11節対大宮2-1、赤嶺、ウイルソンで大宮を止め連勝

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J1 2013年5月11日(土)14:00 ベガルタ仙台2-1大宮アルディージャ ユアスタ仙台



ウイルソン  赤嶺
(柳沢)    
梁    太田
(松下) (武藤)
角田   富田

蜂須賀広大 鎌田田村
 
サブは、桜井、石川、松下、佐々木、武藤、中原、柳沢。大宮は、ノヴァコビッチ、ズラタンの2トップ。チョヨンチョル、金澤先発。清水、長谷川ベンチ入り。富山、村上は欠場。

このところの暖かい陽気からうって変わって、細かい雨が降るユアスタ。14.327人。
試合は、コンパクトな守りから出足よくボールを奪い行くベガルタが、大宮のパスを狂わせ、しばしば噛みあわない状態にさせる。

7分、ベガルタがコーナーからつないで赤嶺が押し込み先制。前半終了間際には、ウイルソンが自陣からドリブルで一人カウンター、最後はDFを振り切り2点目を決める。

後半は大宮にスペースを使われ、疲れもあってピンチを招くが、ボール際で諦めず、大宮のお株を奪うカウンター。相手の反撃を、ズラタンの1点に押さえ勝ちきった。赤嶺、ウイルソンのエース揃い踏みで連勝。去年の8月ベガルタに敗戦して以来、21戦負けなし、このところは7連勝の大宮を止めたのは、やはりベガルタだった。

雨は小降り。やや明るさも出てきたユアスタ。ピッチはスリッピー。足首痛の梁が強行出場。そして出場停止明けのウイルソンが休養十分で帰ってきた。コイントスで勝った大宮が、いつとは逆のエンドを取る。

前半。
開始5分頃までは様子見で一進一退。互いにコンパクトな守り。ベガルタがいつもと違うのは、相手への寄せが速いのと、マイボールをこねずに、早目にパス出しする点。これで、相手にペースを渡さない攻防となる。

5分、ゴール前でボールを回されるが、最後は広大が滑り込んでクリア。6分、赤嶺、太田とテンポよくつながり、最後は梁がダイレクトに強いパスを右にはたくと、ウイルソンがドリブル前進、これをクリアされてコーナーを得る。

キッカーは足首通の梁に代わり、太田。7分、太田の高いキックを、広大が折り返し、こぼれを中央で角田が落としてくるところを、蜂須賀がダイレクトのグラウンダーシュート。これが左サイドフリーの赤嶺へのパスの形なり、赤嶺左足一本でぴたりとトラップ。反転して、そののまま左足インサイドで捻じ込むと、キーパーの手をかすめ、ファーサイドに決まって先制。

各選手が役割を果たし、最後は、エースがストライカーらしいゴールを決めて、リズムに乗るベガルタ。9分、赤嶺がゴールライン際で粘り、左コーナー付近でフリーキックをゲット。ここから相手ゴール前でボールを回し、最後は角田がミドルシュート、バーの上。11分、大宮のカウンター、ズラタンのクロス。12分、チョにえぐられ、折り返されるが、なんとかしのぐ。危ない。13分にもチョに切れ込まれて、中央からシュートされるが、コース限定で林の正面。

14分、角田にイエロー。今日の主審は神経質な笛で、しばしば流れが止まる。ベガルタゴールやや左25mの大宮のフリーキック。キッカーはノヴァコ。これははずれる。その後、一進一退もベガルタは富田をはじめ、ボールへの寄せが厳しい。18分、梁が倒され、しばらく起き上がれない。痛めている足首をやられたか。19分、大宮のカウンター、ズラタンのクロス、誰もいない。ベガルタの寄せに、大宮がいつものように思い切り出られない。

しかし22分、大宮にえぐられのクロス、林が飛び出てパンチング。25分、蜂須賀が上がって、梁へのスルーパス、オフサイド。29分、鎌田にイエロー。ボールに行っているように見えるのだが。30分、ウイルソンが持ち上がって、クロス、キーパー直。32分、ノヴァコにイエロー。相手ゴール左角30mのフリーキックをゲット。角田のキックは決まらず。さらに35分、ゴール中央40mのフリーキック。これも角田が狙うが枠外。このあたりから雨足が強くなる。

