マイナビ仙台レディース、攻守の切り替えの速さで優勝を

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明日9月12日から、いよいよ女子プロサッカーWEリーグが開幕。マイナビ仙台レディースもユアスタで初戦。

対戦相手のノジマステラは、南野、川島、中野と攻撃の中心が抜け、PSMは4敗。北野監督は、開幕は守備的で行く、とか嘯いていますが、FWに外国人選手二人を補強。高速カウンターや高さ勝負で、当然、勝利を狙ってくるでしょう。

マイナビの選手には、緊張感を楽しみながら、粘りのプレーで、勝利を目指してほしいです。

ベガルタ仙台から移管された、マイナビベガルタ仙台レディースは、次世代なでしこを狙う若手の有望株を補強し、なでしこリーグで優勝経験豊富な松田監督と、元ベガルタ選手、佐々木勇人コーチほかスタッフも整えて、PSMを見る限り、優勝を目指せる力はあると思われます。

というのも、
まず、昨年までのチームと違い、隅田に加え、宮澤、長野と、いわゆる「トップ下」もできる、展開力のある選手が、3人そろったところ。

ひとりだけでは、攻撃を展開できずに、単発な攻撃が多かったところから、この3人で、様々な攻撃のバリエーションが生まれています。

隅田、長野はボランチとして、守備も担いますが、宮澤がひとつ前で、ぬるぬるドリブルや、ミドルシュート、パス出しと、攻撃のアクセントがつけられるので、相手は守り難いでしょう。

宮澤は仕掛けたり、自分でも決められるのが魅力。ここに隅田、長野の視野が加わってFW陣を動かしていけます。

中盤にキープ力があるので、両サイドやシャドウも、思い切って上がっていける。

FW陣は、昨年ハット2回を含む、15ゴールの浜田が中心ですが、さらに、ここに、スピードあるドリブルでの仕掛けと、得点嗅覚のある矢形が加わり、相手は的が絞りずらい。

個人的には矢形には、特に期待しています。相手を攪乱して、自らゴールを決めるだけでなく、浜田や宮澤と、使い使われで、チームの得点力アップにつながりそう。すると、浜田にも得点女王へのチャンスが広がるでしょう。

さらに、もともと足元がうまく、運動量豊富な白木、パンチ力のある池尻も、今年は攻撃できる時間が増えそうなので、積極的にシュートを狙っていってほしいですね。

できれば、マイナビには、浜田、白木、佐藤楓、北原と170cmクラスの高さがあるので、もう少し、セットプレーを活かしたいところ。

このメンツが直接決めなくても、フリックしたり、こぼれをうまく掬って得点力アップと生きたいところです。キッカーは隅田に加え、長野、宮澤、佐藤瑞夏といるので。


さて、攻撃陣には、一定の手ごたえがありますが、優勝への鍵は、攻めた後の守備への切り替えの速さ、強さを上げることでしょうか。

PSMでは浦和L、日テレ相手でも、そここそやれていましが、本番では、攻め上がったところで、裏を狙われるのは当然。春先以上に、切り替えを早く、かつ球際で強度を持っていけるか。

特に日テレなどは、ボールを奪われても、すぐに圧をかけて取り返す攻撃が得意なので、それに対抗できる反応の速さ、強度を持っていけるかが、ポイントになりそう。

守備陣では、市瀬、國武と北原のCB陣に、サイドは奥川、万屋と去年と同じメンバーが中心でしょうが、ここに、新戦力、西澤や、体が大きくなった高平が競いあって、連携ある守備で失点を減らし、サイドからのクロス・パスの精度を上げ、チャンスを増やしてほし。

GKでは、安定感のある松本、高さとキック力のある斎藤がいるほか、福田まいも加わって、計算できる選手が揃いましたが、DF陣との連動は、さらに、高めてほしいところ。

その他、MFでは、精度の高いクロス、FKを持つ佐藤瑞夏、運動量豊富な福田ゆい、仕掛け得意な船木、と、新戦力原、西野にはいい準備をしてもらいたい。チャンス必ず来ます。成田はまずはリハを頑張る。

FW陣の武田、宮澤と、怪我などで出場機会の少なかった若手にも、コンディションを上げ、連携を考えた攻撃参加で、チャンスを掴んでほしいです。


松田監督は「世界基準で」という目標を掲げています。報道によると、緻密な練習で、選手の個々のスキルも上がり、写真を見ると体も大きくなっているような気がします。ただ、他のチームも当然、なでしこリーグ時代から、一段上げてきているでしょう。

欲深く練習してほしい。

取られても取り返す、粘り強い戦いで、優勝を掴み取ってほしいです。