2023 J2 25節 7月9日(日)18時03分 ベガルタ仙台 2-2 栃木SC カンセキスタジアムとちぎ
山田 郷家
(中山) (遠藤)
氣田 フォギーニョ
(梁)
中島 松下
内田 キム菅田 若狭
(秋山) (小出)
小畑
フォギーニョ今季初ゴール、菅田が同点弾
サブは、林、小出、秋山、エヴェルトン、梁、相遠藤、中山。
栃木は、GK藤田、DF岡崎、平松、大谷、MF佐藤祥、黒崎、西谷、山田雄士、福森、FW小堀、根本。矢野、五十嵐、高萩はベンチスタート。
7月に入って中3日3連戦、連敗中からの3戦目。
現在20位で、伸び悩む栃木から、何としても勝利が欲しいところ。
ベガルタは、鎌田とホヨンジュンが、カード累積で欠場。別メニューなどで2試合欠場していた中島と、松下がボランチでスタメン。
中3日連戦を考慮したか、エヴァルトンもベンチ入りはしていたが、結局出場しなかった。
さらに山田の1トップ、2試合ぶり出場の郷家がトップ下で、右にフォギーニョからスタート。
試合は、ホームでの勝利を目指す、栃木の厳しいプレスと、裏への走り込み、思い切ったシュートで、大苦戦。
6月11日の磐田戦以来6試合、前プレスに弱いところを突かれているが、未だそれを完全に打開できない。
この試合も、シュート14本を浴びるなど、完全にペースを握られ、2度先行された。
3連敗もありえた、かなり苦しい試合展開だったが、GK小畑が踏ん張り3点位凌ぎ、後半は、意地を見せて2度追いつき、なんとかドローとした。
栃木の、ベガルタDF陣へのプレスが厳しく、パス出しが少しでも遅れると、厳しくチャージされる。
長身でも走れる選手、ドリブルで持ち込める選手を集めている栃木は、やっかい。
栃木に決定力がもう少しあれば、大敗を喫していただろう。
それでも久しぶりの複数得点で追いつけた事を、次の勝利へのきっかけとして貰いたい。
プレスで攻撃のテンポを削られたベガルタは、自陣でのプレーが長くなった。
カウンターによる反撃は、左サイドの氣田のドリブル上がりと、内田のクロスがほとんどで、時間がかかり、やや単調。
右の若狭は徹底的にチャージされ、背後を取れることも多かったが、後半は相手ゴール前まで上がってシュートを狙うなど、意地を見せた。
誤算だったのは、中島のコンディション。
踏ん張りがきかない状態のようで、あんなにあっさりボールを取られるのは、あまり見たことがない。
久しぶりのボランチで、戸惑いもあったのか?
それでも、コーナーキックでは菅田に合わせて、2点目の同点を演出と、最低限の仕事はした。
個人的には、郷家が前目でゴールを狙う、というのは期待していたのだが、中々ボールが来ないので、山田と共に下りて、守備に時間を取られ、栃木ゴールから遠いところで動く時間が長かった。
さらに、前半は、松下、中島が厳しいマークに会い、なかなか起点になれず。
DF、ボランチ共にボールを持った瞬間に、すぐプレスされるので、ワンタッチプレーができる立ち位置を、周りが素早く取れないと、厳しい。
この試合では、相手へのプレス要員だったのか、フォギーニョが3トップ気味になったり、左サイドに回ったりと、ベンチの指示なのか、立ち位置が大きく変わっていたが、あまり攻撃の活性化にはつながっていなかった。
そんな中でも、氣田だけは好調を維持しており、孤軍奮闘で何度も仕掛けるのだが、味方のフォローが遅く、単調になりがち。
味方が、もっとペナ内やゴール近くに数がいれば、右サイドへのサイドチェンジとか、中央へ折り返しのラストパスも出せるのではないか?
