女子W杯準決勝、日本2-1イングランド、ATOGの劇的勝利。7/6アメリカと決勝

FIFA女子ワールドカップ カナダ2015、なでしこジャパンは、これまで勝ったことのないイングランドと対戦しました。

互いにPKで上げた1-1の状態から、延長も見え始めた、後半もアディショナル・タイム。

川澄がドリブルでするすると上がって、前方をDFと競りながら走っていた大儀見への絶妙のクロス、これに慌てたイングランドのDFのクリアボールが、バーをたたいて自陣ゴールに入ってしまうという御運ゴールで、男女のW杯でも稀有の展開で日本が勝利しました。

後半の20分頃から、足が止まった日本に対して、体を活かしてボールをキープ、フリーの状態から放つイングランドのシュートがバーをたたいて、外。

あるいは、GK海堀が、枠内シュートをファインセーブで掻き出すなど、イングランドが優勢に攻めていただけに、なぜ、最後の最後に、自陣のクロスバーをたたいたボールが、中に入ったのか、イングランドからすれば、サッカーの神を恨みたくなるような展開だったでしょう。

イングランドのDFとしては、大儀見にパスが通ってしまうと、決定的な場面になるだけに、自分のゴール方向に戻りながらも、なんとか足先でクリアにチャレンジの結果。責められるプレーではありません。

それにしても苦しかった。恐らく日本の枠内シュートは、前半の宮間のPKゴールだけだったのではないでしょうか。

後半20分を過ぎ、防戦一方となった展開で、日本が例によってリトル・マナを投入し、ドリブル攻撃で流れを引き戻し、最後に、それまで精彩を欠いていた川澄が、エネルギーをチャージされたかのように送ったパスが、勝利を呼び込んだ、劇的な幕切れでした。⇒試合の詳細(ニッカン)。

さあ、決勝は、これまで前回大会でPK戦で勝ったことがあるだけの宿敵アメリカ。イングランドのスピードにテクニックも兼ね備えて、今日の試合を見て、縦に日本を走らせてくるでしょう。日本はパス・スピードを上げて、ワンタッチでかわしながら、背後を取るというような連動ある攻めが必要になりそうです。

キー・ウーマンは、今大会のラッキーレディー有吉か。それとも持ってる姉さん、澤さんか。
それとも、パワープレーの伏兵、川村かw

決勝は7月6日(月)8時から。とにかく、ワールドカップと共に帰ってきてほしいですね。