28節対京都1-0、赤嶺のゴールで一歩前進

  • 投稿日:
  • カテゴリ:
2010年 10月30日(土)13:00 ベガルタ仙台1-0京都サンガF.C. ユアスタ仙台



赤嶺
(平瀬)     
梁 フェル 関口
(千葉)(高橋)
斉藤 富田

チュソン鎌田エリゼウ菅井
    
サブは、桜井、渡辺広大、田村、千葉、高橋、平瀬、パクソンホ。京都は、ディエゴ、柳沢の2トップ。染谷、増嶋、水本先発。宮西、角田はベンチスタート。

心配された台風の影響も、空が薄暗い程度に終わり、霧雨無風のユアスタ。京都サポも80人くらいは来ていたか。12,663人。試合前には、元京都の斉藤への、J1通算100試合の花束贈呈が行われた。京都サポも拍手をくれた。

今にも降りそうで降らない暗い空で、早くも照明が入る。ベガルタのスタメンは前節と同じ。京都は柳沢、ディエゴの2トップ。ドゥトラが出場停止。

試合は、前半は両チーム共、コンパクトにラインを引いて、人大杉で、中々シュートまでいけない。久しぶりに前半からボールを支配するベガルタも、手詰まりでロングボールが多くなる。しかし、スリッピーなピッチでボールが伸び、なかなかタイミングが合わない。

京都はカウンターから速攻で、ディエゴらが侵入してくるが、しぶとく対応して、至近距離でのフリーはほとんど許さなかった。26分、コーナーから、エリゼウがのけぞりながら、枠内ヘッド。こぼれるところを、赤嶺が詰めて先制。これで負けが混んでいる京都はうなだれる選手が多くなった。

その後はベガルタが余裕を持って攻め、京都がカウンター狙いとなるが、京都はディエゴ一人という感じで、次第に足が止まり単調に。ベガルタは裏に抜けた赤嶺やエリゼウのヘッドが、キーパーやポストに阻まれる。試合終了近くには、関口に代わった高橋義希が裏で1対1となるが枠外にはずし、追加点が取れなかった。

後半足がとまってきた京都相手に、時間をかけた攻めのプレーも出て、僅差の割りには余裕があったように見えるが、ミスから大ピンチとなったり、決定機を3度はずすなと、雑な面もあった。

しかし、とにかく勝ち点3を目論見通り取り、一歩前進。



前半。
開始早々、ベガルタが相手ボールをカットしてボールを回し、攻め込むが、シュート打てず。2分、左ライン際奥から京都のフリーキック、これはクリア。その後は、守備意識の高い京都に対して、ベガルタがボールを保持するが、壁が厚く、なかなかチャンスを作れない。仕方なく、ライン裏にロングボールを入れるが、湿ったピッチでバウンドしたボールが伸び、前線につながらない。

7分、ベガルタ右サイドを走りこんできたディエゴに、ゴールライン際まで持ち込まれ、シュートされるが、角度なし。太めのディエゴだが、トップスピードに乗ると驚くほど速い。また、自陣に戻っての守備もしていた。10分、ゴールキックから赤嶺がヘッドで後ろにすらし、走りこんできた梁が左45度からのミドルシュート、DFもいて枠外。これがベガルタ初シュート。この後、ロングボール多くなるベガルタ。14分、京都ディエゴか?意表をつく35mのロングシュート、枠内も、林がたたき落とす。

16分、赤嶺のポストプレーから始まり、ベガルタが流れるようなパス回しで攻め込み、最後は右サイドに流れた富田からのセンタリング、DFの間を狙うが、クリアされコーナーを得る。これはクリアされる。その後、3つのラインをコンパクトに保つ京都と、カウンターに梁や関口が戻って守備するベガルタで、膠着状態。厚い壁の前に横パスが多くなるベガルタ。京都はラストパスにミスがあり、シュートが出ない。

25分、京都のペナ付近でベガルタがボール回し、最後は関口の早いパスに、中央から梁が飛び込んでいくが、もう一歩。さらに27分、関口がドリブルで中央から侵入、右サイドを上がって来たフリーの菅井にパスを出すが、キーパーに詰められ、コーナーを得る。この右コーナーから、エリゼウが大きめのキックに、上体をそらし、腹筋を効かしてヘディングシュート。枠内バウンドして、キーパーに弾かれるが、赤嶺が素早く押し込んで、先制!赤嶺の今季通算3ゴール目は、貴重な先制弾。エリゼウにも0.4点上げたかった。これで下を向く選手が出る京都。

28分には、フェルナンジーニョが浮き球でゴールを狙うが外。さらに30分、フェルのキープから、中央の梁にセンタリング、触るのがやっとだったが、なんとか後ろの富田へ。富田が珍しく思い切りのいいミドルシュート、枠内に行くが、キーパーのセーブに阻まれる。コーナーを得る。このコーナーからすぐにシュートはできなかったが、こぼれを斉藤が再び放り込み、残っていたエリゼウが突っ込むがもう一歩。

