクリア。コーナーを与えるがクリア。24分、ようやくベガルタが相手エリアでワイドに揺さぶり、最後は梁のシュート、コーナーを得る。2本連続も決まらず。赤嶺がいたら、というボールもあったが。

そして29分、雨が強く降りだす。31分、ベガルタゴール中央で、本山から柴崎、さらに裏へと浮き球連続であっさり抜けられると、興梠にフリーで決められて、3点目を失う。敵ながらアイデアの豊富さと意思疎通には脱帽するしかない。さらに勢いづく鹿島。ただ、両チームさすがに疲れが出て、動きが鈍くなっている。32分、菅井が相手ボールカット、そのまま運ぶがシュートまでつなげない。33分、大迫にシュート打たれる。34分にも枠内シュートされるが、林がファインセーブ。

36分、ジュニーニョにヘッド打たれるが、枠外で助かる。38分、富田代え関口を入れ、攻撃の姿勢を見せたベガルタ。ただ、鹿島の勢いがなかなか止められない。40分、ゴール前で回されるが、田村がクリア。43分、ベガルタの攻勢。太田のシュート、弾かれるところ柳沢打ち切れず、さらに関口シュートも、ふかす。

ロスタイムは4分間。ウイルソンが回りこんでのシュート、枠内も力無くキーパー正面。さらに最後のコーナーのチャンス。決まらず。その後、菅井にイエロー。結局、後半は追加点を奪えず、ドローに終わる。
勝つチャンスがあったので、悔しい悔しいドローだが、途中敗戦のピンチすらあった。林のセーブなどで、なんとかしのぎ、勝ち点1は半歩前進ととらえることにする。


さて、結果もさることながら、チュソンが負傷退場(状態不明)、田村が累積4枚となって、左SBがいなくなる可能性が出てきた。チュソンが出られる場合も、控えとして誰をいれるのか。また赤嶺の足首の具合も気になる。

次の新潟戦勝たなければならない試合。新潟も激しくプレーしてくるだろう。優勝へのチャレンジは、エアープレイでは無理。経歴とか、面子なんか関係ない。気持ちの強い、最後の一歩を寄せられる、相手に運動量で負けない選手で勝負してもらいたい。

シュート数:17-20、CK:7-11、FK:16-12 得点:赤嶺真吾2、ウイルソン (鹿島)興梠2、大迫  警告:田村、菅井 (相手)西、小笠原 主審:吉田寿光