WE01節:マイナビ仙台レディース3-1EL埼玉、船木、矢形、中島で逆転、快勝

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WEリーグ2022-2023 01節 10月22日(土)13:05 マイナビ仙台レディース3-1ちふれASエルフェン埼玉 ユアスタ仙台


ブラトヴィッチ
(後藤)
船木    矢形
(武田)     
中島  宮澤
隅田
高平 市瀬 西野 國武
       (楓)
松本

サブは、齊藤、佐藤楓、万屋、松永、遠藤ゆめ(2種)、後藤、武田。

EL埼玉は、GK船田、DF瀬野、岸、木下、小田、MF瀬戸口、唐橋、祐村、三浦、吉田莉湖、FWサリナホールデン。西川、河野はベンチスタート。

WEリーグ2年目、2022-2023シーズンのマイナビ仙台レディースの開幕は、ホームユアスタで、ちふれASエルフェン埼玉(EL埼玉)と対戦。

県民無料招待や高校の団体観客もあり、チーム発足以来最多の3,117人の観客がいる中、逆転で3-1と勝ち切っての好発進。

序盤にボールがつながらず、コーナーからの先制を許すが、フィジカルの調子が上がってきた、マイナビ仙台Lが、徐々に要所で好プレー出し始める。

左サイドの高平、船木が好調。中盤の中島、隅田、宮澤の3人は、攻守に運動量多く動き、相手のマークをかわす。

そして、前半で2点とって逆転し、後半にもカウンターから、中島がダメ押しゴールを決めて、3-1と勝ち切った。

中島が1G1A、高平アシストで矢形が1G1A、船木が初ゴールと、多彩な攻めでの勝利。

おそらく、初めてWEリーグを見た人が多いスタジアムを、大いにに沸かせ、招待企画も成功したと思う。

勿論、試合の入りなど、こまかな点の修正もあるだろうが、開幕戦としては上々のスタートとなった。

前半
マイナビ仙台Lは、登録上MFの西野がCBに入って、4-3-3のようなスタート。EL埼玉は4-2-3-1か。

序盤、マイナビ仙台Lは、開幕の緊張もあったか、深くバンピーなピッチに、パスが思うように走らず、EL埼玉の、前からプレスにパスカットを受け、思うような攻撃できず、守備に追われる。

10分、左からEL埼玉の祐村、21分には左に流れてきた吉田に右足シュートを打たれる。

一方、マイナビ仙台Lは、18分、カウンターから宮澤がドリブルで抜け出し、長躯追走の高平にパスを出し、高平がフリーでシュート、キーパー正面も、ようやくリズムを掴む。

⚽しかし、27分、EL埼玉のコーナー2本連続となり、左から唐橋のキックをに決められ、先制許す。0-1

さらに、31分、EL埼玉、吉田から祐村のクロス、三浦に合わせられるが、シュートは枠外。

しかし、失点で吹っ切れたのか、ピッチに慣れてきたのか、ロングボールや、カウンターのパスのつなぎが良くなる、マイナビ仙台L。

⚽34分、高平上がってのえぐりから、こぼれを中島が精度の高いクロス。これを中央でDFの背後でフリーの船木がすらしヘッドで鮮やかに決め、1-1

37分、EL埼玉のフリーキックから、祐村にシュート打たれるが枠外。

⚽42分、スラッキーが粘ってボールを取り返すと、中島、宮澤とつなぎ、上がってきた高平へ。高平が巻いたクロスを中央に上げると、DFと競りながら、矢形がヘッドでゴール隅に流し込み、2-1と逆転。

去年は、中々でなかった、サイドのクロスに合わせる攻撃で、2点取って前半で逆転できた。

これで落ち着いたマイナビ仙台Lが優位に立つ。

43分、EL埼玉サリナが左足ミドルシュートも枠外。

前半は2-1とリードして終了。

後半
立ち上がりからEL埼玉が寄せて来る。早々の左角35mのフリーキックを与えるが、GK松本キャッチ。

1分、矢形がドリブル前進、切り返しからの左足シュートも、角度無くキーパー。

4分には、中島の左コーナーから市瀬がヘッドも枠外。

5分過ぎると、前からプレスを強めるEL埼玉。バックパスに詰められ、GK松本が寄せられて、空いたゴールにループ狙われるが枠外。

11分、左サイドでパスカットされ、瀬野がそのまま持ち込みシュート、バーの上。

15分、左奥35mでEL埼玉のフリーキック。これは松本キャッチ。

19分、EL埼玉サリナのカウンターは、西野がカット。

20分、國武のロングボールに、中島が走り込むがつながらず。

⚽22分、EL埼玉に攻められ、下がっていた船木が、自陣からのロングボールを右のスペースに出す。
受けた矢形がドリブルで自陣からゴール前まで運び、中央でキープ。中島が裏で右にまわったところで、スルーパス。受けた中島がフリーとなって左足シュートを決めて3-1。ダメ押し。

