なでしこカップ09節:ベガルタ仙台レディース2-2浦和L、後半躍動、2点差追いつく

2017なでしこリーグカップ1部 Bグループ 9節 7月22日(土)13:00 マイナビベガルタ仙台レディース2-2浦和レッズレディース ユアスタ仙台


井上 小野
(田原)(浜田)
西川  安本
(ケイト)(美和)
岸川 ミニー
  
万屋 市瀬 北原 三橋

齋藤

サブは、ブリトニー、坂井、千葉、佐々木美和、田原、ケイトリン、浜田。浦和Lは、菅澤、猶本、安藤、柴田がスタメン。白木、吉良はベンチスタート。

前節までに予選敗退が決まってしまった、ベガルタ仙台レディースと、決勝Tを決めている浦和Lとの対戦。

浦和Lは、ほぼフルメンバーがスタメン。ベガルタは、前半、浦和Lの早いプレスにボールを前に送れず、左右に揺さぶられて、開始早々に失点。さらに猶本の中央ミドルのこぼれを、安藤に押し込まれて、前半で0-2と厳しい展開。

前半は、まるで手も足も出ないベガルタであったが、後半、西川に代えケイトリンを投入。すると前線でのタメができるようになり、ようやく、両サイドや、中央のミニー(ゴリー)なども攻撃参加する、縦の流れを作り、チャンスを作る。そして終盤に、浜田、ケイトリンのエース二人が、ゴールを決めてドローに持ち込んだ。

前半。
気温32度に蒸し暑い空気、午後1時のキックオフと厳しい試合。前後半1回ずつ飲水タイムも取られた。

立ち上がりからボールへの寄せが速い浦和L。試合開始わずか2分、浦和Lのスローインから、中央柴田、安本の裏、左の塩越にパスを通されると、三橋は寄せずに、フリーでクロスを上げられてしまい、ファーサイドから、これまた、フリーの菅澤に難なくヘッドを決められ、先制許す
勝ち切れない試合が続いている中で、早々の失点。今日も厳しいかと思われた。

3分、西川と木崎が衝突、木崎しばらく起きれず心配されたが、その後戻る。その後も、中央に引き付けては、サイドに展開する、浦和Lの攻撃に防戦一方のベガルタ。それでも6分、安本がワンツーでエリア内侵入、しかし打ち切れず、カウンターを受ける。菅澤まで通されるが、これはクリア。7分、岸川がパスカットされ、またも塩越にクロスを入れられるが、キーパー。

押されて中盤から前にボールを運べなかったベガルタも、11分、万屋がサイドを上がり、クロス、ミニーが走り込んでダイレクトシュート、枠外。ベガルタ初の決定機。12分には、西川のクロスからコーナーを得る。左コーナーは小野が蹴るが、キーパー。13分、井上がドリブルで侵入、クロスも中央合わず。

その後、浦和Lにボールを回される。ベガルタ、マイボールで、受け手を捜しているうちに、寄せられる。22分、万屋からのクロスに、ミニーのシュートは枠外。この後飲水タイム。再開後も、浦和Lに左右にボールを展開される。26分、浦和Lのクロスはキーパー。28分、岸川から万屋へのパスがカットされ、あわや。29分、安藤にエリア内に侵入され、最後は菅澤のシュート、これはカット。

30分、パスカットして井上がクロス、しかし精度なし。32分、浦和Lの猶本が、中央30mの左足ミドルシュート、GK斎藤反応するが、バーに当たり、ボールが弾むところを、安藤に頭で押し込まれ、2点目を許す。こぼれ球への反応が遅れた。33分、ロングボールで裏にでた井上から小野、ラストパスに西川、走り込むが、もう一歩。

39分、浦和Lのカウンター、安藤は安本が押さえる。42分、小野がコーナーをゲット。右コーナーは岸川が蹴るが、キーパー。追加時間は3分、しかし、試合は、そのまま2点リードされて前半終了。

