旧版:初めてのベガルタFAQ

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こちらは旧版のみです(98.7 初版)。現行版はこちらに移動しました。


一私企業のサッカーチームに税金を投入するはおかしいのでは (1999)
サッカーの応援って何だか恐そう。応援を強制されるのはいやだ
ベガルタは負けてばかり。試合もつまんないんじないの?(2000)
ベガルタ・ブランメル用語(旧)
見所や注目の選手を教えて2004年
見所や注目の選手を教えて2003年
見所や注目の選手を教えて2002年
見所や注目の選手を教えて2001年

Q:一私企業のサッカーチームに税金を投入するはおかしいのでは
A:ベガルタには「配当」があります。
(※98-99シーズンのチーム存続の危機的状況の時に書いたものです)
99年は、9位の成績にもかかわらず、多くの方がホームゲームに足を運んでくださいました。
結果、コンサドーレについで、J2第2位の一試合平均7000人強の動員となり、運営会社の決算も補助金を含んでの話ではありますが、1千万程度の黒字になると見込まれています。観客動員ではJ1下位チームを凌ぎ、また、まがりなりにも単年度黒字となるJリーグの中で数少ないチームの一つとなりそうです。まだ多額の累積赤字を抱え、ひとり歩きまではいきませんが、つかまり立ち状態位にはなったのかなと思います。

 それはさておき、表題のような疑問が、98年に一部議員や新聞の読者から提出されました。そして現在でも、そのような意見をお持ちの方が少なからずいらっしゃる事は承知しています。それに対して、情緒的な反論や文化論で反論する方が多いのですが、当ページでは、別な見方から反対意見を出したいと思います。

 まず、「民間企業なのに」という意見ですが、運営会社東北ハンドレッドには、県と市で5億出資しており、資本金の4分の1にもなる大株主なわけですから、民間主体というより、第3セクターに近いと思います。歴代社長には、県の幹部もおり、単なる民間企業でないことは明かです。
 同時に、一部役人が勝手に決めてこのチームを作ったのでもなく、発足前に県民30万人の署名活動があったと聞いています。そういった盛り上がりの中でできたチーム、会社であることをまず知ってほしいと思います。

 次に、「税金で軽軽しく補助するのはいかん」という質問です。
まず、上記の答えで、いまやベガルタは公的な存在だ、という認識を踏まえていただいた上でですが、いわゆる箱もので何十億も予算をかけて、施設を作って、それが黒字であるかどうかを問われるでしょうか?利益が出るものにだけ、税金が使われるのでしょうか。むしろ、ほとんどの予算が補助金的に支出されているのではないでしょうか。

 もちろんそのこと自体に多くの問題があることは確かですが、公共性があるものであれば、たとえ金銭的な見かえりがなくても、納税者は納得できるのではないのでしょうか。税金投入に反対の方は、それが運営会社だけの利益になって、納税者には返ってこないと思われているのでしょう。
 公共性とは何か?今もっとも分かりやすい公共性とは、経済波及効果と、消費マインドの盛り上げでしょう。その点で、実は、ベガルタは、今でも見返りが具体的にあるのです。

 マスコミは、プラスの事でもマイナスのことでも、日常的なことはニュースにしません。さらに、うまくいったときより、何か失敗した時の方を大きくとりあげる傾向があります。サッカーにおいても、ブームの時だけ経済効果があるような報道ですが、それは違います。日常でも、それが前向きな意志で支えられていれば、経済的に何らかの効果があるのです。

 ベガルタの場合でいうと、
 まず、99年のシーズンは、延べ130,000人の入場者がありましたが、これだけの人が動くと、運営会社以外の所にいろいろお金は落ちているのです。

正確な数字はとれないので、最も控えめな数字で計算しますが、1年間で、
◎市営バス・地下鉄の利用:40%の人が最低料金往復400円だけ使ったとして、130000x40%x400=20,800,000円
◎市営泉中央駅前駐車場:フリーのスペースのうち200台を2時間借りるのが18試合で200x410x18=1,476,000円
◎番外:生ビール1試合平均200杯、500円のうち45%は酒税なので200x500x45%x18=810,000円
(これは直接は国に行くのかもしれませんが、何割かは地方に還元されてくるでしょう)


これらは、ベガルタの試合がなければ、発生しなかった「収入」です。当然、運営会社の決算には入っていません。確かに補助金よりは少ないですが、それなりに還元しています。特に仙台市には。出資したのに配当がない、という議員がいましたが、累積赤字を抱えた会社なのに、こういう形で配当しているのです。さらに観客を増やして行けば、還元額は増えていくでしょう。

