2023-24 WEリーグ05節 12月9日(土)13:04 マイナビ仙台レディース 1-2 大宮アルディージャVENTUS ユアスタ仙台
廣澤
遠藤 中島 石坂
(津田)
西野 里緒
高平 オケケ 國武 松永
(楓)
松本
石坂先制弾も、後半PKからの逆転許す
サブは、齋藤、佐藤楓、田畑、太田、吉岡(特指)、猪瀬、津田(ユース)。
大宮Vは、GKスタンボー華、DF有吉、乗松、長嶋、鮫島、MF林、田嶋、杉澤、阪口、仲田、FW井上。大島、船木、坂井はベンチスタート。
3連敗の後のホーム戦、3強チームとの対戦を経て、大宮アルディージャVENTUSと、ホームで対戦。
12月にも拘わらず、気温も15度近くまで上がり、スタンドで弁当を食べるのにも凍えることはないw
陽気に誘われたか、招待プログラムのせいか、チームの勝利を願い、1800人超の入場。
結果は、ご承知のように、前半いい形で先制しながら、後半大宮Vが投入してきた、スピード系の2選手への対応が遅れ、PKを含む2失点で、悔しい逆転負け。
前半、先制した後は、プレーにも余裕が出て、落ち着いたボール回しができていた時間もあったので、追加点が欲しかった。
後半の疲れと失点で気落ち、急速に動きも落ちて、パスミスが増えてしまったのが、残念だ。
交代で、パワーアップするべき選手の「人出不足」という根本問題は、いつ解消するのだろうか。
ただ、そんな中でも、調子をあげてきた選手、工夫している選手もおり、課題は続いているものの、少しずつ良くなっている部分もある。
思い切って詰めてパスカット、持ち上がる、まではできている選手も複数いる。その後のパスを出すタイミング、強さ、周囲のフォロー、もう一段、上げてほしい。
✅この試合で、調子の良さを見せたのは、前半ワントップで、走り捲った廣澤真穂。
正直、前節までは、動き出しが遅く、加速が付く前に、ボールを回されていたが、この試合は、立ち上がりから、動き出し速く、裏抜け、前プレス、プレースバックと惜しみなく走った。
もっと精度の高いパスが来れば、シュートチャンスも増えたかもしれないが、残念ながらシュートは、前半5分、石坂が中央で奪ったパスを、トラップせずに、反転シュート、枠外、の1本に留まった。
それでも、前半31分、自陣からの高平のスローインに走り出して、左サイドを抜け、クロス。
右から詰めていた石坂が、DFの背後から左足ボレーで決めて、先制。廣澤が先制点をアシストし、石坂が初ゴール。久しぶりにピッチ内外に、笑顔をもたらした。
今、チーム内で、フィジカルと走り、スタミナで、一番充実している選手が、廣澤。
後半、ユースの津田がトップに入ると、石坂に代わって右サイドに入ったが、できれば、前で張ってゴールを狙って貰いたいものだ。
現状、ビハインドの状況で、キープできるサイドの交代要員がいない状態では、仕方ないのかもしれないが。
✅また、この試合では、オケケが本職のCBに入った。
"3D守備"というか、高さとフィジカルを活かしたボールキープで守備範囲が広く、インサイドキックでの丁寧なスルーパスをも見せ、守備陣に、一定の安心感をもらたした。
ただ、ラフなプレーを日本の審判に警戒されているのようなので、そこは良く研究してほしい。
まだまだ本来の本来の持ち上りのできるウエイトではないのが、絞っていけば、攻撃参加も期待できるだろう、多分w
また、攻撃のセットプレーでは、オケケの存在は、相手には脅威と思われるが、7本あったコーナーで1本も合わなかった。
囮にするという手もあるのだろうが、上げて落とすキックで、1回は当てさせてほしい。
✅この試合でも、苦労ししながら奮闘したのは、ボランチ起用が続いている佐々木里緒。
ボールキープ力は、徐々にではあるが良くなってきているし、前半は、大きなサイドチェンジでボールを散らした。
後半4分には、中央から、利き足でない右足で、惜しいミドルシュートも枠内に放った。GKスタンボー華の好セーブに阻まれたが、今季狙い続けているミドルで、初めて枠内のいいところに飛んでいた。
残念なのが、前半ロングパスを多数放ったせいか、後半になると疲れが見え、パスミスが増えたこと。味方もうまく使いながら、体力と集中力の向上が次の課題。先輩も容赦なく動かしてw
