ナビスコ杯:対名古屋2-3、序盤相手のスピードに慌てる

ナビスコ杯2015 第2節 3月28日(土)14:00 ベガルタ仙台2-3名古屋グランパス 瑞穂陸上



ウイルソン 奥埜

野沢   茂木
   (杉浦)
梁 富田
  
石川 渡部 鎌田 蜂須賀

六反

サブは、関、多々良、二見、キムミンテ、武井、杉浦、西村。二見、キムミンテが今季初メンバー入り。名古屋は松田ワントップ、小屋松がFW登録。小川スタメン。グスタボベンチ入り。田口、ダニルソンは欠場。

前半11分、DFの間にスルーパスを通され松田に先制されると、2分後にも松田のパスから中央2列目からフリーを許し、2失点。立て直せずに、26分にも左サイドをフリーで矢野に上げられ、飛びこんだ小川にヘッドで3点目を許す苦しい展開。

後半、ベガルタはメンバーを変えずに、前からのプレスを復活、ワンツーで相手のラインの裏を取れるようになると、コーナーからのこぼれをウイルソン、鎌田が蹴りこんで、10分間に2点返し、反撃ムードとなるが、名古屋は次々選手を投入、最後は5バック気味にスペースを消して、逃げ切られた。

前半。
3分、名古屋の松田にキープされ、クロス打たれるもライン割る。
4分、カウンターからウイルソンがキープ、回すがシュート無し。
7分、奥埜の相手ボールカットから、ゴール中央やや左でフリーキックをゲット。距離25m。ここでキッカーは、野沢かと思われたがフェイントで、茂木が狙う。しかし枠外。

8分、小屋松のシュート、枠外。そして10分、小屋松からのスルーパスがDF間、渡部の裏に走りこんだ松田に通り、そのままシュート、決められ、先制許す。今季初、完全に破られて、落ち着き失う。13分、今度はするすると松田がドリブルであがって侵入、折り返し、2列目の矢田に中央から決められ0-2。松田へのマークが拙かった。ベガルタややパニック状態。

押せ押せの名古屋、14分にもコーナー。これは六反。そのあともボールを入れられ、クリアのみ。20分、ようやくウイルソンがキープ、つないで、コーナーを得る。決まらず。21分、野沢の浮球からウイルソンのサイドを走ってのクロス、キーパー。25分、名古屋に左サイドでワンタッチでつながれ、走りこんだ矢野をフリーにしてしまい、狙いすましたクロスに、中央から飛び込んで来た小川にヘッドで合わされ3失点目。

動揺が抜けきらず、いいように走られて前半のはじめで3失点。厳しい展開。それでも、26分コーナーのチャンスを得る。こぼれを茂木がミドル、枠外。27分、野沢から石川が落とし、ウイルソンのシュート、こぼれを奥埜がボレー、ヒットせず。ゴール前での名古屋の守りが堅い。32分、名古屋のカウンター、松田にシュートされるが、六反。

そのあと奥埜が相手エリアに侵入、シュートも壁。33分、またコーナーのチャンス、こぼれに寄せたが茂木打てず。35分、名古屋が右奥35mのフリーキックのチャンス。きまらず。37分、奥埜がボレーシュート、ふかす。39分、野沢からウイルソン、ドリブルで上がり、コーナーを得る。2本連続。きまらず。43分、ウイルソンがキープして回りこんでのシュート、枠外。

さらに野沢から石川、クロスからウイルソンのシュート、枠外。コーナーを得るが、決まらず。前半は3点リードされてまま終了。

後半。
メンバーは変えず。いきなり梁のミドルシュート、枠外。ベガルタは前から取りに行く。ワンツーで相手の裏をつく。3分、右コーナーのチャンス、こぼれ球がファーのウイルソンの前にころがり、ボレーで豪快に突き刺し、1点返す。後半早々の得点で反撃ムードが高まる。5分、さらにボールをつないで押し込むベガルタ。名古屋はブロックでスペースを埋める。

6分ワンツーでエリア内に侵入の茂木がキーパーと1対1、ファーに狙ってシュート、枠内も、猛然と戻った矢野に弾かれ、初ゴールは幻。このコーナーで蜂須賀がヘッド。9分にも左から茂木?のクロスに蜂須賀がヘッドで叩きつけるが、楢崎に弾きだされる。このコーナー、こぼれてゴール前の混戦、鎌田が素早く蹴りこんでゴール2点目、2-3

11分、渡部にイエロー。12分名古屋は田辺に代え佐藤を入れる。15分、名古屋のフリーキック、左奥25m、完全にフリーで裏取られるがオフサイド。危ない。そのあと、梁が攻撃参加、最後は奥埜がシュートもふかす。そのあとは、守りを固めた名古屋のエリアを崩せず、膠着状態。

20分、ウイルソンのキープからコーナーを得る。2本続くが弾かれる。24分には、ウイルソンがドリブルから持ち込むが、シュート打てず。25分、蜂須賀にイエロー。名古屋のフリーキックからコーナー。矢野のヘッド、枠外。ここで名古屋は、小屋松に代え田中を入れる。名古屋は5バックでさらに守りを固める。

31分コーナー、決まらず。33分、左ライン際のフリーキック。名古屋は松田に代え18歳のグスタボを入れる。いきなり、フリーキックの後、振り切られてシュートされるが、クリアでコーナーを与える。これは守る。37分、ベガルタは、茂木に代え杉浦入れる。膠着状態続く。スペースが無く、シュートまでもっていけない。

43分、44分とフリーキックのチャンスはあったが、ゴールの匂いはせず。高さや推進力のある選手が欲しいところだが、疲れもあり、そのまま1点ビハインドでいいというような感じで試合終了。

今季初めて、完全に崩し切られての失点と、立ち直す冷静さを欠いた状態での3失点が効いて、敗戦。代表戦や怪我でノヴァコビッチ、永井、川又、田口、ダニルソンと攻撃、中盤の主力を欠いた相手であっても、松田、小屋松らの正確なプレーとスピードにあっさりやられて、課題が浮き彫りになった。

ベガルタもフィジカルと高さで対抗できるハモン、運動量の金園、攻撃的DFの菅井を欠いていたとはいえ、最初の失点あと、バタバタになった点は今後への反省点。

そしてもう一点というところで、西村を暴れさせる、ミンテを入れて展開させて見るといういい機会であったと思うのだが、どうだろう。ナビスコの予選、チャレンジできるいい数少ない機会だったと思うのだが。

さて、この試合の反省を踏まえ、次のリーグ、ホームでの清水戦では、しっかりと連携を取り合って、再び勝ち点3の試合をしてもらいたい。課題の点検に役立つなら、敗戦にも意味が出てくる。


シュート数:14-14、CK:15-4、FK:13-12 得点:ウイルソン、鎌田次郎(名古屋)松田、矢田、小川  警告:渡部、蜂須賀 主審:家本政明