20節対清水3-2、野沢、太田演出、武藤2発、鎌田勝ち越しゴール

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J1 2014年8月16日(土)19:00 ベガルタ仙台3-2清水エスパルス ユアスタ仙台



武藤

梁 野沢 太田
(柳沢)(ウイルソン)
角田  富田

石川 鎌田 上本 菅井
         (村上)

サブは、桜井、広大、村上、武井、ハモンロペス、柳沢、ウイルソン。清水はノヴァコヴィッチのワントップ、高木俊、河井、大前スタメン。村田、瀬沼ベンチスタート。4-2-3-1同士の対戦となるか。

トップ下スタメンの野沢がボールを散らし、信じて猛スピードで裏に抜ける太田と武藤。前半早々に、武藤が野沢の技ありパスを受けてブレ球で決め、さらに太田からのパスをこれまたループで決めて、あっさり2点リード。さらに縦横に攻め続けるベガルタ。

後半、隣の公園から花火が想定外に鳴り響くと試合は混戦。ノヴァコの強引突破から,フリーキックとPKを取られ追いつかれる。しかし、終盤、怪我のウイルソンが強行出場、ボールキープからエリア横でFKを得ると、今度は,梁のキックに、鎌田が押しこんで勝ち越し。直上の清水を引きずり下ろし、降格圏から勝ち点差6とする意味ある勝利。

朝から断続的に雨が降り、気温もあまり上がらず22度、長袖が欲しくなるユアスタ。14,252人。試合前には曇り空となったが、ピッチは当然スリッピー。これを角田らが生かして、何本も、バウンドするミドルシュートを枠内に放った。

前半。
ベガルタは、武藤ワントップ、野沢とトップ下とした4-2-3-1を採用。清水と相四つ。CBには、約2年ぶりに上本大海が入った。

開始早々、河井にDFの間から左足でシュートされるが、枠外。その後、大海うまくキープして相手に触らせないなど、落ち着いた立ち上がりの守備。4分、清水にボールを回され、なかなか奪えない。しかしベガルタも、ボールをカットすれば、すかさず、相手の背後を狙う。お互いに裏狙いの戦い。

5分、鎌田のロングボールが中央へ、裏へ抜け出す武藤もう一歩。7分、野沢がヘッドで落とし、太田がドリブルで上がってのクロス、しかし中央に誰も詰めていない。8分、清水に大前がフリーで裏を取りかかるが、大海が追いついて再三のクリア。そのスピードとしつこさに、場内どよめく。10分、太田がドリブルで中央に切れ込み、サイゴはスイッチから武藤のノー・ステップシュート、枠内もやや弱くキーパー。

そして、11分、自陣からボールを受けた野沢が胸トラップから反転、ボールの落ち際をアウトにかける鮮やかなスルーパス、受けた武藤が中央に切れ込みながらの左足ミドルシュート、これがブレ球?キーパーの手の間を抜けるようにして決まり、先制!早速、野沢、武藤が仕事をして、流れを一気にベガルタに引き寄せた。

しかし、すぐに清水のカウンター、速攻、ノヴァコにヘッド許すもやや弱く、関がセーブ。その後、16分ころまで、ベガルタは右から太田や武藤が執拗な攻め。相手のイを守備に釘付けとする。17分、清水のサイドチェンジのボール、流れる。ベガルタサポの大声援で、清水もやり難そう。18分、今度はベガルタがサイドチェンジから石川が上がってクロス、これは合わず。

そして、20分、中央で太田の縦パスに抜け出した武藤が、突進。DFに足元に入られるが、かまわずシュート、またふかしたかあ?いやドライブかかって、ループ気味にゴール。失礼しました。武藤いきなりのマルチ。武藤はKOボーイだけじゃございません。スシ特上に値する2ゴール。天敵清水相手に前半で2点リード。

勢いに乗ったベガルタは太田らがどんどんスペースに走りこんで、攻め立てる。25分、清水ゴール右角25mでフリーキックのチャンス。ボールのところには、梁と野沢が立つ。どっちが蹴るのか。結局、梁フェイントで野沢が蹴ったが、壁に当たる。27分、武藤のパスに、中央から野沢がエリア内に突っ込むが、もう一歩。野沢は守備でも攻撃でもFW的に前に出て行く。

ベガルタはCBがロングボールで常に相手の背後を狙っている。31分には、富田からのスルーパスに、裏へ武藤が走りこむが、キーパーが飛び出てクリア。さらには梁からのパスに、角田まで攻撃参加していくが、クリアされる。32分、左コーナー付近でフリーキックのチャンス。キッカーは梁。これは流れる。34分、清水がベガルタゴール右奥30mのフリーキック。

これをしのいで、カウンター、武藤から太田、倒されフリーキックを得る。清水イ・キジュにイエロー。エリアすぐ外。今度のキッカーは野沢。枠内を捉えるが、キーパーがかき出し、コーナーを得る。これはクリアされる。38分、野沢、武藤が前からチャージで、キーパーは外に蹴り出すのが精一杯。この後、石川のミドルシュート、枠内で弾かれて、コーナーを得る。こぼれを菅井が頭で飛び込んでいくが、枠外。

