19節:ベガルタ仙台2-1栃木、前半の栃木の猛攻しのぎ、後半若狭、皆川のゴールで勝ち切る

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2022 J2 19節 5月29日(日)14時03分 ベガルタ仙台2-1栃木SC ユアスタ仙台


富樫 皆川
(加藤)     
氣田    遠藤
(石原)    
中島 鎌田
(吉野/フォギーニョ)
内田 キム 平岡 若狭
   (真瀬) 
小畑


サブは、杉本、吉野、真瀬、石原、フォギーニョ、加藤、中山。中山、石原が怪我から復帰で久々のベンチ入り。

栃木は、GK川田、DF鈴木海音、カルロスグティエレス、大谷、福森、MF黒崎、谷内田、神戸、植田、FW瀬沼、矢野。チアゴアウベス、小堀、五十嵐、トカチ、西谷はベンチスタート。

5連戦の3戦目。ベガルタは、選手に疲労が目立ち、特に前半は、ミスもあってボールを前に運べず、3バックの栃木の素早い切り替え、大きな展開に翻弄されて、シュート9本を打たれ、何もできなかった。

後半に、ベガルタペースを掴むまでは、苦しい試合だった。

ただ、後半遠藤をトップ下へ移行、右MFに加藤を入れると、右のスペースも使えるようになり、遠藤のところでタメを作りながら、ボールがつながるようになった。

後半11分、遠藤のコーナーキックのこぼれから、中島が拾って、ピンポイントのキーパー前のパス。これを若狭が合わせ先制。終盤、矢野に同点ヘッドをねじ込まれたが、3分後に、またもコーナーのこぼれを皆川が素早く蹴り込んで勝ち越し、苦しい試合を勝ち切った。

勝負の綾は、栃木が矢野のヘッドで1-1とした直後の、後半41分。

栃木トカチが、同点の勢いのままに、パスカットでドリブルで抜け出しフリー、しかしシュートを外す
堅守の栃木ではあるが、複数得点の試合は1つしかないという。

そして、3分後、ベガルタのコーナーのこぼれから、皆川の決勝弾につながった。

勿論、勝利できたのは、粘りの守備、力を振り絞って走った中島や皆川はじめ、遠藤のコーナーキックや、キープ力を含め、全員の力の結集ではあるが、トカチが決めていたら、どうなっていたか。

現在の順位は、下位チームとの、決定力の差、経験値の差に拠るところが大きい。

悪いながらも勝つ。相手のミスを逃さない。得点力への自信。今は、それがあることが、強み。

逆に、戦術、フィジカル、技術で、大きな差があるわけではないので、精進は必要。と、改めて引き締まる思いの試合だった。そして、暑さの中、よく粘り、よく勝った。


前半
まだ5月だというのに、28度まで上がったユアスタ。夏至近くで、太陽も選手の真上から降り注いでいる。

試合は、立ち上がりから栃木のペース。栃木の堅守をどう破るかではなく、猛攻をどうしのぐか、の展開になってしまった。

前に高さとタメが作れる長身のベテラン二人、中盤、ボランチ、DFには若くてドリブル、キープ力のある選手がおり、CBには堅い守備の選手とバランスのいい栃木。

ベガルタがボールを持つと素早く囲み、攻撃では裏狙いのロングボールや左右の展開、引き付けてのパス出しと、的を絞らせない攻撃で、ベガルタを翻弄。

5分を過ぎると完全に栃木ペース。

6分、栃木、楔のパスから、中央フリーの植田がミドルシュート。GK小畑正面。
7分、栃木、スローインから、植田が反転即シュート、枠外。
10分、栃木、ベガルタの右コーナーからファーサイドのヘッド、枠外。
13分、栃木、左の黒崎から瀬沼、シュートはブロック。
15分、栃木、右から左への展開からフリーの黒崎がシュート、枠外。

と、立て続けに攻められる。ベガルタはカウンターでも、すぐパスコースを塞がれ、ミスも目立ち、前に中々送れない。

それでも前半の栃木の4本のコーナーを凌ぎ切ったのが、後につながった。

26分、栃木、またワイドな展開から、谷内田のシュート、これは小畑正面。

27分、ベガルタがカウンター、鎌田から富樫、最後は左に流れた遠藤がシュート、これはキーパーが弾く。

30分、ベガルタ中島が右からの左へのサイドチェンジ、フリーの氣田クロスを横パスで入れるが、クリアされる。

31分、栃木、福原のブレ球は小畑がパンチング、植田のミドルは枠外。

37分、ベガルタ右でワンタッチでつないで、左に上がってきた内田へ。内田のスルーパスに富樫、抑えられる。

38分、また栃木にペナ付近で攻められるが、遠藤が戻って守備。

40分、皆川が背後へパスを出すと、富樫がシュート、DFにブロックされる。

追加時間1分。中島が氣田がパスを受けドリブル前進、鈴木海音に倒され、鈴木にイエロー。
栃木アーク付近、25mの絶好のフリーキックを得る。しかし、遠藤のキックは壁。