その他、民間の売上は、飲食店関係、旅行関係、警備会社など多岐にわたっています。これだってこの不況下、景気対策になっているのではないでしょうか。何も、いわゆる「公共事業」や銀行の不良債権の穴埋めをするだけが、景気対策ではないはずです。そして、金銭的のものだけでなく、「気分」が景気を一層悪くしている今日において、喜んで旅行したり、宴会したり、ものを買ったりする気分を醸成することも大事なはずです。

 ハードに対する支出には反対しないのに、ソフトに対する支出には神経質になる方のために、お金の話ばかりしましたが、それはほんの一部に過ぎません。本当は、この精神的な配当こそ大きいと思っています。

 今、ベガルタの試合を見に行くと、年配のご夫婦や家族連れが増えています。テレビの画面だけ見て、一部の若者だけのチームだと思われてはいませんか。実際は幅広いファン層に支えられているチームなのです。一度も仙台スタジアムで試合を見ることなく、批判することは止めてください。まず、試合の雰囲気を味わってみてください。その上で、公共的なものなのか、どうかを議論してほしいと思います。

 最後にみなさんにお尋ねしたい。この不況の最中に、人々に勇気や希望を与えるものが、ほかにありますか?何ごとも最後まで諦めてはいけないと、子供に教えることができますか?
ベガルタにはあります。大げさではありません。スタジアムに来ればわかります。
(2000.1.7更新)

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Q:サッカーの応援って何だか恐そう。応援を強制されるのはいやだ。
A:
 言うまでもなく、応援するやり方は人各々でいいはずです。リーダーに合わせて、声を張り上げないとダメだとかいう意見もあることは確かですが、私はたったひとつの行動だけでよいと思います。
 スタジアムに身銭を切って向い、貴重な人生の二時間余りを選手と共有する、ただそれだけが条件です。夏場のナイトゲーム、生ビール片手にベガルタのゴールで吠えるもよし、デートに使うもよし、会社のうさ晴らし、かっこいい選手探し、あるいは単なる時間つぶし...そう、動機は不純でいっこうにかまわないのです。
 ただ、気がつくと大きな声を出している自分にびっくりするはずです。「なぜ?ただ時間つぶしに来ただけなのに、腹が立ったり、うれしかったり、どうしてこんなにオレは興奮しているんだ?」
 さらに、3試合以上スタジアムに行ったら、きっとゴール裏の諸君と一緒に声を上げたくなるでしょう。5試合見たら、自分で旗を作って振ってるかもしれません。なぜでしょうか。これは体感すればいいことで、理屈は不要なのでしょうが、あえてあなたのために説明を試みていくつもりです。

 なお、ゴール裏の諸君は「一緒に応援したい」といえば快く迎えてくれると思います。それに最近の様々な応援パターンは見ているだけでも楽しい。楽しいものであれば、誰に言われなくとも一緒にやりたくなるものです。どう楽しいかって?とりあえず仙台スタジアムにおいで下さい。テレビでは分かりません。
 勿論、特に声をあげて応援しなくてももいっこうにかまいません。選手を見つめるあなたの厳しい視線、あるいは優しい視線が、すでにサポーターそのものです。

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Q:ベガルタは負けてばかり。試合もつまんないんじないの?
A:
98年ワールドカップ、あなたは、日本対アルゼンチン戦を見ましたか?どちらを応援しましたか?強くてタレントも揃っているアルゼンチンでしょうか。それとも、負けるのがほぼ確実、良くて引き分けしか見込めないけれど、やっぱり日本?

 ワールドカップで日本を応援してしまう、甲子園では地元のチームや近県のチームを応援してしまうというのは、「自分たちの」チームであるという感覚があるからですよね。強制的に植えつけられるようなものではなく、自然に体の底から湧いてくる感情(頭ではないような気がするので)が、存在するのではないでしょうか。
 「自分たち」のチームであれば、勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。自分も12番目の選手だから、次の試合も、仲間である選手を励まし、助けるために応援しに行きます。サッカーもメンタルな面が影響するスポーツですから、大観衆の声援が選手の潜在能力を引き出すことがあります。また、相手チームにプレッシャーをかける、集中力をそぐということも、サポーターの重要な役割になります。ベガルタの場合でも、実際そういう試合を何度も目撃しました。

