29節:ベガルタ仙台1-4磐田、序盤の攻勢で決め切れず4失点、菅原が一矢

  • 投稿日:
  • カテゴリ:

2023 J2 29節 8月6日(日)19時03分 ベガルタ仙台 1-4 ジュビロ磐田 エコパスタジアム


中山
(学)
氣田 中島 加藤 松崎
(菅原)  (長澤)(鎌田)


(小出)
蜂須賀キム 菅田 真瀬

龍之助執念の一矢、長澤、齋藤も出場

サブは小畑、小出、梁、鎌田、フォギーニョ、長澤、齋藤学、菅原。
磐田は、GK三浦、DF鈴木雄図斗、鈴木海音、リカルドグラッサ、松原、MF山本、上原、松本、金子、ドゥドゥ、FWジャーメイン良。ファビアンゴンザレス、古川、藤川はベンチスタート。

激しい雨の中、ジュビロ磐田の30周年記念試合ということで、入場2万4千人を超える完全のアウエーでの試合。

苦しい試合展開の中、少数でも、ベガサポのチャントが最後まで聞こえていたのは、心強い。


ベガルタのスタメンは、最近のレギュラー組から大きく変わった。

怪我なのかコンディションなのか、目下、チームのポイントゲッター、ホヨンジュンが欠場。中山が久しぶりのワントップで、梁がアンカー。

チーム得点王の郷家や、左サイドの相良、内田も不在。鎌田はベンチスタートと、チーム状況の厳しさが伺える中で、好調の磐田に対する事になった。


結果だけを見れば、この試合でも、退場者が出て1-4で敗戦となったが、攻撃面では、前半立ち上がり、果敢に前プレスから、両サイドから攻めたり、なんとかワントップにつけて、中山が粘り、ペナ内を目指すなど、20分までは、磐田の監督、選手も認めるリズムがあった。

先に決定機2回は作っており、形らしいものも見えてきていた。

また、失点を重ねた後とは言え、終盤には10人の攻撃で、菅原のリーグ戦初ゴール、新戦力の長澤のさすがのプレーなど、苦しいながらも、今後につながる点はあった。

登録即、後半出場の長澤、齋藤学は、10人で3点差からの出場。
イレギュラーな形ではあったが、長澤は、うまくスペースに流れ込んで、精度の高いクロスを繰り出すなど、今後に期待させるものは確かに持っている。次節からの活躍に期待したい。

齋藤学も、最後まで前プレスで姿勢は見せてくれた。ただ、短い時間だったので、まだ、状態は良く分からない。


そして、菅原龍之助

後半43分、鎌田の右裏への斜めクロスに果敢に走りこんで、難しいボールを右足で流れながら蹴り込んで、ゴールを決めた。

焼け石に水ではなく、今は、1点でも、勝ち点1でも、最後まで戦う姿勢を、味方やサポに、見せる選手が必要

勿論、FWに求められる役割は、ゴール以外にも、前プレス、収める力と、たくさんあるが、とにかく若いんだがら、攻守に、攻めに攻めて、チームに刺激を与えて欲しい。


一方で、守備では、裏の管理で、真瀬が素早く戻って守備、キムテヒョンがスピードを活かして、ジャーメインを抑えるなど、個で奮闘しているものの、やはり4-1-4-1での、裏に蹴られた時に、カバーリングの遅れが出てしまう。

ゴール前で誰が相手のホルダーを抑えてにいくか、というところで、人任せになるシーンがあり、先手を許す結果が続いている。

さらに、この試合では、雨のせいか、林のセービングも前にこぼれる事があり、失点につながってしまった。決定機も2度阻止してはいるのだが、なんとか耐えて欲しいと思うのが、ファン・サポの心情。

スタメンでアンカーを務めた梁は、前向きのプレーの時は、さすがの、位置取り、つなぎを見せた。が、広範囲の守備はさすがに、もう一人の戻りが遅いと、厳しい。

何故か、ここ数試合出てこないエヴェルトンがいるなら、可能かもしれないが、可変に対応した守備の選手がいないと、1アンカーは難しと思うのだが。


さらに、この試合、後半に、菅田がの競り合いで足裏で、一発退場になってしまった。

菅田は、厳しい試合が続く中、驚異的な運動量、守備に、起点に、チームを引っ張ってきたが、勝ち無しが続くなか、若干疲労が見てとれて、ここのところ、反応が遅れてしまう事があった。

