ES4節:ベガルタ仙台レディース4-4新潟L、前半逆転3点リードを守れずドロー

2015なでしこリーグ エキサイティングシリーズ4節 2015年11月1日(日)13:00 ユアスタ仙台
ベガルタ仙台レディース4-4アルビレックス新潟レディース



井上 有町  
(小野)(浜田)
中野    嘉数
      (安本)   
川村 佐々木繭
 
高良 千葉 山本 坂井
      
武仲

サブは、斎藤、西川、田原、佐々木美和、安本、浜田、小野。スタメンは前節同じ。新潟Lは、大石ワントップ。上尾野辺、山崎スタメン。

前日、日テレが新潟Lに勝利、日テレの優勝が確定。ベガルタは、今節勝ち点で並ぶ新潟Lに勝って2位を狙う。

開始3分、ベガルタ左サイドからループ気味に上尾野辺に決められ、その後も新潟Lペース。悪い時のベガルタ仙台レディースのように、一歩が出遅れる感じで、間、間にパスを通され、嫌なムード。しかし、

キャプテン嘉数が左右に大きく動いて局面打開。同点弾を決めると、体が動き始めたベガルタ。
坂井が攻撃参加、セットプレーからの2点、さらにには、中野-有町のホットラインで4-1と、前半で一気に逆転。勝利が見えたかに思われた。

しかし、後半立ち上がりから、ベガルタの左サイドを執拗に突く、新潟L。背後背後にボールを通され、フリーを許しでは、たて続けの3失点で、ドロー。守備の修正が急務。


仙台は、朝方冷えたものの、快晴無風、試合開始前には穏やかな気温となって、観戦日和。2位争いの決戦とあって新潟サポも50人位はいそう。試合の方は、天気と異なり、二転三転の波乱の展開で、ベガルタの方が呑み込まれた。

前半。
立ち上がりから、新潟Lが小気味よくパスをつなぐ。ベガルタ仙台レディースは固くなったのか、出足が鈍い。3分、新潟L佐伯の放り込み、クリアし切れないでいると、左サイドでレフティ上尾野辺にキープされ、角度無いところから巻いて落ちるシュートを打たれると、GK武仲の頭上を越えて入るシュート、先制を許す

相手のテンポのいいパス回しに翻弄されてからの失点で、ベガルタがますます重いムードに。5分にも左サイドからクロスを入れられるが、これは武仲。6分、ようやくベガルタが嘉数のクロス、キーパー。直後、またも上尾野辺にドリブル侵入を許し、コーナーを与える。これはしのぎ、カウンター、井上がドリブルで上がっていくが、囲まれる。ベガルタ、まだ切り替えが遅い。

8分、中野のフリーキックに坂井のヘッド、天井。さらに左奥40mのフリーキック。嘉数が蹴って、坂井が裏に抜けフリー、胸トラップが決まらず。しかし、チャンスが作れるようになってきた。ただ、まだ新潟Lの方がボールへの寄せが速い。新潟Lに回される時間が続くが、ベガルタもなんとかゴール前ではしのぐ。

16分、新潟Lにボールを回され、最後は中央からミドルシュート打たれるが、キーパー。ベガルタは、相手の寄せのスピードにパスが慌てた形でボールを奪わている。18分にも、ラインの裏側に走り込まれ、シュートされる。コーナーを与える。これは守り、19分、中央佐々木繭の浮き球パスに、嘉数が走りこみ、フリー。キーパーのタイミングはずして、ループ気味にゴールを決め1-1。相手キャプテンの先制に対し、ベガルタのキャンプテンが同点弾を決め、チームを鼓舞する。

20分、新潟Lのクロスは天井。22分にも、新潟Lが裏へのクロスを入れて来る。コーナーを与える。しのぐ。25分、高良から中野とつないで、最後は有町のクロス、流れる。しかし、ようやくベガルタも暖まってきた感じ。25分、カウンターでベガルタが回すが、新潟の寄せも速い。26分、ベガルタ嘉数の中央からの浮き球で裏狙い。さらに左サイドで有町がねばっていると、29分、右から流れてきた嘉数がフォローからの反転、右への絶妙クロス。そこに飛び込んだのは坂井、右足で押し込み2-1逆転。菅井もびっくりのSBの攻撃参加。

これで完全にペースを奪ったベガルタ。31分、ボールを回して、井上が中央からミドルシュート、枠外。34分、右ライン奥40mのフリーキック。川村のヘッド、ヒットせずバウンドしたところを、坂井が体を横に倒してのボレーシュート、決まって3-1。動きが見違えてきたベガルタが、さらに猛攻。