 どれだけサポーターの応援が試合に影響しているかが分かると、病み付きになります。試合を実際に見もしないで、結果だけで評論家になっている人に、その感動は理解できないでしょう。勝ち負けも非常に重要ですが、全てではありません。
 「自分たちの」チーム。その感情をうまく説明する事は難しいことですが、たぶん選手と自分が「同じ空気を吸ってる」という感じ、仲間であるという感覚でしょうか。地元や近所にチームがあるとか、選手が同郷であるという場合でだけでなく、自分の好きな選手がいるチーム(仲間の仲間は仲間だ)というだけでもいいですよね。負けてばかりだから応援したくなくなるというのは、チームと自分のこころが別のところにいるからではないですか。

 さて、話は変わって、それではベガルタ仙台は、客観的に見て弱いのか、ということです。 
 誰に対し強いか弱いかといえば、同じJ2のライバル、そして、J1リーグのチームとの比較しての話です。2000年の大幅補強により、テクニックのある選手が増えました。
 伊藤や財前などの司令塔、藤吉、ロドリゴなどのFWや平間など得点力のある選手が期待通りに活躍すれば、J2の上位、そしてJ1リーグの下位チームとも、ギリギリ互角に渡り合うことは可能だと思います。2002年にJ1に昇格するなどと悠長なことを言わなくても、現有選手でも潜在能力はあるのです。ただ、なかなかベストメンバーが揃ってベストの状態で試合に臨めない、という状況ではあります。確かに状況はたいへん厳しいが、選手が力を発揮してくれれば、けっしてつまらない試合にはならないはずです。また、そうなるように厳しく暖かく応援したいものです。(2000年4月記)

追加補足: 
 自分たちのチームの一員であれば、選手の経歴は問題ではありません。たとえ外国や別の地域出身の選手であっても、自分たちのチームのユニホームを着て闘ってくれれば、それは仲間です。呂比須(ロペス)がブラジル出身だから、日本代表からはずせという人はいないでしょう。それに、◯◯人とか◯◯県出身とか言っても、ルーツをたどれば、怪しいもんです。ベガルタの場合も地元出身選手で固めろという人がいますが、それは「仲間」を減らすだけです。

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ボボ
元DFの要、2001年は育成部ヘッドコーチとなったドゥバイッチの愛称なのですが、九州方面で試合することもありますので当ホームページではドゥバとさせていただいておりました。

蒲田行進曲
2002年ユースコーチ、元FW瀬川選手が活躍する時に、替え歌で歌われていました....。
福島FC以来の彼のテーマ曲らしいのですが、由来はわかりません。御存知の方は教えて下さい。→これについてメールをいただきました。この歌は福島FCサポーターの新井さんと五十嵐さんが考えて作ったとのことです。彼らは関東での試合などで、ベガルタの応援にも駆けつけてくれます。残念ながら福島FCはなくなってしまいましたが、そのハートは受け継がれ、瀬川はいつまでも応援してもらえる。へらへらしてたら、だめだよ、誠くん。

ビブス
1998年5月から6月にかけてブランメル・メーリングリストの有志が企画して、1万枚の応援用緑色ビブスをホームゲームの観客に配付してくれました。ビブスとはよだれかけの意味だそうで、本来は、サッカーの練習時にゼッケンのように選手が着ているものです。さらに1999年には東北郵政局ほかの協力によりベガルタ応援用の黄色のビブスが配布されました。

キルト
これまたメーリングリストの有志の企画からはじまった、30cm四方の小さな緑色の布を縫い合わせて作った、巨大ユニフォーム型の"旗"。ひとつひとつの布に選手やチームの願いが書き込められ、女性サポーターグループの努力により、縫合されました。

●参考資料:ブランメルからベガルタへの歴史や課題を知りたい人は、
 「スポーツクラブとまちづくり」仙台都市総合研究機構刊(非売品。MLメンバーの泉田さんが研究員として参加)がいいかもしれません。仙台駅前のアエル5FのネットU、又は7Fの仙台都市総合研究機構でのみ閲覧可能です。ベガルタのこれまでの経緯や、運営について分析と提言が、100ページわたって詳述されているほか、神戸や札幌の取り組みとの比較などマスコミ報道だけではわからない情報が参考になります。

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A:見所や注目の選手を教えて2004年版
2004年の選手一覧はこちら

