WE02節:マイナビ仙台0-3INAC神戸、精度高い攻撃に完敗

  • 投稿日:
  • カテゴリ:

2023-24 WEリーグ02節 11月18日(土)12:12 マイナビ仙台レディース 0-3 INAC神戸 ユアスタ仙台


カーラ
(廣澤)
遠藤 中島 美和
(石坂)     
太田 里緒
   (武田)  
高平 西野 國武 原
     (吉岡)   
松本

太田の攻撃参加でチャンスは作る。石坂が初出場

サブは、齋藤、吉岡(特指)、田畑、石坂(特指)、武田、廣澤、ジャニスタ。
INAC神戸は、GK山下、DF守屋、土光、三宅、竹重、MF天野、松原、山本摩也、成宮、北川、FW田中美南。高瀬、愛川、増矢はベンチスタート。

気温13度ながら、日差しもあり、冬の寒さが少し緩んだユアスタ。

トップ3のINAC神戸相手に、前節の勝利を受けて、ホームでどんな試合ができるか。

この日は、宮城県民割で自由席無料、サポターズクラブにはゾーン指定無料、マグロの解体ショーに振舞い、ベガルタ選手のサイン入りユニの抽選、託児サービスなど、あの手この手の集客策が実り、5,306人と、地上波中継もある中、チーム発足以来最多の観客を集めた。

ただ、試合の方は、残念ながら、決定力の差、精度の差を見せつけられて、0-3と完敗。

山下、守屋、三宅、田中美南と、今年の女子W杯代表4人に、代表経験のある土光、成宮、北川など錚々たるメンバーを揃えた、INAC神戸。


対するマイナビ仙台レディースは、今季加入の期待の各国代表経験選手6人の内で、試合に出ているのはカーラひとり。

日本人選手では、元なでしこのレギュラーだったのは中島一人で、隅田は不在。高校生や特別指定の選手で、何とか回している状態で、トップ3と、まともにぶつかると、差があるのは致し方ないところ。

とはいえ、ホームでは食い下がり、ゴールは目指して貰いたい。

予想通りというか、EL埼玉戦では、見逃してもらえたマイボールでのミスを、神戸には許して貰えず、ワイドな展開、縦の揺さぶりに、チャンスメーク期待の左MF遠藤ゆめ、ボランチ佐々木里緒らも、徐々に疲弊。

マイボールには、素早く寄せられて、慌てたパスが多くなってしまった。

守備では、田中美南や、山本、愛川に寄せ切れず、精度の高いラストパスから、完璧なシュートを決められてしまった。


ただ、マイナビ仙台Lも、得意のパス回しと、連動で、ゴール前で押しこむ時間帯も作れていた。

前半39分、中島のペナ内侵入から太田がゴール迫るシーン、
後半2分、セカンドを回収して、カーラの反転シュート、
36分には、特別指定で初出場の石坂のミドルシュートと、

枠内を捉えた決定機も3度あったが、代表キーパー山下の前に、悉く阻まれた。

それでも、この試合では、太田の積極的な攻撃参加が見られ、チャンスに絡んだ。これまであまりなく、ひとつ前進していると思う。


DAZNの千葉氏解説の通り、マイナビ仙台Lの現状では、プレスをかける人手不足なので、後ろでタイミングを図ってからの、ロングボールを蹴られ、収められると厳しい。

また、右サイドの原、佐々木美和の連動・スタミナも、まだ十分な状態ではなく、両サイドの活性化には、まだ時間が必要な感じである。

原は、もともと個人的に好きなプレースタイルで、本来であれば、ガットゥーゾのような激しいチャージから、ボール奪取する選手だが、まだ、怪我から回復途上で、思い切り踏み込めない状態に見える。焦らず調整して欲しい。


