天皇杯2回戦:ベガルタ仙台 0-1富山、パスの精度欠き、初戦敗退

  • 投稿日:
  • カテゴリ:

第105回天皇杯2回戦 2024年6月11日(水)19:00 ベガルタ仙台 0-1 カターレ富山 キューアンドエースタジアムみやぎ


梅木   西丸
(グスタボ)(安野)   
名願    有田
      (南)
工藤 湯谷
(横山)  .

石井 マテウス 實藤 髙田

梅田

横山、プロ初出場

サブは、堀田、松澤、古川(Y)、似内(Y)、永井(Y)、南、横山、グスタボ、安野

富山は、GK平尾、DF溝口、西矢、鍋田、竹内、布施谷、髙橋馨希、MF河井、佐々木陽次、瀬良、FW古川。武、亀田、椎名は、ベンチスタート。



今期最後のQスタ、勝利で飾れず

細かいメモは取っていなかったので、ざっくりと感想文。試合の流れは、Jリーグ公式などでチェックを。

心配された雨もなんとか上がり、試合開始は、やや蒸し暑さも感じるQスタ。

対戦相手のカターレ富山は、5月に小田切道治監督が退任。 後任には、かつての監督だった、横浜F・マリノスの安達亮アシスタントコーチが就任している。

週末のリーグ戦を控えて、ベガルタ、富山ともスタメンをほぼ全員入れ替えたメンバー構成。

ベガルタの方は、サブに、キーパーに2人、ユースを3人入れるなど、相良がまだ不在なほか、リーグ戦に備えて、チーム全体のコンディション調整を優先せざるを得ない状況なのだろう。


それでも、プロとして公式戦初出場の横山のほか、南、湯谷など出場機会の少ない、新人、若手には、絶好のアピール試合。

慣れないメンバーで連携不足はあっても、何とか勝利を掴んで、次の出場の場を作って欲しかったが、前半は、サイドからの攻撃でチャンスを作りながら、クロスが精度を欠き、決定機は、コーナーからの髙田のボレー位。

そして28分には、守備の中心、ボランチの工藤蒼が左肩負傷で、横山と交代。

前半終了間際に先制を許すと、後半は、前掛りになり、シュート6本と打ってはいたが、強引なものが多く、決定機と呼べるようなシュートは、名願のカットイン・シュート1本位だった。


対して、富山は、前半は、後ろで回しながら、サイド攻撃からチャンスを狙う。これにはベガルタも粘り強く守備してたが、前半ATで、攻撃に出た右サイドの裏を取られ、CBがつり出されたところを、しっかりと詰めに来られて、失点。

後半にも、富山は、ベガルタの攻撃に押されながらも、カウンターからの見事な連動で、決定機を2度作っており、シュートをふかさ無ければ、マルチでやられていた。

スタッツ的には互角に見えるが、残念ながら、敗戦相当の試合だった。


香港帰りの、安野、南が全力スプリントを見せる

リードされて、後半は前からボールを取りに行き、ゴール前で、強引にシュートを放つものの、なかなか決まらない

やや手詰まり状態のところで、21分、西丸に代え安野。37分には、右サイドの有田に代え南を投入。

暑い香港での、JリーグU-20遠征から帰ったばかりの二人だが、若さとスタミナを爆発させる。


安野も、南野も、出るなり全力スプリントでプレスをかけまくり、沈滞ムードのチームを活性化。

南は、相手DFを、スピードで抜き去るプレーを見せてのクロスや、ATには、ファールを貰って、右ライン際のフリーキックのチャンスをゲット。

最後キーパー梅田を上げての、石井のフリーキックだったが、シュートは決まらず。

何かじれったいようなベガルタの攻撃の中で、胸がすくようなヤングのプレーぶりは、この試合の数少ない収穫だった。


横山プロ初出場

昨年、ユースで試合に出ていたので、2年目感すらあったが、ボランチで、トップ昇格の横山がプロとして、公式戦初出場。

今年のルヴァンカップでは、サブに入りながら、ひとり出場機会がなかったので、悔しい思いをしていただろう。

この試合、工藤怪我のアクシデントがあったとはいえ、70分以上プレーできた。

攻撃面では、うまくボールをさばいて、サイドチェンジなど、鎌田ばりに、精度の高いパスも繰り出していた一方、まだ、危険地帯の守備というところでは、もうひとつか。

相方や、DF陣との連携構築もあるので、簡単ではないだろうが、今のチームでは、ポジションに関係なく守備の強度、予測も求められるので、一層意識して、アピールして貰いたい。


2年目選手の課題

2年目で、これまで比較的出場機会の多い、名願と、怪我が癒えた有田が、左右のMFでスタメン出場。

持ち前のドリブルやスピードは見せたものの、クロスの精度がいまいちで、折角のチャンスがシュートに結びつかなかった場面が多かった。

共に仕掛けの技はあるので、ラストプレーのところ、味方との連携もあるが、どんどん上げていって欲しい。


また、梅木、西丸の2トップは、中々いいパスがこなかった事もあるが、ボールの納めやつなぎのプレー、動き出しと課題は残る。

リードされた後半、西丸も懸命にプレスに行って意地を見せたが、自分の特長をどうアピールするか、もうひとがんばりが必要になりそう。

今のチームは、練習からアピールし、練習試合などで結果を出せば、使ってもらえるチームになっているので、しつこくプレーを磨き上げて、チャンスを掴んで欲しいと思う。


前半
22分、富山、鍋田にイエロー

28分、ベガルタ、左肩負傷の工藤に代わり横山入る。

37分、ベガルタ、湯谷にイエロー。

⚽AT2分、富山、ベガルタの右サイド裏を突き、折り返しに髙橋馨希のゴールで0-1。

前半のシュートはベガルタ3本、富山2本。

後半
富山、古川に代わり武が入る。

1分、ベガルタ、實藤にイエロー。

16分、富山、武にイエロー。

17分、富山、溝口に代え浦、佐々木陽次に代え椎名が入る。

21分、ベガルタ、西丸に代え安野、梅木に代えグスタボ入る。

31分、ベガルタ、ベンチにいた通訳のロドリゴにイエロー。

35分、富山、瀬良に代え、深澤を入れる。

36分、富山、椎名にイエロー。

37分、ベガルタ、有田に代え南入れる。

39分、富山、布施谷にイエロー。

42分、富山、河井に代え亀田が入る。

AT2分、安野にイエロー。

後半のシュートはベガルタ6本、富山8本。


シュート数: 9-10 CK:7-1  FK: 9-13  得点:(富山)髙橋馨希  警告:湯谷、實藤、ロドリゴ(通訳)、安野 (富山)鍋田、武、椎名、布施谷  主審:田中玲匡  入場:1,719人