隅田がおらず、中島にも負担をかけられない今、チームの司令塔を任されているわけだが、自分の可能性を広げるチャレンジだと思って、がんばって欲しい、
✅そして、特別指定の短大生でユース出身の、石坂咲樹が初ゴールで先制。
廣澤のバウンドしたパスを、左足ボレーで、抑えたグラウンダーでゴール隅に決めたのは、見事。
ボールウォッチャーになっているDFの、背後にいた位置取りも良かった。
大学のリーグ戦でも得点を重ねているようで、得点感覚を証明した。
今はサイドの起用なので、守備での距離詰めは、もうちょっとがんばって、どんどんアピールして欲しい。
✅後半、14分に、PKで同点とされて、24分からユース16歳、171cmの津田愛乃音(あのん)が、トップに入った。
カップ戦でも見せたが、ボールをつければ、プロの選手相手に、収める力はあるし、いいタイミングでパスを貰えれば、ゴールを狙える選手。
まだ、遠慮勝ちだが、どんどん喋って、ボールを引き出してほしい。先輩とか年上とか関係ない。
できれば、交代で使うなら、パスを出せる選手とセットで出したいのだが、それができないチーム状況が、残念至極である。
前半。
共に攻め倦む展開。
マイナビ仙台Lは、佐々木里緒がサイドチェンジ多用。それに、廣澤や遠藤が走り込む。
大宮Vは阪口が動きまわって、チャンスメーク。
両チーム、相手陣までボールは持ち込むのだが、守備が共に踏ん張り、シュートまでいけない。
前半、マイナビ仙台Lがシュート2本、大宮Vが1本にどとまる。
それでも、
31分、オケケが寄せて得た、自陣左サイドのスローインを、高平が前方に流すと、廣澤がドリブルで持ち上り、ペナ横でクロス。
右から詰めていた石坂が左足ボレーでグラウンダーに抑えてゴール、1-0先制。
その後、このリーグ戦初めて、ゆったりと自分達のリズムで相手をいなしながら回せていたので、この時間に追加点が欲しかった。
後半。
リードされた大宮Vが、プレスを強めパスミスを狙い、中島らが前に出てきている、マイナビ仙台Lの裏を狙ってくる。
4分、上がってキープした、マイナビ仙台L、佐々木里緒が中央から右足ミドル、枠内も、GKのセーブに阻まれる。
9分、大宮Vが仲田に代え大島、井上に代え船木を入れる。いずれもスピードと飛び出しの勢いがある選手で、マイナビ仙台Lは対応に苦労。
12分、左サイドから大島が突っ込み、高平が後ろから引っ張ったかのように取られたか、PK献上。別角度では、引っ張り合いで、ダイブのようにも見えた。
これを阪口に決められ、1-1と同点とされる。
マイナビ仙台Lは、PKの後、前半でイエローを貰っているオケケに代え、佐藤楓がCBに入る。ただ、左サイド大島の仕掛けには手を焼く。
勢いづいた大宮Vが、猛烈と前プレをかけ始める。
間でパスをつなぎ始めると、間延びしたマイナビ仙台Lでは、取り返せない。
マイボールでも、慌ててしまい、パスミスが多くなるマイナビ仙台L。もったいない。
なかなかシュートまでいけないマイナビ仙台Lは、24分、石坂に代え津田を入れ、中島と共に2トップへ。
トップの廣澤が、右MFに回る。
カウンターのチャンスはあったが、左サイドの遠藤が有吉に抑えられ、右サイドの廣澤も囲まれて、フォローなく孤立。
33分、大宮Vは、マイナビエリアで、佐々木から中島のパスを狙って田嶋がカット、これを阪口につなぎ、楓をひきつけて、裏に抜けた船木に絶妙のパス。
中央フリーの船木に楽々決められ、1-2と逆転を許す。
その後、勝ち越して余裕の出た大宮Vがスペースにボールを運んで、時間をつかいながらゲームを進める。
マイナビ仙台Lは、佐々木のロングボール、高平のクロスでチャンスは作るものの、シュートは中島のロングシュートくらい。
43分には、大宮Vは、阪口に代え、DFの坂井を入れトップで、前プレスさせる。
AT4分のラストプレー。コーナーを得たが、シュートまで至らず、試合終了。
今週末は、皇后杯5回戦で、栃木で、なでしこリーグ1部の愛媛FCレディースと対戦。
慌てずにボールをつないで、勝利をして欲しい。
シュート数: 4-8 CK:7-8 FK:5-13 得点:石坂咲樹 (大宮V) 阪口 萌乃(PK)、船木里奈 警告:オケケ 主審:荒川里実 入場:1,827人
タグ:石坂咲樹