さらにベガルタの攻撃は続く。フェルが左45度からやや強引なシュート、弾かれるところを詰めた赤嶺が反転ダイレクトシュート、こぼれを梁が押し込み、2点目か?しかし、赤嶺がファールと判定される。
その後は、中盤でのパスカット応酬。37分、京都にダイレクトパスでつながれ、シュートまでされるが、クリア。このあたり少しベガルタは、ばたついていた。41分、右サイドをフェルがドリブルで徐々に持ち込む。しかし倒され、コーナー付近でフリーキックをゲット。しかし、シュートまでは至らず。

43分、赤嶺がエリア内で背後から倒され、PKかと思われたがノーファールの判定。さらのその後に京都のカウンターで菅井イエローを貰う。44分、京都が攻勢。クリアしきれず、セカンドを拾われ、シュートされるが林が反応、弾いたところを、再び枠内シュートされ、なんとかクリア。コーナーを与える。これは守る。前半終了直前には、ディエゴがハーフウェイライン付近からの超ロングシュート、枠内にくるが、これも林が抑える。最後は押されたが1-0とリードして前半終了。

後半。
開始早々、富田が相手パスを体でブロック、そのままドリブル前進、DFの裏へ出た赤嶺にうまくパスを出す。キーパーと1対1となった赤嶺だが詰められ、シュートはキーパーにぶつける。2点目を逃した。するとその後、ベガルタ左サイドを再三つかれ、コーナーを与える。が、シュートはヒットさせない。3分、京都陣内で相手パスをカットして、富田が左足でのシュート、枠内もキーパーに弾かれる。赤嶺もう一歩。5分、京都にボールを回され、シュートまでいかれるが、ヒットせず、林が抑える。

7分、フェルがキープしたままた、京都エリア内に侵入。DFを何度も切り返しでかわし、最後は角度無いながら、キーパーの頭上のループシュート狙うが、京都DFの必死の守りでクリアされる。10分、カウンターで関口がドリブルで前進、フェイントでかわそうとするが、阻まれる。12分、柳沢にイエロー。この後、後ろからのボールに、赤嶺が左サイドからヘッドの鋭い落とし、中央の梁がフリーで飛び込むがもう一歩。

13分、フェルが粘ってコーナーをゲット。守られる。しかし、こぼれを斉藤が拾って、センタリング、走りこんだエリゼウが、ぎりぎり頭で合わせるが、ポスト。エリゼウ、今日は2点損した。好事魔多し。直後、京都のカウンター、右からのセンタリングに、なんとエリゼウが中央で空振り、逆サイドからフリーでシュートを許すが、林の正面。今日、もっとも危ない場面だった。

20分、左サイドから関口がドリブルで持ち上がる。ゴールライン際でDF二人をかわし、角度ほとんどないながら自分でシュートを狙う。枠外。代表らしさを見せたかったか。しかし、これで足を痛める。その後、京都のハンドで、ゴール中央30mのフリーキックのチャンス。ここで、関口が足痛で倒れこみ、高橋義希が入る。そのままフリーキックをヨシキが狙い、グラウンダーで枠内。キーパーがハンブルするが、詰められず。

23分、ベガルタが回して、右奥40mのフリーキックを得る。これをフェルがキック。菅井がヘッドですらしを狙うが枠外。25分、ベガルタ、早いパスでボールを回すが、シュートまでいけず。その後、カウンターの応酬に。中盤間延び。京都も走れなくなりつつある。30分頃から霧雨から小雨に。

ここで京都がゴール正面40mのフリーキック。ヘッドで合わせられるが、林が抑える。すると、その後、逆にベガルタがフェルの粘りで左ライン際30mのフリーキックをゲット。ここで梁のキックはセンタリングと思われるが、強烈なシュート性。中央間に合わず、大外の菅井も足を出すがヒットできず。

35分、ヨシキがうまく相手に当ててコーナーをゲット。しかし、シュートを打てず。京都は焦り気味でロングボールを放り込んでくるが、精度なし。パスつなぎでもミスが出だす。40分、赤嶺に代わり平瀬が入る。平瀬がうまくいやらしいキープ。相手をじらし、ファールを誘ってフリーキックを貰う。ベガルタ次第に時間使いに移行。ただ早いパス回しで、京都を翻弄するが、チャンスをシュートにする事はできない。

41分、ディエゴのキープに、ベガルタは3人がかりで潰しに行く。43分、フェルに代わり千葉が入る。クローザー。ロスタイム4分。京都は完全に足が止まっている。最後、ヨシキがうまく裏を取って、キーパーと1対1、詰められるところ、左サイドに流したシュートは、枠外へ。ヨシキも惜しいチャンスを逃したが、試合はそのまま終了。1-0。

チームとしては直接対決を勝ち点3の完封で飾り、予定通り。関口の足の状態だけが気になる。

ただ、今節は16位神戸がガンバに勝ち、14位FC東京も清水に勝って、ベガルタとの勝ち点差は広がらなかった。次節、アウエーでの神戸戦が大きなヤマとなった。勝ち進むのみ。


シュート数:15-7 CK:6-2 FK:15-15  得点:赤嶺真吾 警告:菅井 (相手)柳澤  (主審)村上伸次