後半、ペナ内にFWが入って構え、相手のDF陣を引き付けたところで、ようやくゴール前にスペースを見出し、そこに松下が入ったり、氣田が早めに斜めのパスを通したりして、フィニッシュの態勢に持っていった。
1点目の同点弾も、氣田が、左ではなく、右サイドまで移動して、フォギーニョ、若狭で数的優位を作り、松下が中央でフリーで上がれたが、この時、ペナ内では山田、郷家が張ってDFを引き付けていた。
依然として、プレスをかわして、速いテンポでパスを回し、フィニッシュまでつなげる道が見えていないが、フォギーニョに初日が出たのは、唯一の朗報で、喜ばしい。
また、先制されても、ずるずる行かず、複数得点し、2度追いつたのも確か。
相手に関係無し、闘争心を何度でも奮い起し、戦って行く。そこから。
前半。
立ち上がりから栃木が、ボールホルダーに激しくプレス。背後からもチャージされるベガルタは、しばしばボールを奪われる。
さらに、巻いたクロスや、ロングボールで、背後に猛然と走り込まれ、押し下げられ、ラインを上げられない。
1分、栃木のカウンター、ベガルタ左の黒崎が抜け出し、クロス、これはクリア。これで左コーナーを与えるがクリア。
4分、フォギーニョがボールを取られ、栃木のカウンターで、右コーナー。
栃木、福森のキックはショートコーナー、小堀のクロスが巻いてゴール方向、GK小畑、ワンハンドで辛うじてクリア。
次の左コーナーはしのぐ。
7分、内田から氣田でクロス、ゴール前で、若狭、フォギーニョと回して、最後は山田が落として、中島が左足シュート、枠外。
10分、氣田を追い越した内田のクロス。上がって来た若狭がダイレクトで狙うが、ふかす。
その後、若狭の頭上を越えるボールで裏を取られるが、クリア。
14分、松下のキープから、上がってきた内田がクロス。フォギーニョもう一歩。これで左コーナーを得る。中島のキックから回すがシュート打てず、
16分、氣田が2人をはがすドリブル、クロスはクリアされ、左コーナー、ニア狙いもクリアされCK3本連続も、打てず。
以降は、栃木にセカンド拾われて、連続で攻められる。
18分、栃木のアーリークロスに、小畑フィステイングでクリア。
19分、栃木、ベガルタゴール中央30mのフリーキックは壁。
20分、栃木、右からのクロスに、中央根本がヘッド、GK小畑正面。
さらに、左から小堀がミドルシュート、クリアで栃木の左コーナー。これはクリア。
22分、栃木にボールを奪われ、中央から小堀のロングシュート、枠外。
<飲水タイム>
25分菅田からの縦パス、山田にはつながらない。
26分、松下が左サイド裏に走り込んで、クロス。クリアされる。
27分、内田からパスを受けた氣田のクロス、合わず。
⚽31分、栃木、右から根本のクロスで、右コーナー。福森のキック、キムテヒョンが頭でクリアし切れず、ファーの大谷へのパスとなってしまい、フリーで頭で押し込まれ、0-1。
またも、前半で先制を許す、苦しい展開。
32分、氣田がボールを奪われ、中央から佐藤のミドルシュート、枠外。
34分、ようやくベガルタ右サイドでつないで、中島がスルーパス、合わず。
36分、栃木がカウンター、根本のクロスにヘッドを合わせられるが、枠外。
ここで、ベガルタは、郷家が右、フォギーニョが中央トップに位置する。
40分、中島から氣田、追い越した内田がクロス、合わず。
さらに、フォギーニョは左サイドに回る。
43分、ベガルタが回して、最後は松下が裏に出すが、キーパ。
追加時間は2分間。
1分、栃木が右からのクロス、小畑。ベガルタ、前半は、寄せが遅くてボールが奪えない。
ボールが来ないので、山田と郷家が下がってくるのだが、そうすると前方での受け手がいなくなり、速い攻撃ができないジレンマ。
立ち位置の細かい変更も、攻撃に活性化にはつながらなかった。
前半、ベガルタのシュートは2本で、決定機無し。栃木はシュート8本、コーナー6本で、得点以外にも決定機3回はあった。
後半。
立ち上がりは栃木攻勢。
2分、栃木、左からのアーリークロス、流れる。
3分、栃木、ベガルタゴール前で、クリアが小さいところつなぎ、3本連続シュート。
