なでしこ01節:ベガルタ仙台レディース0-0ジェフL、硬さ残る試合、沖野、武田デビュー

2018なでしこリーグ1部 01節 2018年3月21日(水・祝)14:00 マイナビベガルタ仙台レディース0-0ジェフユナイテッド市原・千葉レディース ユアスタ仙台


櫨 井上
(沖野) 
奈良   安本
(武田)  
市瀬 三橋
(佐藤)  
千葉 坂井 北原 奥川
齊藤

サブは、 鈴木あぐり、佐藤楓、佐々木美和、武田菜々子、沖野くれあ。ジェフLは、山崎、成宮がFW、深澤、瀬戸口、上野紗稀がスタメン。


気温6度、小雨が降り、春分の日でも真冬並みに寒いスタジアム。ベガルタ仙台レディースは、守備では、ベテラン陣で固め、まずまず手堅く、スコアレスに抑えたが、攻撃では、個々のプレーの精度がいまいちな上、連携もかみ合わず、シュートわずか4本に終わり、初戦のホームは、スコアレス・ドロー。

多くの主力選手が移籍した一方、高校・大学の新卒有望選手と、代表歴のある櫨や中堅の奈良など大量補強で、新たな船出となった、マイナビベガルタ仙台レディース。

この試合では、早稲田大出身奥川、高卒新人の武田(明成)、沖野(常盤木)が後半早速デビュー。将来性を感じるフィジカルではあったが、緊張なのか、とまどい気味な動きが多く、見せ場とまでは至らなかった。

それでも、ボールが収まる櫨と、セットプレーで精度の高いキック奈良を中心に、連動した攻撃もニ、三あり、練度を上げて勝利を目指してもらいたい。

前半。
開始1分、ロングボールに飛び出た井上が倒され、いきなり相手エリア横で、フリーキックを得る。キッカーは奈良。三橋が中央で、高い打点のヘッド、フリーで頭を振るが、シュートは枠外。その後、4分位まで、互いに様子見の展開。

6分、ベガルタが櫨の折り返し、打てず。その後、ジェフLがライン裏に出るが、もう一歩。7分にも裏を狙われるがクリア。10分、ベガルタ千葉の囲まれながらのキープから、ロングボール、櫨が走りこむがオフサイド。15分、ジェフLのカウンター、フリーで裏に出られるが、なんとかクリア。16分にも、ベガルタエリア内の、ルーズな浮き球をシュートされるが、枠外。

18分、奈良、井上とワンタッチでつないで、最後は右の三橋へ、もう一歩。さらに、櫨から井上のスルーパス、これももう一歩。ただ、攻撃のリズムがようやく出てきた感じ。19分、ジェフLが、中央45mのフリーキック。瀬戸口が蹴るが、守る。22分、山崎がドリブルで一人で持ち込んでくるが、これも守る。

24分、井上のスルーパスが、裏の奈良の通り、キーパー前、しかし、もう一歩。30分、ベガルタがテンポ良くパスを回し出すが、ラストパスが出ない。31分、ジェフLが右奥35mのフリーキック。クロスを入れられるが、キーパー。33分、奥川が入れ替わられるが、ジェフLの飛び出しはオフサイド。34分、三橋がキープ、奥川がクロスを入れて、最後は中央に入り込んだ奈良がヘッド、これはヒットせず、キーパー。

35分、井上が左のドリブルからの抉り、中央櫨の落とし、最後は三橋がミドルを狙うが、枠外。38分、櫨がパスカット、井上のパスを出すが、流れる。40分、ジェフLのライン裏に奈良が出ていくが、パスはつながらず。43分、井上がエリア内侵入、DFの間に体を入れながら、なんとかシュート狙うが、ヒットせず。

前半、ベガルタの攻撃に、リズムが出始めたものの、スコアレスで終了。

後半。
2分、スローインからこぼれをミドルシュートされるも枠外。3分、安本のクロスに櫨、もう一歩。4分、井上が左からえぐってのクロス、櫨がニアに飛び込んで、ダイレクト左足で合わせるがサイドネット。惜しい。6分、奈良がジェフLの選手に足踏まれ?一時ピッチ外。8分、ジェフLにミドルシュート打たれるが、ネットの上。ここで、奈良が戻る。11分、その奈良に代え高卒新加入武田が入り、リーグ初戦で初出場のチャンス。そのまま左サイドに入る。

