2025 J2 21節 6月28日(土)19時33分 ベガルタ仙台 1-0 ジュビロ磐田 ヤマハスタジアム
荒木 エロン
(小林)
情滋 郷家
(真瀬) .
松井 武田
(鎌田) (相良)
石尾 井上 菅田 奥山
(中田)
林
相良復活、特指中田は"アシスト"
サブは、梅田、マテウスモラエス、髙田、石井、真瀬、鎌田、相良、中田有(特指)、小林心。
磐田は、GK川島、DF松原、江崎、リカルドグラッサ、MF金子、上原、為田、ジュルディクルークス、倍井、FW渡邉りょう、佐藤凌我。マテウスペイショット、上村、角、ヤン ファンデンベルフは、ベンチスタート。
山形戦では劇的な逆転勝利、前節、今期ユアスタ初戦は甲府を崩せず、スコアレスドロー。
そして、この日は、8戦負けなしで急浮上の磐田とアウエーで対戦。
6ポイントマッチ。
ベガルタは、前半は、相手を抑え込むのに成功したものの、攻撃は不発。
後半、磐田が強力メンバを入れて、ロングボールからの背後を動き回るようになると、大苦戦。
武田のドリブル前進や、復活の相良や小林、最後は中田を入れて、勝負に出るが、中々シュートまで行けない。
後半だけで、シュート10本を浴びたが、再三のGK林のセーブや、ゴール前でのブロック、荒木のプレスバックなどで、スコアレスのままATへ。
ATで、磐田陣右奥でFK得ると、鎌田のキックを、中田が競り勝ってヘッドで折り返し、荒木が触って、最後こぼれを、小林心が体で押し込み、1-0と勝ち切った。
まさに辛勝だったが、今のベガルタのストロングポイントと、新戦力の活躍が相まっての勝利。
前節の甲府の勝ち点1を活かす、大きな勝ち点3で、2位浮上。
ようやく本格的な昇格争いのスタートラインに立った感。
ギリギリの勝利だが、勝ちは勝ち。
反則級のお高い選手ではなく、伸び盛りの若手を鍛え上げてのチーム作り戦略なので、ひとつずつ積み上げ自信を付け、さらに足りないところを補い合う、それでどこまでやれるか、チャレンジは続く。
新戦力が紡ぎあげた決勝ゴール!
出場3試合目で、決勝ゴールを押し込んだ小林心は、インタビューによると、ピッチサイドでいる時から、集中してたとの事。
出場すると、まずシュート1本打ってリズムを作ったり、ボールを呼び込む動き出し、こぼれを狙う貪欲さと、点取屋らしさが光る選手。
待望の、移籍後初ゴールが生まれたので、今後はよりリラックスしてシュートを狙えるだろう。
味方の選手も、特長が分かってきているようなので、どんどん、ボールを集めて、勝利に貢献するゴールを増やして欲しい。
さらに、このゴールは、楽しみな連携から生まれた。
まずは、荒木が松原との競り合いで、松原がボールを抱え込み、間接フリーキックを得る。
磐田ゴール右奥35m。キッカーは後半から出て、甲府戦でも、惜しい枠内直接FKを蹴っていた鎌田。
前節、パス出しでは、動きがいまいちで、この日はベンチスタートだったが、この試合では決めてきた。
鎌田のキックは、ファーの189cm中田大学生にどんぴしゃ。
中田が、ファンデンベルフら二人と競り勝って、頭で折り返すと、荒木が走り込んでアウトで、シュート。
これをGK川島が弾くところ、体ごと小林心が押し込んだ。
鎌田に加え、後半39分から入った中田、抜け目なく落下点に絡んだ荒木、そして最後は、期待の心が決め、勝つ。
これはたまりません。
何度、ゴールシーンを見たか分からないw
前半、磐田強力両サイドを封じ、後半GK林美技連発
勝てたのは、一にもニにも、先制点を与えなかった事だと思う。
磐田の強力両サイド、倍井、クルークスに対し、右奥山、左石尾を対峙させるだけでなく、ボランチ陣、情滋、郷家も加勢しての封じ込めと、ハイラインで中盤をタイトにする作戦が奏功。
さらに、荒木があちこち動いて、危険地帯を摘み、中盤で巧みなボールコントロールでキープして、攻撃の時間を作った。
シュートまでは、あまり行けなかったが、荒木が時間を作ってくれなければ、守備一辺倒で苦しくなっていただろう。
前半で、危なかったのは、終了間際、ベガルタゴール前で、武田のパスをカットされ、佐藤に打たれたシュート1本。
これもリフレクションがありながら、GK林の神セーブで弾いて決めさせなかった。
後半は、ペイショット、角、ヤンファンデンベルフと、やっかいな選手を次々投入され、疲れで間延びしたところ、ロングボールで走らされ、サイドからチャンスを作られるようになり、シュート10本を許した。
それでも、後半の決定機3回には、GK林が悉く立ちはだかった。
特に、AT1分、クルークスのクロスに、中央から上原が頭を振ってのヘッドは、やられたと思ったが、林が好反応で、こぼさずキャッチ。
上原は、この試合、何本もミドルを打ったが、中々枠に行ってなかったので、少し焦ったか。
林だけでなく、DF陣やボランチ二人も、ペナ内まで入っての守備で、シュートコースを限定できたのも完封につながった。
荒木、ダイナモ、足元も上手すぎる
それにしても、この試合の荒木は凄かった。
いつも以上にオールコート・ディフェンス。
受け手にもなり、タメも作り、運んでチャンスも作った。
中盤では二人位に囲まれても、巧みな足技や、球際の粘りでボールをキープして、攻撃の時間を作った。
終盤には、中田と小林の2トップになったので、右MFに回り、松原の邪魔をしたり、自陣奥まで戻って、守備にも貢献した。
暑さの中、相当動いたので、次節もスタメンかどうか分からないが、プレスしてくる相手には、逃げ道となる選手だけに、代えがたいところもある。
疲労での怪我も避けたい。
次節も連勝に向けて大事な試合だが、どういう起用になるか。
同じ轍は踏ます、連勝を!