 2004年はベルデニック監督の目指す組織的な走り勝つサッカー、全員攻撃、全員守備を目指し、ゾーンで守る3バックが採用されましたが、DF渡邉(2)GK小針(1)の大怪我、また攻撃の核となるべきFWマルコス(7月退団)の怪我もあり、序盤は特に守備がかみ合わず苦戦を強いられました。
 そこで、マン・ツー・マンDFからのカウンター攻撃に変更、次第に守りのバランスが取れてきて、GK高桑(22)も復活、少ないチャンスでも形を作れるようになってきました。さらに6月には柏の選手会長も努めた185cm根引(32)をレンタルで、7月には、マケドニア代表主将でもある188cmのゴッツェ・セドロスキー(5)を獲得、統率力と対人の強さが大きく向上しました。一時は退団の可能性もあった森川(19)がヘッドのうまさや、フィードなど、ようやくらしさを見せ、この3人で3リベロのような連係もできつつあります。ゴッツェは相手ゴール前でもいろいろできます。脅威の存在となるでしょう。

 勝敗の鍵を握るのは中盤での運動量と攻守にわたる粘り強い守り。ボランチの石井(6)が次第に調子を戻して、安定感を増したところで、残念ながら怪我、しかしそこには、千葉直樹(7)が復活。豊富な運動量と高い打点のヘッドをいかし、しつこい守備、読みのいいカット、そして今年はゴール前まで飛び込む積極性が出てきました。もちろん要のシルビーニョ(8)も、チーム一の運動量で攻守で貢献、これまでになかったゴール前までの攻撃参加が増え、ますます相手には脅威になっています。それに加え新加入のFWヌネスとの間にホットラインもまもなく通じるでしょう。さらに、7月には鹿島からベテランの熊谷(33)も獲得、消耗の激しいボランチの層も厚くなりました。

 MFのサイドは、もっとも運動量を要求される過酷なポジション。当初は、右が財前(10)と中田(14)、左が村上(26)と原崎(17)で回し、前半はスピードある上がりが魅力の中田(14)が活躍しました。さらに、ここにきてテクニックのある梁(りゃん)(30)がその攻撃センスを買われて、ボランチから転向して、ゴールも上げるなど成果を出しています。左右どちらでもこなせる点は村上(26)と同じで、様々な状況に対応できる貴重な選手と言えるでしょう。村上は左サイドDFや左右のMFをまかされるタフな選手、今年は相手も驚くドライブシュートも決めましたが、しつこい守備と正確なクロスこそチームに貢献するもの。さらに奮起が期待されます。

 そして、財前(10)。もともと精度の高いクロスは定評があるところでしたが、今年は調子が良く、ときに鋭いドリブルやトップスピードでのランニングも見られ、多くのアシストを決めています。右サイド、左サイドと任されましたが、いよいよトップ下での活躍も見られそうです。ベテランの原崎(17)も本来は正確ななクロスを出せる選手、復活が待たれます。

 FW陣は脅威のダイナモ鬼軍曹大柴(24)佐藤寿人(11)のスピードある動きのコンビを中心に、高さのある萬代、中原を絡めるというが前半の戦いでしたが、7月にファビオ・ヌネス(9)がレンタル移籍、エリア内までもドリブルで切り込めるベガルタになかったタイプの選手が加わり、相手を混乱させる変幻自在の攻撃が見られそうです。大柴は攻守にわたる脅威の運動量、ゴール前に果敢に飛び込む勇気、ともにチームをひっぱる大黒柱。寿人も負けじとゴールを決め始め、いいコンビとなっています。
 また、マルコスが退団して、高さが欲しいところですが、高卒ルーキーの184cmの萬代(18)が毎試合のように出場を果たし早くもA契約、苦しみがならも決勝ゴールも決めました。ヘッドだけでなく、柔らかいボール扱いやラストパスにもいいものを持っています。そして、半年のリハビリから復帰した中原(29)が4月の福岡戦で、いきなり2得点。逆境を経て、昨年より心身ともに逞しくなりました。運動量をもう一段上げ、ヘッドやポストプレーで人への強さを発揮すれば、一気にブレークの予感を感じさせます。怪我で出遅れていた曲者西谷(13)も期待の「秘密兵器」。チーム戦術も理解してきたところで、必殺のラストパスや意表をつくシュートも見られることでしょう。