14分、ジェフLに左のスローインからクロスされ、ダイレクトのシュート打たれるが、枠外。15分、坂井から安本へのロングボールもう一歩。この辺から安本が前目で張るようなる。17分、ベガルタエリア内、ルーズな浮き球をなかなかクリアできず、ジェフLにシュートを狙われるが、なんとかクリア。

18分、三橋がパスカット、そのままドリブルで持ち上がるが、取り返される。21分、井上がカットインからシュートも、バーの上。27分、ベガルタ自陣ゴール前からカウンター、井上がドリブルで上がるが、シュートまではいけず。28分、櫨に代え沖野くれあが入る。高卒新加入沖野も初戦で初出場。ガタイがいい。

29分、ジェフLが左コーナー。こぼれはブロック。32分、ベガルタエリア左奥40mでジェフLのフリーキック。こぼれをくれあが体をいれてクリア。33分、奥川のクロス、中央でファールで終了。35分、武田がパスカット、ドリブルに持ち込むが、ボールを置き忘れ。雨のピッチに対応できなかったか。

41分、ジェフLが左コーナー、これも高さのあるベガルタがしのぐ。そのあと、くれあがドリブルで持ち上がるのも、最後乱れ、井上にパス出せず。直後、今後はジェフLがミドルシュート、バーの上。43分、ジェフLがフリーキックからつないで、ミドルシュート、これはキーパー。ベガルタのカウンター、井上と安本がワンツーから、最後は井上、決まらず。ここでベガルタは市瀬に代え、佐藤楓を入れ、そのままボランチ。

44分、ベガルタエリア横でジェフLにフリーキック。ここは鴨川が蹴るが、クリア。結局、そのまま試合終了、スコアレスドロー。

前半の終盤に、ワンタッチで崩していき、ベガルタのリズムになった場面があったが、全体に、走りまわる井上にフォローがつかず、なかなかシュートまで行けなかった。さすがに櫨はボールを納めるが、全体にパサーと受け手のタイミング合わず、ゲインできる攻撃になかなか行けなかった。

ただ、守備の方では、高さで勝ることもあり、左サイド担当した千葉も昨年よりは、落ち着いたプレーで、相手の攻撃に対処できていた。右の奥川は、攻撃が好きそうな感じだが、まだいいタイミングでパスが出せなかった。

市瀬と三橋のボランチは、まだ発展途上。三橋はフィジカルでは勝てるだけに、トラップの精度を上げて、チャンスメークして欲しい。奈良のフリーキックの精度と、攻撃参加は期待できる。足の怪我の具合が気になる。

リーグ初戦で出場のチャンスをつかんだ、武田、沖野の二人。武田はやわらかいタッチと、レフティ独特のスタイルを持っているが、まだコンタクトはおっかなびっくり。遅れ気味に足を回すのは、意表をつくパス出しでは面白いが、遅れてぶつかると、膝をやりそうなので、気をつけて欲しい。

沖野も、遠慮せずに当たって、ボールを確保するプレーの感覚を覚えれば、ポストプレーができそうな気がする。今日は、緊張からか、少し急ぎ過ぎのプレーとなったが、早く、その破壊力のあるシュートを、見てみてみたいものである。

攻撃の連動が固まるには、少し時間を要する感じではあるが、ここに、浜田、有町などポイントゲッターが戻ってくれば、結構面白いサッカーになるのではないか。


シュート数:4-5、CK:0-2、FK:4-15 得点: なし 警告:なし 主審:坊薗真琴 入場:1,783人


尚、開幕戦とあって、国歌斉唱とハーフタイムにミニライブに、パンダライオンが出演。
郡仙台市長の挨拶もあり「マイナビ・ベガルタ・レディース」と、3度も「仙台」を抜いた挨拶で、お疲れの御様子。それとマイナビの役員さんが、タオマフの使い方を、ピッチDJ女性と事前説明するという珍しい風景があった。

また、入場先着300名にガーベラ。オリジナルタオルマフラーがプレゼントされた。ほか、後援会からエコバックも頂いた。

中継は、東北放送テレビ、コミュニテイFMラジオ3(76.2MHz/ネット中継も)、この試合は、公式HPでのネット動画中継も行われた。