攻撃の手立てとして、カップ戦から好調を維持してる高平に、如何にいいタイミングで上がらせるかが、今の一番の課題だと思う。

そしてカーラを孤立させない手だて。この試合でも、後半、ようやく楔のパスが出るようになって、リズムを掴んだ時間帯もあった。

まだまだだ、これからである。のびしろはある。


マイナビ仙台Lは、カーラがワントップ、中島トップ下の、4-2-3-1。今日はCBに西野が入ってるほかは前節同じ。

INAC神戸は、守屋、北川がWB、田中がワントップで、成宮が自由に動く、3-6-1。守備では5バックでサイドを埋めてくる。

前半
開始1分、いきなり、カーラのスルーパスに、裏を抜けた遠藤ゆめが、ドリブルから左足シュート、DFに詰められ、左コーナー。
これは決まらず。

序盤はせめぎあい。マイナビ仙台Lは、マイボールになっても、中々パスがつながらない。

7分、神戸、土光からのクロスに、裏抜けした田中、オフサイド。

10分を過ぎると、サイドチェンジ、縦パスで、揺さぶってくる神戸。

マイナビ仙台L、ボールが取れなくなる。


⚽14分、神戸、中央成宮の浮き球から、裏を取った田中美南が収め、西野を振り切りってのゴール、0-1

17分、高平がパスカット、パスを受けた遠藤がドリブル前進、クロスは合わず。

22分、神戸、左からのクロスに、山本がミドルシュート、枠外。

29分、神戸、右からペナ内侵入の成宮から、北川のシュートは、GK松本抑える。

30分、佐々木里緒から、ロングパスがカーラに届くが、キープできない。

⚽35分、神戸、カウンター、左サイドを田中がドリブルで上がり、クロス、DFの間でフリーの山本摩也が、ワントラップからのボレーシュートを、ゴール隅に決め、0-2


38分、中島がドリブルから太田につなぎ、ミドルシュート、オフサイド。ここからマイナビ仙台Lが攻勢。

39分、ゴール前つないで、ペナ内侵入の中島からの斜めのパスを、太田が至近距離シュート、しかし山下に詰められる。
これで右コーナー。クリアを拾ってつなぐ、最後、原のシュートはブロックされる。

41分、神戸、田中のカウンターは佐々木里緒が止める。

44分、右から中島のロングボールに、遠藤ゆめ侵入も、キーパー。

44分、神戸、右サイド裏に抜けた北川のクロス、左からは守屋のクロス、流れるが、両WBのスピードを見せつける。

前半は、0-2とリードされて終了。

前半のシュートは、マイナビ仙台Lが3本、神戸が5本。

後半
マイナビ仙台Lは、右SB原に代え、特別指定、高校生の吉岡を入れる。

後半、縦パスを使い出す、マイナビ仙台L。

2分、西野のロングボールから、左から高平がクロス。中央で中島つなぎ、側のカーラが反転グランダーのシュート、GK山下ワンハンドで、外に出す。

5分、神戸、パスカットした成宮が、前に出ていたGK松本を見て、ロングシュート、松本懸命にバックステップでセーブ。

6分、神戸、右から吉岡、西野がかわされ、田中が侵入、左足シュート、枠外。


7分、左サイドで、遠藤とスイッチした太田がクロス、カーラには合わず。

14分、セカンドを拾って中央でつなぎ、最後は佐々木里緒のミドルシュート、山下正面。

16分、神戸、トップ下山本に代え愛川を入れる。

このあたりから、マイナビ仙台Lの選手に疲れが見え、パスミスも散見。


19分、神戸がプレスをかけ始める

22分、神戸、右サイドでつなぎ、最後は愛川のワンタッチシュート、オフサイド。

24分、佐々木が裏へのロングボール、カーラもう一歩。

28分、マイナビ仙台Lは、カーラに代えFW廣澤、遠藤ゆめに代え、特別指定短大生の石坂(元ユース)が入る。

30分、神戸、ロングボールから田中が抜け出し、シュート、これは松本セーブ。


32分、神戸、左の守屋が上がって、クロス。田中ワントラップからのシュート、松本セーブ。

34分、マイナビ仙台L、佐々木里緒に代わり、武田が入り、2トップ。中島がボランチに下がる。

35分、中島、中央からロングシュート、バーの上。

36分、太田からパスを受けた石坂が左足ミドル、枠内も、山下にセーブされる。

39分、高平がカットイン、太田とスイッチして、クロスもキーパー。

40分、左コーナー。中島のキックにニアに國武走り込むが、打ち切れず。


⚽42分、神戸、右サイド、北川からのスルーパスに、成宮がペナ内侵入、えぐっての折り返し、DFの間で、高い打点の愛川のヘッド、0-3

44分、神戸、田中に代え高瀬入れ、前プレ、守備固め。

右サイドでキープに入る神戸。

ATは3分、
1分、神戸が、3人代えの時間使い。松原に代え林、守屋に代え箕輪、天野に代え増矢を入れる。

3分、右サイド、コーナ付近でキープした神戸が、時間を使う。

そのまま試合終了。ホーム初勝利ならず。

後半のシュートは、マイナビ仙台Lが4本、神戸が5本。


シュート数:7-10  CK:5-1  FK: 11-11  得点:(INAC神戸)田中美南、山本摩也、愛川陽菜  警告:なし  主審:ケイシー レイベルト   入場:5,306人