16節:ベガルタ仙台レディースINAC神戸3-4、惜敗。もう一歩。

2015なでしこリーグ 2015年9月18日(金)19:00 ベガルタ仙台レディース3-4INAC神戸 ユアスタ仙台



有町  浜田
(井上)(小野)
中野  嘉数 
(佐々木美和)  
川村 佐々木繭
 
高良 高橋 山本 坂井
   
武仲

サブは、斎藤、西川、佐々木美和、田原、安本、井上、小野。神戸は、スルギと大野の2トップ、増矢、澤、中島、鮫島スタメン。川澄、高瀬はベンチスタート。

一方的に点が入るのではなく、前半だけで、両チーム合わせて5点が入る、女子には珍しい打ち合いのシーソー・ゲーム。最終的にベガルタの4失点のうち2点はミスから。それを逃さない神戸はさすがだが、勝機は十分あった。悔しい悔しい敗戦。

試合前までなんとか持っていた空から、霧雨が降りだしての試合。
ベガルタはスタメン前節同じ。神戸は、ミセス澤はじめ、大野、高瀬、海堀、鮫島、田中明日菜、川澄、近賀など代表がズラリのスター軍団。海堀選手は角刈りのアニキのようだし、鮫島、中島選手の焼け方の違いが、オセロのようであるw

前半。
神戸はベガルタをよく研究していて、チャンス・メーカーの中野を徹底マーク、2人3人と囲まれ仕事をさせて貰えない。一方、ベガルタは、立ち上がり、ラインを高く保ち、裏へのボールへもなんとか付いていき、相手のリズムを長続きさせなかった。

2分、中野が相手のパスをカット、カウンターからドリブルで上がり、相手陣でパスをつなぐが、シュート無し。すると神戸のチャン・スルギがカウンターで一気に攻め上がってきて、シュートも、ブロックする。5分、神戸にスルーパスを裏に通されるが、オフサイド。7分、坂井が裏を取られ、中央へパスを入れられるが、クリア。8分、高橋奈々にイエロー。ベガルタはコンパクトな布陣で相手のパス回しの分断を狙う。互いに相手に裏にボールを出す序盤の展開。

10分、神戸エリア左奥35mのフリーキック。つながらず。12分、増矢のミドルシュート、枠内も武仲弾く。コーナーを与える。これはヒットせず。15分にも神戸が回して、コーナーを与える。これをしのいでカウンター、佐々木繭?が攻撃参加、えぐって左からのセンタリング、ニアを狙うがキーパー。惜しい。これでコーナーを得る。キッカーは嘉数。戻すキックに、中野がフリーでシュート、バーの上。

19分、神戸の甲斐にイエロー。左奥40mのフリーキック。こぼれをつないで、回し、21分、エリア内で川村からパスを受けた有町が、反転からの左足シュートが豪快に決まって、先制!有町今季3点目。首位神戸相手に、しのぐ展開からのホーム先制でスタジアムも盛り上がる。しかし、すぐに攻め込まれ、ベガルタエリア右35mでフリーキックを与える。24分、中島のキックに、ラインの裏に抜け出た増矢に、ヘッドを決められ、あっとういう間の同点1-1。やれる感が萎み、ベガルタの動きが硬くなる。

25分、勢いづいた神戸に、こぼれ球をカットされ、シュート打たれるが、これは武仲正面。26分、ベガルタ左サイドで高良がプレスをうけてボールを失い、滑ってころび、山本?も滑ってフリーを許すと、スルギから大野へとつながれ、フリーで決められ1-2と逆転される。雨でスリッピーということもあるが、ボディバランスの差、足先だけでこねてしまうプレーを見透かされた。これで、やっぱりだめなのかと、動きに精彩がなくなり始めるベガルタ。

29分にもボールを回され、シュート打たれるが、武仲がクリア。コーナーを与える。ここで裏を狙われるが、これは山本がクリア。その後、一進一退。ベガルタは、なかなかゴール前までボールを運べなくなる。36分、ようやく相手ゴール近くまでボールを運び、川村のスルーパスも、シュート無し。37分神戸のコーナー。これはしのぐ。39分、神戸が右サイドでパスミス。これを拾った川村が浜田へパス。シュートはブロックされるが、拾った川村がフリーで中央から決めて、2-2。川村今季9点目。同点、盛り上がるスタジアム。