40分、中央で菅井が倒され、35mのフリーキックを得る。今度は角田がキッカー。うまくキーパーの前でバウンドさせ、スリッピーなピッチを活かそうとする。枠内で弾かれ、またコーナーを得る。これは決まらず。42分、武藤からパスを受けた野沢のミドルシュート。これまたコーナーを得る。ヘッドはクリアされる。

前半の追加時間は2分間。ロスタイム、中央でノヴァコに引きずられるように、突破され、ついた大海にイエロー。ほぼゴール正面25mのフリーキックを与える。キッカーはノヴァコ。壁に当たってコースが変わったか、関が完全に逆を取られ、1点返され2-1。よくない時間帯。そのまま2-1で前半終了。


ハーフタイムに、明日のユベント-ベガルタ仙台OBの20周年記念試合の出場メンバー紹介や監督の挨拶があったが、その頃から近くの公園で花火が打ち上がり始める。最初、試合に伴う演出かと思っていたが、後半始まっても30分以上続き、集中が切れそうになる。

後半。
いきなりノヴァコに中央を突破され、PKを献上。キッカーは大前、一度打ち直しも決められ2-2。早い時間帯で追いつかれてしまった。やはり清水は天敵なのか?
これでベガルタの守備-攻撃の連動もやや崩れ、後追い気味になる。前半は清水が守備でファウルを連発していがので、真逆になってきた。4分には角田にイエロー。

相手のフリーキックをしのいで、カウンター、清水のキーパーが飛び出し、武藤がかわわしながら、がら空きのゴールを狙うが、DFに戻られてクリアされる。10分、清水杉山のイエロー。フリーキックから野沢のクロス、しかし中央ファールで終わる。17分、太田のドリブルからコーナーを得る。右コーナーは野沢が蹴る。

こぼれを角田が左足でミドルシュート、枠内で弾かれ、コーナーを得る。左コーナーは梁、裏に菅井が飛び込むが、もう一歩。18分には、石川が裏をとってのシュート、流れる。ここで清水は河井に代え 高木善朗を入れる。23分、ノヴァコに裏を取られるが、関が抑える。25分、左サイドを上がった梁のクロスに、ファーでフリーだった野沢がボレーで狙うが空振り。さすがに疲れてきたか。

26分、太田に代えウイルソンが入る。実はピッチ内練習で、ほとんどシュートをはずしていた。キックがコントロールできない状況だったはず。武藤が右サイドに回る。しかし、入るなりドリブルでキープして、前でタメを作り始める。28分、相手陣左角30mでフリーキックを得る。その後、ウイルソンがドリブルでキープしながら左サイドをじわじわ上がると、倒され、エリア横でフリーキックをゲット。キッカーは梁、中央で石川が頭で流し、右奥でフリーになっていた鎌田が、膝で押し込み勝ち越し、3-2

いやな流れ続いていただけに、これで再びチャージされたベガルタと場内。攻め疲れの清水に対して、ベガルタがキープし始める。34分には、野沢に変わり柳沢が入る。ウイルソンとの2トップの形。36分清水は、本田に代わり瀬沼を入れる。38分、清水のコーナー。関が思い切って出て、パンチングで逃れる。ベガルタは攻撃をスローダウン、キープ気味。

42分、武藤がタメを作って、右から猛然と上がってきた菅井にパス、エリア内で菅井が倒されPKゲット。高木善朗イエロー。さらに距離不足だったか、異議か2枚目も貰って、高木善朗は退場。大前もイエロー。清水は10人。このPKを決めれば決定的だが。キッカーはウイルソン、蹴る気満々。ここで、らしからぬ弱いシュートで、キーパーに阻まれる。やはり本調子ではないようだ。

44分、清水にゴール中央30mでフリーキックを与える。これは守る。45分、石川にイエロー。追加時間は4分間。途中、角田が腿裏を傷め、いったんピット外で治療するが、戻ってプレー。ボールをキープしたベガルタは、シュートチャンスもあったが、ウイルソン、柳沢、梁などでボールを回し、キープ体制。最後は菅井に代え村上が入り、時間使い。場内大声援。結局、そのまま逃げ切り、清水から久々ホームでの勝利。

大海が90分プレー、スピードで守りを固めた。攻撃では野沢が新しい核となり、今日は前の選手ほとんど全員、点にからむような展開となった。相変わらず怪我人が多いが、なんとか上を目指すめどが立った、節目の試合になったと信じたい。


シュート数:15-7、CK:6-1、FK:17-20 得点:武藤雄樹2、鎌田次郎 (清水)ノヴァコヴィッチ、大前(PK) 警告:上本、角田、石川 (清水)イ・キジュ、杉山、高木善朗2=退場、大前 主審:家本 政明


尚、この試合の前に在仙のアイドルグループ、Dorothy Little Happyの握手会やミニライブ、キックインなどがあった。また、トイレに行っていて見れなかったが、マルコス、シルビーニョほかOBや、ユベントスOBのダービッツさんらも来場していたとのこと。レジェンドの前で勝利が飾れてよかった。