磐田の長所を消すというところには、守備力を高めて、ある程度成功したが、その分、攻撃での迫力ではもう一つ。
特に、オナイウ情滋は為田らに抑えられ、不完全燃焼だったろう。
素人目には、ワントラップ目をしっかり決めれば、改善しそうな気がするが。
いつもより、大分、守備で気を使ったので、難しさもあった。
相良も戻って、競争激化するので、より一層頑張って頂きたい。
相良がいると、得意の右での起用もあるかも。
守備で耐えた後に、中々シュートまで行けなかったが、勝ちに行く起用は見られた。
攻撃で、おっと思ったのは、後半3分、郷家が左MFに移った時、石尾の中央へドリブルでの上がりから、ゴール中央の真瀬が受けて、ワンタッチで左へのパス。
これを郷家がシュートと、今までにない形が見れた。
また、武田が足攣りで、ボランチが鎌田一人になった時、まずは奥山をボランチに移動。
その奥山を、攻撃の最終兵器中田大学生に代えた時は、郷家とボランチをやり繰りした起用も、面白かった。
守備のパワーを落とさず、最後の交代カードを攻めに使った形。
勝ちに行ったので、工藤がいても、この形だったかも。
さて、どのチームも補強や修正で、チーム力も上がり、ベガルタの分析も進んでいるだろうから、こういった劇勝の後に、また、勝ち切れない、作れない試合が出て来る可能性もある。
また、夏場の消耗対策でメンバーを変えた時の連係の課題もあり。
控え陣の、一層の奮起を期待したい。
2位にはなったが、上位は勝ち点差が詰まっている。
楽ではないが、連勝が欲しい。
余談
ヤマハスタジアムは、ホーム、ビジターの位置が、一般的なスタジアムと逆で、メインから見て左にビジターがいるという配置。
中継を見ていると、一瞬、コートチェンジしたのかと思ったが、違ったw
尚、カード8枚が乱れ飛ぶ試合ではあったが、両チームの選手同士は、一時的に熱くなっても、その場でコミュニケーションを取って、すぐ次のプレイに、気持ちを切り替えていたように見えた。
判定のブレは気になるが、両チームは互いに持ち味を出し、壊れた試合ではなかった。
前半
4分、ベガルタ、エロンにイエロー。
28分、磐田ベンチ前で、両チーム入り乱れ。ベガルタ、松井にイエロー。
磐田、松原にイエロー。
34分、ベガルタ、武田にイエロー。
前半のシュートは、ベガルタ、磐田共に2本。
後半
ベガルタ、オナイウ情滋に代わり真瀬が入る。
郷家が左MFに回る。
ベガルタ、今野コーチにイエロー。
5分、磐田、クルークスにイエロー。
14分、ベガルタ、真瀬にイエロー、
17分、磐田、FW佐藤凌我に代わり、角が入る。
23分、ベガルタ、松井に代わり鎌田、エロンに代わり、小林心が入る。
24分、磐田、為田にイエロー。
26分、磐田3枚代え。DF江崎に代わりヤン ファンデンベルフ、FW渡邉に代わり、マテウスペイショット、MF倍井に代わり川崎が入る。
36分、ベガルタ、武田に代わり相良が入り、左MF。奥山がボランチへ、真瀬が右SBへ、郷家が右MFに回る。
39分、ベガルタ、奥山に代わり、中田が入り、トップへ。郷家がボランチ、荒木が右MFに回る。
⚽AT3分、右奥鎌田のFK30mを、ファーで中田がヘッドで落とし、荒木がつないで、こぼれを小林心が体ごと押し込みゴール、1-0。
AT4分、磐田GK川島にイエロー。
後半のシュートは、ベガルタ4本、磐田10本。
シュート数:6-12 CK: 1-5 FK: 15-19 得点:小林 心 警告:エロン、松井、今野コーチ、真瀬 (磐田)松原、ジョルディルークス、為田、川島 主審:谷本涼 入場:12,167人
タグ:小林 心