スタア

 先日地下鉄で2、3歳の子供と、そのおばあちゃんらしき人が話しているのが聞こえてきた。
「9番はバロンで11番はシュウェンク・・・」「違うでしょ、11番がバロンで9番シュウェンク」。アウエー場内アナウンスですら、シュウー・ウェンクなどと読み上げてしまうところ、二人は澱みなく発音し、まだバロンが怪我で出場していない頃なのに、しっかり覚えていた。3世代に愛されるベガルタ?

 一方、渡邉コーチが仙台以外のところに巡回した時、選手の名前が、こども達にほとんど知られていなかった、という感想をHPに書いていた。マスコミに露出する機会が減り、チーム成績が振るわないと、たちまち幅広い支持は得られなくなる。どんどん新しいファン・サポを獲得していくことで、チームは力強くなれるのから、他チームとの動員比較だけで喜んでいるわけにもいかない。

 イベントも大事だが、プレーがどうなのか。選手は活かされているのか。昔、どうだったかではなく、ベガルタの現在で何をしているか。子供たちにゴマカシは効かない。

(2005.6)