2023 J2 27節 7月23日（日）19時03分 ベガルタ仙台 3-4 東京ヴェルディ ユアスタ仙台
ホヨンジュン
(中山)
氣田 中島 郷家 松崎
(梁/フォギ/加藤/情滋)
鎌田
秋山 菅田 若狭 真瀬
林
真瀬復活、初出場松崎は同点弾アシスト
サブは小畑、キムテヒョン、梁、加藤、オナイウ情滋、フォギーニョ、中山。
東京Vは、GKマテウス、DF宮原、林尚輝、平、深澤、MF中原、齋藤、森田、稲見、北島、FW染野。白井、山田、綱島、加藤蓮はベンチスタート。
7試合勝ち無しから、なんとか抜け出したいベガルタ仙台は、ホームで、3戦勝ち無しの東京ベルディと対戦。
ストレスの続く試合が続き、いろいろな事があった中、ユアスタには12,000人が入り、変わらぬ大声援を送った。
だが、前・後半の立ち上がりで、それぞれ軽いブレーが出て失点、常に先行を許す厳しい展開。
敗戦は、厳しい結果ではあるが、ホヨンジュンが見事な2ゴール、仕掛けとPKのゴールの氣田と、二人が依然、好調を維持。その二人にゴールが生まれたのは、良かった。
個々のプレーでは、中原、染野らにやられた試合でも、シュート数はほぼ互角。まあ、後半は東京Ｖが5バックで、下がり気味になったこともあるが。
今季3失点がない、堅守の東京Vから、3点をもぎ取った。攻撃の改善は、ほのかだが、見えてきた。
勝負の綾としては、前半でホヨンジュンが受けた足払い、後半で松崎が足を引っかけられた、PK2本が認められていれば、という「たられば」はある。
ただ、どうしても、試合の入りで、守備での動きが硬く、先制、先行を許し、自分達のペースで戦えない。
最大の原因は、球際の緩さ、攻守の切り替えの遅さ、奪われた後にすぐに取り行かないで、下を向いて止まり、すぐ次の動作に行かないという事は、選手達自身がインタビューで言っている。
分かっていても改善できないのは何故か、を突き詰める事しかないのだろう。
両サイドの真瀬、秋山は、攻撃で、かなりいいプレーがあったものの、守備ではあっさり取られて、追わず、失点につながるプレーがあった。今のベガルタでは、かならず裏をが狙われる。守備での粘りは必須なので、改善して貰いたい。
自分的には、敗戦が混んでいることで、精神的に疲労。弱気になっているのではないか、と思うが、そこは選手達が、気分転換や調整の仕方、練習を工夫して、自分達で改善していくしかない。
今は、連勝だ、昇格だ云々よりも、まず、練習でできている事を、試合でも出せるように、ひとつひとつ改善を図るのが先決。
そこから自信を回復し、勝利に結びつける事もできるだろう。
さて、多々の問題点の分析はもう、他の方とか、選手自身にお任せして、少し見えてきた攻撃の方の改善を、上げてみたｗ
●懸案の右サイドの活性化
真瀬の復活と、松崎の加入で、右サイドでも、連携から崩す形が垣間見えた。
松崎は、前半20分の最初のクロスを、ピンポイントでホヨンジュンに合わせ、同点弾をアシスト。他にもえぐりや、中央へのカットインでチャンスを作った。真瀬も走れるようになっているし、松崎とのコンビも合っている。使い使われで、左サイドに劣らぬ準備は整った。
●乗ってきたホヨンジュン
1点目は、右後方から巻いて来る、結構むずかしいヘッドをフリックで決め、2点目は、ペナ内の浮き球を、オフサイドにならぬようにためてから、体を回転させて、ボレーで惜しこんだ。特に、1点目の松崎ｔｐのコンビは練習で話してきた通り、という。それを試合で決められるのが、いい。
他にも、前からプレス、ポストプレー良くなってきて好調を維持。できるだけ長い時間出して、勝負させて欲しい。
●左サイドは氣田プラスα
好調の氣田は、これまでは一人持ち上がっても孤立していたが、この試合では秋山がタイミングよく上がり、クロスやスルーパスでチャンスメーク。秋山は守備ではアレだったが、攻撃では見せた。中島も、左から斜めのスルーパスや、氣田やホヨンジュンなどペナ内へのいいパスを供給してた。
●加藤、オナイウ情滋も、あと一歩
後半登場の加藤は、複数ポジョンながら、位置取りはすはやく取れるようになったし、グラウンダーの惜しいラストパスもあり。
情滋は、1本だけだが、フォギーニョの得点になりそうなクロスがあった。解説の田村氏も言ってたが、ひとつ失敗しても、めげずに何度でもトライして欲しい。できればスピードを活かして、守備でも背後から取り返したり、他の選手との使い使われ連携を高めてほしい。
あとは、CBが元気が出て、内田、相良の復活、FW陣で、あとひとりでも噴火してくれると・・・といっぱいあるがｗ
主な経過：
前半
ベガルタ、東京Ｖ共に4-1-4-1。
立ち上がりから、東京Ｖが素早く展開。
2分、左サイド中島からのスルーパスを受けたホヨンジュン、ペナ内で両足払いを受けるが、ノーファールの判定。