前半は、栃木の猛攻をしのいで、0-0で終了。

後半
ベガルタは富樫に代え加藤を入れ、右MFへ。遠藤がトップ下に回る。

遠藤でタメをつくり、ボールが回り始めるベガルタ。栃木にも疲れが出て来たか。

3分、カウンターで氣田がドリブル前進も、阻止される。氣田も疲れか、抜き切れない事が目立つ試合だった。

5分、加藤から内田、当てて左コーナーを蹴る。キッカーは遠藤。こぼれを中島が送るパスも、キーパー。

そのあと、栃木CB大谷に、カウンターでドリブルで上がられるが、粘ってしのぐ。

6分、栃木の右コーナー、大谷のヘッドは枠外。内田が寄せていた。

8分、平岡の裏へのロングボール、皆川がキープ、加藤が上がってのクロス。これはクリアされる。
さらに、左で皆が川キープ、内田がクロスでコーナーを得る。

⚽11分、遠藤の右コーナーキック。こぼれを中島が拾い、ドリブルでペナ内に入り、キーパー前へ斜めのパス。栃木の上げたライン裏への精度の高いパスに、若狭がスライディングで合わせ、先制!1-0

苦しい試合も先手を取った。若狭は移籍後初ゴール。


栃木も、失点後は再び反撃で、一進一退の展開に。

12分にもコーナーを取り、中島のキックのこぼれを、遠藤がミドルシュート、枠外。

15分、栃木福原がドリブル侵入からのクロス。これで右コーナー。シュートはクリア。

18分、矢野キープから折り返しで、ミドル打たれるが、平岡ブロック。その後の右コーナーからの矢野のヘッドは、バーの上。

20分、栃木は植田に森、瀬沼に代えトカチを入れる。ベガルタも鎌田に帰りフォギーニョが入る。

21分、右サイドでつないで遠藤のクロスに、加藤がすらしヘッド、枠内にボールが向かうが、GK川田がワンハンドクリア。惜しい。

26分、遠藤がドリブル前進、一度DFに阻まれそうになるが、そのまま前に抜けてシュート、キーパー弾く。
その後、左コーナーからつなぐ、シュートは打てず。

28分、栃木トカチのクロスから、右サイド奥からのパス、中央シュートは枠外。

30分、ベガルタ栃木ペナ左角で30mのフリーキック。遠藤のキックは枠内も、またもGK川田がワンハンドで弾き出す。
この右コーナー、遠藤のキックにキムテヒョンが枠内ヘッド、しかし、キーパーまたまたワンハンドで弾き、飛び込んだ皆川も決め切れず。この交錯で皆川にイエロー。

33分、ベガルタは中島に代え吉野、氣田に代え石原を入れる。栃木も黒崎に代わり五十嵐が入る。

35分、ベガルタカウンター、加藤がドリブルから裏に抜け出し、キーパーが出てきたところで、フォギーニョへ、がら空きのゴールを狙うが、DFに戻られる。

⚽40分、栃木が左サイドからのクロス。中央で矢野が平岡に競り勝ち、ヘッド、決まって1-1

41分、さらに栃木、トカチがボールを奪ってドリブル前進。フリーでシュートも枠外。これは助かった。

41分、平岡に代わり真瀬が入る。右SBへ。若狭はCBにスライド。

⚽43分、フォギーニョのミドルシュートで左コーナーを得る。キッカーは遠藤。中央で栃木がクリアミスしたところ、ゴール前で皆川が胸トラップで落とし、素早く右足を振り抜いてゴール、2-1と勝ち越し。皆川今季3点目。

皆川、足攣りながら、コーナーフラッグのゴールパフォーマンス。
同点とされてから、わずか3分後の勝ち越し弾に、今日何度もジャンプして、守備で活躍していたキムテヒョンがまず、飛びつき、ベンチからも、選手、コーチが飛び出して祝福。そして皆川の両足足攣りを治療w

44分、福原にカットインシュート打たれるが枠外。さらにミドルは吉野がブロックと、ベガルタの守備の集中も高まる。

追加時間は5分。栃木は諦めず、DF大谷に代えFW小堀、神戸に替え西谷を入れる。

それでも、最後は、遠藤が一人で3人を相手に、体を回転させながらキープする技を見たり、皆川も最後まで走り、時間を使い、勝ち切った。


シュート数: 12-19 CK: 8- 7 FK:9 -6  得点:若狭大志、皆川佑介 (栃木)矢野  警告:皆川 (栃木)鈴木海音  主審:先立圭吾  入場:9,273人


尚、この試合では、応援アンバサダー就任の、いぎなり東北産神堂きょうかさん来場。県内ゆるキャラも大集合。
さらに、木下グループさんの映画『大河の道』に出演の女優、岸井ゆきのさん来場し、ベガサポにエールを送り、勝利をよびよせてくれました。