 序盤の怪我人の多発はチームには厳しいかったですが、若手の登場が早まるという面もありました。萬代に加え、すでにトップ下やボランチで2年目の菅井(25)が開幕から登場、菅井は、ヒデばりの上体を起こした態勢からのスルーパスや思い切りのいいシュートが特徴。ボランチでも粘り強いディフェンスが身についてきました。さらには、大学での東西MVPコンビのMF中田(14)、梁(30)は、運動量豊富で、テクニックもあり、A契約達成。DFでは、落ち着きのある横浜FMから来た小原(4)や人に強い新人大河内(27)樋口(31)の動きも見逃せないところ。また、新人高速ドリブラーFW関口(20)も初出場を果たし、毎日筋トレしながらチャンスを伺っています。あとは、怪我でないている左のMF秋葉(28)やベテランDF村田(15)には、ここは辛抱してもらい、いずれ手薄の左陣に加わってもらいたいものです。

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A:見所や注目の選手を教えて2003年版 
2003年選手一覧はこちら

守りの強化:
 失点の多さが課題とされたことを受けて、今季は守備陣の大幅な強化が図られました。まずGKに元日本代表で優勝経験もある22高桑大二朗、センターバックに鹿島から5ファビアーノが入り、ハイボールやセットプレーでの安定感が増しました。「顔面戦士」こと4小村のハードな守りをあいまって、失点は大きく減ることでしょう。さらに右サイドに中堅の19森川拓巳、左サイドにはU-22代表でスピードのある17根本裕一が入り、堅実さが増しました。控え陣にはGK1小針、DFには2渡邉晋、30村田、3中田も控えており、層は厚くなっています。

サイド攻撃+2列目:
 昨年までは14岩本の左足に頼り勝ちで、20福永がケガで戦列を離れてからは、攻めあぐむシーンが多くなり、後半の苦戦につながりましたが、今季はボランチに、人に強く、視野の広い15石井俊也が加入したことにより、8シルビーニョが右前のMFとして上がることができ、左右からの攻撃が可能になりました。 
 また、右森川、左根本のサイド攻撃は今年の楽しみのひとつです。2人ともタイミングのいい上がりから、正確なクロスを放り込めるので、9マルコスの高さが生きます。特に根本は強烈な左足も持っていてフリーキックも蹴れますので、岩本との左のコンビは、相手にはとって脅威となるでしょう。

 FWにはゴール意識の高い11佐藤寿人が入ったことで、これまでのベガルタでは見られなかった、ペナルティエリア内への強引な突破による攻撃が加わり、9マルコス、13山下のポストプレーと絡んで得点力もかなり向上しそうです。佐藤寿人は驚異的なスピードでDFを引きつけるだけでなく、小柄ながらポストプレーもできるので、FW陣でタメを作り、岩本やシルビーニョの左右からのゴール、さらにボランチの石井、27森保、6阿部!のゴールシーンも見られそうです。また、局面により、3ボランチや3トップもありそうです。

 さらに今年は、10財前の相手ゴール前での自在な動きからの活躍が期待されたのですが、ケガにより春先は出られません。しかし彼が戻ってくる頃が、丁度「決戦」の時になるのではと思われます。また、右サイドからの攻撃に厚みを増させるためにも、20福永の早い復帰も待たれるところです。
 
秘密兵器:
 外国人枠の関係で出場機会は少ないかもしれませんが、強力な左足とヘッドを持つ184cmFW31エデー、U-20代表でチャンスにめっぽう強いFW29中原貴之、ケガで出遅れていますが、テクニックあるMFの26村上に25菅井直樹など、若手の有望株が目白押し。経験をつんで、トップチームでの活躍を早く見たいものです。

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A:見所や注目の選手を教えて。2002年 
2002年選手一覧のページはこちら

守り:
 2001年課題といわれたDF陣は、元日本代表の4小村徳男が加わり、堅実な守りを見せる6リカルドと強固なセンターバックを構成し、左サイドには30村田に加え、スペシャリストの5片野坂知宏を補強、右にも中堅の3中田一三が加わりました。中田はケガで戦列を離れていますが、ボランチに元日本代表のベテラン27森保一(はじめ)、8シルビーニョ・ホセ・カヌートシルビーニョが入って確実に相手を止める2つのラインができました。さらに2002年の戦術として前からのプレスが求められており、14岩本、20福永泰など攻撃的MF陣も運動量豊富に守りでも活躍しそうです。
 若手では右の18森勇次がクールに戦えば、俊足を生かしたオーバラップで相手にとっていやな存在になるでしょう。