後半。
浦和Lは勝利を確信したのか、菅澤、北川に代え、吉良、遠藤を入れる。ベガルタ仙台レディースは、西川に代え、ケイトリンを入れる。井上がサイドに回る。

2分、井上のパスを受けたケイトリン、早速枠内シュート、キーパー。ベガルタはケイトで、ためを作り、全体に、前に行くスピードが上がる。3分、浦和L吉良のシュート、枠外。8分、ベガルタ、ようやくロングボールを使い、裏に走らせるようになる。10分、回され、浦和Lのミドルシュート打たれるが、枠外。

12分、岸川、ケイト、最後は井上がシュート、キーパー。13分、小野に代え浜田が入る。14分、浦和Lのカウンター、ミドルシュート打たれるが枠外。16分、浦和Lは猶本も下げ、長野を入れる。これで浦和Lの展開力もややダウン。18分、ベガルタがゴール前でボールを回し、最後はケイト、しかしシュートは打てず。21分、ミニーから安本、裏もう一歩。22分、飲水タイム。

26分、浦和Lは、再三ベガルタの右サイドを脅かしていた塩越に代え、常盤木出身の白木を入れる。その後、スローインから、岸川のミドルシュート、枠外。29分、ケイトリン、万屋とつなぎ、最後は井上、もう一歩。31分、安本に代わり、佐々木美和が入る。38分、万屋のパスに裏に出た浜田、ダイクレトパスに、飛び込んだ美和が、フリーでシュート、しかし、ふかす。

38分、浦和Lは木崎に代わり長嶋が入る。ベガルタは、井上に代わり田原が入り、ボランチ。ミニーが前への攻撃的布陣。40分、ベガルタがパスをつなぎ、最後は万屋のスルーパスに、ミニーが左サイドに流れながら、裏の浜田にスルーパス。浜田DFと競りながら、左足で角度無いところからのシュート、ファーぎりぎりに決まって1点返す、1-2。後半続けた、いい流れが、ようやく点につながった。

41分にもクロスからエリア内で浜田倒されるがノーファール。そして43分、またもパスをつないだベガルタが、最後は田原のパスに中央ミニーが抜け出て、スルーパスをケイトへ。右から入ってきたケイトリンは、DFと競りながら、左足?で背後に流し込みゴール、一気に同点、2-2

これは逆転できるか!?44分、ミニーからケイト、シュートは枠内も、キーパーに触られ外。追加時間4分。この後ケイトにイエロー。最後は三橋のクロスに浜田がヘッドも、もう一歩。暑さの中、後半、連動と粘りを見せたベガルタだったが、ドロー。しかし、ようやく攻撃がかみ合い、自分達のプレーを披露できた。

前半眠っていたベガルタが、相手がメンバーを変えたとはいえ、後半、ようやく意地を見せ、積極的な狩りと、スペースに走り込むプレーから、2ゴール奪えたのは、リーグ戦につながる収穫としたい。

また、ミニーとケイトのゴールは、恐らく、来日して初めて見せた、オーストラリア女子代表(マチルダス)の底力のプレーだったと思う。今後に期待大である。


シュート数:6-7、CK:2-0、FK:7-15 得点:浜田遥、ケイトリン(浦和L)菅澤、安藤 警告:ケイトリン 主審:山下良美 入場:1,344人


尚、この試合は夕方からのトップチームのプレシーズンマッチ対神戸戦(18:30から)と合わせ、ユアスタ20周年記念のWマッチとして行われました。

この試合のハーフタイムには、マイナビベガルタ仙台レディースの応援歌を歌う、ティーナ・カリーナさんのミニライブ。また、レプリカユニを着た仙台フィルと、ベガルタ仙台サポのコラボ映像披露。試合後には、ベガサポで、ジャズボーカリストで、ライダーのマッキーさんのライブなどが行われました。