⚽6分、ベガルタ右サイド、真瀬が稲見にかわされ折り返し、齋藤が突っ込んできてのシュート、こぼれを、詰めていた中原に押し込まれ0-1。早くも先制許す。Ｃ大阪から移籍即出場の中原、左サイドから右まで詰めていた。
7分、ベガルタも、左の中島のクロスをホヨンジュンが落とし、中央によっていた氣田が、フリーでボレーシュート、枠外。
15分、氣田が相手DFにチャージ、ボールを奪うと、上がってきた秋山へ。秋山のクロスに、ホヨンジュンがスルー、郷家がシュートも枠外。
16分、ようやく、右サイドの松崎が、スルーパスや真瀬とのコンビを見せ始める。
⚽20分、松崎から真瀬のワンツー、鎌田が右サイド奥に流れキープ、DFを引き付けて、右角フリーの松崎につなぐと、松崎のピンポイントクロスが、郷家の頭越えから落ちて、中央フリーのホヨンジュンにどんぴしゃ。ホヨンジュンが、フリックヘッドを強烈にたたきつけてゴール、1-1。
＜23分、飲水タイム＞
25分、右サイド競り合いから、抜け出したフリーのホヨンジュン、狙いすましたクロスもカットされる。
⚽33分、東京Vのカウンターから、右サイドからグラウンダーのクロス。触って、東京Vが左コーナー。
中原のキックを、ニアで稲見にすらされ、こぼれを菅田が足の後ろに当ててしまい、オウンゴール。ニアは秋山で良かったのか。1-2。反撃ムードに水を差される。
このあと、東京Vの中央からフリーのシュート、20ｍのフリーキックの枠内シュートを、いずれもGK林が止めて、踏みとどまる。
⚽42分、ゴール中央で秋山がボールを奪われ、走り込んできた中原にさらわれると、つながれ、侵入して来た北原にドリブルからシュートを決められ、1-3。
北原のボールタッチも上手かったが、こぼれへの対応が遅れた。
2点差は、今のベガルタには致命的。それでも、食い下がった。
44分、右サイド角、真瀬とのワンツーで松崎がえぐって、右足の折返し、こぼれるところ真瀬が突っ込んで、ダイレクトでアウトにかけたシュート、キーパーに触られバーに当たり、枠外。その後の左コーナー。中島のキックはキーパー。
⚽前半追加時間1分、中島から左サイドの氣田、上がってきた秋山につなぐと、クロス。中央で郷家が競って浮き球、氣田が再び前にヘッドで送ると、ホヨンジュンが、体を回転させながら、軽くボレーで決めて2-3。
ホヨンジュン、前半だけで2ゴール。今季4ゴール目。
まだビハインドではあるが、後半につながりそうな余韻で、前半を終了。
後半。
東京Ｖは、齋藤に代え加藤蓮を入れる。東京Ｖは3バックに変更か。
開始早々、反撃に水を差す失点。
⚽30秒、東京Ｖがキックオフのボールを跳ね返すところから、ベガルタの左サイドで、秋山、鎌田がかわされ、またも中原にえぐられ、マイナスの折返し。菅田の股間を抜けたパスを、右から、入ったばかりの加藤蓮に押し込まれ、2-4。
前半同様、後半の頭でもボールに厳しく行けず、ボールウォッチャーになる。
再びリードした東京Ｖは5バックとなり、中原も上がってこないので、ベガルタもつなげるようになる。
6分、秋山がスルーパス、氣田がえぐってのクロス。ゴール前つないで、松崎がカットインからペナ内フリーとなるが、足をひっかけられ倒されるが、ノーファールの判定。
15分、ベガルタは、中島に代えフォギーニョを入れ、前目に。
その後も、真瀬と松崎のワンツーなどで、ベガルタが攻め続けるが、シュートまで行けない。
23分、東京Ｖは、深澤に代わり山越、北島に代わり山田が入る。
24分、松崎がカットイン、郷家がDF背負って落としから松崎が狙うが、背後から郷家が引っ掛けられ、松崎打てず。
⚽26分、ペナ内でフォギーニョがDFを抑え込みキープ。こぼれを拾った氣田が突っ込むと引っ掛けられ、PKゲット。
これを氣田が、きっちり決めて3-4。再び1点差。
氣田も久ぶりのゴールで、今季4点目。
＜飲水タイム＞
28分、ベガルタ3枚代え。松崎に代えオナイウ情滋、ホヨンジュンに代え中山、郷家に代え加藤を入れる。
その後は、情滋にボールを集めていくが、なかなかクロスが合わない。
39分、情滋がようやく振り切ってえぐりのクロス、左からフォギーニョが競りながらヘッド、枠外。
40分、ベガルタ、氣田に代え梁を入れる。加藤が左サイドに回る。
42分、東京Ｖは平に代え綱島、染野に代え幸田を入れる。
43分、東京Ｖ陣内のスローインから、加藤が左からのシュート狙うがブロックされる。
44分、東京Ｖが左コーナー、ファーでフリーのヘッド許すが枠外。
追加時間は5分間。
焦りからかパスがつながらず、逆にカットされカウンターから時間を使われ、試合終了。
シュート数:11-12 CK:3-3 FK:12-13 得点:ホ ヨンジュン２、氣田亮真（PK） （東京V）中原、オウンゴール、北島、加藤蓮 警告:なし 主審:野堀桂佑 入場:12,165人