大宮は得意のカウンターで攻めてはくるのだが、今日はパスミスが目立つ。スリッピーなピッチだけでなく、何かにイラだっている。41分、ベガルタがボールを回し、最後は富田のミドルシュート、バーの上。その後、蜂須賀?のロングボールに梁が走り出し、裏を取っての素早いシュート、バーの上。

そして44分、自陣で富田がボールをカットし、パスを受けたウイルソンが、そのままドリブルで持ち上がり、最後はDFをかわしてフリー、右足インサイドでファーに流しこんで2点目。ウイルソンらしいキレのあるゴール。いい時間 帯に追加点。前半は2点リードして終了。

後半。
大宮がボールを回す。ベガルタ、やや引き気味でカウンター狙い。5分、ズラタンが裏に抜け出るがオフサイド。7分、大宮ゴール前でボールをまわすが、シュート打てず。その後、大宮GKからDFのパスを、梁が出足でうまくカットしてさらうが、シュートは打てず。8分、ウイルソンが左からクロスを入れるが、クリアされる。10分、ノヴァコに裏を取られ、大宮にコーナーを与える。これは林がパンチングで逃れる。

12分、広大がカット、赤嶺が受けてDFを引き付けてからパス、右サイドでフリーとなったウイルソンが左足を回してシュート、ポスト。惜しい。このキックでウイルソン、足をどこか痛めた模様。14分、大宮が放り込んでくるがクリア。16分にも大宮に回され、コーナーを与える。ベガルタ、足が止まってきて、間を狙われている。18分、大宮にイエロー。そして19分、大宮のカウンター、クリアミスを中央でノヴァコビッチに今日初めてキープされ、落とされる。そこにズラタンが入ってきてゴールを決められ、1点返される。

20分にもズラタンがフリーとなって、シュート打たれるが、枠外。ここで足の具合が良くないと見て、ウイルソンに代わり柳沢入る。しかし、23分、ベガルタゴール左奥30mのフリーキックを与える。これは林がキャッチ。26分、ベガルタが反撃、大宮ゴゴール前で左右に振って、最後は柳沢のパスから侵入してきた梁がフリーでヘッド、しかし、コーナーになる。ここで梁に代わり松下が入る。太田のコーナーに遠目でうまく当てた柳沢のヘッドは、ループ気味にバーに当る。惜しい。

28分には、カウンターから中央でうまく柳沢が反転して、赤嶺にボールをつなぎ、太田のクロスでコーナーを得る。左コーナーとなって、今度は松下がキッカー。しかし、ボールはライン割る。31分、大宮は金澤に代え上田が入る。直後、大宮の強引なミドルシュート、林の前でワンバンさせスリップ狙うが、林が抑える。32分、ズラタンのパスからノヴァコのシュート、林触ってコーナーを与える。こぼれ球をズラタンにヘッド打たれるが、バー、危ない。

34分、右サイド攻められるが、田村がうまく抑えてオフサイド。36分、浮き球で裏を狙われコーナーを与える。ヘッドをたたきつけられるが、バーの上を越える。37分、ベガルタもカウンターからコーナーを得る。ここで太田に代え武藤が入る。コーナーはシュート打てず。40分、武藤から柳沢につなぎ、最後は富田のミドルシュート、
枠外。42分、柳沢から武藤へのスルーパス、もう一歩。44分、大宮は長身長谷川を投入。大宮渡邉にイエロー。このあたりから、スタンドは、ビジターエリアを除き、「ベガルタ仙台!ベガルタ仙台!」の全周コールが轟き出す。

追加時間は4分間。ベガルタは時間を使い始めるが、キープしきれない。最後に大宮のカウンター、ニアに入った長谷川が走りこみながらのヘッドは、サイドネット。その後は、ベガルタがゆっくりボールを進め、試合終了。緊張感のある試合展開だったが、エース二人の先制パンチで逃げ切った。

前半からノヴァコには一人が競って、ひとりがカバーというシステムを徹底。二人で挟んでこぼれを拾われてフリーというのを避けたのか。また相手のボランチには富田が徹底して追い込んで、ボールの起点を遅らせた。

攻撃ではチャンスは多くなかったが、いつになくテンポ良くパスを回し、自分たちの時間を作った。失点もあったが、今季一番のゲームだったと思う。

シュート数:12-9、CK:4-4、FK:18-18 得点: 赤嶺真吾、ウイルソン (大宮)ズラタン  警告:角田、鎌田 (相手) ノヴァコヴィッチ、金澤、青木 主審:中村 太