テクニックある攻撃陣:
 攻撃陣は昨年よりさらにパワーアップして、見せる選手が揃っています。2001年J2得点王189cmのFWの9マルコスのワンタッチで相手を抜き去る技と高い打点のヘッド、14岩本輝雄のドリブル、10財前・岩本の左右からのフリーキックに加え、今年は新戦力ボランチの8シルビーニョの右からのフリーキックと足技、そして彼らのワンタッチプレーは一見の価値ありです。
 さらに今年は日本代表候補の13山下芳輝が爆発してくれそうです。持ち味である素早い反転からのシュートは勿論、切れのあるヘディングシュート、ポストプレーはマルコスとのコンビが深まれば、相当期待できそうです。
 また相手が9マルコス、13山下に気を取られていると、トップ下から20福永14岩本、そして10財前が叩き込む、そんなバリエーション豊富な攻撃シーンが見られるでしょう。
 

期待株:
ベテラン選手の補強で出場機会が少なくなりそうですが、U-21代表候補となった俊足FW29大友慧(さとし)のドリブル、左右両足使いから意外性のあるシュートを放つ26"デビル"村上も、粘り強く力を蓄えて、競争を勝ちぬき、J1の舞台で力を見せて貰いたいものです

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A:見所や注目の選手を教えて。2001年
2001年選手はこちら

守り:
 DF陣は、昨年までボランチだった6リカルドと新加入の長身2渡邉晋がセンターバックに入り、手堅くなり、高さも加わりました。ボランチ5セルソ・ヴィエラも地味ながら、危険を察知する「嗅覚」はさすが。
 サイドバックは、競争状態。右は18森勇次17飯尾和也、左は4賀谷英司と30村田達哉などがレギュラーを争うことになるでしょう。特に森は俊足に加えスペース生かす動きや、正確なセンタリングで相手にとって脅威となることでしょう。

テクニック:
 清水監督の利き足まで考えた補強もあり、テクニシャンが力を発揮できる布陣になりそうです。FWの9マルコス・パウロ・ソウザ・リベイロのワンタッチで相手を抜き去る技と高い打点のヘッド、14岩本輝雄のドリブル、10財前宣之・岩本の左右からのフリーキックと見所たくさんです。
 さらに俊足の若手、DF18森、FW29大友慧(さとし)のドリブルは見ていてわくわくするプレーです。競争の激しいMFでは、ご存知、13蓮見知弘の抜け目ないシュート、26村上和弘の前線参加なども是非見逃さないように。
 また地味ながら、DF2渡邉の堅実な守り、運動量の多いMF23中村伸のなど燻し銀のプレーにもご注目。

得点パターン:
 今季はこれまでとは比較にならない得点力を持っています。中盤でのパサーは、左右に10財前と14岩本がいて磐石。また怪我で出遅れている32山田や26村上などのテクニシャンも控えています。
 トップには189cmの9マルコスがヘッドで相手を粉砕するだけでなく、柔らかいタッチでポストプレーでも活躍します。高さの面では、マルコス以外にも、2渡邉、6リカルド、5ヴィエラなど長身選手が揃っています。
 セットプレーでは10財前と14岩本の正確なキックがチャンスを作り、こぼれ球はFW11藤吉が押し込みます。スピードの面では、俊足のFW29大友、DF18森がドリブルで相手を切り刻み、時に自らもシュートを放って相手をかく乱するでしょう。ミドルシュートを打てるのは、14大砲の岩本を始め、13蓮見や23中村伸など期待できる選手が揃っています。

 その他ファンの方はいろいろ御異論もございまいしょうが、この辺で番外編に移らさせて頂きます。

ヴィジュアル系?:
 今季は、激しいプレーぶりとは違って、知名度もあり、みた目がやさしそうなテルこと14岩本選手がイチバン人気でしょうか。またブランメル時代から人気者、ナオキこと千葉選手、コージこと中島選手はレギュラー争いの中で勝ち抜けるかどうか。大友、森、などの若手はどっちかというと「野獣系」?でこれはこれで人気を集めそう。お兄ちゃん系というところでは、藤吉、賀谷、村田選手。

若さ:
いまや80年生れ以降でないと「若手」ではありません。
DFの17飯尾、18森、28矢畑智裕は80年生まれ。6リカルド・カヴァルカンテ・リベイロも老けて見えますが、79年生れ。去年のチーム内得点王、FW29大友選手は81年生れです。かつて77年生れの若手といっていた、中村学、千葉直樹、中島浩司は今や中堅です。いつまでもあると思うな、若さとポジション!
若い選手はみなさんの声援でノリます。いや、のせて下さい!お願いします。

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