前半は抑え気味だった矢形と、無尽蔵のスタミナを誇る中島が、この時間でもゴール前まで走り、連携したゴール。場内も沸く。

23分、ここで右SBの國武に代わり佐藤楓が入る。

24分、EL埼玉、センターサークル付近から、瀬野のロングボールに、サリナがヘッドで合わせるが、枠外。

27分、EL埼玉は3枚代え、DFの小田、MFの祐村、吉田に代わり、DFの佐久間、松久保、FW西川を入れる。

その後、EL埼玉がボールを回す。西川のシュートはキーパー。

30分、左サイドで船木と高平が内外入れ替わって、2度上がるが、シュートまではいけず。

33分、EL埼玉のカウンター、左からのパスにサリナがシュートもキーパー。

38分、船木から高平、クロスに矢形がフリー。左足シュート狙うが、キーパーが弾く。その後のCKは決まらず。

39分、スラトヴィッチに代わり、後藤が入る。

40分、マイナビ仙台Lがボールをつなぐ。高平のロングボールを矢形が落とし、最後は楓のクロス。クリアされるが、またつなぐ。

42分、EL埼玉は放り込み。サリナの落としを瀬戸口がシュート、枠外。さらに、三浦のシュート、枠外。

44分、船木に代わり武田が入る。

この後、EL埼玉の瀬戸口が負傷で一時ピッチ外。

追加時間は4分間。
EL埼玉、瀬戸口に代え河野を入れる。

2分、武田が体を入れてボールを奪うが、パスを取り返される。EL埼玉の西川のパスにサリナがシュート、枠外。

3分、自陣のスローインから高平、宮澤、高平のクロスに、大外で中島がフリー。切り返しからシュート狙うが、ここはふかす。この試合、自身2点目はならず。

そのまま試合終了。3-1で開幕戦を快勝。


✅コロナ禍でキャンプが中止となり、カップ戦では、フィジカル調整の出遅れも感じられたマイナビ仙台Lであったが、この試合では、しっかりと調整の跡が見られた。

とりわけ左サイドの二人、高平の攻撃参加と上下動、船木の下半身の安定感とスタミナが、攻撃を勢いづけた。そして船木が難しいフリックヘッドを決め、同点弾。高平も矢形の逆転ヘッドをアシスト。

また、今年32歳の中島も、本領発揮。豊富な運動量で相手を攪乱し、1G1Aの活躍。

矢形は、前半は、やや抑え気味になっていたが、後半動き回り、これまた、1G1Aとエースの仕事。

隅田は、当たられても簡単に倒れなくなったし、宮澤は、代表戦もあり早くから調整していたので、上下動を苦も無くこなしていた。

西野は、CBとしての初スタメンで、序盤は、市瀬とのコンビも硬く、お見合いで失点につながるコーナーを与えてしまったが、ここは、GK松本から「声かけろよー」と、すかさず大声のコーチングが入っていたw

これも、後半になると落ち着いて、市瀬と二人で交互に、長身サリナに体をぶち当てて、楽にシュートは打たせなかった。

相手が前がかりでスペースができるところを突いて、どんどんチャンスメークできるようになってきた。あとは、右サイドの攻撃をもう少し活性化できればさらに良くなりそう。

シュート数: 8-12 CK: 3-4  FK: 4-1  得点:船木里奈、矢形海優、中島依美 (埼玉)岸みのり  警告:なし  主審:小泉朝香  入場:3,117人


✅さて、この試合はホームで、今季開幕とあって、チームとしてもいろいろ企画あり。

中継は、DAZNの他に、東北放送でもあった。

試合前のセレモニーでは、社長、市長、スポンサーDACの愉快な社長さん、そして後援会長さんの挨拶。

加えて、中島選手が公式戦300試合出場で、澤穂希さんに花束を受けるが、澤さんの名前が呼ばれると場内がどよめく。さすがレジェンド。

また、この試合では、宮城県民自由席無料招待も行われた。内、高校生団体約千人は、制服での入場で、授業の一環か。スポンサーになっている学校のようだ。

ちなみに、ベガルタ仙台も「シルバーパートナー」として、マイナビ仙台Lのスポンサーになっている。

マイナビだでけでなく、相手のシュートシーンでも、どよめくところが、サポ的にはアレでも、集客的にはよろしいw

これで、3000人超と、マイナビ仙台Lの入場記録となったが、さらに、面白い勝ちゲームを見せられたのは良かった。

また、キックダーツ、マッチデースポンサーDACさんかのリンゴ配布、スポンサー、イタガキさんのフルーツプレゼント企画もあり。

その上、サプライズ企画で、アイドルグループSnow Manがチームを応援するコラボ動画を、試合前と後に、ネタバレ厳禁で放映。約5分位かな?

その模様は、TBS系10月30日(日)13時からの、『それSnow Manにやらせて下さい』という番組で放送されるようだが、一部動画が公開されている。

試合前の放映の時は、高校生たちが入場途中で、Snow Man動画に気が付いていなかったようだが、試合後に残って陣取っていたJK100人は、放映されてると大歓声。

まあ、チームとしても、いろいろやって、認知度を上げる努力は感じられた。

これまでになく大勢来たので、入場整理には手間取ったようだが、今後につなげて。

一番良かったのは、複数得点が入る攻撃的な試合で、ホームの勝利を、いろんな人に堪能して貰えた事である。