再び元気がでたベガルタ。しかし、その後は、神戸の寄せもあって、なかなかボールがつながらない。すると、44分、神戸がカウンターで、大野がスルギとのワンツーからドリブルで持ち上がり、30mのロングシュート、武仲のジャンプ及ばす、決められ2-3。.再び勝ち越しを許す。時間帯が良くない。前半は、このまま2-3とリードされて終了。

後半。
神戸は増矢に代え川澄が、ベガルタは有町に代え井上が入る。気のせいか、井上はがっちりした体型になったような。後半、ベガルタはもう一度寄せを激しくして、反撃に出る。2分澤からスルギへのパスが通るが、なんとかクリア。6分、川村のミドルシュート、枠外。7分、神戸に裏を抜けられ、シュートされるが、枠外。佐々木繭が積極的に攻撃参加。しかし、神戸に押し返される。

10分、ベガルタ左サイドで、中島にまたもチャージされ、マイボールを失うと、二人目も抜かれて最後はフリーで決められ、2-4。前半と似たような展開。場内沈痛ムード。2点離され、13分浜田に代え小野が入る。井上、小野で前線からプレスしていくが、神戸もキープ力もあり、回されされる展開。ベガルタは辛抱。18分、左ラインぎわでのフリーキック。こぼれを回すが、打ち切れず。

20分、逆に裏を取られ、フリーのピンチもオフサイドで助かる。24分、中野から井上へパスが通り、エリア内侵入、ひきつけて中央の川村にパス。川村のシュートを小野が前でコースを代え、3点目、3-4。小野は2試合連続ゴール、今季5点目。後半の積極性が得点につながった。神戸はやや引き気味、守りに入っていたが、ベガルタのしついこいプレスで、ミスが多くなっていた。ここで神戸はスルギに代え高瀬を入れる。

27分、またも神戸のバックパスミス、井上が攫って、フリーでのシュート、枠外。31分、ベガルタがセカンドボールを支配し、連続攻撃。しかし、シュートがなかなか打てない。32分、ゴール前でルーズボール、フリーでのシュートチャンス、海堀にセーブされる。38分には、カウンターから川村からのパスを受けた嘉数がフリー、左に流れてシュート性のパスか、枠外に大きくそれる。

41分、神戸は鮫島に代え近賀が入る。ベガルタは中野に代え佐々木美和が入る。美和は自分で抜こうとするが、なかなか前進できない。43分、嘉数がフリーキックで放り込みも、打てず。追加時間の3分も神戸に守られ、試合終了。

壮絶な打ち合い。神戸が中野を抑えこんだが、ベガルタは中島、大野を止めることはできなかった
ただ、神戸の守備の連係にも隙があり、鮫島の裏に攻めどころがあった。中野頼みにせず、右からの攻めを工夫すれば、攻撃の幅が広がり、逆に中野が動ける場面も出て来るだろう。気になるのは、武仲は動きにかつての思い切りがないように思われた。もっと守備陣に声をかけて動かし、自分も積極的に行ってもらいたい。

神戸とは、個々人の差があっても、全体の連係で、十分勝てるチャンスがあると思う。
この敗戦のくやしさを上位リーグにつなげて欲しい。


シュート数:11-9、CK:1-5、FK:14-12 得点:有町紗央里、川村優理、小野 瞳 (神戸)増矢、大野2、中島  警告:高橋奈々 (神戸)甲斐 主審:山岸佐知子 入場:3,427人


試合前に、川村選手に仙台市長から讃辞の盾が贈られました。選手紹介では、仙台の専門学校の学生さんよる選手紹介の動画が披露されまました。また、今日は泉区民デーとして、泉区民と泉区の大学生が無料となり、わたくしめも無料の分を、カレーと豪雨被害の募金に当てさせていただきましたw