次節、菅田無しで戦うのは厳しいものの、ここでひとつ休んで整え、外から試合を見る時間も持つことは、今後に向けて、無駄にはならないと思う。

その分、この試合で久しぶりに登場の、小出が、復活して、プレーに力強さが戻っているようなので、周囲とよくコミュニケーションを取って、がんばって貰いたい。


勝ちがなくて、本当にみんな苦しい。
ファン・サポも気分転換が必要。

少し落ち着いたら、また、勝利に向けて気持ちを高める。
無理なら、少し離れるのも、あり。

でも、俺は応援したい。
選手に何度でも起き上がり、ファイトして貰いたいので。

前半
激しく雨の降るエコパスタジアム。

20分までは、ベガルタが前プレス、左右へのボールの散らしで、攻撃の形を作った。

ただ、要所のトラップミスで、シュートまで中々いけなかった。

磐田はロングボールを裏狙い。序盤は様子見で、あまり前から来ない。

7分、前半で中山がキープ、こぼれたところを、左45度から氣田がシュート、枠内もやや弱くキーパー正面。

15分、磐田のフリーキックをしのいで、松崎がロングボール、梁が走り出てフリーでキープ。
しかし、味方の上がりが遅く、攻撃が続かない。

19分、磐田のドゥドゥの上がりを凌いだ後、真瀬が走りながらスルーパス、前方の加藤が抜け出してフリー。しかし1対1でキーパーにシュートは阻まれる。

その後、磐田のカウンターから、右コーナーを与える。

⚽21分、磐田、上原のコーナーキックを、キムテヒョンでヘッドクリアも、拾った松本がシュート、GK林、弾くものの、ゴールとなり、0-1
前半での失点で、苦しいベガルタ。

<23分飲水タイム>
先制して磐田は徐々に前プレスに出て来る。

ベガルタは飛ばしたので、徐々に動き出しに遅れ。磐田は次々カウンター。ジャーメインが裏抜けして、チャンスメーク。

32分、磐田松原がカットインも、加藤が戻ってクリア。

35分、裏抜けしたジャーメインが、左からのクロス、右サイドから松原が飛び込んでのヘッド、枠外。危ない。

⚽40分、磐田の中央のロングボール、キムテヒョンと菅田が重なり、こぼれたボールを見失ったところ、金子に素早くシュートを打たれ、これがゴラッソ、0-2

45分、松崎が磐田のカウンターに、後ろからファールで止めてしまい、イエロー。

前半は決定機2回を逃した後、磐田に2点を決められ、0-2。


後半
ベガルタは、松崎に代え鎌田を入れる。加藤を右サイドに置き、鎌田は、インサイドとボランチの可変要員か。

5分、磐田、ジャーメインの右からのクロスに、林がこぼすところ、金子がシュート、枠外。

8分、菅田がルーズボール浮き球で、磐田の選手と互いに前蹴り状態、足裏が腹に入ってしまい、レッド。ベガルタ10人



中山  加藤

氣田     真瀬

鎌田 中島

キム 小出  蜂須賀

13分、ベガルタやむなく、梁を下げ小出を入れる。蜂須賀、小出、キムテヒョンで3バックとし、左氣田、右真瀬のWBで、鎌田、中島のボランチで3-4-2とし、守備では5-3-1で守る。

18-19分で連続ピンチ。金子のキープからのシュート、林が弾いて詰められるが、なんとか抑える。さらに、磐田のコーナーからのこぼれを押し込まれそうなるが、DF総出でクリア。

⚽24分、ベガルタの左サイドを、松本に抜け差出され、精度の高いクロスに、ジャーメイン良が狙いすましたヘッド、決められ0-3
ベガルタも2二人ついてはいたが、振り切られた。


中山 菅原
(学)    

中島  長澤
鎌田

キム 小出 蜂須賀 真瀬

37分、ベガルタ2枚代え。氣田に代わり菅原、加藤に代え長澤を入れる。
真瀬を右SBに戻して、CB3人が左にスライドの4バック。中盤に、長澤、鎌田、中島、前線に中山、菅原の2トップで、4-3-2か。

長澤入るなり、左に流れ、クロス。菅原ヘッド狙うが、ファール。

31分、中央でパスを受けた中山が、左に流れながら強引シュート、ブロックされる。フェイント一つ入れたかった。

⚽35分、磐田が右からドゥドゥがワンツーで、ミドルシュート、林が弾いたところを、松本に押し込まれ0-4。

36分、磐田は、松本に代えファビアンゴンザレス、山本に代え古川を入れる。
ベガルタは、中山に代え齋藤学を入れ、そのままトップ。

37分、古川のヘッドに、ゴンザレスのヘッド、枠外。

39分、ベガルタが、右35mのフリーキックを得る。中島から、長澤のクロス、打てず。

43分、磐田、金子に代え、藤川を入れる。
直後、ベガルタが左サイドから、鎌田の斜めのクロス。DF二人の間に走り込んだ菅原が、ワンバンからダイレクトで利き足でない、右足のシュート、角度無いながら、枠内に決まり、1-4。一矢報いた。

44分、ベガルタゴール中央で、中島がミス。ボールを失い、藤川にシュート打たれるが、これは林がファインセーブ。

追加時間は6分。
学、前プレスから、また抜きで仕掛けようとするが、カットされる。

数的優位の磐田は、さらに攻めてくる。古川のシュートは林。

4分の背後のボールは、林が飛び出してクリアなど、なんとかしのぐが、反撃には至らず、敗戦。

シュート数:5-20  CK: 2-3 FK: 17-15  得点:菅原龍之助 (磐田)松本2、金子、ジャーメイン良  警告:松崎、菅田=退場  主審:川俣 秀  入場:24,247人