皇后杯準々決勝:ベガルタ仙台レディース0-6日テレ、攻撃作れず

第40回皇后杯  準々決勝 12月22日(土) 16:00 マイナビベガルタ仙台レディース-日テレ・ベレーザ ユアスタ仙台


浜田  安本
樫本
奈良    小野
(美和) (櫨)
田原
(楓)
万屋 坂井 北原 奥川
    
齊藤

サブは、鈴木あぐり、千葉梢、三橋、高平、佐藤楓、佐々木美和、櫨。日テレは、FW植木、宮澤、田中美南、MF長谷川唯、宮川、籾木、DF岩清水、有吉、土光、清水、GK山下。小林 里歌子、三浦、上辻、隅田はベンチスタート。

前半は、攻められながらも、なんとか人数をかけて、1失点にとどめていたが・・・後半カウンターで1対1を作られると、ことごとくかわされ5失点。最後は、坂井を上げたパワープレーに出たこともあるが。。

前半。
立ち上がりから、前からプレスのベガルタ仙台レディース。開始30秒、田原のミドルシュート、流れる。2分、サイドチェンジも、ファールで終了。3分、日テレが右からのクロス、クリア。4分、中央田中のシュートはブロック。そのあと、小野がパスカットからのカウンター、パスを受けた樫本、空振り。

5分、奈良のシュートはキーパー正面。5分日テレの攻めをしのぐ。6分、宮澤のクロスはクリア。徐々に日テレはボールを回し始める。ベガルタは、ここまでは集散速く、人数をかけて守る。7分、日テレがつなぎ、最後は籾木のシュート。左コーナーを与える。こぼれは日テレがパスミス。

8分、ベガルタのカウンター、奈良からパスを受けた浜田、トラップミス。11分、長谷川にドリブルで侵入されるが、北原が守る。その後ベガルタがカウンター、浜田はブロックされるが、左コーナーを得る。坂井?のヘッドも決まらず。

13分、日テレがカウンター、籾木からパスを受けた宮沢が、ドリブル前進で引き付け、最後は中央フリーの長谷川に決められ、先制許す。こここまでプレスでしのいでいたが、早い時間での失点が痛かった。15分、安本のクロスに、奈良もう一歩。その後、日テレGK山下が足負傷で一時中断。

得点した日テレが、余裕を持っての攻撃を開始。17分、左からのクロスはキーパー。18分、ベガルタのパスミスを取られ、左コーナーを与える。これはしのぐ。20分、相手陣でパスカットした樫本が、左足のシュート、キーパー。しかし直後、またも左サイドを、宮澤にドリブル突破され、左コーナーを与える。これもしのぐ。

22分、ベガルタがフリーでカウンターとなるところ、有吉に止められる。有吉にイエロー。フリーキックから坂井のヘッドはキーパー。23分、裏に出されたパスは樫本がカット、しかしその後パスミス。日テレにエリア内侵入されるが、囲んでクリア。右コーナーを与える。ショートコーナーから、つなぐ日テレ。

26分、縦パスでつなげられるが、最後はブロック。その後、ベガルタのカウンター、小野の落としから、奥川がドリブル前進。相手陣奥まで行き、右コーナーを得る。これは合わず。28分、左サイドの裏から中央へとつながれるが、シュートはブロック。日テレの左コーナー。しのぐ。

29分、ベガルタカウンターも、つながらない。30分、田原から浜田へのパスは、オフサイド。32分、ボールを回され、左右の展開から広げられる。34分、ベガルタが左サイドでつなぎ、最後は安本のシュート。35分、日テレにドリブル侵入され、シュートされるが、キーパー。

36分、中央、坂井がパスカットして、そのまま自分で持ち上がるが、つながらず。直後、攻められ、右コーナーを与える。2本連続。戻してつなぐ日テレ。右からのクロスに、ヘッド合わせられるが、キーパー。38分、ベガルタのカウンター、左サイド浜田がドリブルからのクロス、キーパー。マイボールを中々シュートに、つなげれない。

40分、小野が相手のパスカット、しかしパス出せず、寄せられる。42分、日テレのミドルシュート、枠外。44分、右からドリブルで侵入されるが、ブロック。

前半は、相手の攻撃を、早目のプレス、素早い集散でしのいでいたが、攻撃では、マイボールを展開できず、苦しい展開。1点リードされて終了。

後半。
開始40秒、ベガルタのカウンターから、浜田のクロス。ミス。3分、日テレにえぐられて侵入され、シュート打たれるが枠外。直後、ベガルタも、奈良から裏の浜田にパスを出すが、オフサイド。次第に、前からプレスができなくなるベガルタ。5分、日テレにパスをつながれ、中央で田中がフェイントでひとりかわし、フリー、シュートが決まって0-2。これが、この試合の流れを決めた。