37分、レフティー中野がドリブルで左サイドを突く。体を回転させながらノールックのような速いクロス、ニアに猛然と飛び込んだ有町。ヘッドが決まって4-1。電光石火で中野-有町のホットラインが炸裂。これで前半だけで4得点の逆転劇。勝利は見えたかに思えた。。。

40分、新潟がキープ。42分、クロスを入れられるが、キーパー。43分、ベガルタようやくセカンドを拾えるようになってきたが、川村の動きが重い。44分、新潟Lゴール前で、有町と中野で侵入していくが、決まらず。

前半は、4-1と3点のリードで終了。

後半。
開始早々、佐々木繭が攻撃参加、スルーパスは有町へもう一歩。3分、ベガルタが回し、川村、中野、有町、井上とつなぐが、決まらず。4分には、嘉数からのパスに井上のシュート、キーパー。その後、次第に、ベガルタのラインが寸断されるようなる。7分、ベガルタの左サイドからクロスを入れられ、中央でクリアし切れないところを、山崎に決められ2-4。このわずか1点で、ベガルタが動揺。前半同様に、新潟Lが間、間に走り込んでパスを受け始め、オフサイドトラップにかからなくなる。

9分にも左からクロスを入れられ、枠外。あわや。点を取ろうと川村が上がった後を狙われてくる。15分、新潟が縦のスルーパス、裏に出られてシュートされるが、武仲。17分、スローインからつながれ、先制点と同じように、左サイド角度ないところから、大石に左足で、ファーサイドへのミドルシュートを決められ、3-4。1点差。悪夢のような展開。明らかに左サイド、千葉、高良のところに、てこ入れ必要なのだが、ベガルタベンチに動き無し。

新潟のパスがつながりだす。ベガルタは、前半立ち上がりのように、相手の寄せにクリアが精いっぱい。27分、ようやく井上が相手陣に入っていくが、球際のぶつかり合いで、中村にふっ飛ばされる。29分、またもベガルタの左から新潟Lの展開。中央に切れ込まれ、折り返しのパスを佐伯に決められ、ついに4-4同点。前半の4得点がチャラになる、後半3連続失点。

ここでようやくベンチ動く。井上に代え小野を入れる。26分、左からのクロス、坂井がロングシュート、枠外。27分、ベガルタがボールを回して、坂井のクロスに有町のヘッドはもう一歩。30分にも有町がエリア内侵入していくが、疲労困憊の様子で、ボールが追えなくなってきている。32分、小野がドリブルでつっかけ、左エリア角でフリーキックのチャンス。これは決まらない。34分、有町に代え浜田を入れる。右コーナーを得る。こぼれ球が流れ、シュート・チャンスも枠外、押し込めず。

36分、新潟Lは小島に代え高村、佐伯に代え高橋悠を入れる2枚代え。37分、ベガルタも嘉数に代え安本を入れる。しかし、なかなかボールをゴール前まで運べない。40分、新潟のカウンター、左右に振ってからのクロス、シュートされるが、枠外。その後、新潟Lもミスが出はじめる。

41分、新潟Lのコーナー、これはキーパー。ベガルタもフリーキックから放り込むがシュート打てない。44分、右サイドワンタッチパスでつないで、安本が上がっていくが、弾き飛ばされる。追加時間は3分間。新潟Lは阪口に代え久保田を入れる。ベガルタは川村が縦の浮き球パス、浜田がバックヘッドのシュート、キーパー。さらに中野のクロスに、浜田がバイシクル気味にシュートも、当たりが弱く、キーパーに弾かれる。コーナーを得る。決まらず。

その後も、中央やや右30mのフリーキックのチャンス。川村のシュートはキーパー。結局4-4の打ち合いはドロー。
勝ち点9で並んでいるが、得失差で新潟Lが3点上回っているので、残り1試合、新潟Lが有利になった。

ベガルタは、攻撃では、嘉数、有町が2試合連続、DF坂井が2得点。前半だけで4点取る集中力と多彩さを見せた。が、守備では、DFラインと前が空き過ぎたり、球際で負けて、次々と背後へのパスを出された。次の浦和Lもドリブル、パス回しが得意な選手が多い。左サイドでの連携の修正と、もう一度、勇気をもってコンパクトな守りを集中してやってもらいたい。

リーグ戦も残り一試合。浦和Lに勝利して、あとは天命を待つのみ。積極的に行こう。

シュート数:13-8、CK:8-8、FK:10-7 得点:嘉数飛鳥,、坂井優紀2m有町紗央里 (新潟L)上尾野辺、山崎、大石、佐伯  警告:無し 主審:朝倉みな子 入場:1,769人