5分、ベガルタが、中央35mでフリーキックを得るが、決まらず、カウンターを受ける。
ここはGK小畑が出てクリア。
7分、栃木、福森がえぐってのクロス、クリア。さらに山田が回り込んでのシュート、これは小畑。
9分、栃木、45mのフリーキック。クリアのこぼれをアウトにかけたシュート、枠外。
11分、パスを受けた氣田が入れ変わり、フリーで抜け出す。そこから山田がクロスもクリアされる。
⚽13分、右サイド、フォギーニョから、右に来ていた氣田にパス。若狭に戻して、中央フリーの松下にパスを付けると、ペナ内でDFと競っていた山田へ。山田トラップずれるが、これがフォギーニョの前にころがり、すかさず左足グラウンダーでゴール隅に決めゴール、1-1同点に追いつく。
この時、ペナ内に郷家、山田といてDFを引き付け、ゴール前にぽっかりスペースが空いた。
フォギーニョは、今季初ゴール。サポータの前に走り出て、鼓舞するガッツポーズ。頼もしい。
⚽しかし、16分、栃木がベガルタ右サイドで、テンポよくつなぎ、楔のパスから、ファーサイドへクロス。内田の背後でフリーの黒崎が、楽々押し込んでゴール。1-2と再び栃木がリード。
17分、栃木、得点したWB黒崎に代え、福島が入る。
この流れは、負け試合の匂い。しかし、ベガルタも意地を見せる。
18分、氣田がパスカットしてドリブル前進、えぐってのクロス、クリアされる。
18分、スローインから松下が郷家に付け、落とし。中央フリーで上がっていた若狭がシュート、枠外。
20分、松下がゴール前中央でまたフリー、浮き球パスで裏を狙うが合わず。打っても良かったか。
22分、ベガルタ、山田に代え中山、内田に代え秋山が入る。
23分、中山にイエロー。次節出場停止。
<飲水タイム>
25分、栃木が3枚代え。WB福森に代え吉田、山田に代え安田、西谷に代え高萩が入る。
27分、中山がキープ、上がったきた秋山にパス。クロスはクリアされる。これで右コーナーを得る。
⚽29分、ベガルタ中島のコーナーキックから、ファーサイドの菅田が動き直しからの、高い打点のヘッドを決めて、2-2同点。
菅田もサポ前に行って鼓舞のガッツポーズ(サポの応援で、チームを奮い立たせようとしたとインタビューで言ってた)
30分、栃木が左からのクロスで、左コーナー。こぼれをシュートされるが、しのぐ。
31分、ベガルタのカウンター。松下から中山、最後は氣田がシュート、クリアされ、左コーナー。決まらず。
34分、ベガルタ、若狭に代え小出、フォギーニョに代え梁が入る。梁はボランチ。中島前か。
35分、氣田からパスを受けた中島がペナ内の中山のパスを通すと、DFと競りながら、なんとか浮き球シュート、キーパーに触られ、左コーナー。
こぼれ球を、中央から氣田が狙うが、ブロックされる。
36分、菅田のロングボール、中島がヘッドでつなぎ、中山が裏を抜けるが、オフサイド。
37分、栃木FW根本に代え、五十嵐が入る。
38分、ベガルタがカウンター、小出が上がってクロスもつながらず。
42分、ベガルタ、郷家に代え遠藤が入る。
42分、ベガルタ、中央やや左35mでフリーキックを得る。キッカーは遠藤。
遠藤のキックに、右の大外からキムテヒョンがフリーでヘッド、ポスト!惜しい。
その後、栃木のロングカウンターを受けるが、しのぐ。
追加時間は5分間。
栃木高萩に、裏へのスルーパス出されるが、これは小畑。
1分、栃木、クロスから、DFの間で、小森がフリーでヘッド、GK小畑抑える。
2分、自陣松下から小出のパスが弱く、カットされそうになり、引っ掛けて、小出にイエロー。
右奥35mの栃木のフリーキックはしのぐ。
4分、左サイドのペナ角でキープした氣田がペナ内の中山のパスを通すと、DF背負いながら、反転左足シュート、わずかに枠外。
結局、試合はドロー。
内容的には圧倒されたが、ぎりぎり勝ち点1。これを次の勝利のつなげたい。
シュート数: 10-14 CK:6-6 FK:12-10 得点:フォギーニョ、菅田真啓 (栃木)大谷尚輝、黒崎隼人 警告:小出 主審:清水修平 入場:4,587人