8分、長谷川に、ミドルシュート打たれ、左コーナーを与える。この試合8本目。これはしのぐ。9分、ベガルタのカウンター、安本が落とし、奥川のクロス、流れる。11分、ベガルタが回して、ファールを貰い、中央アーク付近の絶好の位置で、フリーキックを得る。奈良が狙うが、壁に当たる。

13分、攻め込まれて、クロスからシュート打たれるがキーパー。15分、中央遠目から、浜田が腰を回しての強引なミドルシュート、枠外。17分、長谷川のシュートがバーに当たり、落ちるところ、ベガルタエリア内に入られ、クリアし切れず、密集。最後は田中に押し込まれ、0-3。人数はいたが、蹴り出せなかった。

19分、日テレの左コーナー、クリア。20分、日テレは、宮澤に代え、三浦を入れる余裕の交代。21分、ベガルタも小野に代え、既に退団が発表されていた櫨を入れる。24分、樫本のクロスに浜田、ヘッドが合わず。25分、日テレがカウンター、細かくつないで、最後はドリブルから持ち込んで宮川のシュート、決められ0-4。既に、守備に戻る足がベガルタには無く、勝負あり。

この後、日テレは有吉に代え隅田を入れる、なでしこリレー。27分、ベガルタも奈良に代え、佐々木美和を入れる。日テレは、田中美南も下げ、小林里歌子を入れる。その後、32分頃まで、せめぎあいとなるが、ベガルタは守備意識を高めた日テレに、チャンスが作れない。

32分、ベガルタ、フリーキックから、つないでいくも、シュートは打てず。36分、日テレの右からの折り返しに、フリーでシュート打たれるが、ここはGK齊藤が、ファインセーブで弾く。左コーナーを与える。これも守る。37分、田原に代え佐藤楓を入れる。39分、日テレがカウンターから、左コーナー。シュートはブロックするが、ミドルシュートを打たれ、キーパー。

40分、またもフリーでシュート打たれるが、齊藤がセーブ。最後に意地を見せる。その後、左奥35mのフリーキックを得るが、つなげられず。ここからCB坂井が上がってのパワープレー、一矢報いるのを狙う。42分、中央40mのフリーキック。これもシュートいけず。

44分、日テレがカウンター、中央を簡単につなげられ、籾木からパスを受けた植木が、フェイントからフリーとなってシュート、0-5。追加時間。相手のパスをカットしたチャンス、櫨のクロスは合わず。2分目、またも日テレのカウンター、植木がドリブル前進、最後は小林に出して、決められ0-6

3分目。相手陣でパスカット、坂井がフリーでエリア内入るが、角度ないと思ったか、自分で打たず、折り返しのパスを出すが、誰にも合わず。結局、この試合も、日テレから点が取れず、終了。歴史的大敗となってしまった。

ほぼ「なでしこジャパン」の日テレに失点するのは、覚悟の上であるが、この2年、マイボールのチャンスになった時の連係、パスの精度が、あまり向上しないまま、時が過ぎてしまった。

ここを変えていかないと、いかなる戦術も成り立たない。何が原因なのかを、選手、スタッフで考えて貰いたい。


また、日テレの選手をみると、有吉、籾木など、大臀筋が発達して、アフリカーナのような尻をしている。重心の低い安定したドリブル、切り返しから、かわしての速いパス。

ベガルタ仙台の方は、折角マイボールになっても、プレッシャーを感じるのか、慌てたパスになって、精度を欠く。シュートまで、なかなか行けない。

また守備場面では、相手の前進を、なんとかブロックしてボールを止めても、そこで倒れてしまい、起き上がるときには、ボールを奪い返されてしまう、という事を繰り返していた。

オフ、そして来年のキャンプから、地味でつらいトレーニングの反復で、ボデイバランスを高めていかいないと、日テレから点を取るのは難しそう。ただ、体幹を鍛えていけば、徐々にプレーに余裕が出て、変わっていくこともあるだろう。

どうせだめだと諦めずに、悔しさを忘れずに、もっと上を目指してほしい。


シュート数:5-17 CK:2-13 FK:0-8 得点:(日テレ)長谷川、田中美南2、宮川、植木、小林 警告:(日テレ)有吉  主審:防薗真琴  入場:1,380人